短期連載2 憧れの水上バンガローはおひとりさまにも極楽♡

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LOUNGE / TRAVEL
2025年1月9日

短期連載2 憧れの水上バンガローはおひとりさまにも極楽♡

Tahiti|タヒチ

タヒチ(フランス領ポリネシア)っていったら、そりゃあなた、水上バンガローでしょう? でも、ひとりで泊まるのはちょっと寂しすぎません? 今あなた、そう思いましたよね? わかります。筆者もそう思っていましたから。でもね、水上バンガローはおひとりさまステイでも最高! ロマンチック上等です。

Text by HASEGAWA Aya

地上最後の楽園。タヒチで、水上バンガローに泊まる夢をかなえる!

今回は、タハア島とモーレア島、そしてタヒチ島の3島にステイし、タハア島とモーレア島で水上バンガローに宿泊しました。
タハア島で宿泊したのは、「ル・タハア・バイ・パールリゾーツ(Le Taha’a by Pearl Resorts)」。タハア島は、タヒチ島からライアテア島に国内線でアクセスし、そこからシャトルボートでさらに30分ほどの場所にあります。海上に建ち並ぶ水上バンガローが見えてきた時は、さすがに興奮しました(笑)。
バンダナスの屋根の伝統的なポリネシアン様式の水上バンガロー。リゾート建設にあたっては、土地の生態系や環境を大きく変更しない設計を優先。長い間この場所に根付いてきた植物を囲むように設計がなされたとか。
「ル・タハア・バイ・パールリゾーツ」は、タハア島を囲むモツ(小島)のひとつをまるごとホテルとしたプライベートアイランド。全59のスイートとヴィラのうち、48棟が水上バンガローです。ちなみにヴィラは、もともとはオーナーの家族のために造られたもので、これが次第に現在のかたちに発展していったのだとか。館内には、ボートをモチーフにしたアート作品が点在していました。
黒真珠の貝柱・コロリを使った前菜。
1954年にフランスで発足したラグジュアリーホテル&レストラングループ「ルレ・エ・シャトー」に名を連ねる同リゾートには、世界中から美食家たちがやってきます。黒真珠の貝柱・コロリ、ここで初めていただきました♡ 淡泊で罪悪感のない食感でありながら、しっかりコクがあり満足感も高し! タハア島の名産品であるバニラも料理に多用されていました。
デッキの階段から、海へと直接アクセスできます!
で、肝心(?)の水上バンガローですが、部屋に入った瞬間、というか部屋に入る前から、心でスキップを踏むくらい、わくわくは最高潮。まず、目に入ったのは、ガラス張りになっている、ベッドのフッドボード床面です。やーーだ、素敵(笑)。利用者のニーズをちゃーんとわかっています、早速、記念撮影しないと!
デッキからは、フレンチポリネシアの海に直接アクセス可能。生まれたままの姿で海にどぼんしたい気持ちをおさえるのに苦労しました(笑)。また、今回は利用する機会がなかったのですが、アウトリガーカヌーで、水上バンガローまで、朝食を運んでもらうルームサービスもあります。
タヒチの美しい海で生まれる黒真珠は、タヒチを代表する名産品のひとつ。筆者は少しキズが付いたものを廉価で購入しました。
なお、同リゾートに宿泊したら、ライアテア島やタハア島を訪れるツアーに参加するのがおすすめ。ツアーガイドと共に、世界遺産のタプタプアテアのマラエのほか、ポリネシアの植生を学べるボタニカルガーデン、バニラ農園や加工場、黒真珠の養殖場、ラム酒の醸造所などが見学できます。
モーレア島は、タヒチ島の首都パペーテからのフライトでわずか10分、フェリーで30分。タヒチ島のシスターアイランドとも呼ばれています。トレッキングやサファリツアーも楽しめちゃいます。
タハア島の次は、ゴーギャンが「古城のようだ」と表現したモーレア島へ。タヒチ島からは、フライトでわずか10分、フェリーでも約30分とアクセスは良好。ハート型の島で、切り立つ山々の黒い岩肌や濃い緑、そして海のブルーが完璧なコントラストを形成していて見事です。
タヒチ島を見渡せる、壮大なラグーンの片端にたたずむ「ソフィテル・キア・オラ・モーレア・ビーチ・リゾート」。港からも空港からも車で約5分という立地が魅力です。
モーレア島で宿泊したのは、「ソフィテル・キア・オラ・モーレア・ビーチ・リゾート(Sofitel Kia Ora Moorea Beach Resort)」。ヴィラを含む109棟のバンガローのうち、水上バンガローが38棟あります。水上バンガローはパンダナスの葉で屋根を葺いた伝統的なポリネシアン様式の建築で、やはりプライベートデッキからラグーンへとアクセス可能。部屋で、自分だけの時間を過ごすのにも申し分のないシチュエーションですが、ビーチや、ビーチと一体化するパブリックプールも魅力的で、はて、どこで過ごしていいのやら! そして、モーレア島は、シュノーケリングの聖地。サンゴ礁と南太平洋の熱帯魚たちが織りなす景観は、長く記憶に残るはずです。
朝食の後、デッキのソファベッドで二度寝。至福の時間です。
で、俄然、早起き推奨です。ラグーンに反射する朝日はなんとも神秘的で、一瞬、どこにいるのか忘れてしまうような、不思議な気持ちに。気のせいかもしれませんが、カラダが浄化されていくようでした。メインダイニングでは、ディナータイムに、バンドの生演奏やタヒチ伝統のダンスショーが行われます。ポリネシアの心地いい潮風に吹かれながら、南国リゾートを満喫しましょう。
そしてモーレア島に来たらぜひ足を延ばしたいのが、2021年7月に誕生した、タヒチでは初となるエコミュージアム「テ・ファレ・ナチュラ(Te Fare Natura)」。ポリネシアの歴史や文化が学べるほか、ミュージアムの建物はポリネシアの伝統的建築と現代の建築を融合させた建築も見どころ。山から吹き下ろす風を取り入れ、エアコンを使わずに外気温より数度低い状態を保っているというシステムもすごい! 普通にエアコンを使っていると信じて疑っていませんでした(笑)。
空港にほど近い「ヒルトンホテルタヒチ」。飛行機好き垂涎です。
タヒチ島では「ヒルトンホテルタヒチ(Hilton Hotel Tahiti)」にステイ。ここで、特筆したいのは、タヒチ島にあるファアア国際空港から車で10分ほどの位置にあり、市内中心部へも車で5分という至便性。フライトのギリギリまで、のんびりすることができます。
そしてプールサイドやオープンエアのバーなどで寛いでいると、離着陸の飛行機が幾度となく往来します。飛行機好きなら、これでご飯3杯はイケると思います(笑)。大きなスーパーマーケット(カルフール)が入ったショッピングモールが道路を挟んだ場所にあるのも便利&心強かったです。
タヒチ最大級のプールは泳ぎがい、ありまくりです。
客室はスイートを含め7タイプ、景観は2種類。スタンダードな客室でも38平方メートル以上とゆったり過ごすことができます。
「ヒルトンホテルタヒチ」は、フランス領ポリネシアのリゾートホテルとしては最も歴史のあるホテルのひとつで、規模も最大級。巨大なプールについても、取材に対応してくれた広報の方が、「タヒチでこれほど大きなプールは他にありません」と、自慢げに語っていました。たしかに泳ぎがい抜群です。
館内には6つの料飲施設があり、飲食の選択肢も豊富。数日の滞在なら、ホテル内でこと足りますが、何をするにも抜群の立地なので、ローカルな人々が集うルロット(屋台)やショッピングセンター、黒真珠などの特産品を売るマルシェなどを訪ねてみるのもいいと思います。
タヒチの素材をモダンなスタイルで調理した料理が楽しめる「イエローフィン タヒチ」。
港に面した立地もイケている「イエローフィン タヒチ」。全メニュー食べたい!
なかでも筆者の激推しは、レストラン「イエローフィン タヒチ」(https://www.facebook.com/yellowfin.tahiti)。決してお安くはありませんが、ハーバー沿いという最高のシチュエーションで供される、伝統的なタヒチ料理をモダンにアレンジした料理は、どれもこれも感動もの。特に、日本ではなかなか食べられない、生のマグロを使った料理が印象に残っています。できるなら滞在中、毎日通って、全メニューを制覇したいレベルでした。
さて3回目の記事は、毎年7月に開催される、タヒチ最大のお祭り「ヘイヴァ(HEIVA)」について紹介します。今回のプレスツアーは「ヘイヴァ」に合わせてのものだったのですが、予想以上にエキサイティングでした!
取材協力:ハワイアン航空、タヒチ観光局
                      
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