伝統と革新― 写真家・長塚誠志に聞く、4代目市川猿之助の素顔|INTERVIEW

伝統と革新― 写真家・長塚誠志に聞く、4代目市川猿之助の素顔|INTERVIEW

写真家・長塚誠志インタビュー伝統と革新――4代目市川猿之助の素顔とは4代目市川猿之助による「スーパー歌舞伎II ワンピース」が大阪にて再演される。伝統と新しさに挑む彼を、亀治郎時代から10年以上に渡って撮り続けてきた写真家・長塚誠志が語る猿之助の素顔。文/熊谷朋哉4代目市川猿之助による「スーパー歌舞伎II ワンピース」ふたたび4代目市川猿之助が尾田栄一郎による大ヒット漫画に挑み、大きな話題を呼んだ「スーパー歌舞伎II ワンピース」。猿之助の主演と演出により、誰もが知る大ヒット作品『ONE PIECE』が、新たにスーパー歌舞伎として蘇った“事件”であった。「スーパー歌舞伎」は、先代の3代目市川猿之助によって始められた、これまでの歌舞伎とは異なる演出による全く新しい現代歌舞伎である。4代目による「スーパー歌舞伎II」の最新作である今作は、驚くようなスペクタクルあり、現代劇の要素あり……歌舞伎の「伝統」の意味を新たに問い直す、掛け値無しの傑作となった。そしてこの3月、大阪松竹座にこの「ワ...
柿本ケンサク『TRANSLATOR』展開催

柿本ケンサク『TRANSLATOR』展開催

映画や広告の世界で活躍するアーティスト初の写真展柿本ケンサク『TRANSLATOR』展開催演出家、映像作家、写真家として活躍するアーティスト、柿本ケンサクによる初の写真展『TRANSLATOR』が1月16日(土)から31日(日)まで、代官山ヒルサイドテラス ヒルサイドフォーラムで開かれる。Text by YANAKA Tomomi厳選された写真作品を中心に、未公開の映像作品などを展示映画やCMディレクション、広告の世界で幅広く活躍する柿本ケンサク氏。学生時代から映画やテレビCM、ミュージックビデオなどで助監督を経験しながら、作品の制作をスタート。2005年には長編映画『COLORS』を制作し、劇場公開されるなど、映像作家や撮影監督として世界へと活動範囲を広げ、さまざまな賞も受賞している。その表現方法に国内外から注目が集まるなか開催される、彼の初めての写真展。20代前半から50カ国以上を旅してきたという柿本氏が、この5年間で撮影した数万点のなかから厳選された写真作品を中心に展示。未公...
ART
PANERAI|パネライが写真展「PASSION FOR THE SEA」を開催

PANERAI|パネライが写真展「PASSION FOR THE SEA」を開催

PANERAI|パネライパネライが写真展「PASSION FOR THE SEA」を開催イタリアンデザインとスイスの技術、そして海への情熱を融合させた時計ブランド オフィチーネ パネライは、6月14日(土)から6月22日(日)まで表参道ヒルズにてマリンフォトグラファー、矢部洋一(やべ・よういち)氏による写真展「PASSION FOR THE SEA」を開催する。Text by KUROMIYA Yuzuブランドの起源である、海への純粋な情熱を映し出す歴史的に海と深い繋がりをもつオフィチーネ パネライ。そのルーツは、イタリア海軍の供給業者として、高度な測定計器や精密機器の製造を手がけていた1900年初頭にさかのぼる。現在でも海に対する思いは強く、パネライ クラシックヨット チャレンジのスポンサーシップを通じて10年という長い年月をクラシックヨット文化の促進に尽力。また、スコットランドのフェアリーにあったファイフ造船所で1936年に建造されたバミューダケッチ、アイリーン号を4万時間以上...
『ノンフィクションW 坂本龍一の700日~MUSIC,ART & LIFE』|WOWOW

『ノンフィクションW 坂本龍一の700日~MUSIC,ART & LIFE』|WOWOW

WOWOW|ワウワウ人気のドキュメンタリー番組に教授が登場『ノンフィクションW 坂本龍一の700日~MUSIC,ART & LIFE』WOWOWが制作を手がける人気のドキュメンタリーシリーズ『ノンフィクションW』に坂本龍一氏が登場。約2年にわたって密着したドキュメンタリー『ノンフィクションW 坂本龍一の700日~MUSIC,ART & LIFE』が、11月28日(土)20時15分から放送される。Text by YANAKA Tomomi & TANAKA Junko (OPENERS)700日にもわたる長期間の密着取材を敢行さまざまなジャンルの偉人たちにスポットを当て、大人の知的好奇心を刺激してきた『ノンフィクションW』。そのクオリティは高く評価され、数多くの賞を受賞。なかでも、現代美術家の杉本博司氏を密着した回では、国際エミー賞の芸術番組部門にノミネートされるなど、良質な番組づくりで知られている。11月28日(土)の放送回では、番組のテーマソング「Litany」を書き下ろ...
発見された驚異の才能、ヴィヴィアン・マイヤーの謎に迫る|MOVIE

発見された驚異の才能、ヴィヴィアン・マイヤーの謎に迫る|MOVIE

MOVIE|発見された驚異の才能、ヴィヴィアン・マイヤーの謎に迫る奇跡のドキュメンタリー『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』もし彼女が自分の作品を世間に公表していたら、20世紀の写真史を変えていたかもしれない。謎の女性写真家の発見に至るまでを描いた奇跡のアート・ドキュメンタリー『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』が、10月10日(土)よりロードショーされる。Text by KUROMIYA Yuzuいま明らかになる、ひとりの人間の時を超えて知る生きざまきっかけは2007年、アメリカ・シカゴ在住のジョン・マルーフが、オークションで手に入れた写真をブログにアップしたこと。すると熱狂的な賛辞がたくさん寄せられたのだ。この発見を世界の主要メディアが取り上げ、発売された写真集は全米売上1位を記録する。撮影者の名はヴィヴィアン・マイヤー。すでに故人で、職業は元ナニー(乳母)。15万枚以上の作品を残しながら、生前1枚も公表することがなかったという。ナニーがなぜこれほど優れた写真が撮れたのか? どうし...
ART
アルマーニの最新コレクションをまとった“ビジョナリーズ”|DAIKANYAMA T-SITE

アルマーニの最新コレクションをまとった“ビジョナリーズ”|DAIKANYAMA T-SITE

DAIKANYAMA T-SITE|代官山T-SITE最新コレクションをまとった小栗旬、水川あさみ、松坂桃李らのポートレートを展示写真展『THE VISIONARIES TOKYO PHOTO EXHIBITION』いま旬の女優、俳優たちがアルマーニの最新コレクションをまとったポートレートを展示する写真展『THE VISIONARIES TOKYO PHOTO EXHIBITION』。10月10日(土)から12日(月)まで、DAIKANYAMA T-SITE GARDEN GALLERYで開かれる。Text by YANAKA Tomomi|Photographes by NAKANO Hirohisa|Styling by KAWASAKI Takafumiサイト「THE VISIONARIES TOKYO」のローンチ記念日本が誇る才能を世界に向かって発信するサイト「THE VISIONARIES TOKYO」のローンチ記念に、写真展『THE VISIONARIES TOKYO ...
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『そこにある、時間-ドイツ銀行コレクションの現代写真』|HARA MUSEUM

『そこにある、時間-ドイツ銀行コレクションの現代写真』|HARA MUSEUM

HARA MUSEUM|原美術館芸術表現としての写真の魅力を再確認できる40組60点を展示『そこにある、時間-ドイツ銀行コレクションの現代写真』多くの現代美術品を収蔵していることで知られるドイツ銀行のコレクションのなかから、国際的な現代アーティストによる写真作品のみを紹介する展覧会『そこにある、時間-ドイツ銀行コレクションの現代写真』。東京・北品川の原美術館で2016年1月11日(月・祝)まで開かれている。Text by YANAKA Tomomi期間中は映像作品の上映やワークショップなども開催紙作品のコレクションとしては、世界最高峰とされるドイツ銀行の現代美術コレクション。およそ6万点もあるというコレクションのなかから、1970年代から最近までの写真作品だけで構成した展覧会『そこにある、時間-ドイツ銀行コレクションの現代写真』が原美術館で開催中だ。本展は「“時間”を切り取ってメディアに定着させる」という写真の特性を生かした表現から写真の魅力を再確認してもらおうと企画したもの。この...
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JAPANやYMOのふとした瞬間を切り取った貴重な写真約170点を収録|BOOK

JAPANやYMOのふとした瞬間を切り取った貴重な写真約170点を収録|BOOK

BOOK|JAPANやYMOのふとした瞬間を切り取った貴重な写真約170点を収録元JAPANのドラマー、スティーブ・ジャンセンによる初の写真集『Through A Quiet Window』1980年代前半に活躍したJAPANのドラマー、スティーブ・ジャンセンによる初の写真集『Through A Quiet Window』が完成。9月28日(月)から4つのオンラインショップ限定で先行発売され、10月23日(金)から一般発売される。Text by YANAKA Tomomi当時から交流があった高橋幸宏がプロデュースし、特別寄稿も1959年ロンドン生まれのスティーブ・ジャンセン。10代のころから、実兄で現在もミュージシャンとして活躍するデヴィッド・シルヴィアンとともに音楽活動をスタート。そして、同級生だったベースのミック・カーン、キーボードのリチャード・ハルビエリとともにバンド、JAPANを結成する。独自のサウンドを奏でたJAPANは、ヨーロッパや日本で高い評価を受け、活動のピークであ...
Missing Trace〜ロンドンの記憶と記録のあいだ〜 第3回|連載

Missing Trace〜ロンドンの記憶と記録のあいだ〜 第3回|連載

アーティスト・久保田沙耶がロンドンで見たもの、感じたもの第3回「かわいた記憶にお湯を注いで」芸術が生活に根ざした街、ロンドン。日々、あたらしい表現が生み出される「創出」の場所である一方で、至るところに埋葬された過去の遺産を掘り出して、いまに蘇らせる「蘇生」の場所でもある。後者の行為は、たとえるなら過去から現在への伝言ゲーム。そんな時代を超えた“壮大な遊び”に心躍らない表現者がいるだろうか? 2015年4月か10月まで、修復とファインアートを学ぶために彼の地へ留学中の久保田沙耶もその魅力に惹きつけられたひとり。ロンドンの記憶と記憶のあいだを漂う日々のなかで、琴線に触れたヒト・モノ・コトを綴ります。Text by KUBOTA SayaEdited by TANAKA Junko (OPENERS)ものとひととの関係性を楽しみ、活かすロンドンに来て一番はじめに驚いたことは、季節の香りがしないことだった。公園やお庭が多くても、植物や土地の匂いがしないのはなぜだろう、と考えてみると、日本と...
新作写真集『Assembly』『Sasayama』の出版記念トークイベント開催|BOOK

新作写真集『Assembly』『Sasayama』の出版記念トークイベント開催|BOOK

BOOK|新作写真集『Assembly』『Sasayama』の出版記念蔦屋書店で写真家・横浪修氏×ブックディレクター・幅允孝氏のトークイベント開催写真家の横浪修氏が新作写真集『Assembly』と『Sasayama』を刊行。それを記念し、横浪氏とブックディレクター・幅允孝氏によるトークイベントが9月28日(月)、代官山 蔦屋書店で開かれる。Text by YANAKA Tomomi集合体だからこそ浮かび上がる表現の豊かさを切り取った『Assembly』『FIGARO japon』や『Milk』といった雑誌や広告、ファッション、ポートレートなどの世界で活躍する横浪修氏は1967年京都生まれ。幅広い仕事を手がけながらも、「個」と「集合」に焦点を当てた作品を生み出し、代表作におなじ洋服を着た1000人の子どもたちを撮影した『1000 Children』などがある。そして、今回新刊としてスウェーデンの出版社LBRARYMANから『Sasayama』、自費出版の『Assembly』を刊行。『...
写真をプリントしたくなる新6色インク採用のカラリオ「EP-10VA」|EPSON

写真をプリントしたくなる新6色インク採用のカラリオ「EP-10VA」|EPSON

EPSON|エプソン新6色インクの幅広い色再現性と最新の色生成テクノロジーをはじめて採用カラリオの新フラッグシップ機「EP-10VA」家庭用インクジェットプリンター「カラリオ」シリーズのあたらしいフラッグシップモデルとして「EP-10VA」が発表された。印刷の基本色となる「シアン」「マゼンタ」「イエロー」「ブラック」に、「レッド」「グレー」の2色のインクをくわえた新6色染料インクを採用した、こだわりの写真作品づくりが手軽に楽しめるプリンターだ。TSUCHIYA Motohiro(OPENERS)フォトグラファーの作品づくりの幅を広げる6色インクEPSON(エプソン)の「カラリオ」シリーズにくわわった「EP-10VA」は、あらたに採用した新6色インクで写真印刷に感動をもたらすインクジェットプリンター。「レッド」と「グレー」がくわわった6色の染料インクは、染料の光沢感を生かす鮮やかな色彩の写真から、なめらかなグレー表現まで、一台で階調豊かな写真プリントをこなすという。とくにモノクロ写真...
“自然への賛歌”を紹介する角田みどり写真展『Massages. I』|Canon Gallery S

“自然への賛歌”を紹介する角田みどり写真展『Massages. I』|Canon Gallery S

Canon Gallery S|10年にわたり撮り貯めた“自然への賛歌”を紹介キヤノンギャラリーSで角田みどり写真展『Massages. I』写真家の角田みどり(つのだ・みどり)氏が10年間にわたって撮りためた作品を紹介する写真展『Massages. I』が、品川のキヤノンギャラリーSで開かれている。9月19日(土)まで。Text by YANAKA Tomomi女性広告写真家をフィーチャーした『She's』の一環1977年、東京に生まれた角田みどり氏。2000年に上智大学外国語学部ロシア語学科を卒業後、2002年から2004年にかけて写真家の宮原夢画氏に師事。現在は雑誌や広告、CDなどを中心に幅広く活躍する女性写真家だ。そんな彼女の個展が品川のキヤノンギャラリーSで開催中。キヤノンでは、若者や女性など幅広いひとたちに写真の魅力を伝えようと、2015年の特別展として3会期連続で、女性広告写真家をフィーチャーする『She's~3人の写真家。彼女たちの写真展2~』を企画。本展はその一環...
ART
フォトグラファ沢渡朔×モデルTAOスペシャル対談(2)

フォトグラファ沢渡朔×モデルTAOスペシャル対談(2)

ギャラリー「artdish g(アーディッシュ ジー)」にて「森山大道×沢渡朔 写真展」記念フォトグラファ沢渡朔×モデルTAO スペシャル対談(2)11月18日(火)まで、神楽坂のギャラリー“artdish g”にて「森山大道×沢渡朔 写真展」が開催されている。さらに15日には、森山大道氏96ページ、沢渡朔氏96ページが一冊になった写真集『DAIDO MORIYAMA×HAJIME SAWATARI』 も出版される。前回から引き続き、フォトグラファ沢渡朔氏とモデルTAOさんの対談は、ヌード撮影の核心へ……文=梶井 誠(本誌)Photo by Jamandfix全部オープンにしてカメラの前に立ってくれTAO 撮影の前にはそれほど細かい打ち合わせはしなかったんです。トップレスくらいは覚悟ができていたのですが、まさかオールヌードだとは思っていませんでした。沢渡 僕は、TAOさんのすべてを撮りたいと思っていたから、当然考えのなかではヌードも含んでいました。撮影は全部で3日で3回。3回撮って...
フォトグラファ沢渡朔×モデルTAOスペシャル対談(1)

フォトグラファ沢渡朔×モデルTAOスペシャル対談(1)

「森山大道×沢渡朔 写真展」記念フォトグラファ沢渡朔×モデルTAO スペシャル対談(1)11月18日(火)まで、神楽坂のギャラリー“artdish g”にて「森山大道×沢渡朔 写真展」が開催されている。今回は、オウプナーズのために特別に、会場で沢渡朔さんとモデルTAOさんの対談を実現。フォトグラファと被写体のここに至るプロセス、それぞれの思いを聞いた。文=梶井 誠(本誌)Photo by JAMANDFIXこれはもうTAOさんを撮るしかないTAO 沢渡さんにはファッション誌で何度か撮っていただいたことがあって、プライベートでも何度かお食事をさせていただいていました。沢渡 スタイリストのソニア・パークさんがTAOさんのことをすごく気に入っていて、ソニアさんと組んで3~4回ファッション撮影をしたんですね。TAO そうしてある日、突然、沢渡さんからお電話をいただいたんです。沢渡 今年の6月終わりから7月にかけて、ソニアさんが僕のデビュー作の“ナディア”という女の子をモチーフにした「Nad...
第20回 アンデルス・ペーターセン写真展『Café Lehmitz』対談(2)

第20回 アンデルス・ペーターセン写真展『Café Lehmitz』対談(2)

第20回 アンデルス・ペーターセン写真展『Café Lehmitz』アンデルス・ペーターセン×北村信彦 対談(その2)今回も、前回に引き続きアンデルス・ペーターセン氏との対談の模様をお伝えします。話は『カフェ リミッツ』という場所がもっていた魅力の本質へと迫っていきます。(北村信彦)Photo by Jamandfixedit by TAKEUCHI Toranosuke(City Writes)「カフェ リミッツ」は、みんなの家だった──アンデルスさんに2年以上も通い詰めて写真を撮らせた、この場所の魅力とはいったいなんだったんでしょう?アンデルス 答は非常にシンプルです。ここに集う人々に惹かれたからです。いまでも彼ら全員の名前を覚えています。まあ、いまの人の感覚からいえば、2年以上もおなじところで写真を撮るなんて変に思うかもしれませんが、僕にとってあの2年はけっして長くは感じませんでした。僕自身、ブルジョワ的なものに嫌気がさしていた時期でもありましたし、それまでの生活のなかで、な...
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