『そこにある、時間-ドイツ銀行コレクションの現代写真』|HARA MUSEUM
HARA MUSEUM|原美術館
芸術表現としての写真の魅力を再確認できる40組60点を展示
『そこにある、時間-ドイツ銀行コレクションの現代写真』
多くの現代美術品を収蔵していることで知られるドイツ銀行のコレクションのなかから、国際的な現代アーティストによる写真作品のみを紹介する展覧会『そこにある、時間-ドイツ銀行コレクションの現代写真』。東京・北品川の原美術館で2016年1月11日(月・祝)まで開かれている。
Text by YANAKA Tomomi
期間中は映像作品の上映やワークショップなども開催
紙作品のコレクションとしては、世界最高峰とされるドイツ銀行の現代美術コレクション。およそ6万点もあるというコレクションのなかから、1970年代から最近までの写真作品だけで構成した展覧会『そこにある、時間-ドイツ銀行コレクションの現代写真』が原美術館で開催中だ。
本展は「“時間”を切り取ってメディアに定着させる」という写真の特性を生かした表現から写真の魅力を再確認してもらおうと企画したもの。
この展覧会は、2014年秋にシンガポール美術館で初開催された開かれたのち、インド・ムンバイの国立美術館を経て、原美術館で開催される巡回展となっている。
会場には、ベルント&ヒラ ベッヒャー、アンドレアス・グルスキー、ゲルハルト・リヒターらドイツの写真家をはじめ、曹斐(ツァオ・フェイ)、ヂョン・ヨンドゥ、劉錚(リウ・ジェン)ら近年注目を集める中国の作家の作品も。また、日本からも杉本博司ややなぎみわ、佐藤時啓の作品も出展され、計約40組による約60点を紹介する。
期間中、祝日を除く水曜18時からは、ドイツ銀行コレクションのなかから、曹斐(ツァオ・フェイ)、フリオ・セザール・モラレス、さらに現在横浜で開催中の『蔡國強展:帰去来』が話題となっている開催中の蔡國強の映像作品を上映。10月31日(土)には、本展にも出品している佐藤時啓による親子を対象にしたワークショップなども計画されている。
それぞれのアーティストが切り取った時間。瞬間を写し撮る写真芸術をきっかけに、時間についてあらためておもいを巡らしてみるとともに、芸術メディアとしての写真の魅力に存分に触れてみたい。
『そこにある、時間-ドイツ銀行コレクションの現代写真』
会期|9月12日(土)~2016年1月11日(月・祝) ※月曜、12月28日~1月4日休館。ただし月曜が祝日に当たる場合は開館し、翌火曜が休館。
時間|11:00~17:00(祝日を除く水曜は~20:00/入館は閉館時刻の30分前まで)
会場|原美術館
東京都品川区北品川4-7-25
入館料|一般1100円、大高生700円、小中生500円
原美術館
Tel.03-3445-0651
http://www.haramuseum.or.jp/generalTop.html