三原康裕│第3回 アバンティ代表取締役 渡邊智恵子さんと語る(3)

三原康裕│第3回 アバンティ代表取締役 渡邊智恵子さんと語る(3)

あなたがいま着ている「綿」をかんがえる第3回 アバンティ代表取締役 渡邊智恵子さんと語る(3)日本におけるオーガニックコットンの第一人者であり、オーガニックコットンのリーディングカンパニーであるアバンティの代表を務める渡邊智恵子さんとファッションデザイナー三原康裕さんとの対談3回目。オーガニックコットンと出会い、それを世に広めることが自分の役割と悟った渡邊さん。その思いは次の世代へと受け継がれていることを三原さんは知る。写真=Jamandfixまとめ=竹石安宏(シティライツ)誰も「ノー」といわないスローガン“キレイな地球を子供たちに”三原 なぜ渡邊さんはオーガニックコットンに取り組むようになったのですか?渡邊 私はオーガニックコットンにかかわりはじめてからすでに19年になるのですが、当時オーガニックコットンのスローガンは“キレイな地球を子どもたちに”でした。そのころ私に子どもはいませんでしたが、このスローガンは誰も「ノー」といわない内容であり、すごく入りやすかったんです。“三方よし...
三原康裕│第3回 アバンティ代表取締役 渡邊智恵子さんと語る(4・最終回)

三原康裕│第3回 アバンティ代表取締役 渡邊智恵子さんと語る(4・最終回)

あなたがいま着ている「綿」をかんがえる第3回 アバンティ代表取締役 渡邊智恵子さんと語る(4・最終回)日本におけるオーガニックコットンの第一人者であり、オーガニックコットンのリーディングカンパニーであるアバンティの代表を務める渡邊智恵子さんとの対談もついに最終回。オーガニックコットンの普及に加え、農業の必要性までを訴える渡邊さん。その思慮深い考えに共感した三原さんは、自らの仕事への誇りを新たにする。写真=Jamandfixまとめ=竹石安宏(シティライツ)新しい試みと、絶えようとしている伝統三原 ところで、現在、日本でコットンは栽培されているんですか?渡邊 工業的に成り立つレベルではなく、趣味の世界ではありますね。でも、今年から私も長野県で綿花の栽培に参加しているんですよ。茶綿をつくりはじめたんですが、100%メイド・イン・ジャパンのコットン製品がつくれたらいいなと思って。信州大学の繊維学部とのコラボレーションなんです。彼らは日本原種の綿花の種を守っているんですが、それをもっと日本に...
三原康裕的日本モノづくり「第3回 ル・モンドの靴下」(3)

三原康裕的日本モノづくり「第3回 ル・モンドの靴下」(3)

MIHARAYASUHIRO×Le Monde第3回 ル・モンドの靴下(3)ファッションデザイナー三原康裕さんが、日本の誇る工場や職人を訪ね、日本でしかつくれない新しいモノを生み出す画期的な連載企画「MEANING MADE IN JAPAN MIHARAYASUHIRO(MMM)」。日本有数の靴下の産地である奈良県広陵町にある靴下工場を訪れた三原康裕さん。イズル靴下の松本猛さん、ミナミ靴下工場の南六郎さんらとの対談。貴重な靴下編み機が稼働する現場を目にし、職人と言葉を交わすことで靴下づくりの奥深さを知りました。靴下づくりに情熱を傾ける人びとの、技術とこだわりが詰まったオリジナルソックスがついに完成した。写真=溝部 薫(ホークアイ ヴィジュアルワークス)構成・文=竹石安宏(シティライツ)協力=萩野 宏貴重な編み機を稼働させつづける職人との出会い松本 三原さんのこだわりはよくわかりました。60本の編み機なら杢糸やニット用など、さまざまな糸が使えるので、感性も表現しやすいし、とても面白...
田中凛太郎 『My Freedamn! Vol.8』とシックスティーズ(その1)

田中凛太郎 『My Freedamn! Vol.8』とシックスティーズ(その1)

田中凜太郎、待望の最新作をリリース&独占インタビュー!『My Freedamn! Vol.8』と、シックスティーズ(その1)ハワイアンシャツをフィーチャーした『Vol.7』と、ハーレー・ダビッドソン記念本の同時発売から約1年、待望の最新作『My Freedamn! Vol.8』が6月15日に完成した。オウプナーズでは、新作発売を目前に控え6月初旬に来日していた田中凛太郎氏に単独インタビューを敢行。今回から全3回にわたり、新作の見どころや制作中のエピソード、今後への思いなどを語る田中氏の生の声をお届けする。写真・語り=田中凛太郎インタビュー・文=竹内虎之介(シティライツ)『Vol.8』のテーマは、ポップカルチャーの時代“シックスティーズ”──まずは完成したての『My Freedamn! Vol.8』の概要からお聞きしたいと思います。今回のテーマはどのあたりなんですか?田中 『Vol.5』が1940年代、『Vol.6』と全編ハワイアンシャツでお届けした前作『Vol.7』が50年代。で、...
田中凛太郎 『My Freedamn! Vol.8』とシックスティーズ(その2)

田中凛太郎 『My Freedamn! Vol.8』とシックスティーズ(その2)

田中凜太郎、待望の最新作をリリース&独占インタビュー!『My Freedamn! Vol.8』と、シックスティーズ(その2)新世代のセンスに彩られたシックスティーズの古着たちを紹介する『My Freedomn! Vol.8』。表紙には、田中凜太郎氏がリスペクトしてやまない元シンガー、パール・ハーバーを起用。彼女との出会い、そして音楽のみならず古着にも造詣の深い彼女の横顔など、田中氏が彼女への熱い思いを語ってくれた最新インタビュー第2弾。写真・語り=田中凛太郎インタビュー・文=竹内虎之介(シティライツ)いいものだけを、じっくり見せたい──シックスティーズがテーマという今号の制作にあたり、見せ方の上でとくに意識したことはありましたか?フィフティーズをテーマに掲げた『Vol.6』までは物量を追求していたんですが、今回は「いいものだけが見たくなった」というのが、僕の気分としてこれまでとちがう点ですね。──それはこの年代のモノに、いいものが少なくなったという意味ですか?いえ、そういうわけでは...
田中凛太郎 『My Freedamn! Vol.8』とシックスティーズ(その3・最終回)

田中凛太郎 『My Freedamn! Vol.8』とシックスティーズ(その3・最終回)

田中凜太郎、待望の最新作をリリース&独占インタビュー!『My Freedamn! Vol.8』と、シックスティーズ(その3・最終回)全3回の構成でお届けしてきた田中凛太郎氏への最新インタビューも、いよいよ今回が最終回。1960年代からはじまったベビーブーマーたちによるアメリカンポップカルチャーの終焉を感じさせる昨今のアメリカ事情。それを受け、古着やアメリカン・サブカルチャーの大きな転換期を感じる田中氏。話は、そんな彼の現在の心境から今後の展望へと広がっていった。写真・語り=田中凛太郎インタビュー・文=竹内虎之介(シティライツ)60年代からはじまったベビーブーマー時代の終焉──パール・ハーバーさん以外にも、今号には女性がけっこう登場していますね。このカークラブのお姉さんたちとか。あえて女性を出そうという狙いがあったんですか?田中 いえいえ、たまたまです(笑)。僕の写真の被写体はこれまで98%が男! もちろん女性をキレイに撮りたいという願望はあるんですが、技術的にもなかなか難しいんです...
旅先でまとう、今夏のフレグランス vol.2

旅先でまとう、今夏のフレグランス vol.2

旅先でまとう、今夏のフレグランス vol.2初夏、盛夏、晩夏……短くも、さまざまな表情を見せる季節。フレグランスもまた、夏のいろいろなシーンをコンセプトにした香りの世界を展開している。そこで、生命力に満ち溢れ、だれもがアクティブになるヴァカンスシーズンに向け、オウプナーズお薦めのフレグランスを紹介する。写真=Jamandfix文=小林由佳下の写真をクリックすると、商品ひとつひとつの詳細画面に移ります。選び抜いた香りが、至福のひとときを完成させる街中で、ふと香りにつられて振り返る。それは、決して香りがキツいからではなく“どんなひとがこの香りを……”という期待と好奇心から。開放的なリゾートにシーンが変わってもおなじ。さらに日常の緊張感から解き放たれたヴァカンスでは、五感は冴え、ふとした香りにも敏感になる。――そう、だからこそ、旅先には、特別なフレグランスを持っていこう。JACQUES FATH GREEN WATER EAU DE TOILETTEジャック ファット グリーンウォーター...
戸田恵子|キバコの会「素。」を振り返ります

戸田恵子|キバコの会「素。」を振り返ります

オモローなおっさんたちとの座組みは、懐かしい感覚と安心感がありました──キバコの会「素。」を振り返ります今回のお話は、演出の堤幸彦監督から熱いコールをいただいたのがはじまりです。堤監督は何度も私の舞台を観てくださっているし、同郷の名古屋出身でもあり共通の知人もいたりするのです。そしてこの作品が堤監督とは初のお仕事となりました。まとめ=K-co Toda無謀なスケジュールのなか思ったのは、「このオモローな座組みはもうないかも!? 」不思議なことに、これは三谷幸喜さんと初仕事をさせていただいたときもそうでしたが、私の願望とちがうところからのアプローチなんですね。願望というか……まあ「もしもお仕事をご一緒できることがあればこの仕事かな~?」なんて勝手な妄想みたいなことですね(笑)。三谷さんのときは「舞台」によんでいただけると思っていたら初仕事は「ドラマ」の出演依頼でしたし、堤監督はたぶん「映画」かな? なんて思っていたら……なんと「舞台」の出演依頼だったのです。どちらも私にとっては心地良...
SUMMER FRAGRANCE 2009

SUMMER FRAGRANCE 2009

旅先でまとう、今夏のフレグランス初夏、盛夏、晩夏……短くも、さまざまな表情を見せる季節。フレグランスもまた、夏のいろいろなシーンをコンセプトにした香りの世界を展開している。そこで、生命力に満ち溢れ、だれもがアクティブになるヴァカンスシーズンに向け、オウプナーズお薦めのフレグランスを紹介する。写真=Jamandfix文=小林由佳 ファッションが軽装になるこれからの季節、どんなフレグランスを身にまとうかは、コーディネイトの仕上げに大きく影響する。カジュアルとドレッシー、その両方が楽しめるヴァカンス先ならなおさらのこと。身も心も解放されるシーンでも、フレグランスには気を抜かない──それは、ヴァカンスを謳歌する自身への、五感を刺激するプレゼンテーションになる。街中で、ふと香りにつられて振り返る。それは、決して香りがキツいからではなく“どんなひとがこの香りを……”という期待と好奇心から。開放的なリゾートにシーンが変わってもおなじ。さらに日常の緊張感から解き放たれたヴァカンスでは、五感は冴え、...
80年代にデザインされたスポーティな逸品、CAZAL951完全復刻

80年代にデザインされたスポーティな逸品、CAZAL951完全復刻

CAZAL|カザール80年代にデザインされたスポーティな逸品「CAZAL(カザール)」から、CAZAL 951完全復刻!カザール30数年の歴史のなかでもっとも評価の高いビンテージモデルといわれる、CAZAL 951。大ぶりなフロントには額の汗パッドがほどこされたこのモデルは、サイドシールドを取り外せば付属のスポーツバンドにとりかえられ、スポーティ使用に様がわりする。80年代に発売されたとは思えない、先進的なデザインと機能性を兼ねそなえた稀有なアイテムが、完全復刻した!日本でも人気の高い、レアアイテム1980年代に発売されたCAZAL 951は、取り外し可能なスポーツバンドやフロート付バンドがセットになった、カザールでは珍しいこのスポーツサングラス。発売当初から話題になったが、その後生産中止となったため、レアアイテムとして全世界のカザールマニアが探し求めていた。日本での人気もその例外ではない。かつてのセンセーションぶりは、当時のファッション雑誌で以下のように取り上げられたほど。「ヨッ...
MIC*ITAYA│SERIOUS BARBARIAN_July2009

MIC*ITAYA│SERIOUS BARBARIAN_July2009

太陽の光は地上に降り注ぐ。まるで金色の小さな矢のように。太陽は狙っている。眼下に動く無数の標的を。愛や夢や希望にあふれた人々。愛しあうものたちはハートを射抜かれ無邪気に抱き合う。嫉妬し嘘をつき誤魔化す者たちにも太陽は等しく微笑みかける。夜の間やすらかに眠れるように。心の砂漠をうるおすたくさんの涙について。真面目な顔で知らぬ振りをする。上等な暮らしの野蛮人。美は皆に等しく分け与えられる。Drawing&Copywrite by Mic*ItayaBEAT BEAST ASO地球の中心に燃えるマグマは太陽の分身であり地中の太陽だ。生き物を育む惑星のデリケートな心臓。何を告げる狼煙なのか、大地の裂け目から灼熱の血を流し噴煙を上げ脈動し隆起する。火山。鼓動し鳴動し身震いする。雄々しい無言の叫びが聞こえた。食らいつき噛み砕き吸収し吐き出す。画布の上に、力強く凛々しい永遠の美を。拙い絵筆は、大きく揺り動かされ、弾き飛ばされる。透明な風の吹く音がする、野生の息吹き、山をくぐった清水が湧き、湖に火...
中原慎一郎のalso craft 10│ピエト・ストックマンの作品

中原慎一郎のalso craft 10│ピエト・ストックマンの作品

also craft #10 「PIETER STOCKMANS」その歪みからくる新しい印象──ピエト・ストックマンPIETER STOCKMANS(ピエト・ストックマン)の作品は、その薄さから感じ取れる繊細な手触感と形へのこだわりからくる厳格さが共存した磁器である。Text by NAKAHARA ShinichiroPhoto by JamandfixPIETER STOCKMANSの“青の釉薬”日本においても、カップのエッジに釉薬をぐるっと装飾したいわゆる「皮くじら」と呼ばれる作品を見かけるが、このピエト・ストックマンの作品はそれが青い釉薬でほどこされている。PIETER STOCKMANS「LA MAR」プレートPIETER STOCKMANS「LA MAR」プレートPIETER STOCKMANS「LA MAR」プレート一見すごくミニマルにも見えてるのだけど、その歪みからくる印象(いくつか並べるとさらに)は、逆にデコラティブでもある。ぼくはデコラティブなもののなかに秘める...
TOKYOのエレガントカジュアルをリードする「ALMOND」

TOKYOのエレガントカジュアルをリードする「ALMOND」

ALMOND|アーモンドブランドコンセプトは“ハイポップ”TOKYOのエレガントカジュアルをリードする「ALMOND」アメリカンカジュアルスタイルをベースに、さまざまな様式とカルチャーを内包した東京スタイルを発信するブランド「ALMOND(アーモンド)」。ニューバランス社との新たなコラボ「ALMOND×new balance」のウェアライン“NINJA”を発表するなど、刺激的なコレクションを展開している注目のブランドだ。Photo by JamandfixText by OPENERS個性的なセレクトショップの中核をなす、“ハイポップ”な心地よさ「ALMOND(アーモンド)」のデザイナー・外山 聡氏は、CMや舞台、イベントなどのコスチュームを中心としたオーダーメイドのアトリエ設立からキャリアをスタートさせ、レディスブランドを経て、2003年にメンズブランド「ALMOND」をスタート。2004年には、全員女性モデルというコンセプチュアルなショーで東京コレクションの話題をさらい、ニュー...
ORGANICAL on Twiggy Vol.1 ロンドンでの“目覚め”(前編)

ORGANICAL on Twiggy Vol.1 ロンドンでの“目覚め”(前編)

Twiggy|ツイギーVol.1 ロンドンでの“目覚め”(前編)1990年代から主宰するヘアサロン「ツイギー」で、各ファッション誌にて、つねにモードの先端を提案しつづける人気ヘアスタイリスト・松浦美穂さん。そんな彼女が数年来抱いてきたプロジェクトが、今秋、実現しようとしている。それは、自社で展開する“オーガニック系のシャンプー&トリートメント”。日々科学的な飛躍が目覚ましいコスメ業界において、モードの先端を行くひとが、なぜ「オーガニック」に注目しつづけてきたのか……この連載で、その秘密を紐解いていきます。語り=松浦美穂写真=佐藤孝次まとめ=小林由佳「オーガニック」や「エコ」は今でこそ耳慣れたフレーズ。しかし、松浦さんは時流に関係なく80年代からこれらに関心があったそう。大きなキッカケとなったのは、2年間のロンドン生活。仕事を学びにいったロンドンは、当時も流行発信源のひとつであり、さまざまなアーティストが集まっていた場所。ここで彼女が得た経験とは……。Q.まずは松浦さんがロンドンに行...
スペイン領イビザ島生まれの「イェルバス デ イビザ」オーデコロン

スペイン領イビザ島生まれの「イェルバス デ イビザ」オーデコロン

HIERBAS DE IBIZA|イェルバス デ イビザいつまでもふわりと香る心地よさは、まさに“チルアウト”スペイン領イビザ島生まれのオーデコロン「好きな香りなんだけど、ランチを食べたあとぐらいには香りは消えてしまって、アトマイザーを持ち歩くほどマメでもないし……」という香水好きのひとにぜひおすすめしたいのが、HIERBAS DE IBIZA(イェルバス デ イビザ)のオーデコロン。年間を通じて温暖で乾燥した地中海性気候で育ったフレッシュな果実や草花の香りがギュッと封じこまれていて、男女でシェアできるのもうれしい。Photographs by JamandfixText by OPENERSヨーロッパの高級リゾート地・イビザ島を連想させるスローテンポな香りヨーロッパのファッション・メゾンやパヒューマーがつくりだす濃厚な夜の香りではなく、アメリカのブランドがリリースする底抜けに明るく軽快な香りでもない、地中海に浮かぶスペイン領イビザ島の太陽と風そのもののフレッシュさが大きな魅力の「...
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