MIC*ITAYA│SERIOUS BARBARIAN_July2009
Lounge
2015年3月13日

MIC*ITAYA│SERIOUS BARBARIAN_July2009

太陽の光は地上に降り注ぐ。まるで金色の小さな矢のように。太陽は狙っている。眼下に動く無数の標的を。愛や夢や希望にあふれた人々。愛しあうものたちはハートを射抜かれ無邪気に抱き合う。嫉妬し嘘をつき誤魔化す者たちにも太陽は等しく微笑みかける。夜の間やすらかに眠れるように。心の砂漠をうるおすたくさんの涙について。真面目な顔で知らぬ振りをする。上等な暮らしの野蛮人。美は皆に等しく分け与えられる。

Drawing&Copywrite by Mic*Itaya

BEAT BEAST ASO

地球の中心に燃えるマグマは太陽の分身であり地中の太陽だ。生き物を育む惑星のデリケートな心臓。何を告げる狼煙なのか、大地の裂け目から灼熱の血を流し噴煙を上げ脈動し隆起する。火山。鼓動し鳴動し身震いする。雄々しい無言の叫びが聞こえた。食らいつき噛み砕き吸収し吐き出す。画布の上に、力強く凛々しい永遠の美を。拙い絵筆は、大きく揺り動かされ、弾き飛ばされる。透明な風の吹く音がする、野生の息吹き、山をくぐった清水が湧き、湖に火山が逆立つ。その広大な麓に立っている。山に棲む、コロナ/光冠を戴いた原始の太陽の末裔、大自然を守護し、無限の宇宙が遣わす俗で聖なる生き物とともに。古代人のように絵を描く。

BEAT BEAST ASO
Acrylic on canvas
500×1000mm
18.06.2009
Mic*Itaya

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