NOOKA マシュー・ワォルドマンが時々思うこと
「NOOKA マシュー・ワォルドマンが時々思うこと」に関する記事
マシュー・ワォルドマン Vol.06 Matthew Style
Vol.06 Matthew Style前回の連載を書いたあと、僕は44歳になって、それが今回の内容を思いつくきっかけになった。そういえば、僕の服装ってどういうスタイルなんだろう?東京では、まるでファッションブランドの広告のような服装が多くて、反対に大阪は、街行く人びと、皆がファッションに凝りすぎて、かえってちょっとおかしく見える、と友人に言われた。それぞれの都市には、ファッションの特徴がある。ニューヨークのファッションってどんな印象なんだろう? 業界ごとに、服装にスタイルがあることも不思議と面白いけれど(例:どこの都市に行ってもエレクトロのDJは同じ服装)、ブログやインターネットの普及を考えると、こういう潜在的な、なんとか族、と言われるような服装や行動はすごくよく理解できる。なによりもファッションのメガブランドの動向とインターネットとで、インターナショナルスタイルという服装が年々世界中に広がっている気がする。昔はそういうスタイルの画一性に反対的な立場だったけれど、いま考えると、皆...
連載・マシュー・ワォルドマン|Vol.24 「Beijing Trip」
Vol.24 「Beijing Trip!」最近、2度目の北京へ行ってきました。聞いていたよりも、実際に体験すると、光化学スモッグはとても酷い状況です。それはさておき、北京はとてもおもしろい都市です。僕の浅い経験からしても、お金やファッション以外の文化にも興味のある中国人は、上海でもなく、香港でもなく、北京に住んでいます。そのことだけでも、とても国際的な都市なんだと思います。今回、僕はただの北京の旅行ガイドを書くつもりはないのですが、まだ北京へ行ったことのない読者の皆さんのために、いくつかのポイントには触れておきましょう。文=マシュー・ワォルドマン<広さ>北京は広い! 本当に広いのか、もしかしたら渋滞と都市計画のせいで、広く感じるだけのことかもしれませんけど……。地下鉄はありますが、電車が通ってない地域があるので、ほとんどの外国人はタクシーで街中を移動します。3回ぐらい地下鉄に乗りましたが、僕のような外国人はただのひとりも見ることがなかったです。タクシーは日本と比べたら安いですが、...
NOOKA|連載・マシュー・ワォルドマン|Vol.25 「My Best Music in 2011」
Vol.25 「My Best Music in 2011」毎年、「去年の音楽はイマイチだったな~」とかよく聞くけれど、結局、ほとんどのひとは怠け者なだけだと思うよ。去年は音楽的にはとても良い年だった! あたらしいバンドも結構出てきたし、おもしろいサウンドがいっぱいでとても楽しかったけど。文=マシュー・ワォルドマンここで紹介する順番と、CDの内容の良さは関係ありませんこの音楽リストは、僕なりの採点方法で合格してる作品ばかり。仕事、自転車、家、ヘッドフォン、クルマの運転中という5つの異なる環境で聴いてみたうえで、それでも好きだったので安心してオススメできます。 HERCULES & LOVE AFFAIR『BLUE SONGS』いろいろな時代のスタイルを上手にブレンドした、あたらしいサンフランシスコサウンド。ゲストボーカリストがたくさんで、聴き飽きないアルバム。リリース日|2011年8月16日レーベル|Moshi Moshi『BLUE SONGS』はアメリカのハウスミ...
NOOKA|マシュー・ワォルドマン Vol.32 「絵本作家、Kevin Waldronにインタビュー」
ハリウッド映画とポップミュージックが大嫌いなダブリン生まれの若手作家Vol.32 絵本作家、Kevin WaldronにインタビューKevin Waldron(ケヴィン・ ウォルドロン)は、ダブリン生まれの児童向け絵本作家でイラスレーターです。大学時代をロンドンで過ごし、現在はニューヨークのイーストヴィレージに移住し、ブルックリンのレッドフック地区にあるスタジオで活動中です。Text by Matthew Waldmanあなたの絵本のイラストはじつに絵画的(Matthew)Matthew ダブリンに生まれて、いまニューヨークに住んでいて、それぞれの街の良いところと悪いところは何でしょうか?Kevin ニューヨークは本当に大好きな街だから、悪いところや欠点は思いつかないですね……。強いて言うなら、路面の凹凸で自転車が傷むことくらいでしょうか?アイルランドは成長するにはいいところだけど、このタイプの仕事をする人間にとってはあまりチャンスがないので、まず、ロンドンに移り住みました。実際、...
NOOKA|マシュー・ワォルドマン Vol.35 「デザインとアートの旅」
写真で今年のデザインウィークを追体験!Vol.35 デザインとアートの旅~東京デザインウィーク2013~基本的に、僕は祭日という概念が好きじゃないみたいです。たとえばプレゼントを贈りたいひとがいれば、そのひとが好きそうなものを見つけるときを、スケジュールに入れる必要ってないじゃないですか。矛盾しているようですが、デザインウィークは、僕にとってはクリスマスやゴールデンウィークのような祭日です。Text by Matthew Waldman外苑近くのオフサイトの展示会は、素晴らしかった東京デザインウィークのイベントではありませんが、この旅は大阪からはじまりました。SOZギャラリーで、NOOKAのデザインインスピレーションをテーマにしたトークショーをおこないました。真っ白の空間のなか、吉川雅広さんの料理を楽しみながら、デザインのプレゼンテーションをしたあとは、お酒を飲みながらの交流会も。素敵な夜。その翌日から東京へ!今年の東京デザインウィークは不景気の影響もあるかと思いますが、外苑のメイ...
NOOKA|マシュー・ワォルドマン Vol.36 「drip.fm」を創った革新者
音楽とビジュアル・アートの境界線を軽々と越えてVol.36「drip.fm」を創った革新者、Samuel Valenti IVSamuel Valenti IVが運営するインディペンデント・レコードレーベル「Ghostly International(ゴーストリー・インターナショナル)」は、サムのDJネーム「DJ SpaceGhost」に由来する。幽霊をモチーフにしたレーベルロゴは、音楽だけでなくTシャツやアート系の小物にもぴったり。公式ホームページ(http://ghostly.com/)のSTOREから購入可能だ。Text by Matthew Waldman「Ghostly International」を知っていますか?Matthew(以下M) まずはOPENERS読者のために、軽く自己紹介してもらえますか?Samuel Valenti IV(以下S) 1999年にミシガン州のアナーバー市で、音楽レーベル「Ghostly International」を設立以来、才能のあるタレ...
NOOKA|マシュー・ワォルドマン Vol.34 「アートブックフェアに行ってきた!」
モードとおなじように、グラフィックも蛍光色がトレンドのようですVol.34 アートブックフェアに行ってきた!先週末に開催されたニューヨークのアートブックフェアに行ってきました!Text by Matthew Waldman本は購入しなかったけど、ポスターは5枚買いました正直なところ、僕自身の意志ではなく、友だちに付き合わされたのですが。どうも気が進まなかった理由としては、本というもの自体が、最近はどうしても時代遅れなものと感じていたから。けれど、Queensにある「MoMA PS1」で開催されたこのイベントは、見るものすべてがとても面白かった。センスの良いDJがつねにいて、来場者はオシャレな若者が多く、そして館内のレストランはおいしかった。モードとおなじように、グラフィックも蛍光色がトレンドのよう。結局、本はやっぱり購入しなかったけど、でも、ポスターは5枚買いました。それでは10枚のスライドショーで、ニューヨークのアートブックフェアの様子をお楽しみください。Matthew’s re...