特集|2013年国際映画祭速報|第70回ベネチア国際映画祭

特集|2013年国際映画祭速報|第70回ベネチア国際映画祭

MOVIE|第70回ベネチア国際映画祭各部門の受賞作品を最速レポート!世界三大映画祭のなかでも、最古の歴史を誇るのがベネチア国際映画祭。今年は巨匠ベルナルド・ベルトルッチ監督や坂本龍一ら9人の審査員が、20作品のなかから受賞作品を選出。第70回という記念年を彩ったのは、数々のサプライズだった。まず期間中にふたりの監督が引退を発表。『風立ちぬ』の宮崎駿監督と『Jiaoyou(Stray Dogs)』のツァイ・ミンリャン監督だ。“生涯現役”を貫く監督が多い映画界で、引退を発表するのは異例のこと。発表されるやいなや、その早すぎる引退を惜しむ声が多く聞かれた。そして授賞式でもサプライズが。スカーレット・ヨハンソンを主演に迎えたジョナサン・グレイザー監督の『Under the Skin』や、ケリー・ライヒャルト監督の『Night Moves』など、前評判の高かった作品は無冠に終わった。代わりに、批評家がほぼノーマークだった『Sacro GRA』や、長編2作目という、新鋭アレクサンドロス・アブ...
EVENT|ファッションを通して映画『ムード・インディゴ~うたかたの日々~』世界観を体感!

EVENT|ファッションを通して映画『ムード・インディゴ~うたかたの日々~』世界観を体感!

EVENT|映画『ムード・インディゴ~うたかたの日々~』ファッションを通して物語の世界観を体験するシネマ・インスタレーション開催ミシェル・ゴンドリー監督最新作、『ムード・インディゴ~うたかたの日々~』が10月5日(土)から公開される。これに際し、映画の世界観を体験できるシネマ・インスタレーションを9月14日(土)から10月24日(木)まで、『Lamp harajuku』をはじめとする各店で開催される。Text by KUROMIYA Yuzu映画の世界観を表現したキネティックな展示物は必見独自のスタイルを提案するセレクトショップ『Lamp harajuku(ランプ ハラジュク)』、クリエイティブなアクセサリーが揃う『H.P.FRANCE BIJOUX(アッシュ・ペー・フランス ビジュー)』、そしてヴィンテージ家具や特別なデコレーションで生活を彩る『Bazar et Garde-Manger(バザー・エ・ガルド-モンジェ)』が、ウィンドウディスプレイや映画をイメージした特注アイテムで...
MOVIE|人気ベストセラー小説を『(500)日のサマー』の脚本コンビが映画化『きっと、星のせいじゃない。』

MOVIE|人気ベストセラー小説を『(500)日のサマー』の脚本コンビが映画化『きっと、星のせいじゃない。』

MOVIE|人気ベストセラー小説を『(500)日のサマー』の脚本コンビが映画化すべての魂を照らす感動の物語『きっと、星のせいじゃない。』主人公は、不治の病にかかった若い男女。そんな境遇のふたりから、眩しいくらいの明るさと、抱えきれないほどの希望がもらえると話題になり、世界各国で大ヒットを記録した感動作。『きっと、星のせいじゃない。』が、2月20日(金)より全国ロードショーされる。Text by KUROMIYA Yuzu限られた時間を大切に生きるふたりの姿に世界中が恋に落ちた本作は、ともに不治の病にかかった若い男女が恋に落ちるラブストーリー。だが、決して現状を悲観することなく、限られた時間を大切に生きるふたりの姿を輝かしいまでに描写する。難病を取り扱っていながらも、観るとポジティブな気持ちになれると世界各国で社会現象を巻き起こしている。原作は、16歳で亡くなった友人をモデルに書き上げ、「ニューヨーク・タイムズ」2012年のベストセラーリスト第1位となったジョン・グリーンの小説。脚本...
MOVIE|インド映画の枠を超えた至高のエンターテインメント『女神は二度微笑む』

MOVIE|インド映画の枠を超えた至高のエンターテインメント『女神は二度微笑む』

MOVIE|予測不可能な展開の果てに訪れる驚愕の真実!インド映画の枠を超えた至高のエンターテインメント『女神は二度微笑む』『きっと、うまくいく』『マダム・イン・ニューヨーク』といった“歌わない、踊らない”新世代インド映画が相次いで大ヒットを記録。あらたなインド映画のブームが到来しつつあるいま、満を持して『女神は二度微笑む』が登場。2月21日(土)より全国順次公開される。Text by KUROMIYA Yuzuハリウッドも認めた巧妙なストーリーに思わず息をのむ『女神は二度微笑む』は、混沌とした熱気が渦巻く巨大都市コルカタ(旧名:カルカッタ)を舞台に、失踪した夫を捜すためにやってきたヒロインの想像を絶する過酷な運命を描いた本格派サスペンス・エンターテインメント。本作の面白さは、至るところに緻密な伏線が張り巡らされ、その裏に壮大なトリックが仕組まれたストーリーの妙にある。謎が謎を呼び、意外な事実が次々と浮かび上がってくる予測不可能な展開にぐいぐい引き込まれ、その果てに待つ衝撃的なラスト...
INTERVIEW|『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』ヴィム・ヴェンダース監督 来日記念インタビュー

INTERVIEW|『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』ヴィム・ヴェンダース監督 来日記念インタビュー

INTERVIEW|20年来の約束を果たすべく誕生した初の3D採用作品『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』 ヴィム・ヴェンダース監督 来日記念インタビュー(1)ヴィム・ヴェンダースの最新作『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』は、ドイツの振付家ピナ・バウシュのカンパニーを追った、途轍もなく美しいドキュメンタリー・フィルムだ。20年以上にわたって監督の親友だったピナ。彼女と彼女の仕事をスクリーンに収めようとして、それが実現しかけた矢先に、ピナが突然の死を迎える。「にもかかわらず」苦難を乗り越えて完成したこの映画には、ピナの「想い」を引き継ぐダンサーたちの肉体が、しなやかに映し出されている。監督いわく「今まで娯楽的な使われ方をしてきた」3D映像も、この作品ではダンサーの肉体のリアリティと舞台の真実味をスクリーンに映し出すための、最適なツールとして使われている。ピナのファンはもちろん、彼女をはじめて知る人びとにとっても、熱狂的な感動をもたらす映像作品となった。Text ...
INTERVIEW|映画『セレステ∞ジェシー』の脚本・主演のラシダ・ジョーンズにインタビュー!

INTERVIEW|映画『セレステ∞ジェシー』の脚本・主演のラシダ・ジョーンズにインタビュー!

INTERVIEW|女性のリアルな心理に迫る、全米大ヒットのラブストーリー映画『セレステ∞ジェシー』脚本・主演のラシダ・ジョーンズにインタビュー(1)大物ミュージシャンであるクインシー・ジョーンズの娘、ハーバード大学卒の才媛、米ピープル誌が選んだ「世界で最も美しい女性」の一人、誰もが憧れる人生の持ち主──ラシダ・ジョーンズ。俳優のウィル・マコ―マックとタッグを組んで、2人とも新人脚本家としての初挑戦となったのが、ラブコメディー『セレステ∞ジェシー』である。5月25日(日)より全国ロードショー。映画の魅力、恋愛、仕事について、ラシダ・ジョーンズが語ってくれた。Interview & Text by Winsome Li (OPENERS)Photographs (portrait) by JAMANDFIXHair & Make (portrait) by Kubo Mariko離婚しても別れない!? アメリカで流行るモダンな恋愛事情を暴く<『セレステ∞ジェシー』スト...
INTERVIEW|映画『夢売るふたり』西川美和監督インタビュー

INTERVIEW|映画『夢売るふたり』西川美和監督インタビュー

INTERVIEW|男と女の心と性を激しく揺さぶる衝撃のラブストーリー、ついに公開!映画『夢売るふたり』 西川美和監督インタビュー2002年の初監督作品『蛇イチゴ』、2006年『ゆれる』、2009年『ディア・ドクター』――これまで数多くの映画賞を受賞してきた西川美和監督の最新作『夢売るふたり』が、9月8日(土)より全国ロードショー公開される。原案・脚本・監督を手がけた西川監督に公開記念インタビュー!Text by KAJII Makoto (OPENERS)Photographs by HARA Emikoこれまで避けてきた、女の生き方を描いてみたかった──『夢売るふたり』というタイトルはいつ決められましたか?夫婦が結婚詐欺をして、女の人たちに夢を売って、その代償で得たお金で自分たちの夢を叶えるというアイデアが出たときに決まりました。最初からタイトルが決まったのははじめてで、それから迷うこともありませんでした。──今回は、「女の生き方を描いてみたかった」と西川さんはおっしゃっていて...
MOVIE|映画『ヘルタースケルター』ポスタービジュアルついに解禁!

MOVIE|映画『ヘルタースケルター』ポスタービジュアルついに解禁!

7月14日公開 映画『ヘルタースケルター』ポスタービジュアル解禁!監督は蜷川実花。りりこを演じる沢尻エリカをはじめ、大森南朋、寺島しのぶ、新井浩文、寺島進、哀川翔、窪塚洋介、桃井かおりなど、日本映画界屈指の個性溢れるキャストが集う話題の映画『ヘルタースケルター』。そのポスタービジュアルがついに解禁!Text by KAJII Makoto (OPENERS)2012年最大の話題作。岡崎京子の伝説的コミックを映画化!沢尻エリカが演じるのは、芸能界のトップスターに上りつめるりりこ。彼女は人びとから羨望の眼差しを浴びながら、じつは誰にも言えない“究極の秘密”をもっている――。ポスタービジュアルは、世界的フォトグラファーとしても知られる蜷川実花自らが撮影。りりこの手に止まる青い蝶はさなぎが蝶になる儚さを表現し、さなぎの期間を経て美しく輝く蝶となり、芸能界を羽ばたいていくりりこの象徴でもある。映画版のオリジナルとして打ち出したビジュアル。この色鮮やかな蝶は、蜷川実花が創り上げる“極彩色エンタ...
INTERVIEW|『ヘルタースケルター』蜷川実花監督インタビュー

INTERVIEW|『ヘルタースケルター』蜷川実花監督インタビュー

INTERVIEW|いよいよ7月14日(土)丸の内ピカデリーほか全国ロードショー!映画『ヘルタースケルター』蜷川実花監督インタビュー(1)映画というより事件!――近年、公開前にこれほど話題を呼んだ邦画はあっただろうか。岡崎京子の名作漫画『ヘルタースケルター』の主人公りりこを演じるのは沢尻エリカ。個性的な共演者を従えて、圧倒的な存在感を見せつける。「映画の冒頭と、記者会見のシーンは気に入っていますね。最初から絵として浮かんでいました」と語る蜷川実花監督に話をきいた。Text by KAJII Makoto (OPENERS)Portrait by MARCO (LUCKYSTAR)Styling by SAITO Kumi (SIGNO)Hair&Make by HAYASAKA Kazuko(FEMME)東京を疾走するスピード感あふれるオープニング――試写を拝見しましたが、とにかく沢尻さんがきれいでした。あれだけ泣いても叫んでも、なりふりかまわず演じても、美しく撮れているの...
INTERVIEW|『アメリ』の監督が挑む“3D×感動作”という新境地

INTERVIEW|『アメリ』の監督が挑む“3D×感動作”という新境地

INTERVIEW|『アメリ』の監督が挑む“3D×感動作”という新境地『天才スピヴェット』公開記念ジャン=ピエール・ジュネ監督 独占インタビュー(1)鬼才と称され、その個性的な創造力に敬意を表されているフランスの映像作家、ジャン=ピエール・ジュネ。新作を発表する度に、豊かなイマジネーションで観る者に驚きを与えてくれる彼が、今回完成させたのは10歳の少年T.S.の成長を描いた『天才スピヴェット』だ。ライフ・ラーセン原作の小説『T・S・スピヴェット君傑作集』を基に、3D映像で描かれるのは、まるで動く飛び出す絵本のような世界。新境地にして最高傑作との呼び声も高い最新作について、来日したジュネ監督に聞いた。Text by MAKIGUCHI JunePhotographs (portrait) by KIMURA Yasuyuki人間の感情というものに踏み込んでみたかった──原作に出合ったときの感想は?とても魅了されたんだ。これはぼくの物語だと感じたね。自伝的映画を作るつもりはなかったけれ...
INTERVIEW|人が生きた証をフィルムですくい取る 『やさしい人』監督インタビュー

INTERVIEW|人が生きた証をフィルムですくい取る 『やさしい人』監督インタビュー

INTERVIEW|人が生きた証をフィルムで丁寧にすくい取る映画『やさしい人』ギヨーム・ブラック監督インタビュー前作『女っ気なし』が2013年のフランス映画祭で上映されるや、その瑞々しい才能に一気に注目が集まったギヨーム・ブラック監督。初の長編作品となる『やさしい人』が、10月25日(土)より東京・渋谷のユーロスペースほかで全国順次公開される。前作につづき、ヴァンサン・マケーニュを主演に迎えて紡ぎ出されるのは、寂れた街に暮らす人びとの生きた痕跡の数々。来日したギヨーム・ブラック監督に、その製作の背景をうかがった。Text & Photograph by WATANABE Reiko(OPENERS)『女っ気なし』のシルヴァンが、『やさしい人』ではイケメンになったワケ『女っ気なし』では冴えない主人公シルヴァンを演じたヴァンサン・マケーニュが、大幅に減量し、今度はイケメン役で登場する。そんな触れ込みを耳にしただけで、なんとしてでもその姿をスクリーンで確かめたくなってしまう映画『...
カルティエのダイヤモンドリングが紡ぎだす、パリのロマンス|Cartier

カルティエのダイヤモンドリングが紡ぎだす、パリのロマンス|Cartier

Cartier|カルティエショーン・エリスがパリを舞台に描く3つの小粋なラブストーリー愛の告白を描いたショートムービー『The Proposal』公開「Cartier(カルティエ)」からロマンティックな愛のフィルムが届いた。イギリス人映画監督のショーン・エリスが、パリを舞台に3組のカップルの愛の告白シーンをドラマティックに捉えたショートムービー『The Proposal』がウェブ限定で公開中だ。Text by WATANABE Reiko(OPENERS)ロダン美術館、コンサート会場、空港で繰り広げられる愛の駆け引きカルティエがロマンティックな本格派ショートムービーを公開。パリのロダン美術館やコンサート会場、そして空港を舞台にドラマティックに展開する3組のカップルの愛の告白を描いたのは、イギリス人映画監督のショーン・エリスだ。もともと写真家としてキャリアをスタートさせ、『フローズン・タイム』(2006年)が公開されるや、そのスタイリッシュな世界観が話題を呼んだエリス監督。2014年...
INTERVIEW|映画『脳男』茶屋刑事役・江口洋介インタビュー

INTERVIEW|映画『脳男』茶屋刑事役・江口洋介インタビュー

INTERVIEW|“正義”の意味を改めて問うバイオレンスミステリー超大作『脳男』茶屋刑事役・江口洋介インタビュー(1)先天的に並外れた記憶力と知能、肉体を持ちながら、人間としての感情を一切持ち合わせない、美しき殺人者“脳男”――正義の意味を改めて問う『脳男』が2月9日(土)より公開となる。主演の脳男に生田斗真。脳男に出逢い、その謎に挑む精神科医に松雪泰子。そして、脳男と対峙する無骨な刑事・茶屋を演じているのが江口洋介だ。三者三様の衝撃的な結末を迎える、このバイオレンスミステリー超大作の魅力を、出演者の江口自らが語る。Text by TASHIRO ItaruPhotographs (portrait) by JAMANDFIXStyling (portrait) by HASEGAWA AkioHair & Make (portrait) by YUHMI KatsuhikoCGなし! 五感を刺激する映画ならではの迫力照明の落ちた暗い劇場に轟く、身体を揺さぶる強烈な爆発音...
MOVIE|ゴージャスでミステリアスなエンターテインメント『華麗なるギャツビー』

MOVIE|ゴージャスでミステリアスなエンターテインメント『華麗なるギャツビー』

MOVIE|ディカプリオとバズ・ラーマン監督の『ロミオ+ジュリエット』タッグが再びゴージャスでミステリアスなエンターテインメント『華麗なるギャツビー』レオナルド・ディカプリオとバズ・ラーマン監督のタッグで、アメリカ最高峰の文学を映画化した『華麗なるギャツビー』が、6月14日(金)から丸の内ピカデリーほかで全国ロードショーされる。Text by YANAKA Tomomiスクリーンを華やかに彩る有名ブランドの衣装やジュエリーアメリカ文学を代表するF. スコット・フィッツジェラルドによる名作『華麗なるギャツビー』。20世紀最高の小説のひとつと称されるこの原作をもとに、『ムーラン・ルージュ』や『ロミオ+ジュリエット』で知られるバズ・ラーマン監督が、独自の解釈と想像力で映画化したのが『華麗なるギャツビー』だ。現在開催中の第66回カンヌ国際映画祭のオープニング作品として上映され、大きな注目を集めた話題作がいよいよ日本でも公開される。主演のギャツビーをクールに熱演したのは、ラーマン監督の『ロミ...
INTERVIEW|映画『横道世之介』沖田修一監督インタビュー

INTERVIEW|映画『横道世之介』沖田修一監督インタビュー

INTERVIEW|時代設定を越えた普遍的な青春ストーリー映画『横道世之介』沖田修一監督インタビュー(1)出逢えたことがうれしくて、おかしくて、そして──。大学に入学した18歳の横道世之介と、彼に関わり、その16年後、彼との思い出を温かな気持ちで思い出す人々を描いた、吉田修一原作の青春小説『横道世之介』が映画になる。メガホンをとったのは『南極料理人』『キツツキと雨』で、一躍脚光を浴びた気鋭の映画監督、沖田修一。ストーリーの主要な舞台となる1987年当時は「まだ小学校5年生でした」と笑う沖田が、この作品に込めた想いとは? 2月23日(土)に公開となる本作を、沖田本人が語る。Text by TASHIRO ItaruPhotographs (portrait) by JAMANDFIX若手実力派のふたりが共演物語は、主人公・横道世之介が長崎から、進学のために上京してくるところから始まる。演じたのは若手の実力派、高良健吾。実際に、おなじ九州の出身で、沖田とは3本つづけて共作する間柄だ。「...
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