ミラノサローネ 2015
「ミラノサローネ 2015」に関する記事
2015 ミラノサローネ 最新リポート|Viccarbe
Viccarbe|ヴィッカルベミラノサローネ国際家具見本市 2015ヴァレンシアの太陽のもとで生まれ、育まれたアイデンティティ1年のうち300日も太陽が降り注ぐという地中海に面した素晴らしい街、ヴァレンシア。ここで生まれ、ここで育った「Viccarbe(ヴィッカルベ)」は、軽やかな風が通り抜けるような、シンプルで洗練された作品で知られる。新作にも貫かれたそのフィロソフィーは、創業者兼CEOでデザイナーでもあるビクター・カラスコ氏と、世界で活躍するデザイナーとのフランクな対話から生まれた創造の賜物だ。Photographs by Daniele DAINELLIText by KATSURA Kumi未来を見据えて今日を生きるデザインたくさんのブースの中から、ひときわ明るく輝くブースが現れた。ヴァレンシアの「太陽の中でデザインされた」というフレーズに、その明るさの理由が示されている。私たち、地球に住まう生命は、太陽の光から生まれた。さらにその光は、私たちを囲む自然、そして身の回りにあ...
2015 ミラノサローネ 最新リポート|Piero Lissoni
Piero Lissoni|ピエロ・リッソーニ特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2015世界のデザインをリードするイタリア的デザインアプローチデザイントレンドをリードするトップブランドから、いまもっとも求められているイタリア人の建築家、デザイナーであるピエロ・リッソーニ氏。パートナーとの対話から本質を見極め、カタチを生み出す、イタリア的デザインアプローチから名作を生み出す背景には、パートナーとともに葛藤を抱え、ともに進化を探りつづけるデザイナーの姿がみえてくる。Photographs by Daniele DAINELLIText by KATSURA Kumi(TOL STUDIO INC.)ラグジュアリーなリゾートスタイルを提案するビッグプロジェクトを発表2015年のミラノサローネでもっとも名前を耳にしたひとり“ピエロ・リッソーニ”。建築家であり、デザイナーである彼の名を、もはやデザインニュースで目にしない日はない。その活躍は目覚ましく、カテゴリーを超えてさまざまな新作が生ま...
2015 ミラノサローネ 最新リポート|Barovier&Toso
Barovier&Toso|バロビエ&トーゾ特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2015もっとも美しいシャンデリアのきらめきをLEDで再現シャンデリアに代表されるイタリアンライティングの源流をつくったと言われているヴェネチアンガラス(ムラノガラス)。ガラスを透過する光がもっとも美しいという認識はイタリアでは常識だという。そんなガラスへの美意識を洗練されたデザイン照明へと昇華させ、トップブランドとして君臨するのが「Barovier&Toso(バロビエ&トーゾ)」だ。シャンデリアという伝統的なプロダクトに、現代のクリエイティブを見事にシンクロさせている。Text by YUDA Takeshi(TOL STUDIO INC.)徹底的にLED光源を検証してシャンデリアをデザイン照明へ昇華シャンデリアを中心とした商品展開をするライティングブランドは、クラシックブランドと位置付けられている。現在、そのなかでトップブランドとして君臨するバロビエ&トーゾ。その歴史は、ヴェ...
2015 ミラノサローネ 最新リポート|FLEXFORM
FLEXFORM|フレックスフォルム特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2015“メイド イン イタリー”を貫くアントニオ・チッテリオとの歩み1970年の創業以来、企画から生産まで徹底した“メイドインイタリー”を貫く「FLEXFORM(フレックスフォルム)」。今年のミラノサローネでは、40年以上開発をともにしてきた、デザイナーのアントニオ・チッテリオ氏による明るい色と光に包まれた“エレガント”スタイルが堪能できた。Photographs by Daniele DAINELLIText by KATSURA Kumi(TOL STUDIO INC.)フレックスフォルムに宿る美の連続性圧倒的な強さをもってマーケットを牽引するイタリアを代表するインテリアブランド、フレックスフォルムにとって、ミラノサローネの会場は「店舗がブランドの価値を感じる真の工場なら、ミラノサローネの会場は、フレックスフォルムの美とスタイルを確認する最高の展示場」だという。その舞台となった会場は、今年も多くの人であふ...
2015 ミラノサローネ 最新リポート|BOFFI
BOFFI|ボッフィ特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2015キッチン・バスルームの先駆者のたゆまぬ進化4月7日、ミラノサローネ開幕の直前にキッチン・バスルームのパイオニアである「BOFFI(ボッフィ)」社と、デザイン家具のアイコン的ブランドである「デ・パドヴァ」社の統合が発表された。イタリアデザインの最高峰といえるブランド同士が連携し、“イタリアのノウハウ”を世界的にさらに展開させるという構想を受け、ボッフィはどのような新作を発表したのか。Photographs by Daniele DAINELLIText by KATSURA Kumi(TOL STUDIO INC.)イタリアのノウハウが向かう“その先”ミラノサローネ開幕の前日、洗練されたショールームや店舗が集まるソルフェリーノ通りの一画につぎつぎと人が流れ込み、道路まであふれ出していた。そのにぎわいは、80年にわたりミラノのキッチン・バスルームの先駆者として躍進をつづける「ボッフィ」のもとに駆けつけたデザイナーや記者、関...
アストンマーティン、フォルムイタリアとの新作家具をミラノサローネで発表|Aston Martin
Aston Martin|アストンマーティン特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2015アストンマーティン、フォルムイタリアとの新作家具をミラノサローネで発表イタリアで開催中の世界最大のデザイン展「ミラノ デザイン ウィーク」に、アストンマーティンは、見本市の本来のテーマであった家具とともに出展。イタリアのフォルムイタリアと共作した作品で、アストンマーティンのラグジュアリーな世界を、家具という形で伝えた。イタリアで現地取材した小川フミオ氏がお届けする。Text by OGAWA Fumioサローネにふさわしく家具が主役ミラノ デザインウィークにおいて、本来、家具の見本市からスタートしたそのオリジンに最も忠実だったのが、アストンマーティンだ。とんがった家具メーカーであり、自動車メーカーとのコラボレーション製品も少なくないフォルムイタリア(本当はフォルミタリアと発音)とのコラボレーションを発表した。アストンマーティンとフォルムイタリアとの新作家具は「アート オブ リビング ラグジュリー...
2015 ミラノサローネ 最新リポート|Experimental Creations
Experimental Creations|エクスペリメンタル・クリエイションズ特集|ミラノサローネ国際家具見本市 20158組の日本人若手デザイナーの作品を出展マテリアル実験やクリエーションのプロセスにフォーカスした、日本のクリエイターたちによるプロジェクト「Experimental Creations(エクスペリメンタル・クリエイションズ)」がミラノサローネに作品を初出展。8組の日本人若手デザイナーが、作品を発表した。Text by KAJII Makoto (OPENERS)素材を一(いち)からデザインし、プロセスを見せながらアウトプットする「エクスペリメンタル クリエイションズ」は2013年に立ち上がった、クリエイターたちのプラットフォーム。完成されたプロダクトをただ発表するのではなく、実験や製作のプロセスにフォーカスした展示をおこない、デザインの幅がもっとも広い、アイデアの段階を示すことで、クリエイター自身の独自性やセンスをプレゼンテーションすることを目的としている。初...
2015 ミラノサローネ 最新リポート|YOOX.COM
YOOX.COM|ユークス・ドットコム特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2015ミラノの新鋭デザイナーによる限定コレクションが登場今年で創立15周年を迎えるyoox.comが、ミラノのクラフツマンシップを讃えるプロジェクトを始動。先日おこなわれた「ミラノサローネ国際家具見本市」にてyoox.com限定コレクションを発表した。この限定コレクションはyoox.comのデザインセレクションで現在展開中。Text by KUROMIYA Yuzuクラフツマンシップ溢れるミラノデザインが集結このたびスタートした「Made in Milano @ yoox.com」とは、イタリアのデザインやクラフツマンシップ、ミラノ出身デザイナーたちの才能、クリエイティビティ、若手アーティストたちを讃えるプロジェクト。ミラノに拠点があるという条件のもと8ブランドを厳選。それぞれがyoox.com限定のスペシャルアイテムを製作するというものだ。選ばれた新鋭デザイナーは、「オサナ・ヴィスコンティ・ディ・モドロー...
2015 ミラノサローネ 最新リポート|ALESSI
ALESSI|アレッシィ特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2015ブランドアイコン誕生25周年&最新コレクションを展示展示タイトルは、「TWENTY-FIVE YEARS WITHOUT SQUEEZING A LEMON=レモンを絞ることなく25年」。アレッシィのアイコン的アイテムであるフィリップ・スタルクによるデザインのレモン絞り「Juicy Salif(ジューシーサリフ)」の誕生25周年を記念して、ミラノサローネ期間中、ミラノのフラッグショップにて特別展示が開催された。国内では4月下旬より新作が随時入荷・販売される。Text by KAJII Makoto (OPENERS)アーティスティックなオーラを纏う限定のブロンズ製20世紀でもっとも刺激的なレモン絞りといわれた「ジューシー・サリフ」が発売から25年。フィリップ・スタルクがデザインしたこのプロダクトは、スタルクがピザ屋のペーパーナプキンに何気なく描いたスケッチから誕生した。25周年記念バージョンは、アイテムの魅力を芸術...
2015 ミラノサローネ 最新リポート|AGC旭硝子
AGC旭硝子特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2015情報のインターフェイスとしてのガラスの可能性AGC旭硝子がミラノサローネに初出展。「GLACIER FORMATION」というテーマのもと、新製品「Glascene™(グラシーン)」と「infoverre™(インフォベール)」を用いた空間展示をおこない、従来のデジタルサイネージの概念を覆す、ガラスによる“情報と空間のあたらしい関係”を提案した。 Photographs by NIKI TakehikoText by KAJII Makoto (OPENERS)照明によって浮かび上がる「情報をもつガラス」約200㎡の会場に、100枚のガラスが配置された空間――。そのうち48枚はプロジェクターからの映像をクリアに表示するスクリーンガラス「Glascene™(グラシーン)」が使用され、7台のプロジェクター、30台のモジュールLED、3台のLED投光機、10台の振動スピーカーにより演出されている。グラシーンは、透明なガラスへの映像投影...
2015 ミラノサローネ 最新リポート|Maruni Wood Industry
MARUNI WOOD INDUSTRY|マルニ木工特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2015長きにわたる愛着に応えるMARUNI COLLECTION 2015新作発表今年もミラノサローネのフィエラ本会場に出展したマルニ木工。今回は、はじめて異素材となるスチールを使った深澤直人氏デザインのダイニングテーブル「MALTA」と、ジャスパー・モリソン氏デザインのベーシックなベンチ「Botan」が登場した。 Photographs by KAWABE YoneoText by KAJII Makoto (OPENERS)深い素材感が味わえるダイニングテーブル「MALTA」は、2013年に発表され、深澤直人氏デザインのダイニングテーブル。発売以来、「無垢の天板で大きいサイズのテーブルがほしい」というリクエストが多く、今回、3メートルを超える長さのオークの天板が反らないための鉄のビーム(貫)をほどこし、黒の鉄のビームに合わせて48.6ミリ径の鉄の脚を付けて登場した。無垢材と黒い鉄との素材の...
2015 ミラノサローネ 最新リポート|nendo
nendo|ネンド特集|ミラノサローネ国際家具見本市 201513回目の出展となる「nendo works 2014-2015」を開催デザインオフィス「nendo(ネンド)」のミラノサローネ13回目の出展となる今年の個展「nendo works 2014-2015」が、イタリアの巨匠デザイナー、カスティリオーニ氏が改装したことで知られるミラノ市内の美術館「Museo della Permanente(ペルマネンテ美術館)」全館で、おこなわれた。 Photographs by OTA Takumi / Joakim BlockstromText by KAJII Makoto (OPENERS)壮大な空間に200点以上の新作が登場4月14日から4月19日まで開催されたnendoの個展「nendo works 2014-2015」では、国内外の21ブランドのために手がけた34コレクション200点以上の新作と、ヨーロッパで初めて発表する作品を展示。今回はそのなかでも注目を浴びた、グラスイ...
2015ミラノサローネ 最新リポート|Ermenegildo Zegna
Ermenegildo Zegna|エルメネジルド ゼニア特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2015パトリシア・ウルキオラ デザインのスツール「Baco」を発表「Ermenegildo Zegna(エルメネジルド ゼニア)」は、薬物中毒患者の更生施設であるサン・パトリニャーノとイタリアの女性実業家レティツィア・モラッティ氏との協力によって生まれたスツール「Baco(バコ)」を、4月13日にミラノ・モンテナポレオーネ通りのエルメネジルド ゼニア グローバルストアで発表。ミラノサローネ期間中、同店内で展示された。Text by KAJII Makoto (OPENERS)オーク材の樽板から作られているスツールパトリシア・ウルキオラ氏がデザインしたスツール「バコ」は、ワインの樽を回収・再利用することにより木と人を活かす“バリック・プロジェクト(Barrique, the third life of wood)”の常設コレクションを飾る一篇として誕生した。材料に樽を使用し、優れた職人技が...
2015 ミラノサローネ 最新リポート|FRITZ HANSEN
FRITZ HANSEN|フリッツ・ハンセン特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2015フリッツ・ハンセンのためにハイメ・アジョンがデザインした新作チェアフリッツ・ハンセンとのコラボレーションにより、デンマークデザインを再解釈した一連のデザインを手がけてきたスペイン人デザイナーのハイメ・アジョン。彼のデザインには独自の才能とスペイン人的遊び心、デンマークのミニマリズムとクラフツマンシップが美しく融合する。場所を問うことなく自宅にいるかのようなくつろぎと心地良さを与える彼のデザインがもつ魅力が存分に味わえる2種類の新作、アームチェア「Fri™(フリ)」とダイニングチェア「Sammen™(サメン)」がミラノサローネで発表された。Text by KAJII Makoto (OPENERS)明るく、親しみやすく、個性的な家にふさわしい家具とはミラノサローネでの発表についてデザイナーのハイメ・アジョンは、「今回私がフリッツ・ハンセンとともに作り上げたダイニングチェアとアームチェアは、ファウン...
2015 ミラノサローネ 最新リポート|ARMANI / CASA
ARMANI / CASA|アルマーニ / カーザ特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2015ミラノサローネで「インテリアデザインスタジオ」特別展示を開催4月14日(火)から開催されるミラノサローネに合わせて、「ARMANI / CASA(アルマーニ / カーザ)」は、ミラノ・アルマーニ / テアトロ内でジョルジオ・アルマーニ以下15名のメンバーで編成するインテリアデザインスタジオ(通称IDS)の初の特別展示「The art of living by Giorgio Armani」を開催する。Text by KAJII Makoto (OPENERS)アルマーニ / テアトロを舞台にした“魅力的な旅”今回の「The art of living by Giorgio Armani」では、アルマーニブランド設立40周年を迎えるのを記念して、2004年のインテリアデザインスタジオの発足以来、公表されてこなかった「アルマーニ ホテル」や「インテリアデザインプロジェクト」の模型、フロア&イン...