2015 ミラノサローネ 最新リポート|FRITZ HANSEN
FRITZ HANSEN|フリッツ・ハンセン
特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2015
フリッツ・ハンセンのためにハイメ・アジョンがデザインした新作チェア
フリッツ・ハンセンとのコラボレーションにより、デンマークデザインを再解釈した一連のデザインを手がけてきたスペイン人デザイナーのハイメ・アジョン。彼のデザインには独自の才能とスペイン人的遊び心、デンマークのミニマリズムとクラフツマンシップが美しく融合する。場所を問うことなく自宅にいるかのようなくつろぎと心地良さを与える彼のデザインがもつ魅力が存分に味わえる2種類の新作、アームチェア「Fri™(フリ)」とダイニングチェア「Sammen™(サメン)」がミラノサローネで発表された。
Text by KAJII Makoto (OPENERS)
明るく、親しみやすく、個性的な家にふさわしい家具とは
ミラノサローネでの発表についてデザイナーのハイメ・アジョンは、「今回私がフリッツ・ハンセンとともに作り上げたダイニングチェアとアームチェアは、ファウンソファやロオチェア、アナログテーブルのごく自然な一部だといえます。新作チェアにもこれまでに手がけた家具と同様に、高品質の素材を使用し、シンプルでありながらも最高の快適さを追求するという理念が共有されています」と語る。
さらに、「ふたつの新作チェアがもつ、オープンかつ自由で、公共の空間に馴染むデザインという特徴は、座るひとを違和感なく周囲の出来事の一部へと溶け込ませます。“フリ”と“サメン”は、自宅やオフィス、レストランなど、場所を問うことなく、温かみがある心地良いくつろぎの空間をつくり出します」と新作をアピールする。
どのような状況でも心地良さが味わえる「Fri™(フリ)」
新作アームチェア「Fri™(フリ)」は、イージーチェア「Ro™(ロオ)」の延長線上に誕生した椅子で、「ロオ」がリラックスと瞑想のために静かでプライベートな空間を生み出すのに対して、「フリ」は座るひとが空間の一部となり、場に加わることを促す。ひととつながりをもつことを促し、楽しく、オープンな雰囲気をもたらすデザインに注目したい。
かけがえのない時間をもたらす「Sammen™(サメン)」
ソフトで快適な新作ダイニングチェア「Sammen™(サメン)」は、オープンでフレンドリーなデザインから、デンマーク語で共に過ごし楽しむことを意味する“サメン”という名が付けられた。飾らずモダンでシンプルなサメンのフォルムは親しみを感じさせ、快適な座り心地はくつろぎを与え、ディナーテーブルを囲む人びとと心を通わせることを可能にする。
フリッツ・ハンセン日本支社
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