LEXUS DESIGN AWARD 2016のグランプリ受賞作品を発表|LEXUS
DESIGN / PRODUCT
2016年4月28日

LEXUS DESIGN AWARD 2016のグランプリ受賞作品を発表|LEXUS

LEXUS|レクサス

4回目となるデザインコンペティション

日本人デザインユニットAMAMが受賞

レクサスは国際デザインコンペティション「LEXUS DESIGN AWARD (レクサス デザイン アワード)2016」において、4つのプロトタイプ作品のなかからAMAMの「AGAR PLASTICITY – A POTENTIAL USEFULNESS OF AGAR FOR PACKAGING AND MORE」をグランプリに決定した。

Text by WASEDA Kosaku(OPENERS)

グランプリは、寒天を使った梱包材

LEXUS DESIGN AWARDは新進気鋭のクリエイターの育成・支援を目的とした国際デザインコンペティションで、今年で4回目となる。“Anticipation(予見)”というテーマのもと、73カ国から1232作品の応募があり、昨年11月に審査員・メンターが厳選な審査を経て、入賞12作品を決定。入賞作品のなかから4作品を選び、メンターによる指導のもと、プロトタイプを制作する。さらに、その4作品のなかからグランプリを選定する。

今回グランプリを受賞したのは、荒木宏介、前谷典輝、村岡明ら「AMAM」が制作した「AGAR PLASTICITY – A POTENTIAL USEFULNESS OF AGAR FOR PACKAGING AND MORE」だ。

寒天は日本では伝統的に食材として親しまれ、世界では化学や医学の分野で利用されている。寒天は乾燥した状態で売られていて、繊細な構造体が見られる。また、そのボリュームに対して非常に軽い。

LEXUS DESIGN AWARD 2016

これらの特徴に着目し、その緩衝材としての利用を試みた。何かを送る際、大抵の場合プラスチック性梱包材で包む。それらは一度解かれると直ちにゴミとなってしまうか、もしくはリサイクルに回される。

現在のプラスチック性梱包材を利用する流通は、原料のことや処理にかかるエネルギーのことを考えると、望ましい状況とは言えない。AMAMでは、持続可能な天然資源の利用がますます不可欠になっている現状を踏まえて、この問題解決に取り組むことにしたという。

作品では、単なる緩衝材だけでなく、寒天製パッケージも提案。さらにプロトタイプの制作では、寒天由来のプラスチックの開発実験も行われた。使用された後、寒天由来の製品は環境負荷のかからない方法で処理できる。その性質上、土壌の保水力の改善にそのまま利用ができるうえ、もし海へと流されてしまった場合でも海洋生物達にも害を与えることはないという。

AGAR PLASTICITY – A POTENTIAL USEFULNESS OF AGAR FOR PACKAGING AND MOREは、他の受賞11作品とともに、世界最大のデザインエキシビション「ミラノデザインウィーク」でレクサスが出展した「LEXUS – An Encounter with Anticipation」内で展示された。

なお、「LEXUS – An Encounter with Anticipation」は、東京・南青山にあるレクサスのブランド体験スペース「INTERSECT BY LEXUS – TOKYO」で2016年5月にグランプリの凱旋展示をはじめ、一部作品の展示を予定している。

Lexus International
http://www.lexus-int.com/jp/lexus-design/design-events/

           
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