日本が誇るシューズメーカー「リーガル」の魅力 Vol.01|REGAL

日本が誇るシューズメーカー「リーガル」の魅力 Vol.01|REGAL

REGAL|リーガル日本が誇るシューズメーカーの魅力 Vol.01靴を履いた青い鳥「リーガル」は現代の『青い鳥』である。モーリス・メーテルリンクはチルチルとミチルという幼い兄弟をとおして幸せはじつはすぐ近くにあると教えたが、根深い舶来主義のせいか、その魅力が正当に評価されているとは言いがたい現状を知ったら嘆くだろう。私が伝えたかったことはなにも生かされていないのだな、と。リーガルは時代を超えて愛される、世界に冠たるトラディショナルシューズである。老舗のほんとうの姿を3回にわたって明らかにしよう。Text by TAKEGAWA KeiPhotographs by YUASA Tohru軍靴製造からはじまる靴業界の祖いきなり結論めいたことを書いてしまえば、軍靴製造にはじまる歴史、機械を導入以来一貫して作りつづけてきた製法=グッドイヤーウェルト、あるいはアメリカントラディショナルという文化、そして日本人の足を知り抜き、たどり着いた木型――リーガルは世界に誇るブランドバリューを備えている...
日本が誇るシューズメーカー「リーガル」の魅力 Vol.03|REGAL

日本が誇るシューズメーカー「リーガル」の魅力 Vol.03|REGAL

REGAL | リーガル日本が誇るシューズメーカーの魅力 Vol.03世界初、という偉業ソールに設けた穴により、靴のなかを常にドライに保つ「ゴアテックス®サラウンド™フットウェア」。これを世界ではじめてグッドイヤーウェルト製法のシューズに搭載したコレクションが誕生した。商品化するまでの苦労もさることながら、やはり気になるのはなぜ老舗の「リーガル」が……という点だろう。しかしじつのところ、それはリーガルにふさわしい次の一歩なのである。Text by TAKEGAWA KeiPhotographs by YUASA Tohru満を持して登場した新旧タッグ一日歩くと足はコップ一杯分の汗をかくといわれている。天の恵みである革は通気性に富んでおり、この点でさほど不快に感じることはない。いっぽう、戦後急速に広まったラバーソールの場合、靴内に生じた湿気は多くが逃げ場を失ってしまう。この問題を解消すべく、リーガルが白羽の矢を立てたのがゴアテックス®ファブリクスである。念のためにおさらいすれば、ゴア...
中田英寿のジョンロブ“ビスポーク”がついに完成(3)|JOHN LOBB

中田英寿のジョンロブ“ビスポーク”がついに完成(3)|JOHN LOBB

JOHN LOBB|ジョンロブ中田英寿のジョンロブ“ビスポーク”がついに完成(3)フランソワが注文した「祇園ない藤」の装履(草履)がお披露目パリでのビスポークのトライオン(仮縫い)を終えて、マスターラストメーカーのフランソワ・マドニーニ氏の仕事を間近で見た中田英寿さんが、「フランソワをぜひ連れて行きたい」と選んだのが、京都を代表する老舗履きもの匠「祇園ない藤」。世界最高峰の紳士靴をつくる職人と美しい草履をつくる職人が中田さんの紹介で昨年の夏に出会った。中田さんのビスポークのローファーが本人に渡った日、奇しくもフランソワがオーダーした草履も完成。「まさか自分の人生のなかで、ジョンロブの店内で草履をフィッティングすることができるとは」と笑う内藤誠治さんからフランソワに“ビスポークの草履”が手渡された。中田英寿のジョンロブ“ビスポーク”がついに完成(2) Photographs by JAMANDFIXText by KAJII Makoto (OPENERS)まず「祇園ない藤」オリジナ...
中田英寿のジョンロブ“ビスポーク”がついに完成(4)|JOHN LOBB

中田英寿のジョンロブ“ビスポーク”がついに完成(4)|JOHN LOBB

JOHN LOBB|ジョンロブ中田英寿のジョンロブ“ビスポーク”がついに完成(4)ビスポークの最初の一足は「お客さまを発見するための靴」中田英寿さんのビスポークのローファーを無事納品したジョンロブのマスターラストメーカーであるフランソワ・マドニーニ氏は、「数多くの靴を手がけてきていますが、今回の中田さんのローファーの出来はかなり満足しています」と語る。しかし一方で、「ビスポークの一足目でローファーはおすすめしていません」ともいう。その理由とは?中田英寿のジョンロブ“ビスポーク”がついに完成(3) Photographs by JAMANDFIXText by KAJII Makoto (OPENERS)あと1~2ミリほどタイトにしたかった「中田さんがパリのジョンロブのアトリエでトライオン(試し履き)したときは、履き心地がタイトでしたが、最終的にはすべて解決しました」とフランソワ。トライオンシューズのフィッティングに比べて、中田さん固有の悩みであった左足の骨の当たる部分にストレスがな...
中田英寿のジョンロブ“ビスポーク”がついに完成(2)|JOHN LOBB

中田英寿のジョンロブ“ビスポーク”がついに完成(2)|JOHN LOBB

JOHN LOBB|ジョンロブ中田英寿のジョンロブ“ビスポーク”がついに完成(2)「BESPOKE」という意味が理解できたモノづくりの原点“生涯つきあえる一生もののローファー”を求めて、東京・パリ・京都・東京を巡ってきた中田英寿さんとジョンロブの旅。ファイナルは、「ジョンロブ丸の内店」での最終フィッティングと納品だ。自分のためのローファーが完成して中田さんが、今回の“旅”を総括する。中田英寿のジョンロブ“ビスポーク”がついに完成(1) Photographs by JAMANDFIXText by KAJII Makoto (OPENERS)ビスポークのすごさに驚きました「ビスポークの最初のフィッティングのときに、松田さん(松田智沖ジョンロブジャパン社長)が、『職人との話し合いのなかから自分にとってのベストな靴をつくっていくので、BE SPOKE(N)(ビスポーク)というのです』という話を聞いたのを、自分のローファーができあがってみていまさらながら思い出しました」と中田さん。「それ...
中田英寿のジョンロブ“ビスポーク”がついに完成(1)|JOHN LOBB

中田英寿のジョンロブ“ビスポーク”がついに完成(1)|JOHN LOBB

JOHN LOBB|ジョンロブ中田英寿のジョンロブ“ビスポーク”がついに完成(1)生涯つきあえる一生ものの美しい黒のローファーが誕生日本で年3回おこなわれる「ビスポークオーダー会」のために来日するマスターラストメーカーのフランソワ・マドニーニ氏が携えてきたのが、中田英寿さんがオーダーしたローファーの完成品。中田さんは東京の「ジョンロブ丸の内店」でメジャーメントし、パリのジョンロブのビスポークアトリエでトライオン(仮縫い)をおこない、途中、フランソワを京都に連れて、京都を代表する老舗履きもの匠「祇園ない藤」の5代目の内藤誠治さんと引き合わせた。そして「ジョンロブ丸の内店」で理想を追求した一足がついに彼の手に渡る。今回のテーマ、「ジョンロブのビスポークとともに、職人と世界を巡る旅」がいよいよ完結する。中田英寿が繋ぐ、ジョンロブと「祇園ない藤」の職人の出会い(4) Photographs by JAMANDFIXText by KAJII Makoto (OPENERS)パリでのトライオ...
中田英寿、ジョンロブの職人と対峙する(メジャーメント・4)|JOHN LOBB

中田英寿、ジョンロブの職人と対峙する(メジャーメント・4)|JOHN LOBB

JOHN LOBB|ジョンロブ中田英寿がジョンロブのビスポークとともに世界を旅する中田英寿、ジョンロブの職人と対峙する(メジャーメント・4)ジョンロブ丸の内店でのビスポークのメジャーメント(採寸)が一通り終わって、「トライオン(仮縫い)はできればパリの工房でお願いできませんか。工房を実際に見てみたいし、職人たちの顔も見てみたい」と中田英寿さん。ジョンロブのマスターラストメーカーであるフランソワ・マドニーニ氏にも興味をもち、「彼と日本の職人の縁をつなげる役を果たしたい」と語る。中田英寿、ジョンロブの職人と対峙する(メジャーメント・3)Photographs by JAMANDFIXText by KAJII Makoto (OPENERS)中田英寿が語るジョンロブ「ジョンロブの靴は、僕にとっては特別感があって、カジュアルに毎日履くより、決めるときに履くイメージがありました。今回はビスポークですが、あえて、いつでも使える靴を作ってみたかった。みなさんもそうでしょうが、好きな靴は毎日履き...
中田英寿が繋ぐ、ジョンロブと「祇園ない藤」の職人の出会い(3)|JOHN LOBB

中田英寿が繋ぐ、ジョンロブと「祇園ない藤」の職人の出会い(3)|JOHN LOBB

JOHN LOBB|ジョンロブ中田英寿が繋ぐ、ジョンロブ マスターラストメーカーが出会う日本の伝統中田英寿さんと「祇園ない藤」主人が語り合う(3)世界で最高の靴をつくるジョンロブの職人と、日本最高の草履(ぞうり)をつくる「祇園ない藤」の内藤誠治さんを、僕が仲介することで、なにかあたらしい出会いになれば ── 日本の47都道府県をめぐる旅を通じて、日本には世界に誇れる技術や文化があることを再発見した中田英寿さんならではの思いが実現したのが今回の京都訪問だ。中田英寿が繋ぐ、ジョンロブと「祇園ない藤」の職人の出会い(2)Photographs by HOZUMI HitomiText by KAJII Makoto (OPENERS)日本の文化を取り入れる気持ち中田さんがフランソワの足の印象をたずねると、「フランソワさんには、ようこそ京都に来ていただきました。中田さんにもありがとうございます。ジョンロブの靴の美しさや精巧さには憧れがあったので、お目にかかれて光栄でした。フランソワさんの足...
中田英寿が繋ぐ、ジョンロブと「祇園ない藤」の職人の出会い(2)|JOHN LOBB

中田英寿が繋ぐ、ジョンロブと「祇園ない藤」の職人の出会い(2)|JOHN LOBB

JOHN LOBB|ジョンロブ中田英寿が繋ぐ、ジョンロブ マスターラストメーカーが出会う日本の伝統フランソワ、「祇園ない藤」で装履(草履)をオーダーする(2)ジョンロブの“マスターラストメーカー” フランソワ・マドニーニ氏と中田英寿さんが訪れた京都「祇園ない藤」の足の採寸は、客と職人が対話を始める大切な準備で、その採寸から生まれるのは、“足裏が酔う”フィット感 ── 普段は足の採寸をしているフランソワが、今日は逆の立場になって、素足を採寸台にのせる。中田英寿が繋ぐ、ジョンロブと「祇園ない藤」の職人の出会い(1)Photographs by HOZUMI HitomiText by KAJII Makoto (OPENERS)採寸は、サイズより足を見ているフランソワの採寸風景を見ていた中田英寿さんは、「靴の採寸をするときに、素足のままのときと、靴下を履かせるときがあるんですよね」と、祇園ない藤5代目主人の内藤誠治さんに話しかける。つづけて「それはきっと、足型をとろうとする職人と、靴を...
中田英寿が繋ぐ、ジョンロブと「祇園ない藤」の職人の出会い(1)|JOHN LOBB

中田英寿が繋ぐ、ジョンロブと「祇園ない藤」の職人の出会い(1)|JOHN LOBB

JOHN LOBB|ジョンロブ中田英寿が繋ぐ、ジョンロブ マスターラストメーカーが出会う日本の伝統フランソワ、「祇園ない藤」で装履(草履)をオーダーする(1)中田英寿さんの橋渡しによるフランスと日本の職人の出会いがいよいよ実現 ── ジョンロブの“マスターラストメーカー”フランソワ・マドニーニ氏が大阪でのビスポークオーダー会を終えた翌日に訪れたのは、京都を代表する老舗履きもの匠「祇園ない藤」。フランソワは初めての京都になるが、5代目の内藤誠治氏がにこやかに出迎えてくれた。中田英寿、パリ・ジョンロブのビスポークアトリエを訪れる(トライオン・2)Photographs by HOZUMI HitomiText by KAJII Makoto (OPENERS)腕をもった職人同士をつなげたい京阪電車「祇園四条駅」で下車して徒歩約5分。大和大路通を歩いて行くと、京都市から「歴史的意匠建造物」に指定されている虫籠窓(むしこまど)とウダツが特徴的な建物が見えてくる。中田英寿さんが、「ジョンロブ...
中田英寿、パリのビスポークアトリエを訪れる(トライオン・2)|JOHN LOBB

中田英寿、パリのビスポークアトリエを訪れる(トライオン・2)|JOHN LOBB

JOHN LOBB|ジョンロブ中田英寿、ジョンロブのビスポークとともに、職人と世界を巡る旅パリのビスポークアトリエで“トライオン”(2)パリの中心部にあるジョンロブのビスポークアトリエで、中田英寿さんのビスポークの“トライオンシューズ”のフィッティングが行われた。フィッティングに沿って作成された仮縫い状態のトライオンシューズを実際に履いて、さまざまな角度からチェックされ、最後に「ステッチは黒に」と注文してトライオンを無事終えた。中田英寿、パリ・ジョンロブのビスポークアトリエを訪れる(トライオン・1)Text by MATSUNAGA MaikoPhotographs by MATSUNAGA Manabuトライオンを終えて、中田さんに感想を聞いた「東京でのフィッティングのときに既製靴を履いてみましたが、それよりずっと履きやすいし、軽い仕上がりでした。この時点でもいいかなと思える履き心地でしたが、この状態から細かいところを1ミリ単位で直していくわけで、フランソワたちの妥協のないモノづ...
中田英寿、パリのビスポークアトリエを訪れる(トライオン・1)|JOHN LOBB

中田英寿、パリのビスポークアトリエを訪れる(トライオン・1)|JOHN LOBB

JOHN LOBB|ジョンロブ中田英寿、ジョンロブのビスポークとともに、職人と世界を巡る旅パリのビスポークアトリエで“トライオン”(1)舞台は東京からパリへ ―― パリの中心部、モガドー32番地にあるジョンロブのビスポークアトリエで、中田英寿さんのビスポークの“トライオンシューズ”のフィッティング(仮縫い)が行われた。日本でのメジャーメントから約2カ月。通常のビスポークよりかなり早いタイミングだが、中田さんの「ぜひ、パリのビスポークアトリエが見てみたい」という希望とスケジュールを調整することで実現した。中田英寿がトライオンで訪れたパリのアトリエ(2)Text by MATSUNAGA MaikoPhotographs by MATSUNAGA Manabu立っている状態と歩いた状態を丹念にチェックする日本でのビスポークのオーダーは紐靴(レースアップ)がほぼ9割だという。それは、高い靴=レースアップという固定観念がまだ強いからだが、今回、中田さんは独自の視点でローファーを選んだ。「紐...
中田英寿がトライオンで訪れたパリのアトリエ(2)|JOHN LOBB

中田英寿がトライオンで訪れたパリのアトリエ(2)|JOHN LOBB

JOHN LOBB|ジョンロブパリ・モガドー通り32番地にあるジョンロブ ビスポークの聖地中田英寿がトライオンで訪れたパリのアトリエ(2)150年以上にわたってビスポークの靴を作りつづけているジョンロブ。ジョンロブの伝統的な技術は、今日にいたるまでビスポークにはもちろん、既製靴(レディーメイド)にも脈々と受け継がれている。とくにビスポークは、1足の靴を作るのに、高い技術をもったパリのモガドー通り32番地にあるアトリエの職人たちが約50時間をかけて創り出していく。中田英寿がトライオンで訪れたパリのアトリエ(1)Text by MATSUNAGA MaikoPhotographs by MATSUNAGA Manabuこれ以上の環境はないといえるパリのアトリエアトリエ1階の木型(ラスト)が保存されている部屋のさらに奥には、貴重な皮革が保管された小部屋がある。ジョンロブは1976年にエルメスグループに加わったことで、世界中からセレクトされた最高級の皮革やエキゾチックレザーなど珍しい素材を...
中田英寿がトライオンで訪れたパリのアトリエ(1)|JOHN LOBB

中田英寿がトライオンで訪れたパリのアトリエ(1)|JOHN LOBB

JOHN LOBB|ジョンロブパリ・モガドー通り32番地にあるジョンロブ ビスポークの聖地中田英寿がトライオンで訪れたパリのアトリエ(1)1863年にプリンス・オブ・ウェールズのために靴を製作し、1866年にロンドンに店をオープン。そして1902年にパリに進出し、1976年にエルメスグループに入ったジョンロブ。既製靴(レディーメイド)の工場はイギリス・ノーサンプトンにあるが、誂え(ビスポーク)はすべて、このパリのアトリエで製作される。中田英寿、ジョンロブの職人と対峙する(メジャーメント・4)Text by MATSUNAGA MaikoPhotographs by MATSUNAGA Manabu写真からも機械の音が聞こえてこないパリの中心部、モガドー通りにあるビスポークアトリエの2階は、天井が高く自然光の差し込む美しいスペースだ。そんななかでジョンロブの有能な職人たちは、靴づくりの行程のすべてを分業で、手作業で進めている。アトリエに入ると、ひとつ目の部屋で、フランソワ・マドニーニ...
中田英寿、ジョンロブの職人と対峙する(メジャーメント・3)|JOHN LOBB

中田英寿、ジョンロブの職人と対峙する(メジャーメント・3)|JOHN LOBB

JOHN LOBB|ジョンロブ中田英寿がジョンロブのビスポークとともに世界を旅する中田英寿、ジョンロブの職人と対峙する(メジャーメント・3)ジョンロブ・パリのビスポークアトリエにいる約20名の職人のなかでも、3人のみがもつ“マスターラストメーカー”をあたえられたフランソワ・マドニーニ氏は、日本で年3回おこなわれる「ビスポークオーダー会」のために来日する。世界各国をオーダー会のために旅するうちに彼が気づいたのは、日本人の好きなものにたいするこだわりや、職人にたいする敬意だった。中田英寿、ジョンロブの職人と対峙する(メジャーメント・2)Photographs by JAMANDFIXText by KAJII Makoto (OPENERS)フランソワが語る、中田英寿さんの足「強い足をしていますね。一流のフットボールプレイヤーだったことがわかります。人差し指が長い、いわゆる“グリークフット(ギリシャ人の足)”で、アジア人には多くないカタチです。親指の骨が当たるというお悩みをおもちで、じ...
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