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「rumors」に関する記事
MY LABEL&MY+展示会速報
『エム・ワイ・レーベル』『エム・ワイ・プラス』2007-08 Autumn&Winter 展示会レポート吉田眞紀さんの世界がますます拡充!『オウプナーズ』で「身近なグッドデザイン」を好評連載中のプロダクトデザイナー、吉田眞紀さんが手掛けるジュエリーブランド 『エム・ワイ・レーベル』 の展示会が6月某日、表参道のカフェにて催された。吉田さんのデザインによるレザーブランド 『エム・ワイ・プラス』 の展示会も同時開催。その模様と注目の新作をいち早く紹介します。edit by Daisuke Hata(City Writes)Photo by Jamandfixやわらかな輝きを発するシグネットリングエム・ワイ・レーベルが発足した1998年以来、意外とも思えるほどメイン素材として使ってこなかった “K18イエローゴールド” と “K18ホワイトゴールド” を採用したシグネットリングが、今回初お目見えした。その理由を伺うと、「イエローゴールドは日本人男性が身に着けるにはちょっぴり派手な印象があ...
「INCOTEX」の新作トラウザーズ、どこよりも早く先行予約販売スタート!
「INCOTEX」の新作トラウザーズ、どこよりも早く『rumors』で先行予約販売スタート!イタリアの老舗ブランド「INCOTEX(インコテックス)」新作の先行予約販売が、どこよりも早く、web shopping magazine『rumors』ではじまった。日本でインコテックスの輸入、販売を手がけるスローウエアジャパンの鈴木雄一朗さんに、新商品の特長、そしてトラウザーズづくりへのこだわりをうかがった。文=有吉正大(本誌)写真=jamandfix「インコテックス」先行予約販売中の新作トラウザーズ3本。手前から、「1AT046」「1AT031」「1JG016」。メンズのトラウザーズで半世紀INCOTEXの名で知られるIndustrie Confezioni Tessiliの歴史は、1951年にまで遡る。カルロ・コンパーニョがヴェネチアではじめたユニフォームを製造する小さなビジネスは、やがてトラウザーズ製造に特化していき、1980年代初頭にカルロの息子たち、ロベルトとマルツィオが後を継...
恵比寿・Continuerのサングラス売れ筋BEST3!
もうすぐ夏本番!夏といえばサングラス。恵比寿・Continuerの売れ筋BEST3!ファッショングッズの域を超えたアート性の高いデザインフレームをラインナップするアイウェアショップ『コンティニュエ』。この1、2年のトレンドである“クラシック”がキーワードのおすすめサングラスを紹介します!クラシックをモダンにアレンジした人気No.1モデル!YELLOWS PLUS/YP-584カラー:マットシルバー×BLマーブル→商品ページへ『イエローズ・プラス』のブランドの特徴のひとつである、異素材のコンビネーションモデル。フロントは繊細なメタルラインにグラデーションレンズと、大振りながらも軽やかな印象。サイドのマーブル模様のセルもほどよい存在感をアピールします。クラシックなレンズシェイプにカーブをつけることで、シャープに、そしてモダンにアレンジ。メンズライクなコーディネートに最適で、女性の方にもおすすめです。話題のブランド『イーリー』ならではのフォルムが新鮮ELEY KISHIMOTO/EK-8...
深澤直人 / FUKASAWA NAOTO
深澤直人 / FUKASAWA NAOTO1956年山梨県生まれ。多摩美術大学プロダクトデザイン科卒業。セイコーエプソン社入社。89年渡米、現在のIDEO社に入社。独自の造形理論「張り」や、ディテールを突き詰めたデザインをつくり上げる。1996年IDEOジャパン設立のために帰国。「WITHOUT THOUGHT」といったワークショップを主宰、いままでの日本にはなかったかたちでのデザインコンサルティングに取り組む。その活動のなかから、のちのMUJIでの壁掛式CDプレーヤー、KDDIから製品化された携帯電話機INFOBAR、タカラとのプロジェクトである±0が生まれる。すべての人と物の存在が関わる「意識の中心」、テクスチャーといった意味合いの「肌理(きめ)」という言葉は、深澤直人の一見シンプルなプロダクトをより複雑な人間の生態に結びつけるはたらきをもつ。2003年独立。ダネーゼ、マジス、ドリアデ、アルテミデ、B&Bイタリア、ヴィトラから作品を発表。2006年にはジャスパー・モリソ...
三原康裕「オウプナーズ宣言」2
三原康裕「オウプナーズ宣言」 (2)――現場でのモノ作りはいままでも続けられてきたのですか僕自身もなるべく現場には行くようにしているし、僕が行けない場合はスタッフが必ず行くような体制でやってきました。僕らが売っているのはイメージではなく、エモーションだと思っているんです。一般企業でさえイメージ戦略を行う現在、ファッションにもイメージは付き物ですが、それとは別次元にあるものがエモーションだと思います。それは自分たちが作りたいモノを実現するための意気込みだったり、達成感だったり、なにかにチャレンジすることなんです。イメージだけを取り繕い、そんなエモーションが失われたモノを作っても面白くないし、嬉しくもない。それは製品を通してお客さんにも伝わるし、伝わったときがなによりも嬉しいんです。伝わらないとしょげますし(笑)、そこで超えられなかった壁も感じますけどね。イメージだけなら、その工場の一番良いモノをちょっとアレンジしてもらって、ラベルだけ付ければ済んでしまうかもしれない。だけど、その工場...
ジュエリー新作『Frozen Floral』発表
新作シリーズ 『Frozen Floral』 発表谷中のスタジオの完成を機に、やっと新しいシリーズ 『Frozen Floral』 をリリースすることができました。のぞきこむと “バロック” があるモチーフ部分を上から見るととてもシンプルに見えますが、中と裏側をよく見ると手仕事の細工が施されていて、とてもモダンな仕上がりとなっています。発想は、ルキノ・ヴィスコンティ監督の 『Ludwig (ルードヴィヒ) 』 の主人公、エルン王ルードヴィヒ2世の洋服のカラーやテクスチャー (素材感) をイメージ。貴族趣味的なスモーキーなカラーバリエーションが新鮮です。モチーフの表面はエポキシで覆われていて、中は “氷のような花びら模様” が透けるようになっているので、『Frozen Floral』 と名づけました。表面のエポキシ自体も立体的に磨き落とすという、テクニック的には今の僕の持てるマックスを注ぎ込んでつくりました。男のタイドアップしたスーツスタイルにも似合う、まさにwild but ele...
#01 『GAME』
グッドブックは正直な出版社から生まれる。なぜなら彼は自分が好きな本しかつくらないから。よく考えればあたりまえの、そんなことを思い出させてくれたのは、スイスのパブリッシャー、Nievesだった。キム・ゴードン、マイク・ミルズ、ホンマタカシ、ダニエル・ジョンストンにラリー・クラーク……。そうそうたるアーティストの作品集を出しているこの出版社は、チューリヒに住む、ベンジャミン・ソマホルダーがほぼひとりで企画、編集、デザイン、販売までを行っている。本来は、コピーした作品をホッチキスで留めるだけの“zine”を作っていたNievesは、いまではついにハードカバー、フルカラーの写真集をつくるまでになったけれど、いまでも本をつくる基準は、売れるとか売れないとかじゃなくて、好きか嫌いか、その一点であるようにみえる。レコードにレーベルごとのカラーがあるように、出版社が本を選ぶ基準になるといいと思って、これから出版社ごとに紹介してみたい。一回目はもちろんNievesからだ。“GAME”Peter Su...
加藤博照 パーソナルQ&A
加藤博照×オウプナーズQ:今、お気に入りの場所は?アトリエです。以前も今も今後も変わらないと思いますQ:休日は何をしていますか?クライミング&ボルダリングQ:最近、携帯にメモリーした友人(仕事仲間)は?Lucien pellat-finet 豊島 聖さんQ:美味しいレストランを教えてくださいSilver. g 恵比寿料理長の萩野さんの創作料理は、芸術ですQ:乗っているクルマ(バイク)は? 次に乗りたいのは?Bike:PIAGGIO MP3Car:PEUGEOT 306Q:あなたの「アイドル」を教えてください1980年代のMATT DILLON刺激を受けまくりました良い意味でも、悪い意味でもQ:「健康」といえば仲間と朝まで飲むことですかね?Q:人生のモットーを教えてくださいいつも笑顔をQ:今、いちばん「会いた人」は?グレゴリー・コルベール彼の作品を見ると、いつも不思議の国に連れて行かれますQ:今、いちばん「買いたいモノ」は?LEICA M8Q:映画ベストワンを教えてくださいBIG ト...
第1回 モノ作りがライフワークになるまで
nineSIXty 加藤博照第1回 モノ作りがライフワークになるまではじめまして。nine SIXtyデザイナーの加藤博照です。記念すベき連載の第1回目、私がnine SIXtyというブランドを立ち上げるまでに至った経緯をお話ししたいと思います。思いかえせば、偶然と幸運な出会いが重なり、自分でも不思議な感じがします。文=佐藤太志(グリンゴ)写真=鵜沢ケイアトリエにて歯科技工からジュエリー製作の道へいまとはまったく逆なんですが、小さいころは工作やプラモデルなどモノ作りの類いが大嫌い。外で遊んだり、部活で体を動かしたりする方が好きな子供でした。転機が訪れたのは、歯科技工士の専門学校に入学した後のこと。私の実家は歯医者で、なにか家のためにできることはないかと考え選んだ進路なんですが、学校に入ってみて、モノ作りの面白さに開眼、どっぷりとはまってしまいました。金属を加工する歯科技工の道具は、アクセサリー製作の道具にも適したものがほとんどで、ファッションに興味のあった当時の自分は、自分のための...
第2回 ジュエリーが秘めた無限の可能性
nineSIXty 加藤博照第2回 ジュエリーが秘めた無限の可能性文=佐藤太志(グリンゴ)写真=鵜沢ケイ「Lucien pellat-finet」 (18K/Yellow Gold/Skull With Diamond)このリングは、サンプルとしての作品で、ルシアン・ペラフィネ氏に見ていただいた作品です試行錯誤の積み重ねで生まれた作品の数々nine SIXtyはすべてオーダーメイドなので、ご注文される方が望む形に合わせ、ディテールからひとつひとつ作りこんでいきます。ウェブからご注文いただく場合は、レザーの種類やステッチのカラー、中にはめる鉱物を選んでもらうのが基本的な流れですが、お客さんと直接お会いして注文をうかがう場合は、その人自身のファッション観や、どんな音楽が好きかなど、パーソナリティーも考慮して、デザインに落とし込んでいくようにしています。たとえばリングのサイドステッチの太さや間隔を変えてみたり、鉱物がはまっているリングのフェイス部分の大きさを変えてみたりと様々なので、たと...
第3回 吉川あずささんとnine SIXtyを語る
nineSIXty 加藤博照第3回 吉川あずささんと nine SIXty を語るnine SIXtyの加藤博照さんの奥様である吉川あずささんは、さまざまなファッション誌やCMなどで活躍されている人気モデル。今回はジュエリーを通じてのお二人の出会い、さらにあずささんと共に製作するジュエリーブランドについてお話いただきたいと思います。文=佐藤太志(グリンゴ)写真=鵜沢ケイオーダーリングが二人の縁でした──まずお二人の出会いについてお聞かせください。加藤博照 雑誌『LEON』編集長代理の島田 明さんのご紹介です。もともと島田さんがnine SIXtyのリングを気に入ってつけていらして、そのリングを見たあずさがひと目で気に入って……。それで、一緒に食事する機会を設けてもらいましたが、じつは私遅刻しちゃったんです(笑)。吉川あずさ そうなんですよ。時間にルーズなのは私の仕事的にもちょっと許せなかったので、第一印象は最悪だったんですけど(笑)。ちょうどそのとき、私のお友達数人の誕生日がちかく...
〈1〉テネシー州ナッシュビルへ
田中凜太郎 〈1〉テネシー州ナッシュビルへ“クリエーター=ゴミの収集家”たまに思い出したかのように気になるモノがあります。それは未来に向かって欲しいモノではなく既に購入済みで、しかし使わずじまいで記憶から消えかかっていたモノです。価値を知らない妻はそれを「また汚いゴミが増えた!」と呆れ顔で言いますが、一つ一つじっくり見直すとなかなかのヴィンテージ品も多く、そう簡単には捨てられません。アメリカに移住して8年。その間に10冊の本を出し、それに比例するように仕事部屋、ガレージ、車の中、さらに日本の実家までずいぶんとゴミが溜まりました。まぁ故アンディー・ウォーホール先生も全く同じことやっていたので、“クリエーター=ゴミの収集家”と僕は解釈しています。8月の上旬、テネシー州ナッシュビルに飛びました。レンタカーを借り、2週間の“ゴミ集めの旅”です。僕は月に1度飛行機に乗ってはどこかで撮影していますが、このナッシュビルへの旅にスペシャルな意味はありませんでした。たまたま仕事部屋で本を探していたら...
〈2〉15年ぶりのケンタッキー州
田中凜太郎 〈2〉15年ぶりのケンタッキー州ケンタッキーといえばケンタッキー州を走るのはもう15年ぶりで、久しぶりに広大な麦畑を見ました。ケンタッキーといえばバーボン・ウイスキーが有名ですが、小説『ライ麦畑でつかまえて』の舞台として知っている人も多いでしょう。小説の舞台となったこの界隈の広大な麦畑の景色は、15年の月日を経てさすがにちょっとモダンになった気がします。しかしやっぱり田舎は田舎ですね~。フリーウェイから外れると騒音がぴったりとなくなり、セミの鳴き声だけが大地を埋め尽くしています。僕は排気ガスで潰れそうなロサンジェルスが最近ちょっと嫌いになり、気分を落ち着かせるため、アメリカの田舎をドライブするんです。そこで出会う人々はちょっと保守的ですが、しかし大変に親切な人ばかりで僕にはぴったりなのです。カメラを2台肩にぶら下げながら朝9時にモーテルをチェックアウトし、夕暮れ時の7時まで国道127号線上を走らせると、田舎とは思えない数のクルマを目にします。盛り上がっているエリアでは駐...
〈3〉Route127
田中凜太郎 〈3〉Route127アメリカを16年間も走り続けている理由「写真を撮って!」女性からの逆指名は有り難き光栄!と思いきや、小学生ぐらいの女の子……。どうやら彼女は弟と一緒の写真を送って欲しかったようです。年の離れた弟を大変に可愛がっている様子でしたから。ファインダーを覗いた瞬間に驚きました。カリフォルニアのお洒落な子供達と全然雰囲気が違います。ケンタッキーの子供たちはとっても田舎の子供! しかしとてもキラキラと輝いているんです。良い空気を吸いながら育っているからでしょうか。子供らしい、素晴らしい笑顔で僕を見つめています。国道127号線をバックに立ってもらい、車が一台横を通り過ぎた瞬間にシャッターを切りました。「Thank You!」1/500秒という瞬間の中、僕がアメリカを16年間も走り続けている理由が見つかった気がします。この国だけは飽きることがありません。ギターピックとロイ・ブキャナンの顔別れ際に住所を貰い、名刺替わりに自分の名前とウェブサイト、電話番号が印刷された...
『My Freedamn! Vol.5』 (1)
田中凛太郎氏インタビュー『My Freedamn! Vol.5』 完成記念スペシャルトーク 第1回『My Freedamn! Vol.5』P234-235より2006年12月に発売されたばかりの田中凛太郎氏の最新作『My Freedamn! Vol.5』。その発売事前準備のために帰国していた田中氏にオウプナーズ編集室が緊急インタビューを敢行。気になる本の中身を含め、今回から3回に渡って彼の最新の声をお伝えします。『My Freedamn! Vol.5』Introductionよりテーマはエルヴィス以前のフィフティーズ──まずは『My Freedamn!』最新号のお話をお伺いしたいんですが、今回はどんな内容なんでしょうか?田中 テーマは「フィフティーズ」です。でもひとくちにフィフティーズといっても実はけっこう長いんですよ。エルヴィスが出てきたのが1954年でブレイクするのが56年。そして一般的に知られているフィフティーズはエルヴィスのブレイク以降、つまり56年以降のカルチャーのことを...