MERCEDES-BENZ
自動車の歴史をひもとくとき、その先駆者として辿りつくのがゴットリープ・ダイムラーとカーツ・ベンツというふたりのドイツ人だ。1885年から86年にかけて、このふたりが別々にガソリン自動車を生みだし、クルマ社会の礎を築いたことは、いまさら説明するまでもない。それぞれが興した自動車会社はライバルと目されていた時期もあったが、第一次世界大戦後の不況を乗り切るために手を結び、1926年に合併によってダイムラー・ベンツ社が設立されている。 製品に与えられるメルセデスの名は、ダイムラーの顧客であったエミール・イェリネックが、ドイツ国外での販売を引き受けるかわりに長女の名前をつけさせたのがはじまりで、1902年にはダイムラー社により商標登録されている。 こうして生まれた、メルセデス、そして、Mercedes-Benz(メルセデス・ベンツ)は、その後もセーフティパッセンジャーセル、エアバッグ、ESP(エレクトリック・スタビリティ・プログラム)、ナイトビューといった最新技術を積極的に導入するなど、自動車発展の牽引役として常に時代の先頭を走り続けているのだ。
「MERCEDES-BENZ」に関する記事
Mercedes-Benz SLS AMG|Concept358 公開
Mercedes-Benz SLS AMG|メルセデス・ベンツ SLS AMGMercedes-Benz Concept358|メルセデス・ベンツ コンセプト358さらなる魅力を纏った、AMGシリーズメルセデス・ベンツ オーストラリアは、シドニーモーターショーにおいて、ふたつのユニークなAMGモデルを公開した。文=ジラフ各々に向上した外観とパフォーマンス今回公開されたSLS AMGは、ボディをドイツAMGが手がけた特別色、デジーノ マグノ ナイトブラックで塗装されている。ボンネットのエアスクープ、ブレーキキャリパー、燃料給油口、フロントグリルの一部などが差し色の赤で染められ、レザー内装の赤とあいまり魅力的な1台に仕上がっている。Concept 358SLS AMG公開されたもう一台のAMG、「Concept358」は、C63AMGのボディをデジーノ パール オレンジで塗装したモデル。モデル名である“358”は、6.2リッターV型8気筒エンジンを「AMGパフォーマンスパッケージプラス...
Mercedes-Benz R-Class|メルセデス・ベンツ Rクラスを大幅改良
Mercedes-Benz R350 4MATIC|メルセデス・ベンツ R350 4MATICメルセデス・ベンツがRクラスを大幅改良メルセデス・ベンツ 日本は、クロスオーバーモデル、メルセデス・ベンツRクラスの内外装デザインと装備を一新し、11月4日より全国で発売開始した。文=松尾 大写真=メルセデス・ベンツ 日本精悍な面持ちの“R”広い室内空間とステーションワゴンの機能性、フルタイム四輪駆動システム「4MATIC」によるすぐれた走破性を兼ね備えたクロスオーバーモデルとして2006年に日本市場にされたメルセデス・ベンツRクラス。このたび、発売4年にしてはじめて、大きくエクステリアデザインを変更し、オプション装備の充実、快適性の追求が図られた。今回の一番大きな変更点は、シャープになった顔つきだろう。フロントを中心にデザインを大幅に変更、より水平にしたボンネットとフェンダーライン、新設計ヘッドライト、大型化したラジエーターグリル、クロームアンダーガードを備えたバンパーなどにより、ボディ...
Mercedes-Benz CL-Class|メルセデス・ベンツ CLクラス ダウンサイジング!
Mercedes-Benz CL-Class|メルセデス・ベンツ CLクラス小型化された新エンジンで、さらなる卓抜な走りへ(1)メルセデス・ベンツ 日本は、同社の最高級ラグジュアリークーペ、CLクラスの外観のデザインを変更するとともに、環境適合性を大幅に高めた新開発エンジンを採用し、11月8日より全国で発売した。文=松尾 大写真=メルセデス・ベンツ 日本大幅なダウンサイジング!今回、大きな改良がほどこされたCLクラス。なんといっても注目したいのはエンジンだ。CL 550 BlueEFFICIENCY にあらたに搭載されるV8エンジンは、排気量をこれまでの5.5リッターから4.7リッターにダウンサイジング。綿密な燃料噴射をおこなうピエゾインジェクターをもちいた、スプレーガイデッド・ガソリン直噴式燃料噴射システムと1ミリ秒以内に点火スパークを最大4回発生するマルチスパーク・イグニッション、ツインターボチャージャーなど、まさにフラッグシップならではの最先端テクノロジーを利用することで、...
Mercedes-Benz CLS Shooting Break|メルセデス・ベンツ CLS シューティング ブレイク
Mercedes-Benz CLS Shooting Break|メルセデス・ベンツ CLS シューティングブレイク実用との均衡が図られた、端正なクルマダイムラーは、新型メルセデス・ベンツ「CLS」に「シューティングブレイク」をラインナップすることを発表した。文=ジラフクーペとステーションワゴンの見事な融合このたび発表されたCLSに採用されるシューティングブレイクは、今年4月の北京モーターショーにおいて、コンセプトモデルとして出品された4ドアクーペで、今回市販モデルとして生まれ変わったもの。 4月の時点での“シューティングブレイク”は、コンセプトカーとして発表されていた。あくまでスタディモデルであり、3ドアか5ドアのステーションワゴンのどちらでいくのかというのも協議段階であった。しかし、今回のアナウンスにより正式な市販モデルとして登場することが決定した。正式名称は、「CLS シューティングブレイク」。4ドアクーペとステーションワゴンをミックスしたようなシルエットには、メルセデス...
2010 LA Auto Show
2010 LA Auto Showひしめき合う、次世代のクルマたち2010年、11月17日から開催されていた「LA オートショー」。1907年からはじまった伝統あるこの国際的な自動車の展示会において、今回は環境性能を謳うことだけではもう古いと思ってしまうほど、斬新なアイディアをもつクルマがうまれた。その一方で、ブランドの歴史を踏襲し発展させたモデルや、逆に変革をもたらそうとするものなど、開発はさまざまなベクトルに向かっている。カッティングエッジなコンセプトカーや、近い将来販売予定となっているあらたな車種をこの機会にぜひおさらいしていただきたい。 Mercedes-Benz CLS 63 AMG|メルセデス・ベンツ CLS 63 AMG2012年モデルとしてこのたび発表された「CLS 63 AMG」。メルセデス・ベンツのエクステリアデザインの礎ともなっているドロッピングラインをダイナミックに採用し、フロントマスクのデザインも独特。そこにAMGによるチューンナップがほどこされ、エ...
Mercedes-Benz|メルセデス・ベンツ LAモーターショーでベールを脱いだCLS 63 AMG
Mercedes-Benz|メルセデス・ベンツ CLS 63 AMGLAモーターショーでベールを脱いだCLS 63 AMGメルセデス・ベンツは、ロサンゼルス オートショーで2012年モデルのCLS 63 AMGを正式に発表した。文=松尾 大流麗な4ドアサルーンに採用されたAMG仕様エクステリアを、より特異なデザインを好むひとにむけてつくられたという「CLS 63 AMG」。ボンネットフードやバンパー、フロントグリルを変更し、フロントフェンダーにはユニークな造形が採用された。さらに、アグレッシブなリヤディフューザー、4本のテールパイプで構成されるエグゾートシステム、LEDのデイタイムライト、19インチの5スポークアルミホイールというのが、ノーマルモデルと比較したうえでの識別点。スポーティなイメージのインテリアは、ウォールナットのトリム、AMGスポーツシート、アルミ製のパドルがついた3スポークステアリングホイールで構成されている。 搭載されるエンジンは5.5リッターにダウンサ...
Mercedes-Benz G-Class|メルセデス・ベンツ Gクラス 一部変更
Mercedes-Benz G-Class|メルセデス・ベンツ Gクラスさらなる安全を得たクロスカントリーメルセデス・ベンツ日本は、12月1日より一部改良した同社の最高級クロスカントリービークル「Gクラス」を発売。そして同日、よりスタイリッシュなスタイリングをもつ特別仕様車「G550 ロング カーボン エディション」も30台限定で販売を開始した。文=松尾 大写真=メルセデス・ベンツ日本質実剛健なスタイリングメルセデス・ベンツ Gクラスは1979年に発売されて以来、30年以上販売をつづけている超ロングセラー。基本的なスタイリングや堅牢なボディはそのままに、パワートレイン、機能装備などのこまかな部分に変更がほどこされてきた。まだSUVという言葉が生まれる以前、より無骨な「クロスカントリー」として誕生したGクラス。これまでにも何度か、生産中止の可能性を噂されたことがあったが、その走行性能、質実剛健なスタイリング、流行を超越した個性がライフスタイルにこだわりをもつ人びとに強く支持され、21...
メルセデス・ベンツS 500プラグインハイブリッドにドイツで試乗 |Mercedes-Benz
Mercedes-Benz S 500 PLUG-IN HYBRID メルセデス・ベンツ S 500 プラグインハイブリッドメルセデス・ベンツ初のプラグインハイブリッドにドイツで試乗メルセデス・ベンツのフラッグシップセダン「Sクラス」に投入された、メルセデス・ベンツ初となるプラグインハイブリッドモデル、「S 500 プラグインハイブリッド」にドイツはシュトゥットガルトで試乗した。大谷達也氏のリポートでお届けする。Text by OTANI Tatsuyaプラグインハイブリッドが起こす暮らしの変化いま話題のプラグインハイブリッドカーは、ふたつの才能を兼ね備えたクルマだとおもう。ひとつは、走っているときに排ガスをまったく出さないEV(電気自動車)としての才能。そしてもうひとつは、いまや低燃費車の代名詞となっているハイブリッドカーとしての才能である。言い換えれば、EVとハイブリッドカーの長所を1台にまとめたのがプラグインハイブリッドカーということになる。メルセデス・ベンツ初のプラグインハ...
RALPH LAUREN|ラルフ ローレン 「The Art of the Automobile」展開催
RALPH LAUREN|ラルフ ローレンルーブルでラルフ・ローレン氏のコレクションを披露自動車のもつ美しさをクリエイションに活かしつづけているラルフ・ローレン氏。美しさ、希少性、保存状態から世界最高峰といわれる氏のカーコレクションがルーブル宮殿内で披露されており、開催期間残り1カ月を切った。文=松尾 大装飾美術館を舞台に初披露デザインのインスピレーションとして、自動車のあらゆる要素をみずからのコレクションにそそぎ込みつづけてきたラルフ・ローレン氏。希少性、保存状態の良さ、そしてなによりもコレクションしている一台一台のデザインがもつ美しさから、世界のカーコレクションのなかでも最高峰のひとつとして知られるのが、ラルフ・ローレン氏のコレクションだ。その1930年代から現代の最高級スポーツカーまでを網羅するコレクションがヨーロッパではじめて、パリ・ルーブル宮殿内のMusée des Arts Décoratifs(装飾美術館)で披露されることになった。この“The Art of the ...
IWC|ハミルトンとロズベルグがIWCのあたらしいアンバサダーに就任
IWC|アイ・ダブリュー・シーF1ドライバーの腕元に輝くIWCの時計ハミルトンとロズベルグがIWCのあたらしいアンバサダーに就任F1チーム「メルセデスAMGペトロナス」とオフィシャル技術パートナーを組むスイスの時計メゾンIWCのアンバサダーに、チームを牽引するドライバーのルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグのふたりがあらたに就任した。Text by YANAKA TomomiIWCとF1の共通点ドイツとの国境の町であるスイス・シャフハウゼンで1868年にその歴史をスタートしたマニュファクチュールIWC。質実剛健で高品位なものづくり、精密機械技術の分野において長年にわたる輝かしい歴史は、ドイツを代表する自動車メーカー、メルセデス・ベンツとの大きな共通点となっている。なかでもメルセデス・ベンツのパフォーマンスブランドであるAMGとは、2004年にパートナーシップを締結。さらに、今年1月には、F1チーム「メルセデスAMGペトロナス」とのオフィシャル技術パートナーとしてのタッグも実現した。...
Mercedes-Benz C-Class|メルセデス・ベンツ Cクラス
Mercedes-Benz C-Class|メルセデス・ベンツ Cクラス進化したCクラスの姿メルセデス・ベンツは2011年1月9日から開催されるデトロイトオートショーに出品するCクラスの2012年モデルを公表した。文=松尾 大豊富なエンジンラインナップと、力強い顔だちメルセデスにとってもっとも重要なモデルに位置づけられるCクラス。1982年に「190E」としてデビューした当時、世界で年8.5万台規模だった生産量が、現行モデルは2007年3月の登場以来、世界累計で100万台を突破するほどの大きなマーケットを築きあげている。そのCクラスが内外装の変更を受け、2,000以上におよぶパーツが改良された、2012年モデルがデトロイトショーで公開される。ヨーロッパ市場では1月から、アメリカでは夏から販売される。今回の最大の変更点はエンジンで、すべてのエンジンが「ブルーエフィシェンシー」仕様となったとともに、トランスミッションの改善やアイドリングストップ機能の搭載などとあわせて、最大で31パーセ...
2010-2011年 3人の論客がクルマ界の是非を語る 後編
3人の論客がクルマ界の2011年を語る2011年に求められるクルマ像とは? 特別座談会 後編(1)今回お送りするのは、自動車界を展望する座談会の後編。近年の欧州製4ドアクーペのブーム分析からはじまり、環境性能向上を目的とした注目の技術の数かず、そして、2011年のクルマ界についてまで、縦横無尽に3人の語り部が繰り広げるトークを堪能していただきたい。語るひと=小川フミオ島下泰久渡辺敏史写真=JAMANDFIXまとめ=松尾 大撮影協力=BoConcept GINZA4ドアクーペという潮流――欧州車の新セグメントとも呼べるのが、4ドアクーペのカテゴリーでしょうか。日本では80年代なかばにトヨタ カリーナEDが大ヒットしたものの、結局定着しなかった。それがここにきて、高価格帯の欧州車で増えました。島下 セダンが飽きて、SUVにいって飽きて、つぎになにかないかなというところで出てきたのがこのカテゴリーです。小川 フォルクスワーゲンにはパサートCCというクーペのような流麗なルーフラインを特徴と...
Mercedes-Benz S-Class HYBRID|メルセデス・ベンツ Sクラス ハイブリッド 仕様追加
Mercedes-Benz S-Class HYBRID|メルセデス・ベンツ Sクラス ハイブリッドMercedes-Benz S 63 AMG|メルセデス・ベンツ S 63 AMG環境に配慮した、あらたなSクラスメルセデス・ベンツ日本は、同社の最高級セダン、Sクラスのハイブリッドモデル「Sクラス HYBRID」に標準ホイールベース仕様を追加。「S 63 AMG ロング」に新開発エンジンを搭載し、11月10日より全国で発売開始した。文=松尾 大写真=メルセデス・ベンツ日本燃費向上に重点をおいた追加装備今回、モデル追加とエンジン変更がおこなわれたSクラス。そのキーワードはやはり「環境」だ。まず、輸入車初のハイブリッドモデルとして2008年に登場した「SクラスHYBRIDロング」のショートホイールベース仕様「Sクラス HYBRID」。これまでのSクラス HYBRID ロングに比べ、全長で13cm、最小回転半径で約20cm短かい標準ホイールベースを採用し、ドライバーにとって取り扱いやすい...
Mercedes-Benz|メルセデス・ベンツ Eクラスを拡充
Mercedes-Benz E-Class|メルセデス・ベンツ Eクラス世界一のクリーンディーゼルがもっと優雅にメルセデス・ベンツは、同ブランドのラインナップのなかでも中核に位置する「Eクラス」(セダン、ステーションワゴン)の仕様、装備を充実し、全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークをつうじ、8月25日より販売を開始した。text by OPENERS環境にもやさしい高級セダンの拡充メルセデス・ベンツ Eクラスは、昨年の春にセダンのフルモデルチェンジをおこなった。それ以来、クーペ、ステーションワゴン、カブリオレとモデルラインナップを広げ、販売台数にかんしても高い数字を出している。とくに、今年2月に発売された、「世界一クリーンなディーゼル」を標榜する「E 350 BlueTEC」は、7月末時点の受注台数が1500台を超えるほど人気を博している。燃費が高く経済的にも非常にすぐれている同車は、メルセデスの優雅さをもっとも身近に感じることにできるモデルだといえる。そのモデルを含め、...