BENTLEY

「クラス最高の速さと価値を持つクルマをつくりたい」。“W.O.”の呼び名で親しまれているBENTLEY MOTORS(ベントレー・モーターズ)の創業者、ウォルター・オーウェン・ベントレーの言葉である。 若い時分からエンジニアとして経験を積んできたW.O.だが、はじめはクルマではなく蒸気機関車を相手とする仕事だった。仕事の合間にモーターサイクルでレースに参加するうち、彼の興味はエンジンに向けられていき、退職後、レーシングエンジンの開発を本格化させたのが第一次大戦のあと。 1920年代になると、イギリス内外のレースに参加。なかでもルマン24時間レースでは、“ベントレー・ボーイズ”の活躍により、1924年から1930年の7年間に5度の優勝を手に入れ、その名を知らしめた。しかし、経営状況は厳しく、1931年にはロールス・ロイスに買収され、かろうじてその名を残すことになった。 その後67年のあいだロールスの支配が続くが、1998年に転機が訪れる。フォルクスワーゲンがベントレーの名前とイギリスのクルー工場を買収。これによりベントレーはロールスとは別の道を歩みはじめ、「コンチネンタルGT」を皮切りに、「コンチネンタル・フライングスパー」「コンチネンタルGTC」といったニューモデルの投入により、見事、高級車市場での復活をはかった。さらに、2003年のルマン24時間では73年ぶり、6度目の優勝を手中に収めている。

ミュルザンヌ2014年モデルはさらに快適に|Bentley

ミュルザンヌ2014年モデルはさらに快適に|Bentley

Bentley Mulsanne |ベントレー ミュルザンヌミュルザンヌ 2014年モデルはさらに快適にベントレーは、フラッグシップモデル「ミュルザンヌ」の2014年モデルの仕様を発表。オプションパッケージやボディカラーを追加し、3月に開催されるジュネーブ国際モーターショーにおいて公開する。Text by OTSUKI Takuma(OPENERS)リヤシートをさらに快適にするオプションを設定「ミュルザンヌ」は2014年モデルをもって、ビスポークグランドツアラーとしての性格をより強めることになりそうだ。あたらしく設定される「Comfort Specification」は、リヤシートのヘッドレスト、フットレストをより快適にし、クッションを追加するオプションパッケージ。ヘッドレストには調整可能なウィングサポートがつき、縦のサイズを伸長したことで、より広範囲の身長に対応するようになる。フットレストは、室内に溶けこむようにデザインされており、使わないときはフロントシートの下に格納可能。くわ...
BENTLEY SUPERSPORTS “ICE SPEED RECORD” CONVERTIBLE ジュネーブでデビュー

BENTLEY SUPERSPORTS “ICE SPEED RECORD” CONVERTIBLE ジュネーブでデビュー

BENTLEY SUPERSPORTS “ICE SPEED RECORD” CONVERTIBLE|ベントレー スーパースポーツ “アイス レコード” コンバーチブルベントレー史上最強のコンバーチブルがジュネーブでデビュー3月1日に開幕したジュネーブショーで、ベントレーはコンチネンタル・スーパースポーツの特別限定車、ベントレー スーパースポーツ “アイス レコード” コンバーチブルを発表した。文=高橋進一<世界限定100台の特別仕様車今年2月、フィンランド沿岸バルト海上の氷上でベントレー・コンチネンタル・スーパースポーツが、元WRCチャンピオン ユハ・カンクネンのドライブにより、ソフトトップをもつオープンモデルとしては最速の330.695 km/hというワールドレコードを達成した。これを記念し、同車をベースとした特別仕様としてジュネーブショーでお披露目されたのが、ベントレー スーパースポーツ “アイス レコード” コンバーチブルである。エンジンは、6リッターW12ツインター...
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BENTLEY Continental GT Coupe|ベントレー コンチネンタル GT クーペ 新型、日本上陸!

BENTLEY Continental GT Coupe|ベントレー コンチネンタル GT クーペ 新型、日本上陸!

BENTLEY Continental GT Coupe|ベントレー コンチネンタル GT クーペ新型ベントレー コンチネンタル GT、日本上陸!ベントレー モーターズ ジャパンは、2月21日、昨年2代目へと進化したラグジュアリークーペ、コンチネンタルGTの日本市場への導入を発表した。文=松尾 大よりアグレッシブなデザイン、顔つきに2003年の市場導入以来、新生ベントレーのアイコン的存在として、超高級クーペとしては異例の大ヒット作となったコンチネンタル GTがフルモデルチェンジをおこない、日本市場へ導入が開始された。予約の受付は昨年12月からおこなわれ、日本国内への輸入は6月ごろから順次開始されるというが、すでに今年度分については完売してしまっていることからも、その人気や期待度の高さがうかがえる。あたらしいコンチネンタルGTは、先代のコンセプトを踏襲しながらも、デザイン、エンジニアリング、クラフツマンシップ、贅たくさ、ダイナミックなパフォーマンス、日常的な実用性や洗練性などにおいて...
BENTLEY CONTINENTAL GT Mulliner Styling Specification

BENTLEY CONTINENTAL GT Mulliner Styling Specification

BENTLEY CONTINENTAL GT Mulliner Styling Specification|ベントレー コンチネンタル GT ミュリナー スタイリング スペシフィケーションラグジュアリークーペに華をそえるオプションパッケージが誕生ベントレーは、コンチネンタル GTのエクステリアに華をそえるスタイリングオプションパッケージ「Mulliner Styling Specification」を設定した。Text by OPENERSカーボンファイバーを積極的に採用2011年2月にフルモデルチェンジを果たし、すでに日本にも上陸した新型ベントレー コンチネンタル GT。6リッターW型12気筒エンジンをパワートレインとしてもち、最高出力423kW(575ps)、最大トルク700Nmを記録。0-100km/h加速4.6秒、最高時速318km/hという、2,320kgという車重を物ともしない力強い加速性能も魅力だが、先代から受け継ぐデザイン、機能性、随所に垣間みることができるクラフツ...
BENTLEY|ベントレー 華やかな催し

BENTLEY|ベントレー 華やかな催し

BENTLEY|ベントレードライバーズクラブ設立75周年イベントをイギリス本社で開催ベントレーのユーザーが参加する「ベントレー ドライバーズ クラブ」が設立75周年を迎え、6月21日、イギリス中部のクルー市のベントレー本社で記念イベントが開催された。文=谷中朋美往年の名車がベントレー本社に集合「ベントレー ドライバーズ クラブ(BDC)」は、1936年にイギリスで設立された、世界でもっとも歴史のある自動車クラブ。ベントレーが唯一公認する自動車クラブで、全世界で4000人以上の会員が活動しており、日本でも「ベントレー ドライバーズ クラブ ジャパン」が活動を展開している。イベントは、BDC誕生75周年を記念して開催。イギリスのグランドツアーの伝統に習い、イギリス中約4,800キロメートルの道を80年のベントレーの歴史から誕生したさまざまなモデルで横断しようという「Britain by Bentley」の一環として企画された。 ベントレー本社工場 最新ベントレーの製造現場を見学...
ジュネーブモーターショーの現場から:ベントレー篇|Bentley

ジュネーブモーターショーの現場から:ベントレー篇|Bentley

ベントレー|BentleyGeneva International Motor Show 2015ジュネーブモーターショーの現場から:ベントレー篇今年のジュネーブモーターショーでもっとも注目された1台は、現代的なアイデアとクラシカルなモチーフが共存するコンセプトカー、ベントレー「EXP 10 スピード 6」だ。ジュネーブで現地取材をおこなった大谷達也氏が、ショー会場からレポートする。Text by OTANI Tatsuyaジュネーブショーのハイライトベントレーが発表したコンセプトカー「EXP 10 スピード 6」が、今年のジュネーブショーのハイライトのひとつとして大きく注目されたことはまちがいない。およそ100年前の創業当時よりサイズが大きなグランドツーリングカー作りを得意としてきたベントレーは、地を這うように全高が低く、比較的コンパクトなスポーツカーを手がけたことはこれまであまりなかった。ただし、ルマン24時間を通算6度制したことからもわかるとおり、ベントレーとスポーツカーとの...
BENTLEY CONTINENTAL GTC 新型がフランクフルトでデビュー

BENTLEY CONTINENTAL GTC 新型がフランクフルトでデビュー

BENTLEY CONTINENTAL GTC│ベントレー コンチネンタル GTC新型コンチネンタル GTCがフランクフルトでデビュー!ベントレーは、2代目となる新型「コンチネンタル GTC」を9月に開かれるフランクフルトモーターショーでデビューさせる。文=谷中朋未よりシャープなエクステリアに力強さとエレガンスというベントレーのスピリットを体現するコンバーチブルモデル「コンチネンタルGTC」。新型は、よりシャープなボディラインが強調され、力強く現代的なデザインへと生まれ変わった。継ぎ目や溶接のない彫刻的なアルミのフロントフェンダーなどを生み出すために、最新の製造技術が盛り込まれている。 ベントレーのデザインの特徴とも言えるマトリックスラジエーターグリルはさらにアップライトとなり、リアはフラッグシップ「ミュルザンヌ」につうじる二重の蹄鉄のモチーフが目を引く。足もとは、20インチの5本スポークのアロイホイールを標準装備。オプションで、21インチの「ツーピース5本スポーク」や「7本スポ...
試乗|Bentley Mulsanne|ベントレー ミュルザンヌ

試乗|Bentley Mulsanne|ベントレー ミュルザンヌ

BENTLEY MULSANNE|ベントレー ミュルザンヌ勝利を証す、ミュルザンヌの真骨頂(1)ベントレーのフラッグシップになる、大型4ドアサルーンがミュルザンヌ。2010年春の日本国内発表を追いかけて、さきごろ試乗の機会が設けられた。気筒休止システムを採用した新設計の6.75リッターV8エンジンを搭載し、価格を3,380万円とする同車の試乗インプレッションをモータージャーナリスト 小川フミオがお送りする。文=小川フミオ写真=荒川正幸唯一無二のキャラをもつV8エンジンを搭載「イギリスの自動車業界の頂点に立つ堂々とした、あたらしいベントレーを生み出すというコンセプトのもとにつくられたクルマ」と、日本法人であるベントレー・モーターズ・ジャパンが謳うミュルザンヌ。5575mmという威風堂々たるボディに、512psの最高出力と、1020Nmという強大なトルクをもつターボチャージドV8を搭載。スポーティな操縦感覚を追求するとともに、クラフツマンシップを見事に反映させたエレガントな仕上がりも特...
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ベントレー、コンセプトカー「EXP 10 スピード 6」を発表|Bentley

ベントレー、コンセプトカー「EXP 10 スピード 6」を発表|Bentley

Bentley EXP 10 Speed 6 |ベントレー EXP 10 スピード 6ベントレー、コンセプトカー「EXP 10 スピード 6」を発表ベントレーは、スイスで開催中のジュネーブモーターショーで、2シータースポーツのコンセプトカー「EXP 10 スピード 6」を発表。今後のベントレーの方向性を提示した。突如現れたこの謎のモデルを武田公実氏が解説。Text by TAKEDA Hiromiブリティッシュグリーンはさらに濃く今年のジュネーブショーにおけるベントレーブースでは、既にOPENERSでもお伝えしたとおり、「コンチネンタル GTシリーズ」と「フライングスパー」の2016年モデルが初お披露目されることになっていた。ところが開幕前夜、3月2日に開催されたプレビューイベント「フォルクスワーゲングループナイト」にて、一台の魅力溢れるコンセプトカーがサプライズデビュー。早くも世界中のスポーツカーファンを、まさしく興奮のるつぼへと叩き込んでいる。ベントレーが突然のごとく発表したコ...
BENTLEY MULSANNE|世界でもっとも贅たくなグランドツアラー

BENTLEY MULSANNE|世界でもっとも贅たくなグランドツアラー

BENTLEY MULSANNE|ベントレー ミュルザンヌ(1)世界でもっとも贅たくなグランドツアラー英国の高級車メーカー、ベントレーのラインナップにおいて頂点に位置するミュルザンヌ。新設計の6.75リッターエンジンを搭載し512馬力を発生するこのフラッグシップの日本発売が、日本法人であるベントレーモータースジャパンによって発表された。価格は3380万円。文=小川フミオ写真=ベントレー モーターズ ジャパンサイレントスポーツカーの伝統を守る6.75リッターV8ミュルサンヌの特徴をひとことで表現すると「エレガントであると同時に文字通りに極めてスポーティ」(ベントレーモーターズ会長兼CEOのドクター・フランツ=ヨゼフ・ペフゲン)となる。文字通り、というのはルマン24時間レースがおこなわれるコースのミュルザンヌコーナーに由来した車名を指している。ルマン出走に代表されるレース活動を戦前からつづけてくるという、世界でも希有な高級車メーカー、ベントレーの独自の立ち位置を表現するのに、ふさわしい...
BENTLEY Continental GTC|ベントレー コンチネンタル GTC 新型に試乗

BENTLEY Continental GTC|ベントレー コンチネンタル GTC 新型に試乗

BENTLEY Continental GTC|ベントレー コンチネンタルGTCよりエレガンスを増した新型GTCに試乗(1)2011年9月におこなわれたフランクフルトモーターショーで、ベントレーから2代目「コンチネンタル GTC」が公開された。よりハイパフォーマンスとなったW12気筒エンジン搭載し、シャープさをえたボディデザイン、さらにはコンバーチブルならではの装備、機能も充実させたこのニューモデルに、クロアチア・プーラにて、ジャーナリスト 島下泰久氏が早速試乗してきてくれた。氏の試乗インプレッションをお送りする。文=島下泰久多様な国籍のチームによるデザインロンドン南西部にあるチャーター/ビジネスジェット専用のファンボロー空港からチャーター機に乗り込み、3時間ほどのフライトを経て降り立ったのはクロアチア西部のプーラであった。ここで新型ベントレー コンチネンタルGTCの国際試乗会が開催されたのである。この新型GTC、ひと目見ただけで、エレガンスを増したその姿に釘づけになってしまった。...
ベントレー 最新サルーン&クーペの真価とは!?|BENTLEY

ベントレー 最新サルーン&クーペの真価とは!?|BENTLEY

BENTLEY MULSANNE|ベントレー ミュルザンヌBENTLEY CONTINENTAL GT|ベントレー コンチネンタル GTベントレー 最新サルーン&クーペの真価とは!? (1)OPENERSでは、最新のベントレーの真価を探るべく、フラッグシップサルーン「ミュルザンヌ」(写真右)、ラグジュアリーGTクーペ「コンチネンタル GT」(写真左) 2台のテストドライブをおこなった。先日、そのフォトインプレッションをお届けしたが、今回は本編となるジャーナリスト 渡辺敏史氏による試乗記をお送りする。文=渡辺敏史写真=荒川正幸受け継がれる職人技術ロンドンから北西に約400kmあまり。その位置をわかりやすくいえば、バーミンガムとマンチェスターのあいだあたりということになるだろうか。ベントレーが本拠を構えるクルーという街は、仮にそれをのぞいてしまうと、さしたる産業も見当たらなさそうなふるく小さなところだ。その清閑さに紛れるように、彼らの工場はある。竣工は49年。煉瓦造りのそれを日...
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