BENTLEY|ベントレー 華やかな催し
CAR / NEWS
2015年3月12日

BENTLEY|ベントレー 華やかな催し

BENTLEY|ベントレー

ドライバーズクラブ設立75周年イベントをイギリス本社で開催

ベントレーのユーザーが参加する「ベントレー ドライバーズ クラブ」が設立75周年を迎え、6月21日、イギリス中部のクルー市のベントレー本社で記念イベントが開催された。

文=谷中朋美

往年の名車がベントレー本社に集合

「ベントレー ドライバーズ クラブ(BDC)」は、1936年にイギリスで設立された、世界でもっとも歴史のある自動車クラブ。ベントレーが唯一公認する自動車クラブで、全世界で4000人以上の会員が活動しており、日本でも「ベントレー ドライバーズ クラブ ジャパン」が活動を展開している。

イベントは、BDC誕生75周年を記念して開催。イギリスのグランドツアーの伝統に習い、イギリス中約4,800キロメートルの道を80年のベントレーの歴史から誕生したさまざまなモデルで横断しようという「Britain by Bentley」の一環として企画された。

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ベントレー本社工場

最新ベントレーの製造現場を見学

イベントには世界各国から集まったメンバー100人が「6 1/2litre Mulsanne(6 1/2リッターミュルザンヌ)」や「Blower Bentley(ブロウワー ベントレー)」など、往年の名車でもある自慢の愛車に乗って参加。夜にガラパーティを楽しんだほか、翌日にはベントレー本社を訪問。普段はなかなか見ることができない「Mulsanne(ミュルザンヌ)」や「Continental GT(コンチネンタルGT)」が製造されている現場を見学した。

ベントレーのVIP担当ディレクターRichard Charlesworth氏は、「ベントレーがイギリスをグランドツアーで巡る場合、クルーの本社を訪ねないわけにはいかないでしょう。これほど貴重な歴史を経たベントレーがクルーに集うということは非常に珍しく、特別な機会」とよろこび、 BDCのJenny Ford氏は、「75年前にオーナードライブを楽しんでいたひとたちによって設立されたBDCの伝統を今日まで脈々と保っていることに誇りをもっています」とコメントしていた。

BRAND HISTORY
「クラス最高の速さと価値を持つクルマをつくりたい」。“W.O.”の呼び名で親しまれているBENTLEY MOTORS(ベントレー・モーターズ)の創業者、ウォルター・オーウェン・ベントレーの言葉である。

若い時分からエンジニアとして経験を積んできたW.O.だが、はじめはクルマではなく蒸気機関車を相手とする仕事だった。仕事の合間にモーターサイクルでレースに参加するうち、彼の興味はエンジンに向けられていき、退職後、レーシングエンジンの開発を本格化させたのが第一次大戦のあと。

1920年代になると、イギリス内外のレースに参加。なかでもルマン24時間レースでは、“ベントレー・ボーイズ”の活躍により、1924年から1930年の7年間に5度の優勝を手に入れ、その名を知らしめた。しかし、経営状況は厳しく、1931年にはロールス・ロイスに買収され、かろうじてその名を残すことになった。

その後67年のあいだロールスの支配が続くが、1998年に転機が訪れる。フォルクスワーゲンがベントレーの名前とイギリスのクルー工場を買収。これによりベントレーはロールスとは別の道を歩みはじめ、「コンチネンタルGT」を皮切りに、「コンチネンタル・フライングスパー」「コンチネンタルGTC」といったニューモデルの投入により、見事、高級車市場での復活をはかった。さらに、2003年のルマン24時間では73年ぶり、6度目の優勝を手中に収めている。

           
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