連載
「連載」に関する記事

2014 ミラノサローネ 最新リポート|OPINION CIATTI
OPINION CIATTI特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2014二俣公一氏による「SHOE STOOL」あらたな仕様で登場二俣公一氏がデザインを担当し、昨年ファッションブランド「FUJITO」の10周年アニバーサリー限定アイテムとして発表された「SHOE STOOL」。今年の「Wallpaper* Design Award」にもノミネートされるなど注目を集めたこのスツールが、仕上げを一新してイタリアの「OPINION CIATTI」社より再リリースされる。Text by KAJII Makoto (OPENERS)Photographs by OTA Takumi金属箔を張り込むフィレンツェの手仕事「SHOE STOOL」は、靴専用スツール。幅250mmとスツールとしてはコンパクトながらも、脱ぎ履きの際の腰掛けとしてはもちろんのこと、靴を履いたままレースを結んだり、ブラシをかける際の足乗せ台としたり使える。さらに手入れのためのブラシやクロス、クリームやスプレー類、靴べらなど...

2014 ミラノサローネ 最新リポート|CITIZEN
CITIZEN|シチズン特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2014シチズンがパリの建築家・田根剛氏とのコラボで初出展時とは、時計とは何かを求めつづけるシチズンの挑戦──「CITIZEN(シチズン)」がミラノサローネにグローバルブランディングの一環として、初出展した。建築家の田根剛氏(DGT)と、照明・音響演出の遠藤豊氏(LUFTZUG)を迎えて、時計のすべての部品を支えるパーツ“地板”を8万個使用し、音と光の演出によって、壮大かつ幻想的な空間を創り出した。Text by KAJII Makoto (OPENERS)Photographs by SHIMMURA Takuji“8万個”の時計パーツを使用したインスタレーションシチズンのデザインチームと、パリを拠点に活躍する建築家・田根剛氏(DGT)によるインスタレーションのテーマは、「LIGHT is TIME」。光に満たされたインスタレーションは、シチズンが1930年に創業以来、時計のあらたな分野へ挑戦しつづけ、76年に“光”を電...

2014 ミラノサローネ 最新リポート|Marble Across Time
Marble Across Time特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2014吉岡徳仁による宇宙のテーブル「Agravic」発表ミラノサローネで3回目を迎える、マーブル(大理石)のあらたな可能性を探るエキシビション「MARBLE ACROSS TIME」。吉岡徳仁デザインの“宇宙のテーブル”「Agravic(アグラヴィック)」が発表される。Text by KAJII Makoto (OPENERS)完全に保たれているバランス未来へ、吉岡徳仁が抱く、宇宙への夢──まるで宇宙空間のなかで、重力から解放された巨大な石が空中に浮遊しているかのような作品、“宇宙のテーブル”「Agravic(アグラヴィック)」。この作品はミラノサローネ期間中の4月8日(火)~13日(日)まで、トルコ政府の支援により開催されるアートエキシビション「Marble Across Time」において、展示がおこなわれる。「Past - Present - Future : MARBLE ACROSS TIME」期間...

第22回 綿谷 修 写真展『Rumor/Pond』インタビュー(2)
第22回 綿谷 修 写真展『Rumor/Pond』インタビュー(その2)前回に引き続き今回も、綿谷 修氏へのインタビューの模様をお伝えします。今回の作品を撮ろうと思ったきっかけにはじまり、綿谷氏の写真家としての人生のターニング・ポイントや、あらゆる作品に共通するテーマ設定の方法など、写真家 綿谷 修の基本スタンスに迫ります。Photo by Jamandfixedit by TAKEUCHI Toranosuke(City Writes)森山大道さんの「やってみたら」のひと言から──今回の写真を撮ろうと思われたきっかけは、どういうところだったんですか?たいてい街を1回撮ると、もういいやという感じになるんですが、またしばらくすると、まだ撮れる、まだ撮るものがあると感じるんです。今回もそういうふうにして、また撮りはじめましたね。前回の街と今回の街のあいだに、横浜の寿町を撮ったりもしたんですが、いろんなことをやってるつもりはあまりなくて、方法論がちがうだけで、根本的にはおなじことをやって...

第23回 綿谷 修 写真展『Rumor/Pond』インタビュー(3)
第23回 綿谷 修 写真展『Rumor/Pond』インタビュー(その3)綿谷 修氏へのインタビューも、今回が最終回。前回に引き続き、綿谷氏の写真観をうかがいながら、話は再び今回の作品へと。そして、ウクライナの子どもたちの素顔を捉えたもうひとつのシリーズ『Pond』の話へと展開していきます。Photo by Jamandfixedit by TAKEUCHI Toranosuke(City Writes)なるべく自分の姿を消して撮りたかった──綿谷さんは撮る場所などは、あらかじめ決めてから撮るんですか?決めるときもありますが、今回は決めませんでした。かといって、そんなに多くの場所で撮ったわけでもないんです。場所はたいてい、なんとなく時間や気分で決めます。1日ぶっとおしで長い時間撮るほうではないので、だいたい何時ぐらいにここに日が当たってるとか、そういう街の光の関係などで決めます。『Agenda』のときの方がいろんなとこで撮ってますね。──ホーム・グラウンド的に戻っちゃうような場所って...

アントワン・ダガタ展『SITUATIONS』開催中!
アントワン・ダガタ展『SITUATIONS』開催中!スペシャルインタビューご期待ください現在ラットホールギャラリーでは、2008年2月1日までの日程(休廊:月曜、12月28日~1月6日)で、アントワン・ダガタ展『SITUATIONS』を開催しています。彼は1961年、フランス・マルセイユに生まれ、ニューヨークICP(国際写真センター)でナン・ゴールディンやラリー・クラークなどに写真を学んだ後、写真家としてのキャリアをスタートさせた人物。2001年に故郷マルセイユを撮影した『Home Town』でニエプス賞、2005年には『Insomnia』で第20回東川賞・海外作家賞を受賞しています。また、2004年よりマグナムに参加し、現在は準会員として定住地をもたず世界中を移動しながら活動しています。そして今回、このラットホールギャラリーでの個展のオープニングに際し、来日してくれたアントワン・ダガタ氏。そのさい、オウプナーズ編集部を交え、この展覧会に寄せる思いや、写真に対する姿勢をうかがいまし...

MASERATI Emotional Driving Fair
「MASERATI Emotional Driving Fair」イタリア車の魅力に触れるチャンス!2008年に新世代「クアトロポルテ」や「グラントゥーリズモS」などを発表し、販売記録を更新しているマセラティが、4月18、19日に「マセラティ エモーショナル ドライビングフェア(MASERATI Emotional Driving Fair)」と銘打った試乗会を開催する。人気モデルの試乗会、来場者には特典も!試乗対象となるのは、「クアトロポルテ」「クアトロポルテS」「グラントゥーリズモ」「グラントゥーリズモS」(店舗によりモデル、車両数は異なる)。この機会に是非、イタリア車独特の官能的な走りを体感して欲しい。さらに、来場者にはイタリアンラグジュアリーブランドならではの特典も。ミラノの老舗菓子店特製、マセラティのトライデントマーク入り北イタリア伝統のクッキープレゼントのほか、成約者には受注した車種と同様のミニカーにスワロフスキーを施した「マセラティミニカー スワロフスキーモデル」をプ...

第24回 アントワン・ダガタ写真展『SITUATION』インタビュー(1)
第24回 アントワン・ダガタ 写真展『SITUATION』インタビュー(その1)予告編でお伝えしたとおり今回からは、現在ラットホールギャラリーで個展『SITUASION』を開催中のアントワン・ダガタ氏へのインタビューの模様をお伝えします。(北村信彦)Photo by Jamandfixedit by TAKEUCHI Toranosuke(City Writes)テーマがあるとすれば、それは私自身の人生──まず、今回の写真展に発表された作品は、いつ頃撮られたものなんですか?ダガタ 1990年以降、つまり私が30歳で写真を撮りはじめてからすべての時期の作品ということです。いちばん新しい作品には、ことし撮影されたものも含まれています。──今回のセレクトに対するテーマは、どういうものだったのでしょうダガタ 基本的に私の写真展には、いつもテーマがありません。唯一あるとすれば私自身の人生です。ですが、今回見せ方としては、手前の壁には大きく見せるための絵画的作品を、真ん中の壁にはたくさんの小さ...

第25回 アントワン・ダガタ写真展『SITUATION』インタビュー(2)
第25回 アントワン・ダガタ 写真展『SITUATION』インタビュー(その2)引き続き、アントワン・ダガタ氏へのインタビューのもようをお伝えします。世界中を旅しながら、まったく知らない土地で孤独にシャッターを切り続けるダガタ氏。話を進めるうちに、その真の意図と彼の作品の本質が垣間見えてくるような気がしました。(北村信彦)Photo by Jamandfixedit by TAKEUCHI Toranosuke(City Writes)恐怖、孤独、空虚感こそ写真を撮るモチベーション──北村さんは、ダガタさんの写真をはじめて見たとき、どんな印象をおもちになりましたか?北村 衝撃的でしたね。題材ももちろんそうですが、まずはその色使いに衝撃を受けました。そして、ひとつひとつの作品を見る以前に、集合体としてのパワーを感じましたね。展覧会の会場に入った瞬間、ファンになったって感じです。ダガタ 私のほうこそ、このギャラリーや日本の写真家たちのファンですよ。今回は、写真界に大きな影響を与える日本...

第26回 アントワン・ダガタ写真展『SITUATION』インタビュー(3)
第26回 アントワン・ダガタ 写真展『SITUATION』インタビュー(その3・最終回)アントワン・ダガタ氏へのインタビューの最終回。シャッターを切る瞬間はどのように訪れるのか、また、作品のなかにしばしば本人が登場する彼の作風の真意とは。そんな話を聞きながら、あらためて彼の写真を見ることで、作品への理解が深まると同時に、彼が写真を通して表現したいものの正体が、より鮮明に見えてくるようでした。(北村信彦)Photo by Jamandfixedit by TAKEUCHI Toranosuke(City Writes)直感で自分とおなじ感触をもった人を選ぶ──隣り合わせの空虚とエクスタシーを切り取る、とのお話でしたが、シャッターはどんな瞬間に切るんですか?ダガタ 感じたときに切る、としかいえないですね。だからいつでも小さなカメラを携帯しています。でも、結局撮るのは夜ばかりなんですけど(笑)。人を撮るときにも直感で自分とおなじニオイのする人を選んでいます。たぶん彼らも私同様、孤独感や空...

萩原輝美 連載 vol.123|2015-16秋冬パリコレクション「ディオール」「シャネル」
2015-16秋冬パリコレクション「ディオール」「シャネル」新生ディオールとシャネルのパフォーマンスオートクチュールとプレタポルテ。その両方を行き交いながら時代のモードをリードするディオールとシャネル。ムッシュ・ディオールに距離を置いた新生ディオールとシャネルのパフォーマンスをレポートします。Text by HAGIWARA Terumi未来に羽ばたいた新生ディオール2015-16年秋冬パリ・プレタポルテコレクションです。ディオールのアーティスティック・ディレクター、ラフ・シモンズは未来へ羽ばたきました。ムッシュ・ディオールへのオマージュを描き続けてきたラフが自らのクリエーションに一歩踏み出したのです。太陽の注ぐ明るい空間で披露されたのは、カラフルなレギンス風サイハイブーツを履いた鮮やかな白と黒のバイカラースーツ、ローウエストで切り替えたショートドレス…どれもシャープな未来服です。胸や肩に切り込みを入れたようなアシンメトリーカットのミニドレスには、アンクルブーツを合わせています。D...

2014 ミラノサローネ 最新リポート|ICHIRO
ICHIRO|伊千呂特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2014建築家・長坂常氏デザインのコンセプトモデルを発表化粧板メーカーの伊千呂は、スキーマ建築設計事務所代表の長坂常氏のデザインによる、あらたな発想の照明、テーブル、スツールのコンセプトモデルを発表。ミラノサローネ期間中、ロッサーナ・オルランディのスペースで展示をおこなう。Text by KAJII Makoto (OPENERS)Photographs by HASHIMOTO Hirotaka伝統素材と工業素材を組み合わせた家具伊千呂は、これまでの家具の概念をもう一度根本から見直し、生活の道具としての家具を生み出したいという思いから、空間とひととモノのあらたな関係を提案。ひとが自分らしく、生きられる未来が浮かび上がるようなプロダクトづくりに取り組む。今回、建築家・長坂常氏とともに、これまで言語化されてこなかった家具と空間の関係性に着目。伝統素材と工業素材との組み合わせにより、それぞれの用途に応じたスペックを生み出した「TA...