萩原輝美 連載 vol.123|2015-16秋冬パリコレクション「ディオール」「シャネル」
FASHION / WOMEN
2015年4月17日

萩原輝美 連載 vol.123|2015-16秋冬パリコレクション「ディオール」「シャネル」

2015-16秋冬パリコレクション「ディオール」「シャネル」

新生ディオールとシャネルのパフォーマンス

オートクチュールとプレタポルテ。その両方を行き交いながら時代のモードをリードするディオールとシャネル。ムッシュ・ディオールに距離を置いた新生ディオールとシャネルのパフォーマンスをレポートします。

Text by HAGIWARA Terumi

未来に羽ばたいた新生ディオール

2015-16年秋冬パリ・プレタポルテコレクションです。ディオールのアーティスティック・ディレクター、ラフ・シモンズは未来へ羽ばたきました。ムッシュ・ディオールへのオマージュを描き続けてきたラフが自らのクリエーションに一歩踏み出したのです。

太陽の注ぐ明るい空間で披露されたのは、カラフルなレギンス風サイハイブーツを履いた鮮やかな白と黒のバイカラースーツ、ローウエストで切り替えたショートドレス…どれもシャープな未来服です。胸や肩に切り込みを入れたようなアシンメトリーカットのミニドレスには、アンクルブーツを合わせています。

キリンやゼブラのアニマルがパステルカラーで表現され優しいドレスに仕上がっています。アニマル柄はムッシュ・ディオールのアイコンです。ムッシュのミューズ、ミザ・ブリカールが手首のケガを隠すために巻いていたアニマルプリントのスカーフがヒントになったドレスも発表しました。

さて、この秋はエレガントなアニマル柄が話題になりそう。ルック最後の白と茶、赤で配色されたドレスはバイアス布の裾が重なる贅沢なクチュールドレスでした。

舞台はパリのカフェ、パリジェンヌのリアルに寄り添ったシャネル

クチュールとプレタポルテを行き交いながらモダンに、そしてリアルにデザインしたのがシャネル。今シーズンの舞台はパリのカフェです。パリジェンヌの普段時間に極上のシャネルを当てて見せるパフォーマンスが今シーズンも会場を湧かせました。背景に、パターン・オン・パターンのラグジュアリーなコーディネイトが色褪せないシャネルをアピールしました。

1月に発表された春夏オートクチュールはアートフラワーが咲き、色が溢れてくるという花の中でのコレクション。ミドリフ丈のトップスにフリンジのスカートやレースのフレアースカートが軽快です。ニットキャップとフラットシューズがモダニティーを添えています。

萩原輝美

萩原輝美|HAGIWARA Terumi
ファッションディレクター
毎シーズン、ニューヨーク、ミラノ、パリ・プレタポルテ、パリ・オートクチュールコレクションを巡る。モード誌や新聞各誌に記事・コラムを多数寄稿。セレクトショップのディレクションも担当。
オフィシャルブログ http://hagiwaraterumi-bemode.com/

           
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