連載
「連載」に関する記事

81st Geneva Motor Show|第81回 ジュネーブモーターショー開催
81st International Motor Show, Palexpo-Geneva実り豊かな2011年のジュネーブ世界5大モーターショーのひとつであるジュネーブモーターショーが開幕した。世界各国から集結したクルマたちは、まさに十人十色の充実したラインナップとなっている。顧客のニーズや社会的要請に重きをおいた市販を前提とするモデルが数多く、提案性に富んだユニークなコンセプトモデルは数少ないが、昨年末より、数度にわたってティーザー画像が公開されている「ランボルギーニ アヴェンタドール」や、先日、プレミア記者会見が開かれたばかりのフェラーリ初の4輪駆動モデル「フェラーリ FF」などがおおいに話題である。また、近年のモーターショーと比較すると、あきらかに環境を意識したクルマがぞくぞくと登場してきており、ロールス・ロイスからもファントムベースのEV「102EX」が生まれ、同ショーでお披露目となった。しかし、その一方で「ヴィラージュ」の名を復活させたアストンマーティンや、最高出力550...

TOYOTA Prius +|トヨタ プリウス + 7人乗りの大きなプリウス
TOYOTA Prius +|トヨタ プリウス +7人乗りの大きなプリウストヨタ自動車は、3月1日から開催されているジュネーブショーにプリウス +を出展した。文=松尾 大4月下旬から発売デトロイトでのプリウスv、プリウスcにつづいて、プリウスの派生車種としてプリウス +(プラス)がジュネーブショーで公開された。これは、基本的にプリウスvだと共通とおもわれるワゴンボディで、現行のプリウスよりひとまわり大きいサイズとなっている。ボディサイズは、全長4,615×全幅1,775×全高1,575mmと、プリウスにくらべ全長 プラス155mm、全幅 プラス30mm、全高 プラス85mm、ホイールベース プラス80mmとプリウスvとまったくおなじ外寸となっているが、現行のプリウスにくらべ大幅に広くなった室内空間に3列目のシートがあたえられ、7人乗りとなったのが、この+の最大の特徴だ。車名の+(プラス)にはさらに良いものをという意味が込められており、プリウスの圧倒的な経済性や環境性能、デザインなど...

TOYOTA FT-86 II concept|トヨタ FT-86 II コンセプト ジュネーブに出展
TOYOTA FT-86 II concept|トヨタ FT-86 II コンセプトFT-86 conceptがIIに進化して公開トヨタ自動車は、3月1日から開催されているジュネーブショー小型FRスポーツ「FT-86 II concept」を出展した。文=松尾 大世界唯一の水平対向FRスポーツFT-86 II conceptは、トヨタが、2005年より筆頭株主として提携関係にあるスバルと共同開発を進めている新世代のFRスポーツカーのコンセプトモデル、FT-86 conceptをより市販モデルに近づけた進化形だ。「両社のコア技術を融合し、世界唯一の水平対向エンジンFRレイアウトのスポーツカー誕生を目指し、クルマの魅力である運転する楽しさ・所有する歓びを提案する」と意気込んでいる。2009年に開催された第41回東京モーターショーに出展され、大きな反響を巻き起こしたFT-86 conceptはその名のとおり、1980年代の若者を熱狂させた名車、AE86(カローラ・レビンおよびスプリンター...

日産 エスフロー|NISSAN ESFLOW スポーツEVコンセプトをジュネーブショーに出展
NISSAN ESFLOW|日産 エスフロースポーツEVコンセプトをジュネーブショーに出展日産自動車株式会社は、3月1日開幕のジュネーブモーターショーに先駆け、同ショーに出展するコンセプトカー、ESFLOW(エスフロー)の情報を公開した。文=松尾 大ミッドシップEV!ESFLOWは、電気自動車によるスポーツカーをコンセプトとし、走る喜びと、ゼロ・エミッションモビリティの両立を表現したコンセプトカーである。オーセンティックなスポーツカー像と共通する低く伸びやかなシルエット、重心付近に収まるコンパクトなキャビンなどをもちつつ、電気自動車としてゼロから企画、設計されたため、内燃機関を電気自動車ユニットに置き換えたものとはことなり、日産の先進技術が随所に活用されているとしている。具体的には、リーフに採用されているリチウムイオン電池を、ボディ内に分割配置することで、最適な重量配分を実現。車両の回転中心がドライバーの腰付近にくることで、スポーツカーならではの安定した走りを実現しているという。ま...

PEUGEOT|プジョー ジュネーブで発表されるモデルは?
PEUGEOT|プジョープジョー、新生308が今年の目玉ジュネーブショーでの出展車を発表プジョーは、3月1日開幕のジュネーブモーターショーにおいて、出展するクルマのラインナップを発表した。Text by OPENERSHDi FAPユーロ5エンジン搭載モデルは、98g/kmのCO2排出量を達成今回の発表のなかで、もっともトピックだといえるのが、販売より3年半のあいだで、世界100カ国以上で、90万台を売り上げたという「308」の2011年モデルだ。この新型は、現行モデルからのフェイスリフトを受け、フローティングしたグリル、ボンネット、LEDバイキセノンヘッドライトなどが意匠変更されている。インテリアにかんしても、デザイナーたちが、「高品質を追求した」とのべているように、より高いクオリティの素材が、シート、トリムに用いられている。オプションで、パノラミックルーフ、シートごとに温度の調整ができるクライメートコントロール、オーディオにはJBL製のユニットを装着することができるという。ボデ...

CITROEN|シトロエン ジュネーブで公開ラインナップ
CITROEN|シトロエンDS4の市販モデルジュネーブショーでのラインナップを発表シトロエンは、3月1日からはじまる第81回ジュネーブモーターショーで、DS4とコンセプトカーの出品およびプロダクトラインを発表する。文=高橋進一DS4の市販モデルを公開日本でもヒットしているDS3につづいて、DSラインの第2作目となる「DS4」。このジュネーブモーターショーではついに市販モデルが公開される予定だ。ブランドスローガンである「Creative Technologie」を具現するプロダクトで、全長4,270×全幅1,810×全高1,530mmというボディサイズをもち、コンパクトカーとクロスオーバー、クーペの要素をあわせもったデザインが特徴。近年急速に人気が高まっている4ドアクーペスタイルを採用するものの、腰高のボディ形状はほかとは一線を画す。 CITROEN DS4 Purple CITROEN C-ZERO 搭載されるエンジンは、PSAプジョー・シトロエンとBMWグループが共同開発し...

VOLVO V60 Plug-in Hybrid|ボルボ V60 プラグイン ハイブリッド
VOLVO V60 Plug-in Hybrid|ボルボ V60 プラグイン ハイブリッドボルボV60プラグインハイブリットを公開ボルボは、ジュネーブショーでディーゼルエンジンとバッテリーを組み合わせたプラグインハイブリッドを公開すると発表した。文=高橋進一世界一安全な「電気自動車」2012年の発売をめざし、ボルボとスウェーデンの電力会社Vattenfall社が協力して開発をすすめているボルボ初のプラグインハイブリッドについて、同社Safety Strategy& Requirements部門のシニアマネージャー ヤン・アイバーソン氏は「市場に出ている電気自動車のなかで、もっとも安全なクルマをつくることがボルボのひとつの刺激的な挑戦」と語る。採用される駆動用バッテリーは、前面、側面、後部といったあらゆる箇所の衝突試験をクリア。同社のほかの製品とおなじく世界基準の高い安全基準が適用されていることがうかがえる。くわえて、高度なモニタリングシステムも搭載されており、バッテリーの...

MIHARAYASUHIRO|2011年春夏コレクション ファッションが語る“豊かな生活”の意味とは?
MIHARAYASUHRIO|ミハラヤスヒロ2011年春夏コレクションファッションが語る“豊かな生活”の意味とは?Henry David Thoreau(ヘンリー・デイヴィッド・ソロー)の著書『WALDEN』よりインスパイアされたMIHARAYASUHRIO(ミハラヤスヒロ)2011年春夏シーズンでは、自然と社会、ふたつの森のなかで生きる人びとの姿を描くなかで“豊かな生活”の意味に迫るメッセージ性の高いコレクションを発表した。Text by OPENERS映画『INTO THE WILD』の主人公はなにを感じ、なにを求めたのか?テーマとなった『WALDEN』の著者 ヘンリー・デイヴィッド・ソロー自身が実際に社会から隠遁し、徹底的な自給自足の生活のなかで自然の脅威や恵みを物語るように、今回のコレクションでは“自然”と“社会”という相反する“森”のなかを行き交う人びとが描かれている。レインコートの素材を使ったポンチョやブルゾン、そしてヒッピームーブメントの礎となった花柄の迷彩、ネイティ...

YOHJI YAMAMOTO|ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館にて展覧会開催
Yohji Yamamoto|ヨウジヤマモトヴィクトリア・アンド・アルバート美術館にて展覧会開催ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート美術館は、来春3月12日(土)から7月10日(日)にかけて、世界でもっとも影響力のある先鋭ファッションデザイナーのひとりである、山本耀司の英国初の展覧会を開催する。文=松尾 大タブーに挑戦し続ける30年今回の展覧会は、パリでデビューして以来30 年を迎える、その先駆的デザインでつねにファッション業界を先導してきたデザイナー、山本耀司の足跡を辿るもの。山本の革新的なデザインの数かずは、美術館の貴重な収蔵品のなかに取り入れられ、ときには片隅にひっそりと隠れ、そのシルエットが空間とのダイアログを生み出す。展示場所は、レイトンの廊下、ノーフォーク・ハウス・ミュージック・ルーム、ジョン・マジェスキ庭園を見わたすヒンツェ彫刻ギャラリーのアルコーブをはじめ、ルネッサンス都市ギャラリー内のルネッサンス彫刻の隣の大理石階段、タペストリー・ギャラリーにいたるまで館内...

Gazelle|オランダの老舗高級自転車ブランド「Gazelle」に乗る
Gazelle|ガゼルオランダは、知るひとぞ知る自転車先進国老舗高級自転車ブランド 「Gazelle」 に乗る「Gazelle(ガゼル)」は、1892年創業のオランダの老舗高級自転車ブランド。“自転車のベンツ”とも称され、オランダ王室御用達メーカーでもある。日本の正規輸入販売元であるスキポールは数あるモデルのなかから、とくに昔ながらの伝統的な実用車を取り扱っている。Text by OPENERSエコやデザインを重視するオランダの豊かで大人なライフスタイルに触れる九州ほどの面積しかない平坦な国土に、およそ1万8000kmにもおよぶ自転車専用道が整備されているオランダ。歩行者と自転車とクルマとがそれぞれ独立して安全に行き来することができるインフラは、最近ではNHKで特集されるほどすばらしい。ひとよりも自転車の数が多いこの国は、「女王さまも自転車で買いものに出かける」と言われるほど。自転車が消耗品ではなく、どちらかといえば贅たく品とされているオランダでは、その価格は決して安くはない。しか...

MYKITA|表参道に旗艦店がOPEN!
MYKITA|マイキータMYKITA、表参道に登場2003年にベルリンで誕生以来、ハイエンドなコレクションで世界のアイウェアのトレンドをリードしつづけてきたMYKITA(マイキータ)が2010年10月21日(木)に東京・表参道に日本初のショップをオープンした。文=松尾 大世界を驚かせつづけるブランドMYKITA(マイキータ)は、2003年秋に、Harald Gottschling、Daniel Haffmans、Philipp Haffmans、 Moritz Kruegerによってドイツ・ベルリンで設立されたアイウェアブランド。そのブランド名の由来は、MYKITA社のある場所が以前は子どもたちのケアセンターがあったことにあるという。東ドイツでは、子どもたちのケアセンターを“Kita”と省略して呼ばれていたためだ。ブランド創設から1年後の2004年秋、アイウェア最大の祭典であるシルモインターナショナルアイウェアフェア(Silmo international eyewear fair...

ロジェ ヴィヴィエの歴史をたどる回顧展を松屋銀座で開催|Roger Vivier
Roger Vivier|ロジェ ヴィヴィエメゾンの歩みを振り返る貴重なアーカイブを展示『ロジェ ヴィヴィエ – Icons Connected』を開催パリのラグジュアリーアクセサリーメゾンである「ロジェ ヴィヴィエ」は、これまでのメゾンの歴史を貴重なアーカイブとともに振り返る回顧展『ロジェ ヴィヴィエ – Icons Connected』を、3月18日(水)から24日(火)まで松屋銀座にて開催する。Text by ENOMOTO Kozue(OPENERS)ロジェ ヴィヴィエの世界観を5つのチャプターで展示このたびの回顧展『ロジェ ヴィヴィエ – Icons Connected』は、伝説的な靴職人であるロジェ・ヴィヴィエ氏と現クリエイティブ・ディレクターのブルーノ・フリゾーニ氏の輝かしい歴史、そしてメゾンを象徴するテーマを通して、その歩みを振り返っていく。1967年公開の映画『昼顔』でカトリーヌ・ドヌーヴの足元を飾り一躍有名となったバックルパンプス「ベル ヴィヴィエ」など、その幻...

電気で走るMINI
電気で走るMINIBMWグループが、世界ではじめて個人ユーザーが日常的に使用可能なMINIの電気自動車を約500台、試験用に展開することを決定したのが昨年のこと。2009年に入り、北米でついにデリバリーも開始される。文=ジラフこの「MINI E」と名付けられた電気自動車は、高性能の充電式リチウムイオン・バッテリーから電力チャージし、定格出力150 kW(204 ps)の電気モーターで駆動。最大トルクは220Nm、0-100km/h加速性能は8.5秒を記録する。また最高速度は電子制御で、152km/hに制限される。1回の充電での走行可能距離は約240km。標準的なコンセントからの充電が可能で、車輌と一緒に渡されるウォールボックス(壁取り付け用配線ボックス)を使って約2時間半で充電が完了するという。リヤシートはバッテリーを搭載するために取り外され、乗員は2人。車輌重量は1465kgとなるが、サスペンションに改良を施し、ダイナミック・スタビリティ・コントロール(DSC)にも、このモデル特...

LAND ROVER|ランドローバー 4モデルをジュネーブで公開
LAND ROVER|ランドローバージュネーブで展開される4モデルを発表ランドローバーは、3月1日から開始するジュネーブモーターショーにおいて、プラグインハイブリッドの「Range_e」「レンジローバー・イヴォーク」「レンジローバー・オートバイオグラフィ・アルティメットエディション」「ディスカバリー4 2011年限定モデル」を展示することを発表した。Text by OPENERSCO2排出量89g/kmを誇る4WD今回のジュネーブモータショーでデビューとなるのが、現在、イギリスにあるランドローバーのデザイン&エンジニアリング・センターで開発中のプロトタイプ「Range_e」である。Range_eはレンジローバースポーツをベースに開発されたプレミアムSUVで、3リッターTDV6ディーゼルエンジン、ZF製8段ATにパラレル式のディーゼル・プラグインハイブリッドシステムを組み合わせたレンジローバー初のプラグインハイブリッド車。ゼロエミッション走行も可能となっている。気になる環境性...