MIHARAYASUHIRO|2011年春夏コレクション ファッションが語る“豊かな生活”の意味とは?
MIHARAYASUHRIO|ミハラヤスヒロ
2011年春夏コレクション
ファッションが語る“豊かな生活”の意味とは?
Henry David Thoreau(ヘンリー・デイヴィッド・ソロー)の著書『WALDEN』よりインスパイアされたMIHARAYASUHRIO(ミハラヤスヒロ)2011年春夏シーズンでは、自然と社会、ふたつの森のなかで生きる人びとの姿を描くなかで“豊かな生活”の意味に迫るメッセージ性の高いコレクションを発表した。
Text by OPENERS
映画『INTO THE WILD』の主人公はなにを感じ、なにを求めたのか?
テーマとなった『WALDEN』の著者 ヘンリー・デイヴィッド・ソロー自身が実際に社会から隠遁し、徹底的な自給自足の生活のなかで自然の脅威や恵みを物語るように、今回のコレクションでは“自然”と“社会”という相反する“森”のなかを行き交う人びとが描かれている。
レインコートの素材を使ったポンチョやブルゾン、そしてヒッピームーブメントの礎となった花柄の迷彩、ネイティブアメリカン・ナホバ族の模様が織り込まれたグリーンのミリタリーや、通常アウトドアウェアに使用されるピンチェック素材のストールが巻きつけられたコートなど、アクティブなアイテムの数々は見る者に森での生活をイメージさせることだろう。反対に社会という森に生きる人びとを描いたシーンでは、アメリカンコンテンポラリーのジャケットや、ダメージシルク素材のアイテムなど、軽さと柔らかさを重視したアイテムで都会を颯爽と行き交う人びとを表現した。
また、2009年よりスタートしたHusam El Odeh(フサム・エル・オデー)とのコラボレーションアクセサリーでは、ハンド染めしたレザーに包まれたサバイバルアイテムがサスペンダーとして登場。これらのエレメンツはブロークンTシャツにもほどこされている。
『WALDEN』──この本を読んでいた映画『INTO THE WILD』の主人公は最後の一瞬になにを感じ、なにを求めたのだろうか? ミハラヤスヒロは今回、シーズンテーマのベースとなったアメリカという社会を中心に、豊かな生活とはいかにして作り上げるものか? という問いを投げかけた。けして豊かになるため発展してきた現在の姿に疑問を唱えるものではない。彼が考えるのは、個人個人のあり方こそが心の豊かさを作り出すのではないか、ということ。服をきっかけに生き方を変えてみる、なんてこともありなのでは? そんなファッションのもつ可能性を大いに感じさせるコレクションだ。
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