MYKITA|表参道に旗艦店がOPEN!
MYKITA|マイキータ
MYKITA、表参道に登場
2003年にベルリンで誕生以来、ハイエンドなコレクションで世界のアイウェアのトレンドをリードしつづけてきたMYKITA(マイキータ)が2010年10月21日(木)に東京・表参道に日本初のショップをオープンした。
文=松尾 大
世界を驚かせつづけるブランド
MYKITA(マイキータ)は、2003年秋に、Harald Gottschling、Daniel Haffmans、Philipp Haffmans、 Moritz Kruegerによってドイツ・ベルリンで設立されたアイウェアブランド。そのブランド名の由来は、MYKITA社のある場所が以前は子どもたちのケアセンターがあったことにあるという。東ドイツでは、子どもたちのケアセンターを“Kita”と省略して呼ばれていたためだ。
ブランド創設から1年後の2004年秋、アイウェア最大の祭典であるシルモインターナショナルアイウェアフェア(Silmo international eyewear fair)でCollection No1が世界に向けて紹介された。それまでのアイウェアには見られなかった革新的なメタルフレームだ。複雑なロウづけをおこなわず、ネジを一本も使用しないはめ込み式のシンプルなジョイントが特徴で、フレーム部分にはステンレススチールのシートをカットしたものを使用するなどし、驚くほど軽量。フレキシブルな形状となっているため、メガネをかけたさいのフィット感はそれまでにないものだった。
さらに、その2年後のシルモで発表されたCollection No2は一転してオーセンティックなアセテートフレームとなった。このNo2では古典的な丁番を取り外し、革新的な金属粉末射出成型法(MIM法)をベースにしたスプリングヒンジが使用されている。そのため、ヒンジが自在に曲げられる柔軟性が生まれた。このNo2で伝統的な素材を使いながら、革新的な1本を創りだしたことで、MYKITAはより注目される存在となった。
その後、さまざまなコレクションを発表したMYKITA。クラシカルなフォルムでMYKITAのデザインが楽しめる DECADES (ディケイズ) コレクション。最軽量のフレームを実現したLITE (ライト)コレクション。そして、2009 年には最上級のコレクションであるLUXE (リュクス) コレクションが発表されている。
ハイテクな手法で最新素材を加工し、画期的な発想で特許を取得したヒンジコンセプトを組み合わせた革新的なデザインのアイウエアだけに、ファッションとのかかわりも深く、Bernhard Willhelm (ベルンハルト・ヴィルヘルム) や Romain Kremer (ロメイン・クレマー) 、 Marios Schwab (マリオス・シュワブ) 、そして Alexandre Herchcovitch (アレキサンドレ・ヘルシェコヴィッチ)などのデザイナーとのコラボレーションも展開している。
このMYKITAのオフィスと自社工房“MYKITA HAUS”はベルリンの中心地にあり、フレームはすべてMYKITA HAUSでハンドメイドで作られている。そこでマーケティングをふくむ、デザインからマニュファクチャリングまでのすべての工程がひとつ屋根の下でおこなわれているのだという。そんなMYKITAは新素材の開発にも余念がない。今年、2010 年に発表したのは、 MYLON (マイロン)と呼ばれる新素材だ。ポリアミド・パウダーを使用し、あらゆる形状に対応するだけでなく、粉末焼結積層造形法(SLS法)により従来のスプレー鋳造法では限界のあった立体的な構造を作り上げることができるという。すぐれた耐久性、変幻自在にかたちを変えることで実現したフィット感、そして超軽量なMYLONを使用することで、MYKITAは、アイウエアマーケットにあらたな激震を起こしそうだ。
そんなMYKITAのフルラインナップが揃う、日本初の店舗が東京・表参道にオープン。ミニマルでシャープなデザインの店舗で、世界のアイウエアの最先端を感じることができるだろう。