CITROEN|シトロエン ジュネーブで公開ラインナップ
CITROEN|シトロエン
DS4の市販モデルジュネーブショーでのラインナップを発表
シトロエンは、3月1日からはじまる第81回ジュネーブモーターショーで、DS4とコンセプトカーの出品およびプロダクトラインを発表する。
文=高橋進一
DS4の市販モデルを公開
日本でもヒットしているDS3につづいて、DSラインの第2作目となる「DS4」。このジュネーブモーターショーではついに市販モデルが公開される予定だ。ブランドスローガンである「Creative Technologie」を具現するプロダクトで、全長4,270×全幅1,810×全高1,530mmというボディサイズをもち、コンパクトカーとクロスオーバー、クーペの要素をあわせもったデザインが特徴。近年急速に人気が高まっている4ドアクーペスタイルを採用するものの、腰高のボディ形状はほかとは一線を画す。
搭載されるエンジンは、PSAプジョー・シトロエンとBMWグループが共同開発した直噴1.6リッター直列4気筒ターボガソリンを筆頭に5種類が設定されている。このターボエンジンは、すでに発売されているDS3に搭載されるものと排気量やシリンダー数に変更はないものの、もっともハイパフォーマンスな「THP200」ユニットが採用されるという。発表されているスペックは、最高出力147kW(200ps)、最大トルク275Nm(28kgm)というパワフルなものだ。そのほかにもアイドリングストップやブレーキエネルギー回生システムなどを採用したターボディーゼルの「HDi110」などがラインナップされている。
なお、まだ発売前にもかかわらずこのDS4は、62カ国のインターネット利用者 6 万人が参加したコンテストで「年間でもっとも美しい自動車」に選出されたとシトロエンは発表している。いかに、世界中のシトロエン・フリーク、自動車愛好家たちがこの「DS」というモデルに大きな期待をよせているかということがわかる。
CO2平均排出量を5.3g/km削減し、平均132.3g/kmを実現
DS4のほかに多彩なコンセプトカー、プロダクトモデルも出品される。宝石細工のように加工された斬新なコンセプトカーである「DS4 Purple」。「C3 Red Block」「C6Noir et Blanc」なども同時に出品するとしている。
また、2010年末に発売が開始された「C-ZERO」と、Venturi Automobile社と共同生産された電気自動車「ベルランゴ First」、世界ラリー選手権に参戦中の新型ラリーカー「DS3 WRC」も展示。そしてルノー・カングーの強力な対抗馬として人気のベルランゴにはより進化を遂げたマイクロハイブリッドテクノロジー「e-HDi」が搭載される。なお、ゼロエミッションやハイブリッドの普及に取り組んだ結果、シトロエンは2010年のCO2の平均排出量を5.3g/km削減し、平均132.3g/kmという高い実績を残すことができたという。
そのほか、ニーズにあったクルマをその都度レンタルできる新サービス、CITROEN MULTICITYにかんする発表なども予定されている。昨年、日本でも大幅な売り上げ増となったシトロエンの今後の展開から目が離せない。