ミラノサローネ 2014
「ミラノサローネ 2014」に関する記事
2014 ミラノサローネ 最新リポート|ICHIRO
ICHIRO|伊千呂特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2014建築家・長坂常氏デザインのコンセプトモデルを発表化粧板メーカーの伊千呂は、スキーマ建築設計事務所代表の長坂常氏のデザインによる、あらたな発想の照明、テーブル、スツールのコンセプトモデルを発表。ミラノサローネ期間中、ロッサーナ・オルランディのスペースで展示をおこなう。Text by KAJII Makoto (OPENERS)Photographs by HASHIMOTO Hirotaka伝統素材と工業素材を組み合わせた家具伊千呂は、これまでの家具の概念をもう一度根本から見直し、生活の道具としての家具を生み出したいという思いから、空間とひととモノのあらたな関係を提案。ひとが自分らしく、生きられる未来が浮かび上がるようなプロダクトづくりに取り組む。今回、建築家・長坂常氏とともに、これまで言語化されてこなかった家具と空間の関係性に着目。伝統素材と工業素材との組み合わせにより、それぞれの用途に応じたスペックを生み出した「TA...
2014 ミラノサローネ 最新リポート|GLAS ITALIA
GLAS ITALIA|グラスイタリア特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2014吉岡徳仁デザイン「PRISM glass chair」発表イタリアの歴史ある家具メーカーGLAS ITALIAより、吉岡徳仁デザインの高透過ガラスから生み出された椅子「PRISM glass chair」が、ミラノサローネにて発表される。Text by KAJII Makoto (OPENERS)輝きをまとう透明な彫刻吉岡徳仁氏のデザインと、GLAS ITALIAの革新的なカット技術によって、あらたなコラボレーションを実現した今年のミラノサローネ。「PRISM glass chair」は、厚みのある高透過ガラスから生み出された椅子で、ガラスに面カット加工をほどこすことで、プリズムのように透明感のある輝きを放つ。光の屈折によって不思議な表情を生み出し、輝きをまとう彫刻のような椅子。この作品は、新作「PRISM mirror table」とともに、PRISMシリーズとして発表される。吉岡徳仁氏は、この「P...
2014 ミラノサローネ 最新リポート|Kartell
Kartell|カルテル特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2014吉岡徳仁デザイン「SPARKLE」発表昨年のミラノサローネ2013で発表され、大きな話題を呼んだ吉岡徳仁デザインのスツールとサイドテーブルのコレクション「SPARKLE」シリーズ。今年はカラーバリエーションが増えて展開する。Text by KAJII Makoto (OPENERS)クリスタルガラスのような輝き50年以上の歴史を有するイタリア最大のプラスチック家具メーカー「Kartell(カルテル)」。吉岡徳仁氏デザインの「SPARKLE」は、プリズム効果によって光が屈折する。まるでクリスタルガラスのような輝きを放つ、ツイストされたフォルムが特徴的な、スツールとサイドテーブルのコレクションだ。今年は明るいイエローやスモーキーグレーなど、カラーバリエーションが楽しめるラインナップで登場。さらに、今回のミラノサローネでは、Kartellスタンドで未公開作品の発表も予定している。Kartell(@Salone Inter...
2014 ミラノサローネ 最新リポート|Fritz Hansen
Fritz Hansen|フリッツ・ハンセン特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2014ミラノショールームで新作発表「Fritz Hansen(フリッツ・ハンセン)」はミラノサローネで、世界的に活躍するスペイン人デザイナーのハイメ・アジョンによる新作テーブル「Analog™(アナログ)」と、アルネ・ヤコブセンのデザインアイコンの復刻版、新作チェア「Drop™(ドロップ)」の2製品を発表。どちらもミニマムにしてあたたかみのあるデザインが魅力だ。Text by KAJII Makoto (OPENERS)人と人の距離を縮めることで、時代の流れに挑む新作ハイメ・アジョンがフリッツ・ハンセンのためにデザインした新作テーブル「Analog™(アナログ)」(ページ上写真)。人と人との距離を縮め親交を深めるという、テーブルがもつ本来の存在意義にフォーカス。デジタルデバイスを介してのコミュニケーションが溢れる今の世の中に、この「アナログ」はデバイスを必要としない空間を提供、人がかつて共有していた真...
2014 ミラノサローネ 最新リポート|h220430
h220430特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2014新作プロダクト「Balloon Chair」出展デザイナー・板坂諭氏による「h220430」が、ミラノサローネ期間中にランブラーテ地区で開催される、オランダのユトレヒトを拠点とするオーガナイザーがスタートさせた展示会「Ventura Lambrate(ベンチューラ・ランブラーテ)」にて、新作プロダクト「Balloon Chair」を出展する。Text by KAJII Makoto (OPENERS)しぼまない風船!?板坂諭氏が主宰する「h220430」は、デザインをモノの形状操作として捉えるのではなく、そのモノに込めたメッセージをもとに生まれる二次的なコミュニケーションをデザイン。地球環境の問題や、世界各地でつづく難題について行動するきっかけを提案したり、世の中の興味深いことに焦点を当てて、その魅力をデザインのちからで伝えるプロジェクトだ。ミラノサローネで発表される新作「Balloon Chair」は、1953年にフランス...
2014 ミラノサローネ 最新リポート|Cassina ixc.
Cassina ixc.|カッシーナ・イクスシー特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2014ミラノサローネ2014 新作「LC5ソファ」発表カッシーナは、ミラノサローネ フィエラ会場:Pavilion 20にて、ル・コルビュジエ、ピエール・ジャンヌレ、シャルロット・ペリアンの共作である「LC5ソファ」の、最新作を発表する。Text by KAJII Makoto (OPENERS)新サイズで、フレームカラーもセレクトできる1934年、ル・コルビュジエは妻のイヴォンヌとともにパリのNungesser-et-Coli 24に引っ越した際、ピエール・ジャンヌレ、シャルロット・ペリアンとともにこの大きなソファを、自宅のリビングルーム用にデザインした。アパートメントは、ふたつのスペースに分けられ、一方は彼のアトリエとして、もう一方はプライベートエリアとして使用されていた。この「LC5ソファ」をカッシーナが最初に再編集したのは1974年だが、これまではクロームフレームを用いたワンサイズのみの展...
2014 ミラノサローネ 最新リポート|STUDIO BYCOLOR
STUDIO BYCOLOR|スタジオ バイカラー特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2014「STUDIO BYCOLOR+kanaguya」新作発表STUDIO BYCOLORが、木々と深く向き合って実験を重ねた「MW:WW(More Work:With Wood)」が、年を経ることで深く味わいを醸し出す「かなぐや(kanaguya)」と協働して生まれた、「FK:WW(For Kurashi:With Wood)」。ミラノサローネのLambrate(ランブラーテエリア)で開催されるVENTURA LAMBRATE / VENTURA HIVEにて、発表される。Text by KAJII Makoto (OPENERS)日常の道具を通してメッセージを伝える色がひとにあたえる影響を追求し、物事が抱える課題に、色の力を用いた製品によってコミュニケーションデザインをおこなう、STUDIO BYCOLOR。今回は、STUDIO BYCOLORが木々と深く向き合ってデザインした素材で、20...
2014 ミラノサローネ 最新リポート|nendo
nendo|ネンド特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2014「nendo」の新作をミラノ20カ所で発表東京とミラノに拠点をもち、建築、インテリア、プロダクト、グラフィックと幅広く活動をおこなう佐藤オオキ主宰のデザインオフィス「nendo(ネンド)」。4月8日(火)から開催されるミラノサローネの期間中、nendoソロエキシビション「works by nendo」など、メイン会場フィエラおよび市内の会場など20カ所にて、新作となるプロダクトを発表する。Text by KAJII Makoto (OPENERS)家具から生活用品まで、今年も多くの新作が誕生今年のミラノサローネでの個展「works by nendo」では、透明ガラスを裏面からブラシで塗装し、その上からさらに別の色で吹き付け塗装をすることで、木目や石のような自然な表情が生まれる、サイドテーブルやコンソールなど、8アイテムからなるコレクション「brushstroke」for Glasitaliaを発表。また、カンペールの「B...
2014 ミラノサローネ 最新リポート|SHARING DESIGN
SHARING DESIGN特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2014「燕三条 工場の祭典」がミラノサローネに出展 決定昨年秋、新潟県燕三条地域にて、名だたる企業が一斉に工場を開放して、ものづくりの現場を見学・体験できるイベント「燕三条 工場の祭典」が開催された。このたび、ミラノ市が保有する元機関車工場跡地にて開催される「SHARING DESIGN」の招待により、「燕三条 工場の祭典」のミラノサローネ出展が決定した。Text by KAJII Makoto (OPENERS)国内でも10月に2回目の開催が決定今回ミラノサローネ期間中に開催される“Tsubame-Sanjo Factory Festival”exhibitionでは、日本が誇る金属加工の一大産地の燕三条地域の存在と、この地に工場を構える企業の技術力の高さを伝えるため、三条市と工場の職人が一丸となり「燕三条 工場の祭典」の取り組みを世界に向け発信する。昨年10月に開催された「燕三条 工場の祭典」では、燕三条地域の名...
2014 ミラノサローネ 最新リポート|ARMANI / CASA
ARMANI / CASA|アルマーニ / カーザ特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2014初めての壁面装飾材コレクションを発表「ARMANI / CASA(アルマーニ / カーザ)」は、ミラノサローネの開催に合わせ、4月8日(火)よりミラノショップ(Via Sant'Andrea)にて、2014年の新作コレクションの発表をおこなう。Text by KAJII Makoto (OPENERS)革新的な素材で創られたホームアクセサリーアルマーニ / カーザの今年一番のトピックは、初めての壁面装飾材コレクション「Armani / Casa Exclusive Wallcoverings Collection」の発表だ。イタリアの壁面装飾材業界の牽引役である「Jannelli & Volpi」とのコラボレーションで、自然からインスパイアされたオリエンタリズムのエッセンスが効いた洗練されたコレクション。屏風のようなフォルムの「Exception(エクセプション)」は、自然を象徴し...
Panasonic|「ミラノサローネ2014」現地速報
「ミラノサローネ2014」展示コンセプトは“SLIDING NATURE”ミラノ大学中庭に出現した呼吸する家ミラノ大学構内の中庭に出現した家型のオブジェクト。引戸がゆっくり呼吸するように開閉し、その動きにあわせて周囲にある植物に見立てた175個のLED電球が点滅して、中庭全体が呼吸する家になる ── 7年連続出展となるパナソニックのミラノサローネ2014。今年は“SLIDING NATURE”をコンセプトに、トラフ建築設計事務所が会場展示の構成を担当。住環境と自然が呼応する空間を、大型引戸とLED照明を用いて表現している。Text by KAJII Makoto (OPENERS)Photographs by SHIGETA Satoshi, Santi Caleca重厚な建築の中庭で、軽やかさを表現過去2年、ミラノサローネでは、地球環境やエネルギーなど、私たちの生活にかかわる大きなテーマを抽象的に表現してきたパナソニック。今年は一転して、住宅建材・設備や電設資材、照明器具を用いて...
Panasonic|ミラノサローネで世界に提示した“引戸の未来”
Panasonic|パナソニックパナソニック×トラフ建築設計事務所による展示「SLIDING NATURE」ミラノ大学の中庭全体で反応するインスタレーション4月7日から13日まで開催された世界最大級のデザイン見本市「ミラノサローネ2014」に、7年連続となる出展を果たしたパナソニック。2008年からは、住宅関連製品を用いて空間プレゼンテーションをおこない、今年は「SLIDING NATURE」をコンセプトに、大型引戸とLED照明を用いた展示を披露。この会場構成を、トラフ建築設計事務所が担当した。盛況のうちに終了し日本に戻った、トラフ建築設計事務所の鈴野浩一氏と禿(かむろ)真哉氏に、お話をうかがった。Text by KAJII Makoto (OPENERS)Photographs by SUZUKI Shimpei (Interview)インスタレーションで感じた手応え鈴野浩一 今年のミラノサローネは期間中とても天気に恵まれて、外でのインスタレーションを多くの方に楽しんでいただけた...
Panasonic|可変空間パッケージ「SLIDING HOUSE」リポート
Panasonic|パナソニック引戸で構成される空間が開閉し、風・光・空間をつなぐ可変空間パッケージパナソニック×トラフが提案する実空間モデル「SLIDING HOUSE」今春開催されたミラノサローネで、住まいと自然のあたらしい関係性を提案した、パナソニック+トラフ建築設計事務所による呼吸する家「SLIDING NATURE」の実空間モデル「SLIDING HOUSE」。東京ビッグサイトでの住宅関係者向け展示会で、初お披露目された。空間のインテリアスタイリングは、スタイリスト作原文子氏が手がけた。Text by KAJII Makoto (OPENERS)Photographs by JAMANDFIX住空間を引戸で構成する提案9メートル角、面積80平方メートルをもつ空間に、3枚連動の引戸を取り入れると、どのような生活ができるのか ― 今年のミラノサローネのインスタレーション展示「SLIDING NATURE」を経て、住環境と自然が融合した呼吸する家を表現した実空間モデルが「SLI...