2014 ミラノサローネ 最新リポート|nendo
nendo|ネンド
特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2014
「nendo」の新作をミラノ20カ所で発表
東京とミラノに拠点をもち、建築、インテリア、プロダクト、グラフィックと幅広く活動をおこなう佐藤オオキ主宰のデザインオフィス「nendo(ネンド)」。4月8日(火)から開催されるミラノサローネの期間中、nendoソロエキシビション「works by nendo」など、メイン会場フィエラおよび市内の会場など20カ所にて、新作となるプロダクトを発表する。
Text by KAJII Makoto (OPENERS)
家具から生活用品まで、今年も多くの新作が誕生
今年のミラノサローネでの個展「works by nendo」では、透明ガラスを裏面からブラシで塗装し、その上からさらに別の色で吹き付け塗装をすることで、木目や石のような自然な表情が生まれる、サイドテーブルやコンソールなど、8アイテムからなるコレクション「brushstroke」for Glasitaliaを発表。
また、カンペールの「Beetle」をベースとした、「Camper tribute by nendo」for Camper は、靴全体がひもで覆われるように編み込まれたデザイン。ひもが脇役から主役となることであらたな表情が生まれ、フィット感の良い機能的な靴になっているという。
さらに、精密な設計図やドローイングを手がける製図士が操る製図用具をモチーフにしていることから名づけられた腕時計シリーズ「watch collection “draftsman” for by|n」は、目盛りを“定規”のようなイメージでレイアウトし、目盛りは文字盤にではなく、ガラスに直接プリントすることで、定規らしさを強調したデザインに仕上がっている。
また、ヒンジ部分をネジではなく磁石で止めることで、ユルんだり破損する心配が少ない、手軽なテンプル(つる)が着脱できるメガネ「magne-hinge」for by|n、そして、本体のほとんどがキャップのペン、STATIONARY COLLECTION「flip pen」for by|n 、さらには、絵の具セットのようなチョコレート「chocolate-paint」for by|n、なども登場。
このほか、「箸蔵まつかん」とのコラボレーションによって生まれた箸「rassen」for 箸蔵まつかん by|n meister 、スプーン、フォーク、ナイフの3種類のデザート用カトラリー「sekki」for ラッキーウッド by|n meiste など、毎日の暮らしのなかでデザインを楽しむアイテムも登場する。
日本国内に「by|n(バイエヌ)」ショップをオープン
今回のミラノサローネでも発表する「by|n(バイエヌ)」ショップが、国内で購入できるようになる。このたび、そごう・西武にオープンが決定した。
展開アイテムは2カテゴリーに分かれ、“暮らしのなかの小さな違和感をデザインの力で解決する”というコンセプトのもと、タオル、箸、フレグランスなどインテリア雑貨から、メガネ、ネックレス、シャツなどファッショングッズまで、国内有名メーカーと共同開発をおこなう。
「by|n meister(バイエヌ マイスター)」では、日本の伝統工房およびマニュファクチュアと共同で開発した、木工芸、カトラリー、有田焼、和紙、西陣織、金網細工、漆器、若狭箸(5月以降)の、8ジャンルを展開する。
nendoによる高感度なデザインと、たしかな技術による上質さが特徴のラインナップ。4月に西武池袋本店と西武渋谷店、秋にはそごう横浜店に、ショップがオープンする。
nendo
www.nendo.jp