アート
「アート」に関する記事
「融解する境界」をテーマに演劇やダンス、美術、音楽などを上演「フェスティバル/トーキョー15」|THEATER
THEATER|「融解する境界」をテーマに演劇やダンス、美術、音楽などを上演国際的な舞台芸術フェスティバル「フェスティバル/トーキョー15」国際的な舞台芸術フェスティバル「フェスティバル/トーキョー15」が、10月31日(土)に開幕。今年は「融解する境界」をテーマに12月6日(日)まで、国内外の多彩な舞台はもちろん、シンポジウムやトーク、講座などさまざまなプログラムが展開される。Text by YANAKA Tomomi過激で美しい表現でヨーロッパを席巻する鬼才アンジェリカ・リデルが初来日演劇やダンス、美術、音楽など、多彩なアートに出合うことができる「フェスティバル/トーキョー」が8回目の開催を迎える。今年もまた、国内外の注目のカンパニーやアーティストが招聘(しょうへい)され、「融解する境界」をテーマに主催12演目をはじめ、多彩なプログラムが用意された。主催プログラムでは、オープニングを飾る「フェスティバルFUKUSHIMA!@池袋西口公園」を10月31日(土)、11月1日(日)に...
『そこにある、時間-ドイツ銀行コレクションの現代写真』|HARA MUSEUM
HARA MUSEUM|原美術館芸術表現としての写真の魅力を再確認できる40組60点を展示『そこにある、時間-ドイツ銀行コレクションの現代写真』多くの現代美術品を収蔵していることで知られるドイツ銀行のコレクションのなかから、国際的な現代アーティストによる写真作品のみを紹介する展覧会『そこにある、時間-ドイツ銀行コレクションの現代写真』。東京・北品川の原美術館で2016年1月11日(月・祝)まで開かれている。Text by YANAKA Tomomi期間中は映像作品の上映やワークショップなども開催紙作品のコレクションとしては、世界最高峰とされるドイツ銀行の現代美術コレクション。およそ6万点もあるというコレクションのなかから、1970年代から最近までの写真作品だけで構成した展覧会『そこにある、時間-ドイツ銀行コレクションの現代写真』が原美術館で開催中だ。本展は「“時間”を切り取ってメディアに定着させる」という写真の特性を生かした表現から写真の魅力を再確認してもらおうと企画したもの。この...
ライブはもちろん、前衛演劇や実験映画などジャンルを横断するアートフェス|EVENT
EVENT|ライブはもちろん、前衛演劇や実験映画などジャンルを横断するアートフェス「サウンド・ライブ・トーキョー」が今年も開幕ジャンルを横断するアートフェスティバル「サウンド・ライブ・トーキョー」が10月2日(金)に開幕。12月23日(水・祝)までのおよそ2カ月半にわたり、草月ホールやスパイラルホールなどでコンサートや演劇、現代美術などが繰り広げられる。Text by YANAKA Tomomi音と音楽へ「反時代的」にアプローチする作品やアーティストを紹介2012年から芸術文化の振興と国際交流を目的とした、国際舞台芸術交流センター「PARC」。同団体が開催する「サウンド・ライブ・トーキョー」。4回目となる今回は、音と音楽へ「反時代的」にアプローチする作品や、アーティストを紹介するコンセプチュアルなプログラムが特色だ。参加するのはミュージシャンのみならず、国内外の前衛演劇や実験映画、現代美術で活躍する新人から80代のベテランまで、多彩なアーティストが集結。オープニングには、灰野敬二が...
Missing Trace〜ロンドンの記憶と記録のあいだ〜 第3回|連載
アーティスト・久保田沙耶がロンドンで見たもの、感じたもの第3回「かわいた記憶にお湯を注いで」芸術が生活に根ざした街、ロンドン。日々、あたらしい表現が生み出される「創出」の場所である一方で、至るところに埋葬された過去の遺産を掘り出して、いまに蘇らせる「蘇生」の場所でもある。後者の行為は、たとえるなら過去から現在への伝言ゲーム。そんな時代を超えた“壮大な遊び”に心躍らない表現者がいるだろうか? 2015年4月か10月まで、修復とファインアートを学ぶために彼の地へ留学中の久保田沙耶もその魅力に惹きつけられたひとり。ロンドンの記憶と記憶のあいだを漂う日々のなかで、琴線に触れたヒト・モノ・コトを綴ります。Text by KUBOTA SayaEdited by TANAKA Junko (OPENERS)ものとひととの関係性を楽しみ、活かすロンドンに来て一番はじめに驚いたことは、季節の香りがしないことだった。公園やお庭が多くても、植物や土地の匂いがしないのはなぜだろう、と考えてみると、日本と...
800点もの作品を展示する荒木経惟『淫夏』|art space AM
art space AM|アートスペースAMインスタントフィルムからインスタレーションまで多彩な作品群を紹介800点もの作品を展示する荒木経惟『淫夏』写真家荒木経惟の展覧会『淫夏』が8月3日(月)、神宮前のart space AMで開幕。多彩な作品群が展示される。10月11日(日)まで。Text by YANAKA Tomomi“近未来”8月15日を撮影した新作「2015・8・15」もアラーキーこと荒木経惟。これまで身近なひとや風景から、社会を切り取るような作品まで、膨大な数の作品を生み出してきた。近年では、東日本大震災や、自身の病気で右眼を失明するなどの出来事が重なってきたにもかかわらず、衰えることを知らない創作意欲で、『左眼ノ恋』などあらたな境地ともいえる新作をつぎつぎに発表している。未発表作品も展示されるという『淫夏』は、多彩な作品群が紹介される複合的な展覧会。最新作となる「2015・8・15」は、毎年終戦記念日に皇居前広場で撮影をおこなっているというアラーキーが、2015年...
ART│蔦屋書店で荒木経惟展『淫夢』開催
ART│独自の世界で魅せるインポッシブル社のインスタントフィルムとのコラボ蔦屋書店で荒木経惟展『淫夢』開催日本を代表する写真家で比類なき活躍をつづける荒木経惟によるインスタントフィルムを使って制作された写真展『淫夢』が1月29日(火)から2月17日(日)まで代官山の蔦屋書店2号館1階のブックフロアで開催される。Text by YANAKA Tomomi人間味あふれ、見る者の胸にダイレクトに伝わる写真作品これまでにもインスタントフィルムによる作品群を間断なく発表しつづけてきた荒木経惟。今回、デジタルに取って代わられつつあるアナログメソッドの継承者として、アートに特化したインスタントフィルムの製造を継承するインポッシブル社のフィルムを使用し、タイトルも社名にちなみ彼により『淫夢』と名づけられた写真展が開かれる。 約70年前に発明され、自由な遊び心のあるスピリットは多くの写真家たちに愛されてきたインスタントフィルム。それは荒木にとっても例外ではなく、今回の個展でもインポッシブル社の...
チームラボ、光の宇宙を歩く新作エキシビション開催中|POLA MUSEUM ANNEX
POLA MUSEUM ANNEX|ポーラ ミュージアム アネックス7万4000個のLEDライトにより宇宙の壮大なドラマを表現チームラボ、光の宇宙を歩く新作エキシビション開催中ウルトラテクノロジスト集団「チームラボ」は、銀座にあるポーラ ミュージアム アネックスにて、新作個展『teamLab Exhibition, Walk Through the Crystal Universe』を9月27日(日)まで開催中。Text by KUROMIYA Yuzu来場者も作品に参加、まばゆい空間のなかで光と一体にプログラマ・エンジニアやグラフィックデザイナー、建築家などスペシャリストから構成されるウルトラテクノロジスト集団「チームラボ」。アート・サイエンス・テクノロジーの境界線を曖昧にしながら活動をおこなっている。今回のエキシビションでは、LEDを3次元上に配置することによって、3次元の動く立体物をリアルタイムに立体のまま映し出すことが可能なチームラボ独自の技術「インタラクティブ4Dビジョン...
中国出身の現代アーティスト 蔡國強による『帰去来』展|YOKOHAMA MUSEUM OF ART
YOKOHAMA MUSEUM OF ART|横浜美術館中国出身の現代アーティストによる“日本里帰り展”横浜美術館で蔡國強展:帰去来中国出身で、現在はニューヨークを拠点に活動する現代美術家、蔡國強(さいこっきょう)による個展『帰去来』が横浜美術館で開かれている。かつて日本で活動していた蔡國強の“里帰り展”ともいうべき展覧会だ。10月18日(日)まで。Text by YANAKA Tomomi滞在制作により生み出された大作を発表火薬を爆発させ、そこから生み出される予想だにできない火薬の美しさを作品として発表してきたことで知られる蔡國強は、1957年、中国福建省生まれ。上海で舞台美術を学んだ後、1986年末から1995年まで日本でも活動を展開し、火薬によるアートを成熟させてきた。以降、ニューヨークを拠点に活動をつづけ、世界を股に掛けて活躍する現代アーティストの一人として数えられる。そんな蔡國強の7年ぶりとなる日本での個展が実現。「行って、戻ってきた」という意味の『帰去来』と題し、開催さ...
「北斎漫画」世界一のコレクター浦上満が語る、天才・北斎と江戸時代|MITSUKOSHI
MITSUKOSHI|日本橋三越本店日本橋三越本店で8月12日(水)より『北斎漫画の世界へようこそ』開催!「北斎漫画」世界一のコレクターが語る、北斎と江戸時代(1)この夏、日本橋三越本店は「北斎漫画」をフィーチャー。8月12日(水)より本館1階中央ホールで開催される『北斎漫画の世界へようこそ』では、北斎漫画の展示・販売と、木工や畳職人のワークショップなど江戸の町風情を再現する。江戸時代の天才絵師・葛飾北斎が「気の向くままに漫然と描いた絵」といえる、全15編・約4000図から成り立つ「北斎漫画」の世界一のコレクターである、東洋古美術の専門美術商「浦上蒼穹堂」の浦上満氏にその魅力をうかがった。 Photographs by SUZUKI Shimpei (INTERVIEW)Text by KAJII Makoto (OPENERS)「北斎漫画」との出合い東京・日本橋にある「浦上蒼穹堂」の浦上満氏は、現在約1500冊の「北斎漫画」を収集し、専門家のあいだでは質・量ともに世界一のコレクタ...
北斎の目線で“現代のアート&クリエーション”を楽しむ|MITSUKOSHI
MITSUKOSHI|日本橋三越本店北斎の目線で“現代のアート&クリエーション”を楽しむ日本橋三越本店で『北斎漫画の世界へようこそ』開催日本橋三越本店では現在、葛飾北斎の「北斎漫画」と江戸文化にフォーカスした全館企画「三越アート&クリエーション」を開催中。そのメイン企画となる『北斎漫画の世界へようこそ』が、8月17日(月)まで本館1階中央ホールでおこなわれている。 Photographs by SUZUKI Shimpei Text by KAJII Makoto (OPENERS)「北斎漫画」全15巻を6階で特別展示8月12日にスタートした『北斎漫画の世界へようこそ』。そのオープニングセレモニーで、本展の開催に協力した浦上蒼穹堂代表の浦上満氏は「ここ25年ほどのあいだに、約40の会場で『北斎漫画展』がおこなわれてきました。北斎漫画は浮世絵のひとつで、浮世絵というのは当時の商業的な美術。こうして三越で、北斎漫画のエッセンスを転用した商品をつくったり、江戸にちなんだイベントを展開する...
葛飾北斎の作品からインスパイアされた新作「アクアスコープ」|JEANRICHARD
JEANRICHARD|ジャンリシャール日本-スイス国交150周年記念、新作「アクアスコープ」誕生スイスの時計ブランド「ジャンリシャール」が、日本-スイス修好通商条約樹立150周年を記念して「アクアスコープ」シリーズの新作を発表。日本を代表する浮世絵師のひとり、葛飾北斎からインスピレーションを得たデザインが特徴だ。Text by KUROMIYA Yuzu世界的に有名な葛飾北斎の名作を文字盤に刻印日本美術史を代表する浮世絵師であり、驚異的な数の絵画や版画作品を世に残した葛飾北斎。命ある限り自己の芸術を追及しつづけ、開拓者精神をもって妥協することなく生きた姿勢は、ジャンリシャールの掲げるブランドコンセプト「Philosophy of Life」に通じるものがあるという。今回発表された新作では、彼の名作「富嶽三十六景 神奈川 沖浪裏」からインスピレーションを得た文字盤のデザインを採用。ホワイト、グレー、ブルー、ブラックから選べるダイヤルには「北斎」スタイルの刻印がほどこされている。ムー...
軽井沢・田崎美術館でミック・イタヤ『中庭の鳩』展開催|THE TASAKI MUSEUM OF ART
THE TASAKI MUSEUM OF ART|田崎美術館“気のおけないお茶会風”のアート・サロンも軽井沢でミック・イタヤ『中庭の鳩』展開催天使や女神、光と風や緑を愛するミック・イタヤ氏が、軽井沢・田崎美術館の一角で小さな展覧会『中庭の鳩』を8月25日(火)まで開催中。デッサンや切り絵などの小品を中心に30点余りの作品やプロダクツを展示している。Text by KAJII Makoto (OPENERS)夏の軽井沢で、やすらぎの時間を「中庭にやって来る鳩を見守る静かなやすらぎの時間は、僕らを平和な未来への入口へ案内する。扉の鍵はダイヤモンドのように透明な情熱で出来ている」(ミック・イタヤ)文化勲章受賞画家・田崎廣助氏が、戦前・戦後を通じて第二の故郷として愛した軽井沢に、自身の作品を永久保存展示するためにつくられた田崎美術館。建築家・原広司氏の設計による建物は、昭和61(1986)年に日本建築学会賞を受賞している。『中庭の鳩』展では、作品の展示販売をはじめ、“気のおけないお茶会風”...
五木田智央の新作出版記念パーティ「ブックマーク」で開催|BOOKMARC
BOOKMARC|ブックマーク五木田智央の新作出版記念パーティ「ブックマーク」で開催「MARC JACOBS(マーク ジェイコブス)」が手がけるブックストア「BOOKMARC(ブックマーク)」にて、現代美術家・五木田智央による最新図録『BÉSAME MUCHO』と最新刊『777』の出版を記念したパーティが、8月7日(金)に開催される。パーティでは著者サイン会も実施予定だ。Text by KUROMIYA Yuzu『BÉSAME MUCHO』はブックマークだけの独占発売五木田智央は、1969年東京生まれ。90年代後半、即興的に描かれたドローイング作品で注目を集める。近年は白と黒の色彩で描く人物画など具体的なモチーフを見せつつも、抽象的なペインティング作品が多い。日本国内での活動にくわえ、ニューヨーク、ロサンゼルスなど海外の展覧会にも参加し高い評価を獲得。2016年にはニューヨークのメアリー・ブーン・ギャラリーで2度目の個展が控えている。日本ではブックマークだけの独占販売となる『BÉS...
スコットランド出身のアーティスト、アンドリュー・カーの日本初個展| RAT HOLE GALLERY
RAT HOLE GALLERY|ラットホールギャラリー具象でも抽象でもない独自のスタイルと色彩で生み出す世界観アンドリュー・カーの日本初個展を開催スコットランド出身のアーティスト、アンドリュー・カーによる日本初の個展『The gallery is beside a church, apartments and a small park with fountain』が、南青山のラットホールギャラリーで開催。9月6日(日)まで開かれている。Text by YANAKA Tomomi新作のペインティングを中心に展示アンドリュー・カーは1977年、スコットランド・グラスゴー生まれ。現在も地元を拠点に、ペインティングやファウンドオブジェ、そして紙からなる立体作品を生み出している。その作品は、彼の日常生活からのインスピレーションをもとに、親密さを感じさせる小ぶりなサイズが中心で、具象とも抽象ともちがう独自のスタイルと色彩をはなつ。ペインティングでは彩度を抑えたアクリル絵具を使用し、スタジオの...