エスパス ルイ・ヴィトン東京で『Le fil rouge』 |ESPACE LOUIS VUITTON TOKYO
ESPACE LOUIS VUITTON TOKYO│エスパス ルイ・ヴィトン東京
東京、パリ、ミュンヘンの3都市を横断するグループ展
エスパス ルイ・ヴィトン東京で『Le fil rouge』開催
ルイ・ヴィトンが運営するアートスペース「エスパス ルイ・ヴィトン」が、東京とパリ、ドイツ・ミュンヘンをまたいで現代アーティスト8人の作品を展示するグループ展『Le fil rouge』。東京では5月31日(日)まで表参道のエスパス ルイ・ヴィトン東京で開かれている。
Text by YANAKA Tomomi
『Le fil rouge』(赤い糸)をテーマに作品を制作
エスパス ルイ・ヴィトンがミュンヘン・パリ・東京の3都市で国際的に活躍する現代アーティスト8人を招聘して開催する『Le fil rouge』。フランス語で“赤い糸”を意味する本展では、糸を主要な表現媒体として、現代アーティストたちが独自の世界をつくりあげる。
各エスパスでは『Le fil rouge』を共通のテーマとして、8人のアーティストのうち、それぞれ4人の作品を展示。ほかの2会場で紹介されるアーティストや作品に言及することで、3会場をつなぐ興味深い対話を生み出そうと企画された。
ミュンヘンではカーダ・アメール、トレイシー・エミン、マイケル・レデッカーが刺繍をベースとした作品を展示。かつて女性の手工芸と見なされ、芸術として高い評価を得ることのなかった刺繍だが、現代アーティストたちの手によりアートの表現手段として取り入れられた作品が紹介された。つづくパリでは、イザ・メルスハイマー、フレッド・サンドバック、塩田千春がサイト・スペシフィックなインスタレーションを発表している。
そして、このプロジェクトの締めくくりとなる東京では、さまざまな境界線をあいまいにするような糸を使ったタティアナ・トゥルヴェのインスタレーション作品を展示。さらに、ミュンヘンにつづき、カーダ・アメールがポルノと糸を使った作品を、マイケル・レデッカーが絵画と裁縫を組み合わせたアートを出展する。また、ベルギー出身のハンス・オプ・デ・ベークにより今回のテーマに沿って制作された映像作品『The Thread』が3会場共通で上映されるという。
レザーグッズからプレタポルテにまでもちいられ、ルイ・ヴィトンにとってアイデンティティといっても過言ではない糸。その糸がアーティストたちの無限の芸術的表現・探求を刺激し、さまざまな方法でアートへと昇華されている。
『Le fil rouge』
日程|4月8日(水)~5月31日(日)
時間│12:00~20:00
会場│エスパス ルイ・ヴィトン東京
東京都渋谷区神宮前5-7-5 ルイ・ヴィトン表参道ビル7階
Tel. 03-5766-1094
※エスパス ルイ・ヴィトン パリでも5月3日(日)まで開催