Truefitt and Hill|トゥルフィット&ヒル|モニターレポート|中野香織(服飾史家・明治大学特任教授)_Vol.2

Truefitt and Hill|トゥルフィット&ヒル|モニターレポート|中野香織(服飾史家・明治大学特任教授)_Vol.2

トゥルフィット&ヒル モニターレポート中野香織(服飾史家・明治大学特任教授)_Vol.2『WEST INDIAN LIMES』と『GRAFTON』の香りを語る「トゥルフィット&ヒル」フレグランスモニターレポートの第2回は、『WEST INDIAN LIMES』と『GRAFTON』。今回も「トゥルフィット&ヒル」のフレグランス効果により、脳内に広がったジェントルメンズワールドを語ります。文・写真=中野香織WEST INDIAN LIMES私が夏の定番として愛用しているフレグランスに、「カルトゥージア」というブランドの、「メディテラネオ」という「地中海の潮風とレモン」系の香水があります(奇遇にも、OPENERSでも紹介されました! ホンネをいえば、あまりメジャーになってほしくない、秘密兵器的香水だったのですが)。最初の印象が、それと同じ系統かな、というものでした。ぎゅっと絞られたライムとレモンが潮風に乗ってやってくる……というような、リフレッシュ効果の高い香り。ただこの「ウェストインデ...
Truefitt and Hill|トゥルフィット&ヒル|モニターレポート|中野香織(服飾史家・明治大学特任教授)_Vol.3

Truefitt and Hill|トゥルフィット&ヒル|モニターレポート|中野香織(服飾史家・明治大学特任教授)_Vol.3

トゥルフィット&ヒル モニターレポート中野香織(服飾史家・明治大学特任教授)_Vol.3『SPANISH LEATHER』と『FRESHMAN』、『CLUBMAN』の香りを語る「トゥルフィット&ヒル」フレグランスモニターレポートの第3回(最終回)は、『SPANISH LEATHER』と『FRESHMAN』、『CLUBMAN』。今回も「トゥルフィット&ヒル」のフレグランス効果により、脳内に広がったジェントルメンズワールドを語ります。文・写真=中野香織SPANISH LEATHER7つのフレグランスのなかでは、もっとも夜っぽく、ラテンっぽく、わかりやすく艶っぽい、こってりリッチな男の香り。旧きよきカスティリヤやグラナダのスピリットを再現したもの……だそう。スペインのコードバンレザー(馬のおしりの部分からとられた革)は、イングランドのそれよりも、祝祭的で甘くスパイシー……というイメージがあるそうですが、この「スパニッシュレザー」はみごとにそのイメージを反映している気がします。というか、も...
祐真朋樹|#shot-7 Men's Non-no Gの撮影で沖縄へ

祐真朋樹|#shot-7 Men's Non-no Gの撮影で沖縄へ

祐真朋樹|#shot-7『メンズノンノ G』の撮影で沖縄へ今年の2月、ドバイの撮影から東京に戻って2泊し、そのあと『Men's Non-no G』の撮影で沖縄へ行きました。沖縄本島の読谷村を中心に撮影したのですが、この写真は古いモーテルの屋上で撮ったもの。ASIAという消えかかった文字の壁と灰色の空のコントラストが気に入りました。僕は、米軍キャンプのある沖縄や横須賀に特有のこの独特なムードからすぐ戦後をイメージするクセがある。横須賀のベース付近に行った時もおなじ思いがした。酔っ払いの米軍兵と戯れる厚化粧の日本女性、みたいな絵が頭に浮かんでしまうのだ。なんでだろう。そんな時代に生きていたわけでもないのに、いろんな映画やテレビドラマ、小説、写真集などで見た記憶が、まるで自分が体験したかのような感覚をともなって蘇ってくるのだ。そういう時代、日本の男たちはその光景をどんな気持ちで見ていたのか。まっ、いまも昔も日本女性はあきらかに日本の男たちより逞しくしたたかだし、外国人からの人気も日本の男...
HYSTERIC GLAMOURデザイナー北村信彦の現在(2)

HYSTERIC GLAMOURデザイナー北村信彦の現在(2)

HYSTERIC GLAMOURデザイナー北村信彦の現在(2)現在、web shopping rumors(ルモアズ)にて、ブランド『THEE HYSTERIC XXX』が販売されている。2003年にスタートした『THEE HYSTERIC XXX』について話を聞いた。まとめ=梶井 誠(本誌) Photo by Jamandfix素材とシルエットと縫製だけで勝負できるものがほしくなる──THEE HYSTERIC XXXはメンズですが、2003年に立ち上げた理由からいま、ウィメンズでは、『HYSTERIC GLAMOUR』と『Hysterics』があるんですが、たとえば10代に『HYSTERIC GLAMOUR』の服を着ていて、それから海外ブランドに興味が移って、30代半ばぐらいになって、クチコミで『Hysterics』を知って、「こういう服もつくってるんだ」と、大人になって戻ってきてくれるケースも多い。それを考えたときに、メンズにもブランドの幅を広げるのに新しいものが必要になった...
Hysteric Glamour × Trygod|北村信彦が惚れた永瀬正敏デザインのジュエリー「Trygod」

Hysteric Glamour × Trygod|北村信彦が惚れた永瀬正敏デザインのジュエリー「Trygod」

Hysteric Glamour × Trygod北村信彦 × 永瀬正敏 対談(1)北村信彦が惚れた永瀬正敏デザインのジュエリーブランド「Trygod(トライゴッド)」を主宰する永瀬正敏さんは、「北村さんにはじめてTrygodのインスタレーションを見ていただいたときにはこんなすごいことが実現するとは思ってもいませんでした」という、ヒステリックグラマーとの刺激的なセッション。独創的なモチーフと圧倒的なものづくりのクオリティの高さが共鳴した「Hysteric Glamour × Trygod」のジュエリーを語り合った。文=OPENERS写真=原恵美子写真=jamandfix(ジュエリー)「足しもしない、引くこともない」というコンセプト前例がない、つくれるはずがない、妥協、カテゴライズ化……Tryする前にあきらめてしまう思考放棄を乗り越え、音楽や街、アートや歴史、そして人びとから感じるままに、見てみたい、身につけたい作品を、つねに“壁をぶち壊しながら”それが人びとに伝わることを信じて進ん...
ACT5 | 番長 meets 坂本龍一 (1)

ACT5 | 番長 meets 坂本龍一 (1)

ACT5 番長 meets 教授赤司竜彦 × 坂本龍一 対談(1)「MEDICOM TOY」 meets 「Yellow Magic Orchestra」!いよいよ間近にせまった「VINYL COLLECTIBLE DOLLS Yellow Magic Orchestra 増殖人形3体セット」「RAH Yellow Magic Orchestra 3体セット」の発売を記念して、世界の“教授”こと坂本龍一さんと、メディコム・トイ代表・赤司竜彦さんの顔合わせがついに実現。共にOPENERS読者にはおなじみのおふたりですが、これが初対面かと思いきや、なんと坂本さん、過去に赤司さんが経営していたお店の常連客だったことが発覚! というわけで、ひさびさの再会を懐かしみながらスタートしたふたりの貴重な対談を全4回にわたりお送りします。文=秦野邦彦まとめ=高橋猛志(本誌)Photo by Jamandfix坂本 赤司くんって、あの赤司くん !? えーっ、そうだったの? ずいぶんひさしぶりだね。赤司...
ACT5 | 番長 meets 坂本龍一 (2)

ACT5 | 番長 meets 坂本龍一 (2)

ACT5 番長 meets 教授赤司竜彦 × 坂本龍一 対談(2)第2回目のテーマは、メディコム・トイから発売されるYellow Magic Orchestra関連商品について。1978年の結成から1983年の「散開」まで、シンセサイザーを駆使した斬新な音楽で日本中を席巻したYellow Magic Orchestra。2007年には12年ぶりの「再生」も行われ多くのファンを喜ばせたばかりだが、果たして「RAH Yellow Magic Orchestra 3体セット」として再現された若き日の姿を前に坂本氏の発した第一声とは……?商品開発の裏話も飛び出した、ファン必見の対談をどうぞ。文=秦野邦彦まとめ=高橋猛志(本誌)Photo by Jamandfix赤司 こちらが2月発売予定の「RAH Yellow Magic Orchestra 3体セット」です。坂本 実物より足が長い(笑)。気を遣っていただいて、ありがとうございます。赤司 いえいえいえ、そんなことないですから(笑)。坂本 ...
ACT5 | 番長 meets 坂本龍一 (3)

ACT5 | 番長 meets 坂本龍一 (3)

ACT5 番長 meets 教授赤司竜彦 × 坂本龍一 対談(3)第3回目となる今回は、坂本さんが代表発起人をつとめているプロジェクト「more trees」について、坂本さん自らその概要をかたります。2008年から京都議定書が実行期間に入ったことで、「排出権取引」など日ごろ聞き慣れない言葉が飛び交いはじめた昨今。地球温暖化防止と森林再生のため、われわれができることはなんなのか? 注目の対談です。文=秦野邦彦まとめ=高橋猛志(本誌)Photo by Jamandfix赤司 教授が新たにmore treesというプロジェクトを始められたとうかがって、こういうものを試作してみました(間伐材を使ったBE@RBRICKの写真を見せる)。坂本 これはすごい。間伐材を使うっていうのは、いいアイディアだね。間伐をすると健康な木がもっとよく育つようになるし、余った木はたくさん使ってあげたほうがいい。赤司 そもそもmore treesをやろうという思いは、どこからご自分のなかに巻き起こったものなんで...
ACT5 | 番長 meets 坂本龍一 (4)

ACT5 | 番長 meets 坂本龍一 (4)

ACT5 番長 meets 教授赤司竜彦 × 坂本龍一 対談(4)全4回の最後を飾るのは、前回の対談冒頭でも触れられた 「more trees」のために赤司氏が開発を進めているエコバリューウッド製BE@RBRICK。さらに坂本氏デザインによるBE@RBRICKの構想にまで話は広がり、今後の両者のコラボレーションがどのようなものになるのか、ますます楽しみになってきました!文=秦野邦彦まとめ=高橋猛志(本誌)Photo by Jamandfix赤司 06年から伊勢丹さんのご依頼を受けてMerry Green Christmasというチャリティキャンペーンのお仕事を手伝わせていただいているんですけれども、それは子どもたちへ机などの国産材製品を寄贈したり、そのために必要な木を育てるための森づくりをしようというプロジェクトなんです。いま教授からmore treesについてのお話をうかがいながら、みなさんおなじような視点をおもちなんだなって思いました。坂本 机はいいですね。たとえば、この目の前...
坂本龍一ピアノ・ツアー日記│2009.04.11の1枚

坂本龍一ピアノ・ツアー日記│2009.04.11の1枚

ツアー25日目│2009.04.11の1枚東京は葉桜になって惜しむ4月。3月18日の東京公演からスタートして、4月29日(水)の東京・昭和女子大学人見記念講堂公演の千秋楽まで、4年ぶりのJAPANピアノツアーの様子を1スナップ。Ryuichi Sakamoto Playing the Piano 20094月11日(土)まつもと市民芸術館にて公演文=原瑠璃彦昼食のためケータリングスペースに集まったクルーと雑談中の教授。左からPA/Monitorを操るエンジニアのZAKさん、照明デザイナーのNigel Edwards、教授、レコーディング・Mix ・マスタリングエンジニアのFernando Aponteとうとう教授ファミリーは長野県松本へ到着。松本城の桜は見事に満開でした。今日の会場はまつもと市民芸術館。とってもモダンで広く、カッコイイ会場なのです。これまでの公演で、すでに全50種類以上の曲を通算300回以上弾いておられる教授。驚くべき数です!そんな教授のお昼ご飯は、今日も美味しそう...
第5回 LEON島田明さんと語る(2)

第5回 LEON島田明さんと語る(2)

第5回 LEON島田明さんと語る(2)ゲストは前回に続き、加藤博照さんの親しい友人のひとり、『LEON』編集長代理の島田明さん。お仕事の話からさらに一歩踏み込み、現代のファションとジュエリー観などについて、お話いただきました。文=佐藤太志(グリンゴ)写真=鵜沢ケイハンドメイドのこだわりが心を揺さぶる――雑誌『LEON』とnine SIXtyはどういう交流があるんでしょうか?島田明 企画によってアイテムを掲載しています。でも別に僕がすすめているわけでなくて、ほかにnine SIXtyを好きな編集スタッフが何人もいて、彼らが興味を持って自由に紹介しているという感じかな、と。加藤博照 逆に島田さんの方が厳しいぐらいですよね。親しいからといって特別扱いというのはもちろんないですし(笑)。島田 そうすると公私混同になってしまうしね。基本的に僕がKato-pee(加藤さんの愛称)のことで自分から動くことはなかったと思うよ。ほかの『LEON』から「新作の完成度はいかがですか?」みたいな問い合わせ...
第4回 LEON島田明さんと語る(1)

第4回 LEON島田明さんと語る(1)

nineSIXty 加藤博照第4回 LEON島田明さんと語る今回は、加藤博照さんの親しい友人のひとり、雑誌『LEON』編集長代理の島田 明さんにご登場ねがいました。お二人の出会いやお仕事を通じての交流、現代のファッションとジュエリー観について、お話いただきたいと思います。文=佐藤太志(グリンゴ)写真=鵜沢ケイ遊びのなかで生まれた自然なつながり――まずはお二人の出会いをお聞かせください。島田 明 いちばんはじめは、クライミングだったかな。仕事を通じて仲良くなった、元ルイ・ヴィトンのディレクターの矢野伸孝くんとよく遊んでいて。彼はいろいろな友だちがいて、クライミングに誘われてたときにKato-pee(加藤さんの愛称)も一緒に来てたよね。加藤博照 そうですね。はじめはとくにお仕事とかは、まったく関係なかったですよね。純粋に友だち同士のつながり。島田 Kato-peeはもともとプロだったこともあって、クライミング上手だよね。いろいろ教えてもらってるうちに、仲良くなっていった……っていう気が...
祐真朋樹|#shot-11  玄関先でのセルフポートレートの数々

祐真朋樹|#shot-11 玄関先でのセルフポートレートの数々

祐真朋樹|#shot-11玄関先でのセルフポートレートの数々これは、ひと頃、「365日コーディネート」という企画を自分のホームページにつくろうと考えていたころに撮りためていたものです。全部自宅の玄関でのセルフポートレートですが、いちいち着替えて、ではなく、全部ちがう日に撮っています。時期的には2005年の4月から6月ころだと思う。左上の白いジャケットはヴェロニク・ブランキーノかな? 黒いシャツとジーンズと靴はディオール・オム。メッシュベルトもヴェロニク・ブランキーノ。右上のスタイルは前回のニューヨークでのスタイルとほぼおなじかな? ショートトレンチはHAUTE、コードレーンのファイブポケットはバレンシアガですね。コンビの靴はGUCCI。カメラは当時気に入って使っていた京セラの逸品ですね。トートバッグはジャック・スペード。左上のポロシャツとスラックスはまたしてもヴェロニク・ブランキーノですね。これも好きでよく着ていました。ベルトとポインテッドトゥの靴はディオール・オムです。最近はまっ...
祐真朋樹|Bow Tie Talk Volume. 2 小木基史はなにを着ているのか?

祐真朋樹|Bow Tie Talk Volume. 2 小木基史はなにを着ているのか?

祐真朋樹||Bow Tie Talk Volume. 2Liquor,woman&tears 小木基史はなにを着ているのか?突然はじまった、祐真朋樹のボウタイ・トーク。前回にひきつづきCICATAのリヒトさんとLiquor,woman&tearsの小木基史さんの両ディレクターをゲストに迎え、自身がそれぞれのスタイリングを解説し、今秋のおすすめアイテムを紹介するスペシャルムービーです。ボウタイの男たちはなにを着ているのか? そして、この秋はなにが注目なのか? 第二弾は、「小木基史はビング・クロスビーがお好き」の巻。デニムのファンシージャケットについて語ります。 TOMOKI CLUBBow Tie Talk Volume. 2Movie by Y.E.S.Music byALLEGRETTO PER SIGNORA|ENNIO MORRICONE IN LOUNGEGLI INTOCCABILI|ENNIO MORRICONE IN LOUNGELA MODA|EN...
祐真朋樹||Bow Tie Talk Volume. 4 ファッション界の若き大物、小木基史が「小物」を語る

祐真朋樹||Bow Tie Talk Volume. 4 ファッション界の若き大物、小木基史が「小物」を語る

祐真朋樹||Bow Tie Talk Volume. 4Liquor,woman&tearsディレクターファッション界の若き大物、小木基史が「小物」を語る祐真朋樹のボウタイ・トーク。CICATAのリヒトさんと、Liquor,woman&tearsの小木基史さんの両ディレクターがゲスト。自身がそれぞれのスタイリングを解説し、今秋のおすすめアイテムを紹介するスペシャルムービーです。ボウタイの男たちはなにを着ているのか? そして、この秋はなにが注目なのか? 第四弾は、「Liquor,woman&tears, 2008 おすすめ秋アイテム」の巻。シューズ、ベルト、ハンチングなど、最新のファニシィング情報です。 TOMOKI CLUBBow Tie Talk Volume. 4Movie by Y.E.S.Music byThe Lord|DJ KILLER THE PEPPER PILLS BIG BANDSphere|Laurence Allison se...
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