TOYOTA
「TOYOTA」に関する記事
TOYOTA PRIUS|トヨタ・プリウス(前編)
TOYOTA PRIUS|トヨタ・プリウス(前編)トヨタの経営にとっての大動脈日本車史上かつてない14万台というバックオーダーを抱える、新型トヨタ・プリウス。ホンダ・インサイトに遅れること4カ月。このたびデビューした元祖ハイブリッドカーに、気鋭の自動車ジャーナリスト、渡辺敏史が試乗した。文=渡辺敏史写真=河野敦樹リッター38kmの低燃費を実現日本車史上かつてない、14万台というバックオーダーを抱える新型プリウス。日本の2工場で生産されるその能力は早速上方修正され、現在は5万台/月という規模でフル稼働している。前型のほぼ倍、80カ国に輸出されることを鑑みても、この数は尋常ではない。物語るのは、もはやプリウスはトヨタの経営にとって大動脈に等しい存在になったということだ。新型プリウスのグレード体系は3つ。スタンダードに相当する「S」と、シート表皮やステアリング等の内装周りの加飾が充実する「G」、そして205万円というもっとも安い値段のつけられた「L」は、装備が簡略化(それでもオーディオ以...
TOYOTA PRIUS|トヨタ・プリウス(後編)|真の銘品に上り詰めた
TOYOTA PRIUS|トヨタ・プリウス(後編)真の銘品に上り詰めた6月17日時点で、18万台という途方もないバックオーダーを抱えていることをアナウンスされたトヨタ・プリウス。前編にひきつづき、大ヒットとなった元祖ハイブリッドのニューモデルの真価をたしかめる。文=渡辺敏史写真=河野敦樹ウィークポイントだった高速燃費の改善にも成功発進から最高速(180km/h)まで全域で作用するモーターアシストと、高速巡航時のエンジン回転数を落とす目的で1.8リッターに拡大されたアトキンソンサイクルエンジン。新型プリウスは他の追随を許さない街中領域での低燃費にくわえ、これまでのウィークポイントだった高速燃費の改善にも成功した。恐らく新型プリウスは、130km/h巡航を基準とするヨーロッパの高速道路事情に焦点を合わせ、そこでしのぎを削るフォルクスワーゲンやプジョー、フィアット等の新世代ディーゼル車に対して同等以上の燃費性能を得ることを必達条件にしたのだろう。すなわち新型プリウスは、日米の成功を後ろ盾...
番外編|エコカー3モデル乗りくらべ新潟ツアー 前篇
TOYOTA PRIUS G Touring Mercedes-Benz E 350 BlueTEC AVANGARDEVolkswagen Golf TSI Trendline番外編|エコカー3モデル乗りくらべ新潟ツアー 前篇(1)今回の長期リポートは番外編。リポート2号車のプリウスと、3号車のE 350 ブルーテック アバンギャルド、そして直噴エンジンとダウンサイジング・コンセプトにより低燃費を実現した話題のフォルクスワーゲン ゴルフ TSI トレンドラインの3台を乗り比べました。目指すは新潟の荻ノ島。今なお茅葺きの住居が残る集落です。昔ながらの暮らしを残す荻ノ島へ、アプローチの異なる3台の最新エコカーで、いざ出発。文=オウプナーズ写真=荒川正幸今回のツアーはエコカーの三つ巴戦エコカーといっても、まったくちがうアプローチをしている3台。トヨタ プリウス(以下プリウス)は1997年のデビューから進化しつづけるハイブリッドカー、いっぽうヨーロッパでは熱効率がよく環境コンシャスである...
トヨタ・プリウス|TOYOTA PRIUS 第4回
TOYOTA PRIUS|トヨタ・プリウス 第4回ダンパーからオイル漏れ?OPENERS編集部の長期リポート2号車である、トヨタ プリウスのその後を久びさにリポート。先日の定期点検のさいに珍しいトラブルが見つかったため、ピットに入ることになった。文=OPENERS写真=鈴木 勝走っていても気づかない 日ごろからお世話になっている東京トヨタ自動車江戸川店で点検してもらったところ、非常に珍しい不具合が見つかったとの連絡があった。右フロントサスペンションのダンパーからオイルが漏れているというのだ。運転していてもまったく気がつかなったし、そもそも長期リポート車として導入以来、まだ2万3,000km程度しか走っていないのに、そんなことがあるのだろうか。ということで、修理の現場を見せてもらうことにした。さっそく、ピットでダンパーの交換作業を見せてもらうこと。まずはタイヤをはずし、ダンパーの状態を見せてもらったが、ライトを当ててのぞきき込んでも、正直どこからオイルが漏れているのかわからない...
エコカー揃い踏み、3モデルの選び方を考える
Mercedes-Benz E 350 BlueTEC AVANGARDE|メルセデス・ベンツ E 350 ブルーテック アバンギャルドTOYOTA PRIUS G Touring|トヨタ・プリウス G ツーリングNISSAN LEAF X|日産 リーフ Xエコカー揃い踏み、3モデルの選び方を考える現在、OPENERS編集部にある長期リポート車はじつは、すべてエコカーと呼ばれるもの。しかし、ひと括りにエコカーと言っても得意な領域や使い勝手はまったくちがう。そこで、はじめて3台を集め、それぞれの特徴を考察した。Text by MATSUO DaiPhotos by ARAKAWA Masayuki街なかでしか乗らないならリーフで十分まず、最新の長期リポート車である日産リーフ。電気だけで走ることができる注目モデルだが、これまでのリポートでも記したとおり、電気を満充電にして120km程度の走行といったところだろう。そのさいに消費する電力は24kwhなので月に1,000km走行するのなら2...
TOYOTA|トヨタ|LONG TERM TEST 第1回 最新ハイブリッドカーの真価をさぐる
TOYOTA PRIUS|トヨタ・プリウス 第1回最新ハイブリッドカーの真価をさぐる前代未聞の18万台という受注を記録しているトヨタ・プリウス。1号車たるNISSAN GT-R Spec Vとは対極の意味で、注目を集めているモデルだ。昨今、メルセデスをはじめ欧州のカーメーカーもこぞって開発に取り組んでいるハイブリッドカーの先駆者たる同車を、オウプナーズでは長期リポート車の2号車として導入した。 文=オウプナーズ写真=杉田 真2号車トヨタ・プリウスTOYOTA PRIUS第1回導入時期 6月5日購入価格 270万円走行距離 1340km今回の燃費 18.6km/l総平均燃費 18.2km/l日本車史上かつてない18万台のバックオーダー6月19日、トヨタ自動車から一通のニュースリリースが届いた。5月18日に発売されたプリウスの受注台数が、1カ月後にあたる6月17日時点で約18万台に達したというのだ。同車の月販目標台数は1万台だから、発売直後とはいえ18倍という日本車史上かつてないバック...
TOYOTA PRIUS Plug-in Hybrid Concept|トヨタ・プリウス プラグイン ハイブリッド コンセプト
TOYOTA PRIUS Plug-in Hybrid Concept|トヨタ・プリウス プラグイン ハイブリッド コンセプトエコロジー性能がさらに向上トヨタは、新型プリウスをベースとした「プラグイン ハイブリッド コンセプト」を、フランクフルトモーターショーで公開することを発表した。文=ジラフCO2排出量をさらに削減トヨタは2007年から、フランスの電力公社であるEDFと共同で、先代プリウスのプラグイン ハイブリッド車の開発、テストを繰り返してきたという。今回発表される新型プリウスのプラグイン ハイブリッド車は、そこから得られたさまざまなノウハウを活かし、より進化したモデルになっている。目につく点としては、まず二次電池をニッケル水素からリチウムイオンバッテリーに変更したことがあげられる。性能が向上したリチウムバッテリーのおかげで、市街地での短い走行は、基本的にすべてモーターを使ったEVになるが、ここで使われる電気は、従来のハイブリッドと同様、走行中の充電にくわえ、家庭や公共施設の...
トヨタ FT-86 コンセプト|TOYOTA FT-86 Concept
トヨタ FT-86 コンセプト|TOYOTA FT-86 Concept往年の名車の復活トヨタ自動車は、10月23日より開催される第41回東京モーターショーに出展するモデルの概要を発表した。文=ジラフドライバー主体のクルマづくり今回の出展車のなかでもっとも注目されるのは「FT-86コンセプト」と呼ばれる小型FRスポーツのコンセプトだ。このモデルはその名前からも想像できるように、往年の名車AE86(ハチロク)の復活を予感させるモデルだ。このクルマの最大のテーマは「クルマを操る楽しさをより多くの方に味わってほしい」というもの。最近のスポーツカーはクルマが速いのか、自分の運転がうまいのかがよくわからないという声をよく聞くことから「ドライバーを主体としたクルマを作りたい」という思いから開発がスタートしたという。今回発表されるモデルの特徴は、ドライバーが扱いやすいコンパクトなサイズと2リッターNAエンジンを組み合わせたことだ。ボディサイズは、全長4160×全幅1760×全高1260mm、ホイ...
TOYOTA SAI|トヨタ・サイ(前編)|プリウスでは満足しない上級志向の顧客へ
TOYOTA SAI|トヨタ・サイ(前編)プリウスでは満足しない上級志向の顧客へ一時は18万台のバックオーダーを抱えるなど、空前の大ヒットを記録したトヨタ・プリウスだが、トヨタはその上位に位置するハイブリッドカーも用意していた。12月7日に発売となったSAI(サイ)に自動車ジャーナリスト、小川フミオが試乗した。文=小川フミオ写真=荒川正幸取り回しのしやすい軽快感高級感のあるハイブリッド車。それがトヨタ自動車が2009年12月7日に発売したSAI(サイ)だ。車型がセダンで、かつ高級感をもたせているのが特徴。レクサスHS250hとシャシーを共用しながら、トヨタ独自の味付け。インテリアなどはまったくあたらしいデザインが採用されている。SAIは「才に満ちた先進性と彩を放つ上質感」からとった車名といい、環境性能にくわえ、走りと作りのよさで、従来のトヨタ・ハイブリッドモデルに満足しない上級志向の顧客へのアピールをはかったクルマだ。エンジンは2.4リッターのガソリンにTHS Ⅱと呼ばれるトヨタの...
TOYOTA SAI|トヨタ・サイ(後編)|プラス600ccのアドバンテージ
TOYOTA SAI|トヨタ・サイ(後編)プラス600ccのアドバンテージ一時は18万台のバックオーダーを抱えるなど、空前の大ヒットを記録したトヨタ・プリウスの上位に位置するハイブリッドカー、SAI(サイ)。後編では、主に試乗しての印象を中心にお送りする。文=小川フミオ写真=荒川正幸お薦めグレードは「S」運転してみると、SAIのよい点はプリウスよりエンジン排気量が600ccも多いぶん、トルクがたっぷりあって力強く、加速にもすぐれるところ。室内騒音もだいぶ低い。個人的にはけっこうコストダウンでがっかりだった3代目プリウスと比較すると、やはり価格差も大きいぶん出来のよさを感じる。それはハンドリングをふくめた乗り心地でもいえる。ただし、18インチタイヤ装着車「G」の乗り心地はめっぽう“硬い”。タイヤサイズが215/45と扁平率が低く、サイドウォールが硬いためだろう。路面に不整があると、大きな衝撃が伝わってくる。いっぽう16インチタイヤの「S」は、乗り心地は快適。「16インチタイヤ装着車を...
プリウスの弟分「アクア」がデビュー!|トヨタ アクア|TOYOTA AQUA
TOYOTA AQUA|トヨタ アクア世界一の低燃費を謳うプリウスの弟分「アクア」がデビュー!第42回東京モーターショーで参考出品されたトヨタのコンパクト ハイブリッドカー「アクア」が、12月26日に正式にリリースされた。Text by ONO Taiji10・15モード燃費40km/ℓを達成トヨタ アクアの魅力は、なんといっても世界一を謳う低燃費性能だ。JC08モード燃費は、グレードを問わず35.4km/ℓ。ベーシックモデルの10・15モード燃費は実に40.km/ℓというから、内燃機関を使用する市販車としては確かに驚異的といえる。搭載するハイブリッドシステムは、トヨタ自慢の「THSII」。基本的な構成は、プリウスをはじめとするほかのトヨタ製ハイブリッド車と変わらないが、アクアのシステムはさらなる高効率化が図られている。まずエンジンはアトキンソンサイクルの1.5リッターDOHC(最高出力74ps[54kW]/4800rpm、最大トルク11.3kg-m[111Nm]/3600~440...
TOYOTA FT-CH|プリウス ファミリーのエントリーモデル
TOYOTA FT-CH|トヨタ FT-CHプリウス ファミリーのエントリーモデルトヨタはデトロイトモーターショーにおいて、コンセプトカー「FT-CH」を公開した。このモデルは、5ドアのコンパクトなハッチバックボディをもつハイブリッド専用車だ。文=ジラフ全長4メートルを切るボディサイズFT-CHのサイズは、全長3900mm、全幅1720mm。プリウスに比べ560mm短く、25mmスリムというから、そのコンパクトさを想像することができるだろう。それでいながら、大人が4人乗りこむのに十分な広さを確保しているというから、使い勝手の良さにも注目が集まるところ。エクステリアはトヨタの欧州デザイン部門「ED2」が担当。革新的でカラフルなデザインは若年層をターゲットとする狙いが見てとれる。プリウス シリーズの一員としてエンジン、ハイブリッドシステムの詳細は明らかにされていないが、2次電池は「プリウス・プラグインハイブリッド」と同様、パナソニックEVエナジー製のリチウムイオンバッテリーが採用される...
EV充電設備の大幅拡充にむけて国産4社が共同プロジェクト
Toyota & Nissan & Honda & Mitsubishi|トヨタ & 日産 & ホンダ & 三菱EV充電設備の大幅拡充にむけて国産4社が共同プロジェクト電気自動車(EV)普及に向けて、これまで別々にインフラの整備をおこなっていたトヨタ、日産、ホンダ、三菱の4社が、共同で充電設備の拡充をおこなうプロジェクトを発足させると発表した。Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)政策に後押しされたプロジェク電気自動車を普及させるにあたり、重要な課題のひとつが充電設備の拡充だ。その早期実現のため、このたび、国産自動車メーカー4社がそれぞれ独自に構築していたインフラとサービスを、共同で推進するプロジェクトに合意した。現時点における全国での電気自動車向け充電設備は、上記4社が設置しただけで急速充電器が1,700基、普通充電器3,000基強。また、サービスについても各設置主体が独自のサービスを展開しており、...
レーシングカー譲りの次世代スーパーハイブリッドスポーツ|TOYOTA
TOYOTA Hybrid-R concept|ハイブリッド-R コンセプトレーシングカー譲りの次世代スーパーハイブリッドスポーツ9月にドイツで開催されるフランクフルトモーターショーで、トヨタが発表する次世代スーパーハイブリッドスポーツの「ハイブリッド-R コンセプト」に、あらたなティザーフォトが公開された。Text by AKIZUKI Shinichiro(OPENERS)ル・マンで鍛え上げられたハイブリッドシステム去る8月7日、トヨタは9月に開幕するフランクフルトモーターショーにおいて、「ハイブリッド-R コンセプト」を出展するとこを発表。同時にティザーとしてエンブレムの写真を公開していたが、今回あらたに2枚の画像を公開した。発表されたリリースによれば、このクルマはトヨタがモータースポーツで培ったハイブリッドレーシングテクノロジーを反映させた、ロードカーでありながらサーキット走行も可能なコンセプトカーになるという。今年のル・マン24時間レースに参戦し、2位のポディウムを獲得し...
トヨタ、次世代燃料電池車技術を「FCV-R」で披露|TOYOTA
TOYOTA|トヨタトヨタの次世代燃料電池車技術コンセプトカー「FCV-R」で披露ホンダとGMの燃料電池車における提携発表で、日本のメーカーを中心とする次世代パワートレーンの主導権争いが活発化している。BMWと燃料電池車の開発で提携しているトヨタは、リーダーとしての存在感をいっそう高めるため、フランクフルト モーターショーで、燃料電池車の技術プレゼンテーションを行う予定だ。Text by SAKURAI Kenichi2015年の市販化に向けたプレビュートヨタは、2015年に市販化予定の水素を燃料とした次世代燃料電池車の技術プレゼンテーションを、フランクフルト・モーターショーで行うと発表した。このプレゼンテーションには、2011年の東京モーターショーで発表したコンセプトカー「FCV-R」を、もちいるとされる。「FCV-R」は全長4,745×全幅1,790×全高1,510mmの4ドアセダン。リッターあたり3.0kWの出力を持つトヨタ製の燃料電池スタックを搭載し、約420マイル(675...