MOVIE|世界一周ヨットレースに挑む男と少年の心の旅『ターニング・タイド 希望の海』

MOVIE|世界一周ヨットレースに挑む男と少年の心の旅『ターニング・タイド 希望の海』

MOVIE|レースに人生を賭ける男と、夢を託しヨットにもぐりこんだ少年の心の旅フランソワ・クリュゼ主演『ターニング・タイド 希望の海』単独無寄港の世界一周ヨットレースに挑む男と、レースの途中にヨットに乗り込んできた少年との友情を描く『ターニング・タイド 希望の海』。5月31日(土)より、新宿シネマカリテほか全国順次ロードショーされる。Text by YANAKA Tomomi荒れ狂う大波、静寂の水平線――圧巻の大海原にも注目もっとも過酷で権威ある4年に1度の世界一周ヨットレース「ヴァンデ・グローブ」に出場した男が、海の真ん中で出会った少年との航海、そして心の旅を描いた『ターニング・タイド 希望の海』。壮大な自然を舞台にした、ヨットマンと少年との友情ドラマがフランスから到着した。主演を務めるのは『最強のふたり』で首から下が麻痺した大富豪を演じ、東京国際映画祭で最優秀男優賞に輝いたフランスを代表する名優フランソワ・クリュゼ。家族や同僚の期待を一身に背負い、人生を賭けたレースに挑む男を熱...
MOVIE|名匠ジャ・ジャンクーが送る衝撃作『罪の手ざわり』

MOVIE|名匠ジャ・ジャンクーが送る衝撃作『罪の手ざわり』

MOVIE|中国で実際に起きた4つの事件を映画化名匠ジャ・ジャンクーが送る衝撃作『罪の手ざわり』中国映画界が世界に誇る巨匠ジャ・ジャンクー監督が、中国で実際に起きた事件をもとに映画化した衝撃作『罪の手ざわり』。5月31日(土)より、Bunkamuraル・シネマほかで全国順次公開される。Text by YANAKA Tomomi&昨年のカンヌ国際映画祭では脚本賞を受賞ベルリン、ベネチア、カンヌの世界三大映画祭すべてで受賞を果たした名匠ジャ・ジャンクー監督。北京電影学院の卒業制作として発表した長編デビュー作『一瞬の夢』(1998年)でベルリン国際映画祭の最優秀新人賞を受賞し、世界に華々しくデビュー。『長江哀歌』(2006年)はベネチア国際映画祭でグランプリとなる金獅子賞を、そして本作『罪の手ざわり』では昨年のカンヌ国際映画祭で脚本賞に輝いた。急激に変化する中国の現代社会で実際に起こった事件をもとにジャンクー監督が脚本を書き上げたという『罪の手ざわり』で主人公となるのは中国の地方...
MOVIE|ナオミ・ワッツとロビン・ライトW主演『美しい絵の崩壊』

MOVIE|ナオミ・ワッツとロビン・ライトW主演『美しい絵の崩壊』

MOVIE|ノーベル賞作家ドリス・レッシングの問題作がついに映画化!ナオミ・ワッツとロビン・ライトのW主演で送る禁断のラブストーリー『美しい絵の崩壊』わたしを愛したのは親友の息子だった――。ナオミ・ワッツとロビン・ライト、ふたりの実力派女優が挑む壮絶で濃厚なラブストーリー『美しい絵の崩壊』が5月31日(土)よりロードショーされる。Text by KUROMIYA Yuzu純粋で禁断の愛ゆえに狂っていく運命の歯車ノーベル賞作家ドリス・レッシングの小説「グランド・マザーズ」を、『ココ・アヴァン・シャネル』のフランス人女性監督アンヌ・フォンテーヌが映画化。これまで男女の官能的なドラマを端正な映像美で切り取ってきた監督が、親友同士がお互いの息子と恋に落ちる背徳的なラブストーリーを描き出す。脚本を手がけたのは、『危険な関係』『つぐない』のクリストファー・ハンプトン。そしてこの最大のタブーに挑むのは、ハリウッドの実力派女優、ナオミ・ワッツとロビン・ライト。ある一線を超える二人の女性を、体当たり...
MOVIE|メキシコの若き巨匠、ついに日本初上陸『闇のあとの光』

MOVIE|メキシコの若き巨匠、ついに日本初上陸『闇のあとの光』

MOVIE|カンヌ映画祭で監督賞を受賞したメキシコの若き巨匠カルロス・レイガダス監督による日本初公開作品『闇のあとの光』メキシコの若き巨匠、カルロス・レイガダス監督の日本初公開作品となる『闇のあとの光』。2012年のカンヌ国際映画界の監督賞を受賞した話題作が5月31日(土)より、ユーロスペースほか全国順次公開される。Text by YANAKA Tomomi弁護士のキャリアをもち、カンヌでは賛否両論を巻き起こした異才前作『静かな光』でカンヌ国際映画祭審査員賞に輝き、東京国際映画祭でも特集上映が組まれるなど、唯一無二の世界観で近年ブームを巻き起こしているカルロス・レイガダス監督。本作『闇のあとの光』もまた、その強烈な個性ゆえ、カンヌ国際映画祭での上映直後から賛否両論を巻き起こしたという彼の鬼才ぶりを示すものとなった。前職は弁護士であり、メキシコの外務省の一員として欧州委員会で働くという異色の経歴をもつレイガダス監督は1971年生まれ。1998年に短編4本を発表したのを皮切り、2002...
MOVIE|コーエン兄弟待望の新作が到着『インサイド・ルーウィン・デイヴィス』

MOVIE|コーエン兄弟待望の新作が到着『インサイド・ルーウィン・デイヴィス』

MOVIE|カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞コーエン兄弟の新作『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』コーエン兄弟が、売れないミュージシャンの苦悩、そしてひたむきに生きる姿を描き、カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』。5月30日(金)から、TOHOシネマズシャンテほかで全国ロードショーされる。Text by YANAKA Tomomiハリウッドがいまもっとも注目するオスカー・アイザック主演アカデミー賞作品賞や監督賞などに輝いた『ノーカントリー』(2007年)や『トゥルー・グリッド』(2010年)など、ヒューマンドラマのなかに独自の世界観を生み出してきたジョエル・コーエンとイーサン・コーエンによる、コーエン兄弟。ボブ・ディランが憧れていたという伝説のフォーク・シンガー、デイヴ・ヴァン・ロンクの回想録をもとにした本作も、カンヌ国際映画祭をはじめ、世界で絶賛されている。出演は、ツキに見放されながらも人びとを魅了する歌...
MOVIE│ゴダールが3D映画の可能性に挑んだ野心作『さらば、愛の言葉よ』

MOVIE│ゴダールが3D映画の可能性に挑んだ野心作『さらば、愛の言葉よ』

MOVIE│「常に処女作をつくる」と公言する巨匠の野心作ゴダールが3D映画の可能性に挑んだ『さらば、愛の言葉よ』ヌーベルヴァーグの巨匠ジャン=リュック・ゴダール監督が3D映画に挑戦した『さらば、愛の言葉よ』。1月31日(土)より、シネスイッチ銀座ほかで全国ロードショーされる。Text by YANAKA Tomomiカンヌ映画祭では審査員賞と“パルムドッグ”をダブル受賞半世紀以上も昔、スタジオ撮影が当たり前だった時代に『勝手にしやがれ』(1959年)でカメラを屋外にもち出し、街の空気をそのままスクリーンに映し出すことで、映画界に“ヌーベルヴァーグ(新しい波)”の革命をもたらしたジャン=リュック・ゴダール監督。現在84歳を迎えた巨匠のあらたな挑戦は、“芸術映画”として3Dの可能性に挑んだ『さらば、愛の言葉よ』。既存の手法にとらわれず、斬新な表現で映画界を牽引し、「常に処女作をつくる」と公言する巨匠が、3Dの魅力を映画に注ぎ込んだ野心作だ。本作は、2014年の第67回カンヌ国際映画祭で...
MOVIE|深夜にしか開かれない食堂を舞台に描かれる悲喜こもごもの人間模様『深夜食堂』

MOVIE|深夜にしか開かれない食堂を舞台に描かれる悲喜こもごもの人間模様『深夜食堂』

MOVIE|深夜にしか開かれない食堂を舞台に描かれる悲喜こもごもの人間模様人気コミックを映画化した『深夜食堂』深夜にしか開かない食堂に集う人たちと食べ物が織り成す人気コミックを松岡錠司監督が映画化した『深夜食堂』。1月31日(土)より、全国ロードショーされる。Text by YANAKA Tomomi松岡錠司監督がこだわった「めしや」のリアル安倍夜郎の人気コミックを原作に、静かなブームを巻き起こし、これまで3度にわたりテレビドラマ化され人気を集めてきた『深夜食堂』が映画化。深夜にしか開かない「めしや」を舞台に、食べ物をとおしてさまざまな人間模様を描いている。監督を務めたのは、『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』などで知られ、ドラマに引きつづきメガホンを取る松岡錠司。映画化にあたり、300坪もある倉庫にリアルな街並みを再現。メニューにも独自のこだわりを盛り込み、物語の世界をスクリーンに映し出す。主役のマスター役には、こちらもドラマに引きつづき小林薫が演じ、客と絶妙な距離感、寡...
MOVIE|ウディ・アレン監督が複雑な女心に迫る『ブルージャスミン』

MOVIE|ウディ・アレン監督が複雑な女心に迫る『ブルージャスミン』

MOVIE|ケイト・ブランシェットの怪演が見もの!ウディ・アレン監督が複雑な女心に迫る『ブルージャスミン』人生のどん底に堕ちたジャスミンは、再びセレブリティ生活に返り咲くことができるのか? ウディ・アレン監督が、ケイト・ブランシェットをヒロインに迎えて送るシリアスなヒューマン・ドラマ『ブルージャスミン』が、5月10日(土)より全国ロードショーされる。Text by KUROMIYA Yuzuケイト・ブランシェットがアカデミー賞主演女優賞を受賞ウディ・アレン監督が『ミッドナイト・イン・パリ』などのロマンティック・コメディ路線とはがらりと趣向を変え、一人の女性の転落人生と、その複雑な胸の内を丁寧に描き出したのが新作『ブルージャスミン』だ。虚栄心とプライドで塗り固められたヒロインの華麗なる“過去”と、痛々しすぎるほど悲惨な“現在”とを対比させながら、絶望のどん底に転落したセレブリティの運命を残酷なまでに冷徹なまなざしで見つめていく。主人公にはケイト・ブランシェット。ひたすら堕ちていくジャ...
MOVIE|観た人すべてがハッピーになる映画『シンプル・シモン』

MOVIE|観た人すべてがハッピーになる映画『シンプル・シモン』

MOVIE|観た人すべてがハッピーになる映画スウェーデン発、ハートフル・ラブコメディ『シンプル・シモン』他者とのコミュニケーションがうまく取れないアスペルガー症候群のシモンが巻き起こすハートフル・ラブコメディ『シンプル・シモン』が5月3日(土)よりユーロスペース渋谷にて全国順次公開される。Text by KUROMIYA Yuzuユニークで愛すべきキャラクターが誕生2011年のアカデミー賞外国語映画賞のスウェーデン代表に選出され、日本国内でも「トーキョーノーザンライツフェスティバル2012」ほか、各地の映画祭で好評を得た本作がついに劇場公開を果たす。監督は、これが長編デビューとなるアンドレアス・エーマン。これまで物語の主人公として描かれることがほとんどなかった、アスペルガー症候群の青年を主人公に据え、彼の目に映る世界を視覚化した。主演は、スウェーデンの名優ステラン・スカルスガルドの息子ビル・スカルスガルド。北欧らしいカラフルなインテリアがスクリーンを鮮やかに彩り、爽やかなスウェーデ...
MOVIE|私たちの常識を“超越”した近未来サスペンス『トランセンデンス』

MOVIE|私たちの常識を“超越”した近未来サスペンス『トランセンデンス』

MOVIE|私たちの常識を“超越”した近未来サスペンスジョニー・デップ主演『トランセンデンス』『ダークナイト』『インセプション』の監督、クリストファー・ノーラン。そんな彼が製作総指揮を執り、主演にジョニー・デップを迎えたSF大作『トランセンデンス』が、6月28日(土)より全国公開される。Text by YANAKA Tomomiメガホンを取ったのは『インセプション』の撮影監督、ウォーリー・フィスターすべての情報がコンピューター化された壮大なる想像世界。それが“超越”を意味する映画『トランセンデンス』の舞台だ。圧倒的な映像美を作り上げ、アカデミー賞撮影賞など4部門を受賞した『インセプション』で撮影監督を務めていたウォーリー・フィスター監督が、SF映画に一石を投じるような作品を生み出した。主演はその独特のオーラで多くの人を魅了するとともに、数々のユニークなキャラクターを演じてきたジョニー・デップ。今回はコンピューターにアップロードされてしまった科学者、ウィルを演じる。彼ならではの演技で...
MOVIE|“エベレスト初登頂”の偉業が3D映像でよみがえる

MOVIE|“エベレスト初登頂”の偉業が3D映像でよみがえる

MOVIE|“エベレスト初登頂”の偉業が3D映像でよみがえる本格山岳ドラマ『ビヨンド・ザ・エッジ 歴史を変えたエベレスト初登頂』エドモント・ヒラリーによって達成された偉業、世界最高峰のエベレスト初登頂を描いた本格山岳ドキュメンタリードラマ『ビヨンド・ザ・エッジ 歴史を変えたエベレスト初登頂』。6月28日(土)より、全国ロードショーされる。Text by KUROMIYA Yuzu人類史上もっとも勇敢な冒険を驚異の3D映像で再現1953年にニュージーランド人の登山家、エドモンド・ヒラリーと、ネパール人のシェルパ テンジン・ノルゲイによって成し遂げられたエベレスト初登頂。本作ではその様子を、3D再現ドラマにくわえ、当時のアーカーブ映像や本人たちのインタビュー、実際のニュース映像などを交えて、ドラマティックに描き出す。また迫力の3D映像で彼らが体験した果敢な旅へと観客を誘うだけではなく、野望や恐怖心、圧倒的な障壁を前にしたときの人間の忍耐力、勇気。どのように自分自身の悪魔に打ち勝ち、自然...
MOVIE|スパイク・ジョーンズ最新作『her/世界でひとつの彼女』

MOVIE|スパイク・ジョーンズ最新作『her/世界でひとつの彼女』

MOVIE|セクシーでユーモラスなAIと恋に落ちたら……スパイク・ジョーンズ監督最新作『her/世界でひとつの彼女』 (1)2014年アカデミー賞に作品賞ほか全5部門でノミネートされ、見事オリジナル脚本賞を受賞したスパイク・ジョーンズ監督最新作『her/世界でひとつの彼女』が、6月28日(土)より全国順次公開される。Text by WATANABE Reiko(OPENERS)Siriが生まれる前に発想した「恋するAI」の革新的なアイデア1990年代にビョークのPVやNIKEのCMなど、数々の話題作を手がけ、ミシェル・ゴンドリーやクリス・カニンガムと並び、MTV界の巨匠と呼ばれたスパイク・ジョーンズ。『マルコヴィッチの穴』(2000年)で映画監督デビューを果たし、プロデューサーとして参加した『ヒューマンネイチュア』(2002年)や、人気絵本を実写化した『かいじゅうたちのいるところ』(2010年)などでも独特の世界観を作り上げてきた彼が、今回テーマに選んだのは、「AI(人工知能)」と...
MOVIE|インド人主婦が人生のキラメキを取り戻す心の旅『マダム・イン・ニューヨーク』

MOVIE|インド人主婦が人生のキラメキを取り戻す心の旅『マダム・イン・ニューヨーク』

MOVIE|インド人主婦が人生のキラメキを取り戻す心の旅世界中の女性にエールを贈る『マダム・イン・ニューヨーク』ごく普通のインド人主婦が、ニューヨークを訪れたことをきっかけに人生のキラメキを取り戻していく姿を描く、感動エンターテインメント『マダム・イン・ニューヨーク』。6月28日(土)より、シネスイッチ銀座ほかで全国順次公開される。Text by KUROMIYA Yuzu世界の幸せはちょっとのスパイスでできている『マダム・イン・ニューヨーク』は、歌って踊るといったこれまでのボリウッド映画のイメージを変えた珠玉作。主人公が英会話という小さなきっかけを通じ、それまで抱いていたコンプレックスをはねのけて、ひとりの女性としての誇りと自信を取り戻していく姿を描き出す。メガホンをとったのは、これが長編デビュー作となる新人女性監督ガウリ・シンデー。彼女はこの映画の大ヒットにより、もっとも成功したボリウッド映画監督のベスト5に選出された。主人公シャシを演じるのはボリウッド映画界の大女優、シュリデ...
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