アート
「アート」に関する記事
kizunaworld.org|最新作は奈良美智氏の映像作品
Kizunaworld.org最新作は奈良美智氏の映像作品坂本龍一氏が中心となってはじまった、アーティスト作品で繋がる参加型の東日本大地震被災地支援プロジェクト「kizunaworld.org」(キズナワールド・ドット・オルグ)。発足以来、世界中からぞくぞくとアーティストが参加しているが、このたびあらたに提供された作品は、美術家 奈良美智氏による映像作品だ。10月11日、公開された。Text by OPENERS奈良作品の癒しが、kizunaworldにkizunaworld.orgは、坂本龍一氏とメディアプロデューサー平野友康が発起人となり、プロジェクトに賛同するアーティストたちが作品を提供、作品に対する寄付を募ることで被災地への支援の輪を継続的に広めていくことを目的としている。今回追加された映像作品は、奈良美智氏が作品を手がけるスタジオでの制作風景と作品群を映像に取りまとめたもの。「淡々と過ぎてゆく日常の断片は、こうして見てみるとかけがえのない幸せな時間なのだと実感している」と...
ART|ポップでユニークな現代アートを展示、販売するアートギャラリー、青山に誕生
ART|ポップでユニークな現代アートを展示、販売アートギャラリー「ニューヨークギャラリー」が青山に誕生コンテンポラリーアートを中心に扱うアートギャラリー「New York Gallery(ニューヨークギャラリー)」が昨年末、青山にオープン。現在は、シェーン・ボーデンとミスター・ブレインウォッシュによるポップで独創性の高い作品が並ぶ。Text by YANAKA Tomomiもっとアートを身近に、ファッションの一部に「もっとアートを身近に、ファッションの一部となってほしい」そんな願いからオープンした「ニューヨークギャラリー」。そのコンセプトのとおり、店内には刺激を満たすポップでユニークな現代アートが展示されている。オープン間もない同ギャラリーに現在所属するアーティストはふたり。ひとり目は、英国前首相のトニー・ブレアから米雑誌『ヴォーグ』の会議室に至るまで、世界各国の著名なコレクターから愛されるオーストラリア出身、現在はカリフォルニアを拠点に活動するシェーン・ボーデン。彼の作品はギャラ...
RAT HOLE GALLERY|綿谷 修新作展「Juvenile」
RAT HOLE GALLERY│ラットホールギャラリー綿谷 修新作展「Juvenile」ラットホールギャラリーでは7月23日(金)から8月25日(水)までの期間中、綿谷 修の新作による個展「Juvenile」を開催する。夏のウクライナで4000kmもの旅の果てに偶然出会ったティーンエイジャーたちを数年にわたって撮影したカラー写真約30点が展示される。Text by OPENERS“Juvenile”少年から大人へと変わるつかの間の輝き2010年3月、『CHILDHOOD』と冠した写真集を刊行した綿谷 修が、つづく本展で発表する新作「Juvenile」では、幼年期から成人期へと成長するつかの間に見てとれる少年・少女たちの複雑な表情を写し出している。大人になることを待ち焦がれながらも無邪気に川辺で遊ぶ子どもたちには、純真さ、そして闊達さといった思春期特有の振舞いと同時に、大人に眼差されていることへの自覚を見出すことができる。彼らの瞳は仲間たちとふざけ、笑いあうときも、憂いた目でまっす...
RAT HOLE GALLERY|北島敬三の新作写真展「ISOLATED PLACES」
履歴を忘れ、行く先を見失った風景北島敬三の新作写真展「ISOLATED PLACES」写真家北島敬三氏の新作展覧会「ISOLATED PLACES」が4月6日(金)から5月13日(日)まで、南青山のRAT HOLE GALLERY(ラットホールギャラリー)で開かれる。Text by YANAKA Tomomikあたらしい写真集も刊行1970年代後半から90年代初頭にかけて、国内外の都市でストリートスナップを撮影し、81年には「NEW YORK」で木村伊兵衛賞を受賞、現在も国内外で活躍する北島氏。92年からは白いシャツ姿の人物を継続的に撮影する「PORTRAITS」と、無人の風景を撮影する「PLACES」という新シリーズをスタート、同時並行で制作を続けている。初期の「PLACES」では東京やロンドン、ニューヨーク、香港など世界の大都市が中心的な撮影地に選ばれるとともに、どの都市にも共通しているような都市風景が映し出され、都市をグローバリズムのスペクタクルとして捉えようとする作家の姿が...
ART│日本初公開「モニカ・ボンヴィチーニ」展がラットホールギャラリーで開催
多様な表現を試みながら表象のあいだにある関係を暴く日本初公開の「モニカ・ボンヴィチーニ」展ベルリンを拠点に制作するイタリア人アーティスト、モニカ・ボンヴィチーニの立体作品とドローイングによる日本初の展覧会が11月2日(金)から2013年2月3日(日)まで南青山のラットホールギャラリーで開催される。Text by YANAKA Tomomi立体やインスタレーション、平面など表現にとらわれない作品を展示1965年にイタリア・ヴェネツィアで生まれ、慣習や社会的なものの潜在的な意味に注目し、空間や権力、そしてジェンダーの関係を探求する作家として知られるモニカ・ボンヴィチーニ。1999年のヴェネツィアビエンナーレで金獅子賞を受賞したほか、今年は巨大な野外彫刻「RUN」がロンドンオリンピックのコミッションワークとして、オリンピックパークに恒久的に展示されるなど、世界的にも注目を集めるアーティストのひとりだ。その作品形態も立体、インスタレーション、写真やビデオ、紙作品とさまざまなカタチで展開。そ...
ART│ラットホールギャラリーでグレン・ライゴンによる日本初の個展を開催
ART│オバマ大統領のセレクトにより、ホワイトハウスにも作品を展示ラットホールギャラリーでグレン・ライゴンによる日本初の個展を開催ニューヨークに拠点を置くアーティスト、グレン・ライゴンによる日本初の個展が3月29日(金)から6月30日(日)まで南青山のラットホールギャラリーで開催され、新作のペインティングやネオン作品、ドローイングなどが並べられる。Text by YANAKA Tomomi代表作のテキストを用いた抽象画やネオン作品を紹介© Glenn Ligon Courtesy of the artist1960年にニューヨークのブロンクスに生まれたグレン・ライゴンはペインティングやネオン、シルクスクリーン、写真、インスタレーション、ビデオなど多岐にわたるメディウムを使って制作することで知られている。なかでも1980年代後半から制作されたテキストを用いた抽象画のシリーズは代表作として名高いもの。また、近年でもオバマ大統領のセレクトにより、ホワイトハウスへの貸し出しが決まるなど、ア...
ART│ラットホールギャラリーにてガーダー・アイダ・アイナーソンの初個展
ART|さまざまな表現方法を駆使する、世界が注目するアーティストガーダー・アイダ・アイナーソン展『I Am The Only Free Man On This Train』東京とニューヨークを拠点に活躍するアーティスト、ガーダー・アイダ・アイナーソン氏による個展『I Am The Only Free Man On This Train』が8月2日(金)から10月6日(日)まで港区南青山のラットホールギャラリーで開催される。新作のペインティングやシルクスクリーン、立体作品が発表される。Text by YANAKA Tomomi“権力と反権力”の一筋縄ではない関係性を浮かび上がらせる1976年にノルウェーで誕生したガーダー・アイダ・アイナーソン氏はペインティングや立体、コラージュ、写真、インスタレーションとさまざまな表現方法を駆使する気鋭のアーティスト。彼は、政治やポップカルチャー、サブカルチャーなどの幅広い領域からそこで機能している記号やシンボルを作品に取り込み、極端に拡大したり、一...
ART|アブラハム・クルズヴィエイガスによる日本初個展
ART│メキシコのコンセプチュアルアートの中心的アーティストアブラハム・クルズヴィエイガスによる日本初個展をラットホールギャラリーで開催メキシコ人アーティスト、アブラハム・クルズヴィエイガス(Abraham Cruzvillegas)による日本初個展『Autodestrucción5: Netsukumogamishungaseppuku』が7月4日(金)から、南青山のラットホールギャラリーでスタート。9月14日(日)まで開かれ、滞在制作により新作が発表される。Text by YANAKA Tomomi日本の伝統美術を参照にし、滞在制作により作品を発表1968年、メキシコシティに生まれ、現在もメキシコを拠点に活動しているアブラハム・クルズヴィエイガス。メキシコ国立自治大学で美術と哲学を学び、1980年代後半から1990年代にかけてメキシコシティで起こった、コンセプチュアルアートの潮流の中心的アーティストとして注目を集め、経済・社会、政治、歴史をとおしたアイデンティティや自己構築の問...
ART FILE 35|一新したヴァン・ゴッホ美術館を訪れる|連載「世界のアート展から」
ART FILE 35|オランダ・アムステルダム|ヴァン・ゴッホ美術館一新したヴァン・ゴッホ美術館を訪れる(1)昨年、大規模なリニューアルをおこなったオランダ・アムステルダムに位置する「ヴァン・ゴッホ美術館」。その全貌を探るべく、OPENERSは今年の2月に美術館を訪れ、20世紀の芸術界にもっとも影響力を及ぼした巨匠画家ヴィンセント・ヴァン・ゴッホの名作と、彼の生涯をあらたな形で再発見した。Text by Winsome Li(OPENERS)自画像の背後に隠されたストーリーヴィンセント・ヴァン・ゴッホ(以下、ゴッホ)は、芸術家として歴史に名を残したと同時に、その壮絶な人生も広く知られている。世界で一番ゴッホの作品を収蔵するヴァン・ゴッホ美術館は1973年に設立され、200点もの作品とゴッホの肉筆手紙を多数展示している。このたび一新したヴァン・ゴッホ美術館は数かずの名作のほか、彼の人生に起こったさまざまな事件や心の葛藤、そして自ら命を絶つまでの彼の生涯の出来事を、展示の一部として論...
ART FILE 34|20世紀前半の名作アートがずらりと並ぶ『Keys to a Passion』
ART FILE 34|フランス・パリ|「フォンダシオン ルイ・ヴィトン」20世紀前半の名作アートがずらりと並ぶ『Keys to a Passion』昨年10月、パリ・ブローニュの森にルイ・ヴィトンにより設立された現代アートの美術館「フォンダシオン ルイ・ヴィトン」でオープニングプログラムの第3弾となる『Keys to a Passion』が開催。7月6日(月)まで開かれている。Text by YANAKA Tomomi展示方法を工夫し、より独創的な空間を実現現代アートのあらたな発信地として昨年10月に華々しくオープンした「フォンダシオン ルイ・ヴィトン」。近代建築の奇才としても知られるフランク・ゲーリーが手掛ける建物にも注目が集まったことも記憶にあたらしい。4月1日からスタートした『Keys to a Passion』は、美術館の創立理念でもある「フォンダシオンの芸術活動全般への取り組み」を再認識するエキシビション。本展のために、ロシアのエルミタージュ美術館やニューヨーク近代美術...
ART|写真家・ホンマタカシ個展「Seeing Itself-見えないものを見る」開催
ART|太宰府天満宮アートプログラム第9弾写真家・ホンマタカシ個展「Seeing Itself-見えないものを見る」開催2006年から太宰府天満宮で展開する“太宰府天満宮アートプログラム”の第9弾となる写真家・ホンマタカシの個展「Seeing Itself-見えないものを見る」が、4月26日(日)より太宰府天満宮宝物殿で開催される。Text by KAJII Makoto (OPENERS)ホンマ氏が「太宰府天満宮千百余年の営み」のなかに見たもの「学問の神様」菅原道真公を御祭神とし、創建の昔から変わらない天神信仰の場として、人びとが行き交い集う太宰府天満宮。“太宰府天満宮アートプログラム”は、国内外で活躍中のアーティストを招き、彼らの視点を通して映し出された、太宰府・太宰府天満宮の一面をあらたな文化として、世界へ、未来へ向けて発信している。写真家・ホンマタカシ個展「Seeing Itself-見えないものを見る」の“Seeing Itself”とは、見ること自体に着眼するホンマ氏が...
ART|新宿・B GALLERYで、操上和美 写真展「SELF PORTRAIT」開催
ART|操上和美氏のトークショーは4月18日(土)に開催新宿・B GALLERYで、操上和美 写真展「SELF PORTRAIT」開催1960年代から現在まで写真、雑誌、広告、映像など幅広い表現の第一線で活躍しつづける写真家・操上和美。新作写真展「SELF PORTRAIT」が、BEAMS JAPAN 6階のB GALLERYで4月10日(金)から開催される。Text by KAJII Makoto (OPENERS)写真集『SELF PORTRAIT』も発売写真展「SELF PORTRAIT」は、操上和美氏自らが「絶景」と語るポートレイト作品を中心に、1970年代から撮り溜めた風景や広告使用の写真を重ねてプリントしたあたらしい試みの作品群を展示販売。操上氏が愛をもって撮影してきた数々のポートレイトには、ビームスと親交の深い人びとも被写体として登場。異なる手法ながら、日本のファッション&カルチャーシーンを牽引してきた操上氏とビームスが手を組み、あたらしい作品を写真展と写真集というか...
ART|ドイツ人写真家カンディダ・へーファーの個展
ART|迫力ある大型作品7点を展示ドイツ人写真家カンディダ・へーファー個展 ユカ・ツルノギャラリーで開催ドイツの現代写真を代表するアーティスト、Candida Höfer(カンディダ・へーファー)による個展が、東雲のユカ・ツルノギャラリーで開かれている。5月10日(土)まで。Text by YANAKA Tomomiがらんとした空間の意図カンディダ・へーファーは1944年に生まれ、現在はドイツ・ケルンを拠点に活動を展開する現代写真家。アンドレアス・グルスキーやトーマス・シュトゥルートらとともに「ベッヒャー派」の一人として知られている。1973年から1982年までデュッセルドルフ美術アカデミーに在籍し、映画を学んだ後、ベッヒャー夫妻に師事。図書館や宮殿など、豪奢な建築の室内空間を正面から撮影した作品で注目を浴び、2003年にはベネチアビエンナーレのドイツ代表にも選ばれ、ニューヨーク近代美術館(MoMA)などでも展覧会が開かれてきた。鉄道や駅、温泉、図書館、美術館、動物園、オペラハウス...
ART|フランス人写真家ヴァネッサ・フランクリンによる個展『Bleu』
ART|テーマはお花見や建設現場で大活躍の、あのブルーシート!日本で活動するフランス人写真家ヴァネッサ・フランクリンによる個展『Bleu』日本を拠点に活動しているフランス人写真家ヴァネッサ・フランクリン(Vanessa Franklin)が日本ではおなじみのブルーのビニール・シートを取り上げた個展『Bleu』。4月12日(土)から5月2日(金)まで、イムラアートギャラリー京都で開催される。Text by YANAKA Tomomiブルーシートをドレスのようにして身にまとった友人たちを撮影2011年1月から日本に在住しているヴァネッサ・フランクリン。日本で出合った数々のオブジェクトのなかで、特に彼女が注目したのが、日常生活のいたるところにある、ブルーのビニール・シートだった。花火大会から、建設現場、そして非常用品に至るまで、日常の重要な瞬間にもちいられるブルーシートを現代日本文化の具象化として捉えたという。ブルーシートの持つ多種多様な変異性に魅了された彼女は、スタイリストの松田晃斉の...
ART|代官山 蔦屋書店にてアヤ・ブラケットの写真展「Soiled」開催
ART|西海岸の食文化を撮りつづけてきた写真家による個展代官山 蔦屋書店にてアヤ・ブラケットの写真展「Soiled」開催西海岸フードカルチャーを見つづけてきたフォトグラファー Aya Brachett(アヤ・ブラケット)による写真展「Soiled」が、代官山 蔦屋書店にて5月1日(木)から5月18日(日)まで開催される。Text by KUROMIYA Yuzu身近にある食べ物いつもと違った表情にニューヨークタイムズマガジン、ガストロノミカ、モノクル、エココロなどのさまざまな雑誌で活躍し、ライフワークとして「食」にかんするあらゆることを撮りつづけているフォトグラファー アヤ・ブラケット。カリフォルニア・オークランドを拠点に活動する彼女は、アメリカ西海岸に「美味しい革命」起こしたアリス・ウォータースのレストラン「シェ・パニース」を始めとする、西海岸フードカルチャーを直に見つづけてきた唯一の写真家でもある。今回の個展では、いつも身近にある食べ物が、岩や砂、木くずなどの自然物と絡み合い、...