ART｜ポップでユニークな現代アートを展示、販売するアートギャラリー、青山に誕生

ART｜ポップでユニークな現代アートを展示、販売

アートギャラリー「ニューヨークギャラリー」が青山に誕生

コンテンポラリーアートを中心に扱うアートギャラリー「New York Gallery（ニューヨークギャラリー）」が昨年末、青山にオープン。現在は、シェーン・ボーデンとミスター・ブレインウォッシュによるポップで独創性の高い作品が並ぶ。

Text by YANAKA Tomomi

もっとアートを身近に、ファッションの一部に

「もっとアートを身近に、ファッションの一部となってほしい」そんな願いからオープンした「ニューヨークギャラリー」。そのコンセプトのとおり、店内には刺激を満たすポップでユニークな現代アートが展示されている。

オープン間もない同ギャラリーに現在所属するアーティストはふたり。ひとり目は、英国前首相のトニー・ブレアから米雑誌『ヴォーグ』の会議室に至るまで、世界各国の著名なコレクターから愛されるオーストラリア出身、現在はカリフォルニアを拠点に活動するシェーン・ボーデン。彼の作品はギャラリーのメインフロアに展示されている。

そして、ふたり目は映画監督からアーティストに転身するという異色の経歴をもち、グラフィティアート・シーンを盛り上げ、時計ブランド「ウブロ」とのコラボレーションなどでも知られるフランス人アーティスト、ミスター・ブレインウォッシュ。店内奥では彼の希少価値の高い原画と、彼自身がペイントした貴重な壁画も見ることができる。

取り扱われる作品は10万円以下から購入することができ、オンラインでも販売されているという。

「入りづらい」「高そう」といった日本でのギャラリーのイメージを覆すべく誕生した「ニューヨークギャラリー」。シェーン・ボーデンやミスター・ブレインウォッシュといったアーティストの作品が自分の家にある、それだけで日常はもっと刺激のあふれるものになりそうだ。

Shane Bowden｜シェーン・ボーデン
オーストラリア出身。2007年から2013年にかけて、ハワイにギャラリーを構えて活動していたが、現在はサンディエゴに拠点を移し製作活動をおこなっている。代表作はペイントや写真を使った、風刺的かつポップなテイストの6つのコレクション。ピカソやアンディ・ウォーホルを彷彿とさせる、独創的でダイナミックな作品で人気を博している。

Mr. Brain Wash｜ミスター・ブレインウォッシュ
映画監督から転身したという異色の経歴をもつフランス人アーティスト。現在はロサンゼルスを拠点に活動中。アンディ・ウォーホル、マルセル・デュシャン、ジャクソン・ポロックといった巨匠から、バンクシー、ダミアン・ハースト、シェパード・フェアリーら現在活躍中のアーティストまで、彼らの作品をうまく取り込んだポップな作品にファンが急増。出す作品すべてが完売するなど、注目度の高いアーティストである。