kizunaworld.org|坂本龍一が提案する、あらたなニッポン復興策
LOUNGE / MUSIC
2015年4月27日

kizunaworld.org|坂本龍一が提案する、あらたなニッポン復興策

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坂本龍一が提案する、あらたなニッポン復興策

坂本龍一氏と「skmtSocial」のパートナーでもあるメディアクリエイターの平野友康氏が、被災地の一日も早い復旧・復興を支援するためのプロジェクト「kizunaworld.org」を立ちあげた。さまざまなアーティストから作品の提供を受け得られた収益や寄付を、長期的に今回の震災被害に対する支援に役立てていこうというプロジェクトだ。

Text by OPENERS

アーティストの個の力を

「kizunaworld.org」は、ひととひととが繋がってゆくことで支援の輪が広がることを目的とし、「プロダクションでも、レーベルでもなく、アーティスト個人の力でできることをできるかぎりかたちにしていきたい」という想いからはじまった。「一過性ではなく長期間継続できる活動にしてゆくこと」を目指し、被災地のいまに対し「目的と関心をもって支援を届けてゆく」。このプロジェクトの趣旨に賛同するアーティストたちからチャリティ作品の提供を受け、少しでも多くの支援金が集められるようさまざまなかたちでアーティストの力を活かしていくという。

kizunaworld.org|坂本龍一が提案する、あらたなニッポン復興策2

坂本龍一氏

kizunaworld.org|坂本龍一が提案する、あらたなニッポン復興策3

発起人のひとり メディアクリエイターの平野友康氏

最初の提供作品は、発起人でもある坂本龍一氏とイタリア人現代美術家ヴァレリオ・ベッルーティ氏の共作であるアニメーション作品「KIZUNA」(トップ画像)。ベッルーティ氏が2011年1月に日本で発表したアニメーション作品で、音楽は2010年末、坂本龍一氏がこのアニメーションのために制作したものだ。ベッルーティ氏の被災者支援の一助になればという願いによって本作品の提供が実現した。

集まった寄付金は明確な目的のもとに役立てられるよう、被災地で普遍的に必要とされるであろうテーマを5つ設け、それらの代表的な団体へ寄付をする。そのテーマとは、『医療』『こども』『食料』『住宅』『エネルギー』の5つ。『医療』は「国境なき医師団」、『こども』は「Save the Children」、『食料』は「被災地NGO 恊働センター/野菜サポーター」、『住宅』は「ボランタリー建築家機構 坂茂/東日本大地震 津波 支援プロジェクト」、『エネルギー』は「環境エネルギー政策研究所/つながり・ぬくもりプロジェクト」への寄付に、それぞれ充てられる。このプロジェクトによって集められた寄付金の全額(決済手数料をのぞく)は、5 つの組織に均等に配分される。

また、寄付をしてもらったひととの繋がりを保つために、寄付金の透明性をもつことはもちろん、寄付先の活動状況など被災地の復興への道筋が、メールニュースやTwitterをつうじて随時報告される。これにより、被災地でどのような支援が必要かをともに考えていける場を設けていく。ときにはUstreamなどのソーシャルメディアを使い、被災地のいまを支援者とともに共有していくことも企画する予定だ。

           
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