アート
「アート」に関する記事
ART|展覧会と映画、ふたつの視点から写真家・現代美術作家 杉本博司に迫る
ART|映画『はじまりの記憶 杉本博司』も公開!20世紀を代表するファッションをとおして“装う”ことを問う「杉本博司 ハダカから被服へ」原美術館にて開催国際的に高い評価を受ける写真家・現代美術作家 杉本博司による展覧会「杉本博司 ハダカから被服へ」が、3月31日(土)から7月1日(日)まで、東京・品川の原美術館にて開催。さらに同時期に映画『はじまりの記憶 杉本博司』も公開され、その後DVDの発売を予定している。Text by FUJITA Mayu (OPENERS)「人類の古層の記憶」を追い求める作家 杉本博司デジタルメディア時代のいま、写真画像の加工や修正は、コンピュータ上で誰でも容易におこなえるものとなった。そんなテクノロジーの進化とは裏腹に、世界は写真家・現代美術作家 杉本博司の“眼”を求めている。デジタル時代以前より写真は虚構であることを見抜き、カメラの眼で世界を捉えることで、人間の性(さが)を追求。その精緻なモノクロームのプリントは、透徹した思考と卓越した技術に裏打ちさ...
Leica|プロ向けストア「ライカプロフェッショナルストア東京」リポート
Leica|ライカライカカメラ世界初のプロフェッショナル向けストアが銀座にオープン「ライカプロフェッショナルストア東京」リポートプロ・アマを問わず世界中のフォトグラファーを魅了してやまないカメラといえば、ドイツが誇る光学機器メーカー、ライカカメラ社のカメラだろう。このたびそのライカカメラ社が、世界初となるプロフェッショナル・ハイアマチュア向けのストア「ライカプロフェッショナルストア東京」を銀座にオープンした。加藤孝司 OPENERS BLOG更新中!Text by KATO Takashi写真とアートの創造的な空間に昂ぶる「ライカプロフェッショナルストア東京」はライカカメラ社世界初となる、プロフェッショナルフォトグラファー、ハイアマチュアフォトグラファーのためのあたらしいスペースだ。場所は日本のライカファンにはおなじみのライカ銀座店が入居するビルの2階。ライカ銀座店の入口とは異なりエレベーターで2階に上がる。ライカカメラ社が一昨年発表したプロ仕様のデジタルカメラ「ライカ Sシステム...
PROJECT|「365日 Charming Everyday Things」が銀座上陸
話題のプロジェクト「365日 Charming Everyday Things」銀座『ポーラ ミュージアム アネックス』でスタート!今年の1月に、パリのバスティーユデザインセンターでの展示・販売からスタートして、2月に青森と東京駅を巡回、大きな話題を呼んでいるプロジェクト「365日 Charming Everyday Things」(サンロクゴ)。3月25日(日)まで、銀座『ポーラ ミュージアム アネックス』で開催されている。Text by KAJII Makoto (OPENERS)Photographs by Amazon Kajiyama日本人の毎日の暮らしに寄り添う日用品は、じつに多種多様“365日=サンロクゴ”という名前のとおり、日めくりカレンダーに沿って1日1日セレクトされた日本の魅力的な品々365点を紹介し、販売する「365日 Charming Everyday Things」(サンロクゴ)。銀座『ポーラ ミュージアム アネックス』では、パリの展示の際に使用したおなじ...
NOS|ノス 若野 桂の個展も開催、アートと音楽が出合う夜
NOS|ノス若野 桂の個展も開催アートと音楽が出合う夜シンガーソングライターのbirdと、アーティスト若野 桂(もしの・かつら)によるライブイベント「Bless ~bird×katsura moshino“Family Tree”」が3月27日(火)、恵比寿の「NOS ORG(ノス オルグ)」で開かれる。また、3月24日(土)には多彩なミュージシャンも参加するアートショーも「NOS EBISU(ノス エビス)」で開催。いずれもアートと音楽の融合、共鳴しあう特別な夜を楽しみたい。Text by YANAKA Tomomiアコースティックなバードの音に合わせて描かれる、若野 桂のアートbirdのデビュー当時から、彼女のアートワークやミュージックビデオを手がけてきた若野 桂(もしの・かつら)。1980年代にイラストレーションにCG技術をミックスした作風で脚光を浴びた彼は、アメリカでのNIKEのバスケットボール・グローバルキャンペーンなどで注目を集めると同時に、日本においてもさまざまなアー...
ART|世界が注目するシンガポールの現代アート地区「ギルマン・バラックス」とは?
ART|来年には村上隆率いるカイカイキキギャラリーも開廊世界が注目するシンガポールの現代アート地区「ギルマン・バラックス」とは?近年、アートシーンの盛り上がりをみせるシンガポール。今年9月に誕生し、日本の著名なギャラリーも入るアート地区「ギルマン・バラックス」に、現代アートの鬼才・村上隆氏率いるカイカイキキギャラリーが来年開廊するというニュースが飛び込んできた。大きな広がりをみせる“アートな都市”シンガポールに今後、ますます注目が集まりそうだ。Text by YANAKA Tomomiすでに日本からも3つのギャラリーが出店シンガポールが芸術都市として発展させるため、今年9月に政府の肝いりで誕生した「ギルマン・バラックス」。シンガポールをアジアのアート発信地とすべく、植民地時代に英軍の施設として使用されていた場所に政府が6億円以上を投じ、最先端のアート地区へと変貌させた。広さ約6.4ヘクタールもの広大な敷地内には、14棟の建物が点在し、日本を含むオーストラリア、ドイツ、イタリア、中国...
ART|ライカ銀座サロン アレックス・マヨーリ写真展 Image Avenue開催
ART|ライカ銀座サロンアレックス・マヨーリ写真展 Image Avenue世界的に有名な写真家集団マグナム・フォトの代表を務めるアレックス・マヨーリ氏の写真展 Image Avenueが3月23日(金)から6月24日(日)までライカ銀座店サロンで開かれる。Text by YANAKA Tomomi気迫あふれる報道写真とヴェネチアを舞台に撮影された写真を同時に展示1971年イタリアに生まれたアレックス・マヨーリ氏は10代から報道写真に携わり、96年からマグナム・フォトに参加。これまでに紛争地や南米、アフリカなどで精力的な取材をつづけてきた。今年の世界報道写真賞では、“アラブの春”で辞任を否定するムバラク大統領の演説の後にシュプレヒコールをあげて抗議するひとびとの写真で、ゼネラルニュース部門の1位に輝くなど、世界的に活躍している。今回の写真展はライカとマグナム・フォトが昨年春から取り組む共同プロジェクトの一環として企画。写真展では、ライカの最新M型カタログのために、“水の都”ヴェネチ...
MOVIE|村上隆の初監督作『めめめのくらげ』完成披露試写会に5組10名様をご招待!
MOVIE|アーティスト・村上隆の初監督作品実写+CGアニメーションの融合で生み出されるSFファンタジー2013年4月26日(金)公開決定! 『めめめのくらげ』日本を代表するアーティストとして、世界で認知されている現代美術家・村上隆の初監督映画『めめめのくらげ』の公開日が、4月26日(金)に決定した。TOHOシネマズ六本木ヒルズほか、全国順次ロードショー。OPENERSではこれに先立ち、4月18日(木)18:30から開催される、監督の村上隆ほか俳優の斎藤工などが登壇予定の完成披露試写会に5組10名様を招待する。Text by IWANAGA Morito(OPENERS)壮大なスケールと世界感で贈る意欲作村上隆は、ヴェルサイユ宮殿での個展や、ルイ・ヴィトンとのコラボレーションでも話題を呼んだ、世界的な注目を浴びている現代美術家だ。自身初となる映画作品『めめめのくらげ』は、フルCGアニメーション作品としてあたためていた企画をベースにした、震災後の日本を舞台にファンタジックな世界を描き...
ART|現代美術アーティスト黒田アキ個展開催
ART|パリ在住の現代美術アーティスト黒田アキが日本で20年ぶりに本格展開催黒田アキ『宇宙庭園=コスモガーデン』+小篠弘子 1993年に東京国立近代美術館で開催された個展以来、日本では20年振りとなる、黒田アキ『宇宙庭園=コスモガーデン』+小篠弘子が、銀座・KHギャラリー銀座で開催されている。Text by KAJII Makoto (OPENERS)1年前にオープンした小篠弘子(コシノヒロコ)さんのギャラリーで開催中ファッションデザイナーとして第一線で活躍するかたわら、水墨画や絵画の制作に取り組んでいる小篠弘子さん。小篠さんはアーティストとしての活動も活発におこなっていて、1年前にギャラリー「KHギャラリー銀座」をオープンした。また、今年の5月には、安藤忠雄氏の初期の作品である自宅を「KHギャラリー芦屋」として一新している。小篠さんは数カ月ごとにパリを訪れるが、ある日、黒田アキ(本名・黒田明比古)という人物と出合う。小篠さんは以前よりその名を耳にしていたが、黒田氏のアトリエを訪問...
ART FAIR TOKYO 2015|特別企画展の見どころを紹介
ART FAIR TOKYO 2015|アートフェア東京2015さまざまなジャンルのアートを東京で体感する琳派から現代アートまで、特別企画展の見どころを一挙紹介(1)3月20日(金)から22日(日)までの3日間、「アートフェア東京」が有楽町・東京国際フォーラムで開催される。10回目の開催を記念し、「琳派」と、「ヴェネツィア・ビエンナーレ」を切り口に、日本独自の美術の文脈と、国際的な美術の文脈から日本の現代アートを辿る特別展示が企画されている。また、アマナサルトのブースでは建築家・安藤忠雄による作品集も国内ではじめて発表される。全3回にわたってお届けする「アートフェア東京2015」特集の第2弾は、特別企画展などを中心にアートフェア東京の見どころをお伝えする。Text by ART FAIR TOKYO PR琳派のもつポップ性とは? 「琳派はポップ / ポップは琳派」現代アートがグローバル化するなか、日本独自の美術表現を改めて見直し、より歴史的な文脈で日本の美術を再考する取り組みが多く...
ART|東京ミッドタウンで現代アートフェア『G-tokyo 2013』
ART|日本のアートシーンを牽引するトップギャラリーの競演!東京ミッドタウンで現代アートフェア『G-tokyo 2013』日本を代表するトップギャラリーが競演し、気鋭のアーティストの新作やミュージアムクラスの大作を展示するとともに購入もできるという、現代アートフェア『G-tokyo 2013』が3月23日(土)、24日(日)と東京ミッドタウンで開かれる。Text by YANAKA Tomomi草間彌生の立体作品、名和晃平の新作など見どころが目白押し日本のアートシーンを牽引するトップギャラリーのみが出展でき、企画展形式で質の高い作品を提供する独自のスタイルが注目を集める『G-tokyo 2013』。4回目を迎える今年も特別に制作された新作をはじめ、有名アーティストらの作品が一堂に会する。Danh Vo/ 《おいしさを笑顔に》2013 / 51×127 cm ©Dahh Vo, Courtesy of the artist and Take Ninagawa, Tokyo: Phot...
EVENT|社会学者 南後由和・美術家 大山エンリコイサム、都市とアートの関係を考える
EVENT│雑誌『TOO MUCH magazine』主催のレクチャーシリーズ都市とアートの関係を考えるRomantic Geography雑誌『TOO MUCH magazine』によるレクチャーシリーズRomantic Geographyが4月22日(日)、原宿のアート&カフェスペースVACANT(ヴァカント)で開催される。今回は社会学者の南後由和氏と、美術家 大山エンリコイサム氏が講師となり、都市とアートの関係性について考える。Text by KASE Tomoshige(OPENERS)オランダ人画家とストリート・アートからの都市の考察あらゆる分野で活躍する批評家やアーティストを招き、レクチャーやワークショップをおこない、さまざまな事象について学ぶレクチャーシリーズRomantic Geography。今回は、2時限に分けて開催され、1限目は南後氏が講師となり、「コンスタントのニューバビロンから現代都市を考える」をテーマに語る。1950~70年代に活躍したオランダの画家コン...
EVENT|10万個の“ホタル”が夜の隅田川に舞う!
EVENT|スカイツリーとLEDが奏でる「ひかりのシンフォニー」10万個の“ホタル”が夜の隅田川に舞う!もし隅田川にホタルがいたなら──。そんな夢のような話が現実になる? 5月6日、ゴールデンウィーク最終日の夜、約10万個の人工“ホタル”が水面を舞う、アートインスタレーション「ひかりのシンフォニー」がおこなわれるのだ。Text by TANAKA Junko (OPENERS)当日は、スカイツリーもひと足先にライトアップ姿を披露かつて、川が人びとの生活の中心を担っていた時代。隅田川は芸術・文化の発信基地として、江戸の街でも一、二を争う賑わいをみせていた。しかし、高度成長期に突入し、工場排水や生活排水が流れ込むようになると、水質の悪化とともに人びとの関心も薄れていったという。東京都では現在、地元の地方自治体、民間事業者と協力して水質の改善に努め、東京スカイツリー®の開業で注目を集める隅田川エリアにかつての賑わいをよみがえらせようと、「隅田川ルネサンス」と銘打ったさまざまな取り組みを進...
ART|マッツ・グスタフソン|モード界の第一人者が描く、普遍の美しさ
ART|アーティスト マッツ・グスタフソンモード界の第一人者が描く、普遍の美しさファッションを題材として第一線で活躍しているスウェーデン出身のイラストレーター、マッツ・グスタフソン。より本質的なテーマを求めて水辺の岩や木々を描き続ける彼の近作を紹介する、待望の個展が開催される。静かで穏やかな世界観は、ざわめく時代のなかで、ひときわ特別なものに見える。 Text by TSUCHIDA Takahiroファッションを極めたさきに、行き着いた境地マッツ・グスタフソンは、ファッションイラストレーターとして1980年からニューヨークを拠点に活躍してきた。その作品は『VOGUE』や『VISIONAIRE』などの誌面を頻繁に飾るとともに、多くのラグジュアリーブランドのキャンペーンヴィジュアルなどに用いられている。手法は主に水彩で、独特のミニマムさと繊細なグラデーションが特徴といえる。ファッション以外の題材に、彼が力を注ぐようになったのは80年代末。より本質的なテーマを求めた彼は、ヌードや自然を...
NEWS|ベネッセアートサイト直島20周年「建築シンポジウム」開催
ベネッセアートサイト直島20周年企画「生成SEISEI」「建築シンポジウム」に参加しよう今年20周年を迎えたベネッセアートサイト直島の活動において、建築は自然やアートとともに重要な要素のひとつ。これまで建築をどのように捉え、作ってきたのか、またそれらの建築によって場がどう変化したのか――ベネッセアートサイト直島を“建築”をとおして考える「建築シンポジウム」が、6月10日(日)に開催される。Text by KAJII Makoto (OPENERS)時代を代表する3名の建築家は、直島のなにを語るのか安藤忠雄設計のベネッセハウス、三分一博志設計の犬島アートプロジェクト「精錬所」、妹島和世設計の犬島「家プロジェクト」、西沢立衛設計の豊島美術館――6月10日(日)に開催されるシンポジウムでは、「ベネッセアートサイト直島における建築とは」をテーマに、直島に実際にかかわった建築家の三分一博志氏、妹島和世氏、西沢立衛氏と、コーディネーターに建築史・建築批評家の五十嵐太郎氏を迎えて、建築をとおして...
EVENT|多彩なプリントカルチャーと出合える10日間、「マガジンライブラリー 10」開催
EVENT|最先端の雑誌、アートブックなど多彩なプリントカルチャーと出合う「マガジンライブラリー 10」開催世界各国の雑誌やアートブックなどのプリントカルチャーをジャンルを問わず集めて展示する、a Zillion ideasによる「マガジンライブラリー」。その第10回目は、5月3日(木・祝)より13日(日)まで、代官山のヒルサイドテラスで開催される。Text by KAJII Makoto (OPENERS)日本では手に入らない雑誌も多数ラインナップ第10回目となる今回は、従来どおり、世界各国で発行される、日本ではなかなか手に入らない貴重なタイトルの展示が多数。さらにクリエイターたちが自分の作品を自由に紹介できるワークショップやインスタレーション、マーケットなど、さまざまなイベントも同時に開催する。5月3日から6日のオープニングウィークでは、出版物の展示紹介のみをフィーチャー。その翌週からは、クリエイターたちが自分の作品や好きな雑誌を紹介できる「ペチャクチャセッション」や、『TOO...