ART|現代美術アーティスト黒田アキ個展開催
LOUNGE / ART
2015年5月14日

ART|現代美術アーティスト黒田アキ個展開催

ART|パリ在住の現代美術アーティスト黒田アキが日本で20年ぶりに本格展開催

黒田アキ『宇宙庭園=コスモガーデン』+小篠弘子

 

1993年に東京国立近代美術館で開催された個展以来、日本では20年振りとなる、黒田アキ『宇宙庭園=コスモガーデン』+小篠弘子が、銀座・KHギャラリー銀座で開催されている。

Text by KAJII Makoto (OPENERS)

1年前にオープンした小篠弘子(コシノヒロコ)さんのギャラリーで開催中

ファッションデザイナーとして第一線で活躍するかたわら、水墨画や絵画の制作に取り組んでいる小篠弘子さん。小篠さんはアーティストとしての活動も活発におこなっていて、1年前にギャラリー「KHギャラリー銀座」をオープンした。また、今年の5月には、安藤忠雄氏の初期の作品である自宅を「KHギャラリー芦屋」として一新している。

小篠さんは数カ月ごとにパリを訪れるが、ある日、黒田アキ(本名・黒田明比古)という人物と出合う。小篠さんは以前よりその名を耳にしていたが、黒田氏のアトリエを訪問し、その仕事の幅広さや奥深さ、多彩な交友関係に驚いたという。

黒田氏のアトリエは、エコール・ド・パリの芸術家たちが集ったモンパルナス界隈にある。仕事の合間に通うカフェは彼の創作の原点であり、彼が長年取り組んできた「宇宙庭園=コスモガーデン」という概念はカフェから生まれたといっても過言ではない。

黒田氏は、広大な宇宙のなかでは小さな存在に過ぎない人間が出合い、思考し、行動し、互いに共生的な庭をつくっている――ひととひとが出合う場はとても重要であり、それが「宇宙庭園=コスモガーデン」だと考える。

これまで数多くの出合いを経験し、そのたびにあらたな世界を切り開いてきた小篠弘子さんにとって、黒田氏の思考は共感できるもので、すっかり意気投合したふたりは、一緒に展覧会を開こうと思い立つ。

黒田アキというアーティストが、小篠弘子という個性溢れるパートナーを迎えて、いったいどのような「宇宙庭園=コスモガーデン」を創出するのか。ふたりの出合いが生み出す鮮烈なスパークを目撃したい。

黒田アキ|KURODA Aki

1944年、京都生まれ。1980年にパリ国際ビエンナーレに出品し、間もなくマチスやミロ、ジャコメッティを世に送り出したマーグ・ギャラリーと専属契約を交わした。ヨーロッパ各国で数々の個展を開催し、日本では1993年に東京国立近代美術館において、当時最年少で個展を開催。また翌年にはサンパウロ・ビエンナーレに参加し世界的な評価を受けた。安藤忠雄やリチャード・ロジャースといった建築家とのコラボレーションなど、他分野との交流も多い。

黒田アキ『宇宙庭園=コスモガーデン』+小篠弘子

会期|2014年2月23日(日)まで開催中

会場|KHギャラリー銀座

東京都中央区銀座4-3-13 和光並木通ビルB1F

営業時間|10:30~19:00

休廊日|会期中は土日も営業、年末年始(12月27日~1月5日)のみ休廊

Tel. 03-5159-6877
www.kh-gallery.com

           
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