アート
「アート」に関する記事
ART|現代アーティスト「谷口真人 展」開催
目に見えるものとしての"存在"と、見えないものである"存在感"との間を行き来する表現現代アーティスト「谷口真人 展」開催今年4月に渋谷『SUNDAY ISSUE』で開催した個展が好評だった現代アーティストの谷口真人氏。「谷口真人 展」が、8月19日(金)から9月30日(金)まで『Lamp Harajuku』にて開催される。Text by OPENERSあらゆる情報・イメージが叛乱し、私たちの主観にまで影響をおよぼす表現アート業界はもとより、ファッション、IT業界など幅広い分野から注目される谷口真人氏の作品。今回は、ファッションブランド「writtenafterwards(リトゥンアフターワーズ)」と異色のコラボレーションも実現。現代におけるイメージの叛乱、存在感、ポップ、少女、今日的な主題をもちつづけながら、さらに進化しつづけるアーティストのいまにフォーカスする。谷口氏の代表作である鏡の女の子シリーズでの、どろどろの絵の具と鏡に裏映しになった少女たちは、生々しいと同時にポップで記号...
ART|川本史織 個展「男装と女装」開催
パフォーマンスユニットAIZENNとアイドル古川未鈴川本史織 個展「男装と女装」開催写真家 川本史織氏 今回の展覧会「男装と女装」は、秋葉原で働く女の子たちを写した一連のシリーズ。ユカリアート・コンテンポラリー夏の特別企画として、8月27日(土)まで『YUKARI ART CONTEMPORARY』にて開催されている。文・写真=川本史織厳密に言うと「男装と女装と踊ってみた」が正解パフォーマンスユニットAIZENNの「男装」と「女装」の写真プリントと、アイドル古川未鈴が固定された風景で踊る「踊ってみた」動画の展示。「男装と女装」というタイトルは、仮で進めていたものであり、わかりやすいのでそのままタイトルにしたが、厳密に言うと「男装と女装と踊ってみた」が正解。installationview3【みりん】踊ってみた「男装」は、「女性が男性の格好」をすることにより成立するのが普通。その対局に「女装」があるとすれば、それは「男性が女性の格好」をすることにほかならないはずだが、ここでは、ボーイ...
ART|「ヨコハマトリエンナーレ2011」レポート(前編)
「OUR MAGIC HOUR ─世界はどこまで知ることができるか?─」「ヨコハマトリエンナーレ2011」レポート(前編-1)横浜を舞台に3年に一度おこなわれる、現代アートの国際展「ヨコハマトリエンナーレ2011」。風光明媚なヨコハマの街で開催される現代アートの国際展とあって、アートファンならずとも要注目のイベントだ。港町の風情を楽しみながら巡ることができる、展覧会場のなかから独自に選んだ注目の作品を、前後編の2回にわたって紹介しよう。写真と文=加藤孝司美術館のエントランスや通路までをつかったダイナミックな展示ヨコハマトリエンナーレ2011 『横浜美術館』2001年のスタートから第4回となる今回のヨコハマトリエンナーレ2011のタイトルは、「OUR MAGIC HOUR ─世界はどこまで知ることができるか?─」。1990年代後半以降、インターネットの発達とともに情報化が進み、世界でおこっている事件や、ささいな出来事のほとんどをリアルタイムで知ることができるようになった。そこで起こっ...
モダンリビングアート展 「花と人間」をテーマに多彩な個性が集結
モダンリビング アート展partVII「花と人間」をテーマに多彩な個性が集結2005年から毎年開催されているモダンリビングアート展が、今年も8月30日から代官山ヒルサイドフォーラムではじまる。7回目となる今回のテーマは、「花と人間」。世界各国の現代アーティストたちが描いた作品70点が並ぶ。 Text by OPENERS葉加瀬太郎の絵画も展示さまざまな著名人のポートレイトを描いてきた英国を代表するアーティスト マーク・デンステッダーによるエマ・ワトソンの版画、音楽家の葉加瀬太郎が被災地へアートの力を届けたいという想いで描いたSMILEシリーズの新作などを展示。日本、アメリカ、イギリス、オーストラリアの各国から、さまざまな個性が顔を揃える予定だ。会期は9月11日まで。無料で楽しむことができる。モダンリビングアート展partVII 世界の感性が描く「花と人間」会期|8月30日(火)~9月11日(日) 11:00~19:00会場|代官山ヒルサイドフォーラム(東京都渋谷区猿楽町18-8ヒル...
高橋理子|♯016 高橋理子展覧会「effect」
11月18日(金)まで、横浜美術大学大学ギャラリーで開催中♯016 高橋理子展覧会「effect」10月15日にはじまって11月18日(金)まで、横浜美術大学大学ギャラリーで開催中の展覧会「effect」。自然光の入る大きな白い空間を、等身大よりもさらに大きなポートレートを中心に構成したインスタレーションです。文=高橋理子写真=川本史織私にとって着物とは──日本の衣服である着物は、本来日本人にとって身近なものですが、その周囲には、関心のなさや、知らぬがゆえに生まれる思い込みや偏見が多く存在しています。日本人が、日本のものでありながら特別視し、何らかの壁をつくって遠くへ追いやっているように感じるのです。自国のモノやコトをごく自然に当たり前に受け入れる。それは、偏見をもたず、世の中をフラットに見つめるための第一歩。effect | 会場03私にとって着物は、身近に存在する思い込みや固定観念から人びとを解放するための効果的な表現媒体であり、それらを纏ったポートレートがならんだこの空間は、...
EXHIBITION|「感じる服 考える服:東京ファッションの現在形」展リポート
アーティスティックでクリティカル「感じる服 考える服:東京ファッションの現在形」展リポート(1)ファッションは時代の流れを目に見えるかたちで表現してきた最たるもののひとつである。現在、東京オペラシティ アートギャラリーで開催中の「感じる服 考える服:東京ファッションの現在形」は、日本のトラディショナルな装いとも、伝統を革新していくヨーロッパのハイファッションとも異なる、世界中から注目を集める東京ファッションの現在と未来の可能性を探る展覧会である。写真と文=加藤孝司東京のいまを感じさせる、あたらしい「ファッション」の波東京ファッションと聞いて、いったいどんな姿をイメージするだろうか? ストリートファッションを中心としためまぐるしく変わる流行、世界のトレンドを敏感に反映させた若手デザイナーのクリエイション、いまやグローバルマーケットをも席巻する勢いのファストファッション、繊細な手仕事に裏打ちされたクラフトなモードなど、カラフルなファッションのイメージとリンクするような多種多様な側面が思...
RICK OWENS|『リック・オウエンス東京』に、蝋人形“RICKZILLA”出現
RICK OWENS|リック オウエンスデザイナー リック・オウエンスの蝋人形『リック・オウエンス東京』に、RICKZILLA出現!デザイナー リック・オウエンスの蝋人形“RICKZILLA(リックジラ)”が東京に出現! 『リック・オウエンス東京』にて、11月18日(金)から11月27日(日)までストアイベントが開催される。Text by OPENERSPhoto by RICK OWENSパリ、ニューヨーク、ロンドンについで、いよいよ東京にも登場!今回展示される蝋人形“RICKZILLA”は、世界各国の直営店にディスプレイされている本人をモチーフにしたもので、ついに東京ストアにも登場する。パリで、「もっともかっこいいアメリカ人」と言われているリックだが、2009年の『リック・オウエンス東京』オープン以来、待望の蝋人形の設置となる。独特の美意識がほとばしるリック オウエンスのあらたな世界観に期待したい。RICK OWENS TOKYO東京都港区南青山6-5-55Tel. 03-68...
VALENTINO|「ヴァレンティノ ガラヴァーニ ヴァーチャル ミュージアム」が誕生
VALENTINO│ヴァレンティノ仮想空間に登場するヴァレンティノ50年の歴史「ヴァレンティノ ガラヴァーニ ヴァーチャル ミュージアム」が誕生ヴァレンティノの50年に及ぶファッションの歴史をあますことなく見ることができる「ヴァレンティノ ガラヴァーニ ヴァーチャル ミュージアム」が12月5日(月)にオープンする。オンライン上に登場する世界初の3Dテクノロジーを駆使したヴァーチャル ミュージアムの姿とは――。文=谷中朋未ガラヴァーニ氏本人がキュレーターとなりミュージアムを案内「ヴァレンティノ ガラヴァーニ ヴァーチャル ミュージアム」は、ヴァレンティノの創始者でデザイナーのガラヴァーニ氏本人がキュレーターとなりミュージアムを案内してくれるという贅たくなもので、実際のミュージアムのようなレイアウトで展示。観客はさまざまなギャラリーやセクションを自由に見てまわることができる。紹介されているエリアは、実際のミュージアムであれば1万平方メートルを優に超える広さを誇り、ガラヴァーニ氏がデザイ...
RESTIR|2012年春夏コレクション「ファッションニュース」写真展
RESTIR|リステアRESTIR×FASHION NEWS Save Tokyo Creation SUPPORTED BY NARSコレクションマガジン『ファッションニュース』写真展12月9日(金)から15日(木)まで、「RESTIR BOUTIQUE」1階エキシビションスペースにて、コレクションマガジン『ファッションニュース』とのコラボレーション・エキシビション「RESTIR×FASHION NEWS Save Tokyo Creation SUPPORTED BY NARS」が開催される。Text by OPENERS東京を代表する6ブランドの2012年春夏コレクションの写真を展示コレクションマガジン『ファッションニュース』が、東京ブランドの“いま”を立体的に記録・記憶するシューティング企画「Save Tokyo Creation SUPPORTED BY NARS」。第2回目となる今回は、NARSのサポートをうけ、最新コレクションとともに東京を代表する6ブランドの2012...
EVENT|仏教の聖地でプロジェクションマッピング
EVENT|仏教の聖地でプロジェクションマッピング高野山、開創1200年の記念イヤーを彩る光と音の響演昨年、古墳でプロジェクションマッピングをおこなうという、前代未聞の企画を成功させたクリエイティブ・チーム「COSMIC LAB」。空海が高野山を開創してから1200年目の今年。彼らが再び歴史的建造物を舞台に、最新の映像技術を駆使した壮大な映像体験を繰り広げる。Text by TANAKA Junko (OPENERS)空海が一目で魅せられた高野山幼いころから「世のなかの困っている人びとをお救いしたい」と願って止まなかった弘法大師空海。国内での修行に飽き足らず、唐(中国)にわたったのは804年のこと。そこで真言密教の第七祖、恵果和尚(けいかかしょう)から直々に仏の教えを受けることになる。遍照金剛(へんじょうこんごう)の法号を授けられた空海は、「真言密教を日本に広める」という使命をもって806年に帰国。その拠点を築くのにふさわしい場所を求めて、各地を巡っていた矢先、大和国(奈良県)で出...
SHOP|千駄ヶ谷に「マルチコミュニケーションスペース“2【Ni】(に)”」誕生
カフェ ラウンジ、ウォールギャラリー、アーティストボックス、ショップが融合!マルチコミュニケーションスペース“2【Ni】(に)”ファッションブランド「AlexanderLeeChang」がプロデュースするマルチコミュニケーションスペース“2【Ni】(に)”が千駄ヶ谷にオープン。カフェ ラウンジ、ウォールギャラリー、アーティストボックス、AlexanderLeeChangショップの4つのコンテンツがひとつの箱のなかに展開され、そこからさまざまな繋がりが生まれてゆく。Text by KAJII Makoto (OPENERS)自由自在に楽しめる、新マルチスペース誕生!「カフェ ラウンジ」の昼は、厳選された豆を使用したコーヒーやグリーンスムージーを提供。ランチタイムのみ駐車場にカート販売が出店し、カフェでイートインが可能で、毎週火曜日には天然酵母パン屋 (by PARADISE ALLEY)が、毎週金曜日にはファラフェル屋 (by PAPAGAYA DELI)が登場する。夜は、不定期でさ...
ART|青山 スパイラルガーデンにてアート企画展「Back Mutation」
ラウンジアーティスト 古門圭一郎×augment5 Inc.アート企画展「Back Mutation」独自に調合した工業用インクを感覚的に混ぜ合わせ、想像を超えた作品を提示する注目のアーティスト 古門圭一郎氏。そして昨年夏におこなわれた「ヒラタ ノ ボウシ」の映像・楽曲製作などで高い評価を受けているaugment5。この二者のコラボレーションによる展覧会「Back Mutation」が、1月16日(月)より22日(日)まで、青山スパイラル1階「スパイラルガーデン」で開催される。Text by KAJII Makoto(OPENERS)23時まで、スパイラルカフェからの鑑賞が可能“Back Mutation”とは、“復帰突然変異”と呼ばれるもの。突然変異遺伝子が再び変異を起こして、元の遺伝子に戻る変異を示す。共作によって生み出された映像は、カフェスペースから広がるスパイラルガーデンの壁面約20メートルに投影され、フロアに巨大スクリーンを誕生させる。また、本年4月にも個展を控える古門圭...
ART|『BEAT TAKESHI KITANO 絵描き小僧展』
「カルティエ現代美術財団」での大ヒット展覧会が日本に凱旋!『BEAT TAKESHI KITANO 絵描き小僧展』2010年にパリの「カルティエ現代美術財団」で開催され、大きな反響を呼んだ北野武氏による『BEAT TAKESHI KITANO 絵描き小僧展』展が4月13日(金)から9月2日(日)まで東京・初台の東京オペラシティ アートギャラリーで開かれる。Text by YANAKA Tomomiコメディアンでも映画監督でもない、現代アーティスト“BEAT TAKESHI KITANO”1984年に設立され、毎年、個展やテーマ展を開催するなど、多くのひとが多様な広がりをもつ現代美術と出合う機会をつくりつづけている「カルティエ現代美術財団」。また、アーティストへの注文制作によるコレクションについても特筆すべきものがあり、その数は今や1000点を越え、これまでにもデヴィッド・リンチや村上隆、横尾忠則ら国際的に著名なアーティストの作品を紹介し、その活動をサポートしている。そんな「カルティ...
ART|アルド・バッカー『Time&Care』展
沖野修也(KYOTO JAZZ MASSIVE)氏インタビュースフェラ・エキシビションにて『Time&Care』開催デザインにおける「人間らしさ」と「非人間的な面」の境界の探究をつづけ、世界中で高く評価されているオランダのデザイナー、アルド・バッカー。アジア初の個展『Time&Care』展が、京都市・東山のスフェラ・エキシビションにて2月3日(金)から2月26日(日)まで開催される。Text by MATSUDA Natsuki(OPENERS)モノの存在を問うデザイン近年、国際的な活躍が目立っているオランダのデザイナーたち。なかでもアルド・バッカーは、その独特な造形で強い個性を放つプロダクトデザイナーだ。「ミラノ・サローネ」、「デザイン・マイアミ」を始めとするヨーロッパの重要なデザイン・イベントで紹介され、英デザイン誌『Wallpaper*』の「Design Awards 2011」を受賞するなど、着実に評価が高まっている。今回開催される『Time&Care』展は、漆を用い、職人...
ART|母と娘のコラボレーション! 「蜷川実花・蜷川宏子 二人展」開催
ART|母と娘のコラボレーション!蜷川実花・蜷川宏子 二人展写真家 蜷川実花さんと、その母であり、パッチワーク・キルト作家の蜷川宏子さんによる展示「蜷川実花・蜷川宏子 二人展」が、2月8日(水)より『ラフォーレミュージアム原宿』にて開催される。Text by FUJITA Mayu(OPENERS)写真とパッチワーク・キルト。あたらしい“蜷川ワールド”を体感百花繚乱、豪華絢爛──その独特な世界観で人気を博す、写真家 蜷川実花さん。日本を代表する写真家として、雑誌や広告写真から映画監督まで、幅広い活躍をつづける。その最たる魅力は、豊かで自由な色彩にあるといえるだろう。そんな彼女のルーツを思わせる展示「蜷川実花・蜷川宏子 二人展」が、『ラフォーレミュージアム原宿』にて開催される。今回展示される作品群は、彼女の母であり、パッチワーク・キルト作家である蜷川宏子さんとのコラボレーションによるもの。ひと針、ひと針に幸せな気持ちを込めるというチャーミングなパッチワーク・キルトには、ビビットな“色...