ART| 劇場鑑賞券を5組10名様にプレゼント!「会田誠展:天才でごめんなさい」
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2015年5月27日

ART| 劇場鑑賞券を5組10名様にプレゼント!「会田誠展:天才でごめんなさい」

ART|劇場鑑賞券を5組10名様にプレゼント!

生まれながらの芸術家・会田誠の世界に迫る
「会田誠展:天才でごめんなさい」

2012年11月17日(土)から2013年3月31日(日)まで、現代美術界の奇才「会田誠展:天才でごめんなさい」が、東京・森美術館で開催される。本展は、初期の代表作から最新作までの約100点を通して会田誠の全貌に迫る、世界初の大規模個展である。

Text by MATSUDA Natsuki(OPENERS)

領域を選ばず、感性に訴えかける作品

会田誠は1990年代初頭のデビュー時から、女子高生、エログロ、社会問題など多様なテーマをジャンルに縛られることなく発表しつづけている、先鋭的な日本の現代アーティストのひとりである。変幻自在かつコンセプチュアル、社会通念にたいする反発をあつかうことも多く、常識を覆す鮮烈な作品は批評的な視点もある。画力と発想の素晴らしさはもちろん、一度見たら忘れられないほどのインパクトを我われにあたえる。

会田誠展:天才でごめんなさい 06

会田誠《「紐育空爆之(にゅうようくくうばくのず)」(戦争画RETURNS) 》(1996年)六曲一隻屏風/日本経済新聞、ホログラムペーパーにプリントアウトしたCGを白黒コピー、チャコールペン、水彩絵具、アクリル絵具、油性マーカー、修正液、鉛筆、襖、蝶番、その他 169×378 cm 零戦CG制作:松橋睦生 高橋コレクション蔵、東京 Courtesy: Mizuma Art Gallery

美術というジャンルへの求心力を兼ね備えた作品をつくりつづける会田誠の、初期から最新作までを総覧できる初めての機会であり、美術館での初めての個展である。日本の現代アートに影響をあたえたオタク、ポップカルチャーなどエッジの効いた独特なアイディアをもち、美術や社会、エロ、グロなどすべてが複雑に絡みあった世界観、そして高い技術や特定のスタイルをもたないという意味で、タイトルには“天才”という言葉がつく。初期の代表作「あぜ道」(91年)、戦争画を再考する圧巻の「戦争画 RETURNS」シリーズ(95年~)、「切腹女子高生」(99年~)から2000年以降の大作「ジューサーミキサー」(2001年)、「灰色の山」(2009-11年)などを網羅。また、台湾での国際展に出品された直径3メートル、高さ5メートルを超える巨大な赤提灯の作品「ハート」など日本未発表作品 3点や、コンテンポラリー水墨画第2弾「電信柱、カラス、他」、3.11の原発事故後の議論を題材にした新作など7点が登場する。

会田 誠「あぜ道」(1991年)岩顔料、アクリル絵具、和紙、パネル 73×52 cm 豊田市美術館蔵、愛知 Courtesy: Mizuma Art Gallery

会田誠「ジューサーミキサー」(2001年)アクリル絵具、キャンバス 290×210.5 cm 高橋コレクション蔵、東京 Courtesy: Mizuma Art Gallery

そして通称「18禁部屋」では、エログロ作家と呼ばれる原因にもなったという「巨大フジ隊員VSキングギドラ」(93年)や、 四肢を切断された少女を描いた「犬(雪月花)」シリーズ(89年~)などをふくむ、性的描写や残虐性の強い作品も展示する。変態的で、目をそむけたくなるような内容であるのに、ひとたび目にしてしまえば焼き付いて離れず、いつしか惹き込まれてしまうはずだ。

美術とは、見ることで得られる快楽を刺激するサービス業

また、会田誠の展覧会に合わせ11月10日(土)から、ドキュメンタリー映画『駄作の中にだけ俺がいる』も公開される。2009年7月から2010年5月のあいだ、サンフランシスコ、北京、国内各地で彼の創作の現場に密着し、個展の完成に向けてまでの作家の葛藤や“生まれながらの芸術家”の生態と本音を赤裸々に、あますところなく映し出している。すべての常識と制約を取り払い、会田誠の「エロスと毒」の核心を描くのは、長年ドキュメンタリーを主戦場としてきた監督・渡辺正悟。1年におよぶ撮影は、追い詰められた美術家の内面を徹底的に捉え、同時にユーモアに満ちた“奇才”の新たな一面にも触れている。おなじ現代美術家である妻・岡田裕子のナレーション相まって、人間としての会田誠の本質的な魅力に迫るものとなった。作品は作家が納得するまで決して完成しないもので、そのゴールは作家にしか見えない。自らの内面と切り結びながら、ひょうひょうと創作する現代美術家の心模様を静かに描いた作品だ。

この機会に、見る者を挑発し惹きつけ、考えさせ、魅了して止まない作品を堪能することができる本展と、ドキュメンタリー映画を鑑賞し、会田誠の世界にどっぷりと浸るのはいかがだろう。

「会田誠展:天才でごめんなさい」
日程|11 月 17 日(土)~2013 年 3 月 31 日(日)※会期中無休
時間|10:00~22:00 、火曜日は10:00~17:00 ※1月1日( 火・祝 )は10:00~22:00※入館は閉館の 30 分前まで
入館料|一般 1500円、学生( 高校・大学生 )1000 円、子供(4 歳から中学生)500 円
会場|森美術館
東京都港区六本木 6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53 階
Tel.03-5777-8600(ハローダイヤル)

『駄作の中にだけ俺がいる』
11月10日(土)より、ユーロスペースほか全国順次公開
監督|渡辺正悟
制作協力|三潴末雄(ミヅマアートギャラリー)
企画・製作|ザ・ファクトリー
配給・宣伝|ブラウニー
2011年 /日本/99分
http://aida-artmovie.com
©ザ・ファクトリー
※映画と美術展との相互割引についてはこちらから
http://aida-artmovie.com/pr.html

劇場鑑賞券を5組10名様にプレゼント!
※ユーロスペースのみ使用可能
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受付期間:10/19(金)~10 /29(月)10:00締切

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