OPENERS SPECIAL
「OPENERS SPECIAL」に関する記事
戸田恵子|歌にドラマに観劇に、怒涛の2012年ラストスパート
戸田恵子|秋から冬、怒涛のラストスパートをプレイバック歌にドラマに観劇に、充実の2012年後半を振り返る(1)9月のアクトレス「ROUTE 55」アニバーサリーライブがあまりにもゴキゲンだったもので、終了後「この先モヌケのカラになってしまうのではなかろうか……」と我ながら心配していたところ、案の定しばし気分は呆けておりましたが(笑)、いかんせん仕事も容赦なく追いかけてくるわけで。ここで秋から年末にかけ、仕事にプライベートに奔走した怒涛の日々を振り返ります。Text by TODA Keikoドラマ、歌番組、ミニライブ、2年ぶりの社員旅行でスカイダイビングに初挑戦!「ROUTE 55」アニバーサリーライブのあとは、ライブを演出してくださった堤 幸彦監督と岐阜へ特番を撮りに行ったり、東京、名古屋でミニライブ&サイン会をおこなったりと新人歌手ばりに奮闘。その後はドラマ『悪党』の撮影に入り、渡 哲也さんと滝沢秀明さんと共演。私は探偵事務所の事務員役でしたが、こんな“眺めのいい”おふたりがい...
戸田恵子|ドラマにライブ、アンパンマン……年末年始の舞台裏
戸田恵子|子どもたちとの触れ合いでパワーチャージ2時間ドラマ『刑事ガサ姫』、再び!2時間ドラマ『刑事ガサ姫2』や仙台のアンパンマンミュージアムでのイベント、そして急きょ決まった1日限りのライブと、あいかわらずパワフルに駆け抜けた年末年始。その舞台裏をここでちょこっとご紹介します。Text by TODA Keikoガサ入れ専門の刑事・姫野瑶子が帰ってきたうれしいことに2時間ドラマ『刑事ガサ姫2』 が決まり、昨年末12月に撮影をしておりました。もちろんメンバーは変わらず、竜 雷太さん、的場浩司さん、岩永洋昭さん、misonoちゃんです。ちょいとお久しぶりに集まったのですが、このチームは最初からチームワークがとてもよくて、不思議と時間が空いてもブランクはすぐに埋まるんですね。撮影初日にもかかわらず、もう何日もこのメンバーと撮影していた気分になりました。“ガサ姫”こと、ガサ入れ専門の刑事・姫野瑶子は、今回とある漁場で漁師となっております(笑)。いろんな変装ができるのも楽しいです。めちゃく...
戸田恵子|ひと筋縄ではいかない舞台『八月のラブソング』
戸田恵子|加藤健一さんとの二人芝居舞台『八月のラブソング』(1)加藤健一さんとは18年ぶりの共演となった舞台『八月のラブソング』は、ロシアのとても古い戯曲。日本でもすでに杉村春子さん、越路吹雪さん、黒柳徹子さんなどが演じておられる作品で、切なくてほろ苦い大人のラブストーリーです。Photographs by ISHIKAWA JunText by TODA Keiko稽古期間が足りない!“ザ・演劇”という匂い漂うこの作品にチャレンジすることを決めたのは、ただの大人のラブストーリーではなく、戦争という悲しい体験を経てきたふたりの話だったから。息子を亡くした私の役・リディア。妻を亡くした加藤さん演じるロディオン。初老と呼ばれる年代に入ったふたりは、自身の身体のこと、残りの人生のこと、死ということに向き合いながら、お互いに惹かれ合う──。舞台初日は3月8日。2月1日に顔合わせ、本読みがあり、実際稽古は4日から。稽古休みは7日ほど。2月は短い。とにかく稽古期間が短い。今振り返ると恐ろしくな...
戸田恵子|忙しない日々のあいまに見つけた春の便り
戸田恵子|忙しない日々のあいまに見つけた春の便り愛知、三重、京都 桜ほころぶ三都を行く舞台の幕が下りても休む間もなく次はドラマにバラエティにアンパンマンと全国を駆け巡る女優、戸田恵子。4月からはなんと「LOVEあいちサポーターズ愛知広報大使」も務めるなど、大忙しの春を駆け抜けるなか、仕事の合い間に出合う日常のできごとからパワーチャージ。アクティブな94歳、やなせたかし先生からも元気をもらいました。Text by TODA Keiko『幸せの黄色い仔犬』の新企画、『戸田恵子と料理のおケイコ』絶好調!舞台『八月のラブソング』のあとは2時間ドラマの撮影で、京都や琵琶湖のほとりに行っておりまして、すっかり東京での桜を見逃してしまっていたところ、思わぬご褒美がありました。京都はあちこち満開の桜。ロケをしていても気持ちの良いこと。お休みも1日あり、花見客で賑わうなか京都散歩。寿司「いづう」の鯖寿し、甘味処「栖園(せいえん)」の琥珀流し(寒天涼菓子)、カフェ&ダイニング「Gion S」のティラミ...
戸田恵子|「明日また来るからね」 故・内海賢二さんのこと
戸田恵子|天国から届いた胡蝶蘭の花に見守られて明日また来るからね──故・内海賢二さんのこと(1)今年6月に亡くなられた声優の内海賢二さん(享年・75歳)は、私が声優としてデビューした頃から可愛がってくれた大先輩で、20歳もの年の差にも関わらず本当に仲良くしてくださった、大好きな先輩。ミュージカル『シルバースプーンに映る月』の幕が開く直前、その日は訪れたのでした。Text by TODA Keiko「本番は大丈夫です」──役者も人の子、胸が詰まって歌えない永遠の愛を誓う言葉よりもあの幸せをくれたのは 何気ない日々全ては輝きが広がり 満点の空一面に散らばるそれを人は星と呼ぶきらめきをスプーンに掬って 月に映せば いつもそこにきらめきをスプーンに掬って 月に映せば 私はそこに私がそこにこの歌はミュージカル『シルバースプーンに映る月』で、私が最後に歌うナンバー『月に映せば』です。舞台では必ず、本番前にマイクを付けてのサウンドチェックがおこなわれます。チェック曲が数曲決まっていて、このナンバ...
舞台『グッドナイト スリイプタイト』絶賛公演中!
PARCO劇場 舞台『グッドナイト スリイプタイト』絶賛公演中!三谷幸喜さん作・演出、戸田さんと中井貴一さん主演の二人芝居『グッドナイト スリイプタイト』が4日間のプレビュー公演を経て11月23日、無事開幕しました。これまでの三谷作品とはひと味違う、ビターテイストなストーリー。戸田さんの「新たな一面」にも出会える舞台のウラ側、少しおしゃべりしていただきました。まとめ=尾上そら写真提供=©PARCO昔から「二人芝居」には憧れがあったんです三谷さんには以前、『なにわバタフライ』という一人芝居を書き下ろしていただき、そのときも挑戦と勉強、貴重な体験をたくさんさせてもらえました。今回の『グッドナイト スリイプタイト』は二人芝居。じつは私、劇団研究生時代から、二人芝居に憧れがあったんです。外国には洒落た二人芝居がたくさんあって、それらの作品がもつ大人っぽくて粋、ちょっとストイックでハイソというようなイメージに、「いつか私も演じてみたい!」なんて夢を膨らませていて。その、長年の夢がやっと叶った...
2008年、締めくくりのご挨拶 戸田恵子
2008年、締めくくりのご挨拶前回お伝えしたとおり、戸田恵子さんは現在、今年最後の舞台である三谷幸喜さん作・演出、中井貴一さんとの二人芝居『グッドナイト スリイプタイト』に出演中。信頼できる俳優に対してだからこそ、三谷さんからの要求もさらに加わり、作品も戸田さんも日々進化中のようです。2008年、最後の大仕事に奮闘中の戸田さんからのメッセージ、プチ・ゲストコメントのおまけつきでお届けします。まとめ=尾上そら写真提供=©PARCOソコソコ長い舞台人生二番目の「タイヘン」現在、PARCO劇場にて『グッドナイト スリイプタイト』の公演まっただなかです。タイヘンです。どのくらい大変かというと、そこそこ長い私の舞台人生のなかでは、二番目にタイヘンというのが今の位置づけ(笑)。まず、一人芝居『なにわバタフライ』のときと同じように、どこまで何をやれば不安がぬぐえるか、その見極めができないのです。とにかく台詞の量が多いので、自分の頭のタンクのなかにちゃんと入っているのか、自由に出し入れできるのかま...
『B・G』、2008年を振り返りつつ、2009年の野望を語る(その1)
『B・G』、2008年を振り返りつつ、2009年の野望を語る(その1)あけましておめでとうございます。『B・G』ファンのみなさま、昨年は大変お世話になりありがとうございました。ブランド立ち上げから丸1年。戸田さん&植木さんの姉弟コンビのタッグはさらに固い絆で結ばれ、その野望もジワジワ広がっている模様。そんなふたりが2008年を振り返り、つづく新しい年をいかに攻めるかの作戦会議、みなさまへ中継してみたいと思います。まとめ=尾上そらPhoto by Jamandfix「メモリアル」から「定番」へ成長したアイテム植木 B・Gをはじめて丸1年、なんだか気づかぬうちに過ぎてましたね。戸田 2007年、私のライブショウ『ACTRESS』の会場で販売するためのメモリアルグッズがスタートラインだったけれど、その後、本当にいろいろたくさんつくりましたね。植木 めっちゃアイテム増えました。気がついたら、自分のやってるほうが放ったらかしです(笑)。B・Gは、おなじものをつくるのでも、段階ごとに「できた!...
『B・G』、2008年を振り返りつつ、2009年の野望を語る(その2)
『B・G』、2008年を振り返りつつ、2009年の野望を語る(その2)戸田恵子さん&植木豪さん、ブランド『B・G』で強力タッグを組む二人が、08-09年の展望を語る対談の2回目です。新しい年、さらなる一歩への想いはそれぞれでも、『B・G』にかける情熱とエネルギーは、さらにさらにボルテージを上げていくようです!まとめ=尾上そらPhoto by Jamandfix2年目も「初心を忘るるべからず」植木 「幅広い方に楽しんでいただく」というのがB・Gのポリシーですけど、その意味では、僕らの活動もかなり知られてきたなって思うんですよ。最近友達の友達、みたいな人からも「戸田さんとのブランド、カッコイイですよね」なんて言われたりすること、結構増えてきて。戸田 嬉しいなぁ。私もこの前、初めて買い物に入ったショップの店員さんから、「戸田さんもブランドお持ちですよね」と話しかけられたの。その道のプロも気にかけてくれるって、すごく励みになる。植木 考えてみると、随分アイテム増えましたよね。エコバッグにT...
人生で二番目にタイヘンな舞台『グッドナイト・スリイプタイト』閉幕に寄せて
人生で二番目にタイヘンな舞台『グッドナイト・スリイプタイト』閉幕に寄せて昨年の11月と12月・東京、明けて1月・大阪。稽古期間をふくめると4ヵ月近く、戸田さんが心身ともに打ち込んだ舞台『グッドナイト・スリイプタイト』が1月20日に無事、閉幕しました。超ハードだった長丁場の二人芝居。すべてを終えた戸田さんの達成感と感慨が、たっぷり詰まった事後報告をお届けします。ご覧いただいた方には、アノ場面・コノ場面が浮かぶカモ?まとめ=尾上そら大阪公演のピンチと喜びまず、11月からはじまった『グッドナイト・スリイプタイト』の舞台、全66回を休むことなく演じ切ったことを皆さまにご報告できることがなによりうれしいです! とびきりの緊張感のなか、心と体を張り詰めた4ヵ月間は、「これほどタイヘンなことってある?」と思った一人芝居『なにわバタフライ』に次ぐハードな日々。この作品、私のなかでは見事「人生で二番目にタイヘンな舞台」の地位を獲得いたしました(笑)。歌も踊りも断然ハードな、本格的ミュージカルに出演し...
初体験・山田太一ドラマで味わう緊張感のスパイス
初体験・山田太一ドラマで味わう緊張感のスパイス「人生で二番目に大変な舞台」の本番中、じつは戸田さん、まったく別の初体験な現場に通う日々をつづけていたのです。昨年の終わりから、密かに進行していたのは山田太一さん脚本による連続ドラマ『ありふれた奇跡』。作品に関わる方々も、演じる役柄についても「初めてが多い」と語る戸田さん。そのドキドキ・ワクワクを、聞かせていただきました。B・Gからの新着情報もありますよ!まとめ=尾上そら顔合わせから感じた「特別な空気」初二人芝居もいよいよ本番間近、という時期に、もうひとつの「初体験」が着々と進行していました。それが、山田太一さん脚本の連続ドラマ『ありふれた奇跡』への出演。私がテレビドラマの仕事をさせていただくようになってから、まだ10数年ですが、山田さんのお名前はそれこそ子供のころから耳にし、番組も観ていましたから、まさに大先達と呼ぶべき方。そんな方の作品に初めて参加させていただくとき、「人生で二番目に大変な舞台」に出演中というハードさが、なんとも私ら...
INTERVIEW|戸田恵子×植木 豪、進化するライブとモノ作り
「BGブランド」新作はラフなボーダーシャツ戸田恵子×植木 豪、進化するライブとモノ作り(1)年明け間もない1月16・17日の2日間、東京・六本木にあるライブレストラン「スイートベイジル139」にて今年最初のカジュアルライブが開催された。今回もまた歌あり、ダンスあり、落語あり(!?) という盛りだくさんの内容に沸いたライブを振り返るとともに、会場で初披露された植木 豪さんとのアパレルプロジェクト「BGブランド」新作アイテムについて二人に聞いた。Photographs by JAMANDFIXText by FUJITA Mayuボーダー×カモフラ、“柄 ON 柄”にトライ女優の戸田恵子さん、ダンサーの植木 豪さん(PaniCrew)による“BGコンビ”も、2007年の結成から今年で7年目を迎える。きっかけは07年、戸田さんのオリジナルアルバム『ACTRESS』のリリースと、その名を冠したライブだった。これが先日で11回目を数える「カジュアルライブ」の原点であるわけだが、この時、植木さ...
戸田恵子×植木 豪|ラストライブから“BGコンビ”あらたな出発
東京・六本木 スイートベイジル STB 139でのラストライブ戸田恵子×植木 豪“BGコンビ”あらたな出発(1)5月25日、東京・六本木のライブレストラン「スイートベイジルSTB 139」が営業を休止。15年の歴史に幕を下ろした。過去12回この場所でライブをおこなってきた戸田恵子さんは、“東京のホームグラウンド”へ餞(はなむけ)を贈るべく、一夜限りのラストライブを敢行。これに際し制作された植木 豪さんとのデザインユニット「BG BRAND(BG ブランド)」の新作について聞くとともに、ホームでの最後のステージを振り返る。Photographs by JAMANDFIXText by FUJITA Mayu(OPENERS)新作テーマは“アメカジ” 広がりをみせるデザインの可能性「少し痩せましたか?」 そう聞くと、いつもの柔らかい笑顔で「やつれたのかも(笑)?」と冗談めかしてみせる植木さん。以前より表情が締まったように見えるのは、自身が演出を務めた舞台『WASABEATS』の公演を終...
第2幕 自分が忘れていた、音楽の感覚
第2幕 自分が忘れていた、音楽の感覚第1幕では、ライブショーのお話をしました。今回も引き続き、音楽の話と、ものづくりの話をお楽しみください。ライブ写真=宮川舞子Photo by Jamandfixそれは、10代に残してきた忘れ物を取りにいくような……今回のライブショーはとてもうれしい仕事でした。若いころ、売れない歌手時代を経験して、30数年ぶりに「歌手」という意識をもって取り組んだ仕事は、うれしかったけれど、反省も多くて、自分の力のなさを知り、アルバムのような“残るもの”をつくることの大変さも知りました。私が好きなのはライブ感で、そのライブ感を中心に仕事をしています。ライブで歌うのももちろん大好きで、その瞬間のグルーヴ感や雰囲気を、みなさんの記憶に残してもらうのが好きなんですね。CDのように永久的に残るとなると、スタジオで「もう1日あればもっと上手に歌えるんじゃないか」って、どこまでも歌いたくなる(笑)。往生際の悪い性格なんです(笑)。もちろんスタジオでひとりで歌っているときと、会...
第3幕 戸田恵子、オリジナルアルバム『ACTRESS』を語る(1)
第4幕 オリジナルアルバム『ACTRESS』を語る(1)33年ぶりに歌手活動を再開してリリースしたオリジナルアルバム『ACTRESS』の収録は10曲。演じるように歌った“第2の歌手デビュー”を、みずからが解説します。ライブ写真=宮川舞子Photo by Jamandfixこの10年間の仕事と自分の集大成として‥‥ライブは大好きで、これまでも30歳、40歳と、10年ごとにひとつの区切りのようにライブをしてきています。もちろん、今年50歳を迎えるときにも、仲間からは「ライブをやろう」という声があって、私も何年か前からそのつもりではいましたが、ソロライブは楽しくはあるけれど、ものすごく大変な作業なんです。私は「やる!」って決めるまで時間がかかるんです(笑)。今回は自分のなかでもとくに大きな節目だと感じていて、今回は“HAPPY? HALF CENTURY”ってサブタイトルをつけました。この10年間の自分と自分の仕事を含めて考えて、「なにかカタチに残るものをつくったらどうですか?」とまわり...