MOVIE TOKYO Tips
「MOVIE TOKYO Tips」に関する記事
MOVIE|28歳の新鋭デイミアン・チャゼル監督が描く才能と狂気『セッション』
MOVIE|助演男優賞などオスカー3部門、サンダンス映画祭グランプリを受賞28歳の新鋭デイミアン・チャゼル監督が描く才能と狂気『セッション』名門音楽大学を舞台に鬼教師とドラマーとの狂気に満ちた師弟関係を描いた、28歳の新鋭デイミアン・チャゼル監督による『セッション』。今年のアカデミー賞で助演男優賞など3部門、さらに2014年のサンダンス映画祭のグランプリ、観客賞などに輝いた話題作が4月17日(金)より、TOHOシネマズ新宿ほかで全国順次公開される。Text by YANAKA Tomomi監督のトラウマが生み出した“音楽×心理スリラー”という新ジャンル撮影当時ほぼ無名だった28歳の映画監督デイミアン・チャゼルが、長編2作目でありながら、サンダンス映画祭で作品賞、観客賞のダブル受賞、さらにはアカデミー賞3部門という金字塔を打ち立てた『セッション』がついに日本上陸。じつは本作は、デイミアン・チャゼルの自伝的な物語。音楽の才能に恵まれた彼は、高校の名門バンドでジャズドラマーとして活躍して...
MOVIE|全編手話のみで描かれるウクライナ発の衝撃作『ザ・トライブ』
MOVIE|カンヌ国際映画祭で批評家週間グランプリなど数々の賞を受賞全編手話のみで描かれるウクライナ発の衝撃作『ザ・トライブ』ウクライナの新鋭、ミロスラヴ・スラボシュピツキー監督が台詞や音楽、字幕までをも排除し、全編手話で描いた『ザ・トライブ』。4月18日(土)より、ユーロスペース、新宿シネマカリテほか全国順次ロードショーされる。Text by YANAKA Tomomi監督は、本作で長編デビューを飾ったミロスラヴ・スラボシュピツキーろう者の寄宿学校を舞台に、若者たちの衝動を描いた『ザ・トライブ』。登場人物はすべてろう者を起用、全編手話のみで構成されるという前代未聞の作品が到着した。監督を務めるのは、本作が長編デビュー作となるウクライナのミロスラヴ・スラボシュピツキー監督。2014年のカンヌ国際映画祭では、批評家週間グランプリなど3賞を受賞したほか、世界各国の映画祭で30以上の賞に輝くなど、大きな注目を集めた。キャストは主演も含め、全員ろう者を起用。若者たちの怒り、喜び、哀しみ、愛...
MOVIE|ポール・トーマス・アンダーソン監督とホアキン・フェニックスが再タッグ
MOVIE|ポール・トーマス・アンダーソン監督とホアキン・フェニックスが再タッグ破天荒な登場人物たちが繰り広げる“探偵物語”『インヒアレント・ヴァイス』小説家トマス・ピンチョンが1970年代のロサンゼルスを舞台に描いた『LAヴァイス』を、鬼才ポール・トーマス・アンダーソン監督が映画化。ホアキン・フェニックスを主演に迎えた探偵サスペンス『インヒアレント・ヴァイス』が、4月18日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル梅田ほかで全国公開公開される。Text by YANAKA Tomomiアンダーソン監督の貴重な独占インタビューはこちらから豪華キャストがブッ飛びキャラクターで登場わずか7作の長編小説と寡作ながら、ノーベル文学賞候補の常連であり、謎に満ちた覆面作家トマス・ピンチョン。彼が自身の小説で初の映画化を許した相手は、深い人間ドラマと独特の映像美で世界的に熱狂的なファンをもち、カンヌ、ベルリン、ベネチアの三大映画祭のすべてで監督賞に輝くという、こちらも天才と名高きポー...
MOVIE|天才ギタリスト、ジミ・ヘンドリックスの真実がいま明らかに『JIMI:栄光への軌跡』
MOVIE|天才ギタリスト、ジミ・ヘンドリックスの真実がいま明らかに伝記映画を超えた濃厚な人間ドラマ『JIMI:栄光への軌跡』ロックの歴史に〈最も偉大なギタリスト〉として名を残した男、ジミ・ヘンドリックス。彼の伝説の黄金期を描いた映画『JIMI:栄光への軌跡』が4月11日(土)より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国ロードショーされる。Text by KUROMIYA Yuzu駆け上がるスターダムへの道、その裏側の人間関係にも迫る音楽通ならずとも一度は耳にしたことのある伝説のギタリスト、ジミ・ヘンドリックス。無名のバックミュージシャンが如何にしてスターダムへと駆け上っていったのか。彼にとって人生最大の転機となった1966年〜67年、イギリスデビューを果たした2年間を描き出す。メガホンをとったのは『それでも夜は明ける』でアカデミー賞脚色賞を受賞したジョン・リドリー。本作が彼にとって長編2作目となり、脚本も手がけている。本作で焦点を当てたのは、ジミの才能を見出したローリング・スト...
MOVIE│アカデミー賞最多4部門受賞作が日本上陸『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
MOVIE│アカデミー賞で作品賞や監督賞など最多4部門受賞作が日本上陸『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』アレハンドロ・G・イニャリトゥの最新作『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』。本年度のアカデミー賞®で作品賞や監督賞など最多4部門に輝いたダークコメディが4月10日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショーされる。Text by YANAKA Tomomiまるでワンカットかと見まごう、これまでにない映像世界を実現『バベル』でカンヌ国際映画祭監督賞を受賞し、スリリングな人間ドラマで類稀なる才能を発揮してきたアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督。そんな彼が最新作のテーマに選んだのは、往年のヒーローをモチーフにしたダークコメディ。しかも、『ゼロ・グラビティ』でアカデミー賞®撮影賞を獲得したカメラマン、エマニュエル・ルベツキとタッグを組み、1本の映画をまるでワンカットかと見まごう、流れるようなカメラワークで捉えるという、これまでにない取り...
MOVIE|ウディ・アレンの“魔法”で描かれるロマンティック・コメディ
MOVIE|ウディ・アレンの“魔法”で描かれるロマンティック・コメディコリン・ファース&エマ・ストーン主演『マジック・イン・ムーンライト』名匠ウディ・アレン監督がコリン・ファースとエマ・ストーンを主演に迎えたロマンティック・コメディ『マジック・イン・ムーンライト』。4月11日(土)より、新宿ピカデリー、丸の内ピカデリー、Bunkamuraル・シネマほかで全国ロードショーされる。Text by YANAKA Tomomi1920年代の南仏のリゾートを舞台に繰り広げられる恋の駆け引き『ミッドナイト・イン・パリ』や『ブルージャスミン』が記憶にあたらしいウディ・アレン監督が1920年代の南仏のリゾートを舞台に、“人生におけるマジック”というテーマを軽やかに紡いだ『マジック・イン・ムーンライト』。アレン流の洒脱なユーモアを織り込んだチャーミングなラブストーリーが日本にも到着した。皮肉屋のマジシャンには、『英国王のスピーチ』でオスカーを獲得した名優コリン・ファース。また、他人の心を見透かし、自...
MOVIE|アンジェリーナ・ジョリー渾身の監督作『最愛の大地』
MOVIE|ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の知られざる真実アンジェリーナ・ジョリー渾身の監督作『最愛の大地』女優アンジェリーナ・ジョリー初の長編監督作品が完成。1990年代にヨーロッパで起きたボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の、“知られざる真実”をもとに描いた『最愛の大地』だ。8月10日(土)より新宿ピカデリーほかで全国ロードショーされる。Text by YANAKA Tomomiサラエボ出身の女優らリアリティを追求した配役国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の特使として、そして人道活動家として、弱い立場の人びとに手を差し伸べてきたアンジェリーナ・ジョリー。そんな彼女がボスニア・ヘルツェゴビナ紛争で被害に遭った女性たちの話を聞き、どうしても映画にしなければならないと立ち上がり、監督、脚本を務めた『最愛の大地』が、日本にも上陸する。俳優陣は、主役でセルビア兵から攻撃を受けるムスリム人の画家アイラに、戦禍の地となったサラエボ出身のザーナ・マリアノヴィッチ。戦争によりアイラと敵同士となってし...