ASTON MARTIN
いまもっともクールなスポーツカーブランドとして、世界中から注目を集めているのが、イギリスのASTON MARTIN(アストン・マーティン)だ。1914年にライオネル・マーティンとロバート・バンフォードにより設立された小さな会社は、アストン・クリントンと呼ばれるヒルクライム競技で成功を収めたことからアストン・マーティンのブランドを名乗るようになり、その後もモータースポーツやスポーツカーの歴史に輝かしい足跡を残す。 反面、経営の面では幾度も危機に追い込まれ、そのたびに救いの手が差し伸べられるという、まさに波瀾万丈の道を歩み続けてきた。たとえば、1947年にオーナーとなったデイビッド・ブラウンは、優れた経営力とエンジニアリングのセンスを活かして、自らのイニシャルを冠したスポーツカー「DB2」や、レース用マシーン「DBR1」で、その名前を残している。最近では、フォードがその株式を、プロドライブを創業したデイビッド・リチャード率いる投資家集団に売却したことが記憶に新しい。 しかし、アストン・マーティンはいつの時代も漲るパワーと美しいスタイルを備えたスポーツカーづくりを貫いている。現在のラインアップは「V8ヴァンテージ」と「DB9」。また近い将来「ヴァンキッシュ」にかわる新しいフラグシップモデル「DBS」が日本にもお目見えするはずだ。
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ASTON MARTIN DB9 VOLANTE|新世代アストンを象徴するモデル
ASTON MARTIN DB9 VOLANTE|アストン・マーティンDB9ヴォランテ新世代アストンを象徴するモデルアストン・マーティンが、最先端のテクノロジーと熟練した職人の技によりつくりあげたのが「DB9」だ。その美しさ、その性能で往年の名車を凌ぐのはもちろんのこと、安全性や品質という部分でも飛躍的な向上を果たした新世代アストンを象徴するモデルである。DB9にはクーペに加えて、オープンモデルの「ヴォランテ」が用意されている。いずれも2+2のシートレイアウトとなるが、最大の特徴はそのボディ構造。“VHアーキテクチャー”と呼ばれる手法は、接着式のアルミ・スペースフレーム構造とアルミのボディパネルにより、スポーツカーに求められる軽量かつ高剛性のボディを実現する。加えて、エンジンをノーズの奥に配置したり、ギアボックスをリアデフの直前に置くなどして、前後重量配分の適正化をはかった。もちろん、すべては走りへのこだわりのためだ。エンジンは6リッターのV12が搭載され、6段マニュアルのほか、“...
ASTON MARTIN DBS VOLANTE|ディナージャケットを着たタフガイ
ASTON MARTIN DBS VOLANTE|アストン・マーティン DBS ヴォランテ海外試乗(前編)ディナージャケットを着たタフガイ英国のスポーツカーメーカー、アストンマーティンが、フルオープンのスポーツカー「DBSヴォランテ」をジュネーブ・モーターショーで発表したのが2009年3月。そのジャーナリスト向け試乗会が先頃英国で開催された。文=小川フミオ写真=アストンマーティン・アジアパシフィックフロントミドシップに517psを誇るV12エンジンDBSヴォランテは、6リッターV12気筒搭載のDBSをベースに開発され、電動ソフトトップを与えられたモデル。サブネーム「ヴォランテ」は「自由に動きまわる」を意味し、過去のアストン・マーティンのオープンモデルに時として採用されてきた伝統的な名称だ。DBSヴォランテは全長4721mmのボディのフロント、前車軸よりやや後方の、いわゆるフロントミドシップに、517psを誇るV12エンジンを搭載。トランスミッションとリアディファレンシャルギアと一体...
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ASTON MARTIN DBS VOLANTE|アストン・マーティン DBS ヴォランテ海外試乗(後編)優雅にもスポーティにもアストン・マーティンのフラッグシップモデル「DBS」にフルオープンの「DBS ヴォランテ」が追加された。英国で開かれたジャーナリスト向け試乗会から報告する。文=小川フミオ写真=アストンマーティン・アジアパシフィック最高速は307km/h、0-100km/h加速は4.3秒前回でものべたとおり、DBSヴォランテは優雅なドライブを楽しめるスポーツカーに仕上がっている。しかしいっぽう、6リッターV12エンジンは517馬力の最高出力と570Nmの最大トルクという驚異的なパワーをもち、メーカー発表の最高速は307km/hに達し、静止から100km/hまで加速するのにたったの4.3秒しかかからない。いったん、アクセルを踏み込めば、4000rpmで独特の甲高いエグゾーストノイズが響き、サーキットでも走行可能なスポーツカーという側面を見せる。ダンパーの減衰力を5段階、走行状...
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ASTON MARTIN V12 Zagato|アストンマーティン V12 ザガートザガートとのコラボレーションモデル 2012年の生産を表明アストンマーティンは、5月に初披露されたカロッツェリア「ザガート」とのコラボレーションモデル「V12 ザガート」を2012年に生産開始すると発表した。生産台数は限定150台で、価格は33万ポンド(約4200万円)となる。文=谷中朋美次の50年を代表する完璧なモデルアストンマーティンとザガートがはじめてタッグを組んだ伝説のスポーツカー「DB4GT ザガート」誕生50周年を祝し製作された「V12 ザガート」。両社はこれまでにDB4GT ザガートのほかにも「V8 ヴォランテ・ザガート」「DB7 ザガート」などと、数かずの名車を生み出してきたが、ウルリッヒ・ベッツCEOも「アストンマーティン誕生50周年を記念して発表されたアイコン『DB4GT ザガート』と並び、『V12 ザガート』は次の50年を代表する完璧なモデル」と太鼓判を押す。今年5月にイタリア...
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ASTON MARTIN V12 VANTAGE|史上最強のアストン・マーティン
ASTON MARTIN V12 VANTAGE|アストン・マーティン V12 ヴァンテージ史上最強のアストン・マーティンアストン・マーティンは2月4日、「V8ヴァンテージ」をベース車両とした、同社史上最強モデル『V12ヴァンテージ』を発表した。文=ジラフ517psの6リッターV12を搭載このモデルに搭載されるエンジンは、6.0リッターV12ユニットとなり、「ノーマル」「スポーツ」の2モードのエンジン特性が切り替え可能。ダイナミックスタビリティコントロール(DSC)には、サーキット走行をターゲットとした、トラックモードも用意されている。アストンマーティンによると、最高出力517ps、最大トルク58.1kgmを実現し、ベースとなるV8モデルと比べ性能は大幅に向上しているとのこと。エンジン自体の重さはV8ユニットよりも100kgほど増加してしまったが、シャシー、ボディの素材にアルミニウム、カーボンを採用することで、クルマ全体の重量はV8ヴァンテージから50kg増の1680kgにとどめら...
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ASTON MARTIN V8 Vantage S|アストンマーティン V8 ヴァンテージS アストンマーティン V8 ヴァンテージSの走りを動画で公開英国の自動車専門誌、『AUTOCAR』はYouTube上で、アストンマーティン V8 ヴァンテージのホットモデル、ヴァンテージSのインプレッションムービーを公開した。文=松尾 大最高出力321kW! 最大トルク490Nm!!アストンマーティン V8 ヴァンテージのパフォーマンスを高め、V12 ヴァンテージに迫る性能を誇るというV8 ヴァンテージ Sの走りが公開されている。このSは、V8 ヴァンテージとおなじアストンマーティン自社製4.7リッターV8エンジンをフロントに搭載、最高出力は7kW(10ps)上がって321kW(436ps)/7,300rpmに、最大トルクは20Nm(2kgm)増えて490Nm(50.0kgm)/5,000rpmとなり、最高速度は305km/hをマークする。トランスミッションは、このモデルのために開発された7...
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アストンマーティンDBXコンセプト|Aston Martin DBX Conceptアストンマーティン、DBXコンセプトを発表アストンマーティンは開催中のジュネーブショーで、「ヴァルカン」はじめ意欲的にモデルを公開している。「DBX コンセプト」は、すでに100年を越える歴史を紡いできたアストンマーティンが、次の100年を見据えて製作したコンセプトカーだ。Text by SAKIYAMA Chikako(OPENERS)アストンマーティン、次の100年を標榜するデザインアストンマーティンは、ジュネーブモーターショーにおいて、予告されていた「ヴァルカン」をはじめ、精力的にニューモデルを出展している。ショー初日には、CEO就任150日を超えたアンディ・パーマー氏が、確かな自信とともに来るべき未来に向けたコンセプトモデル「DBXコンセプト」を発表した。アストンマーティンが次の100年を見据えて製作した渾身のモデルだ。開発担当チームに対して出された指示は、「ハイラグジュアリーGTセグメント...
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ASTON MARTIN RAPIDE|アストン・マーティン ラピード新世代の4ドア・アストン、いよいよデビューアストン・マーティンは、ニューモデル「ラピード」(RAPIDE)の詳細な写真データをウェブ上のイメージギャラリーに発表。2010年初頭にデリバリーの開始が予定される、同モデルのディテールがさらに明らかになった。文=ジラフアストン久々の4ドアモデルラピードは、2006年のデトロイトモーターショーで発表された「ラピードコンセプト」の市販バージョンで、アストン・マーティンにとっては、久しぶりの4ドアモデルとなる。アルミニウム製ボディのサイズは全長5019×全幅2140×全高1360mmと、パナメーラよりひとまわり大きい。このボディのフロントミッドに最高出力477ps/6000rpm、最大トルク61.2kgm/5000rpmを発生する、オールアルミ製の5935cc V12ユニットが搭載される。エンジンは一基ずつ職人が組み上げたハンドメイドで、パフォーマンスは、0‐100km/h加...
ASTON MARTIN RAPIDE|アストン マーティン・ラピード試乗
ASTON MARTIN RAPIDE|アストン マーティン・ラピード試乗(1)まぎれもなく4ドアのスポーツカー英国のスポーツカーメーカー、アストン マーティン・ラゴンダは2009年に発表したアストン マーティン・ラピードのジャーナリスト向け試乗会を開催した。ラピードは「世界でもっとも美しい4ドアのスポーツカー」とメーカー自身が謳うモデルで、6リッター12気筒エンジンをフロントに搭載した後輪駆動車。2268万円と価格発表されている。デリバリーは6月からになる模様。文=小川フミオ誰がどんな角度から見てもアストン マーティンアストン マーティンが5,019mmのボディに前後のドア、そしてテールゲートを備える同社にとって初の4ドアとなるラピードの試乗会の舞台として選んだのは、スペイン・バレンシア。地中海に面したスペイン南東部の地方で、州都バレンシアはアメリカズカップやF1グランプリでも知られる。ラグジュリアスな雰囲気がアストン・マーティンというブランドに合うだけでなく、山岳地帯を背後に...