ASTON MARTIN V8 Vantage S|アストンマーティン V8 ヴァンテージS 走りを動画で公開
CAR / NEWS
2015年3月6日

ASTON MARTIN V8 Vantage S|アストンマーティン V8 ヴァンテージS 走りを動画で公開

ASTON MARTIN V8 Vantage S|アストンマーティン V8 ヴァンテージS

アストンマーティン V8 ヴァンテージSの走りを動画で公開

英国の自動車専門誌、『AUTOCAR』はYouTube上で、アストンマーティン V8 ヴァンテージのホットモデル、ヴァンテージSのインプレッションムービーを公開した。

文=松尾 大

最高出力321kW! 最大トルク490Nm!!

アストンマーティン V8 ヴァンテージのパフォーマンスを高め、V12 ヴァンテージに迫る性能を誇るというV8 ヴァンテージ Sの走りが公開されている。

このSは、V8 ヴァンテージとおなじアストンマーティン自社製4.7リッターV8エンジンをフロントに搭載、最高出力は7kW(10ps)上がって321kW(436ps)/7,300rpmに、最大トルクは20Nm(2kgm)増えて490Nm(50.0kgm)/5,000rpmとなり、最高速度は305km/hをマークする。

トランスミッションは、このモデルのために開発された7段2ペダルMT「スポーツシフトII」で、変速スピードはV8 ヴァンテージの6段2ペダルMT「スポーツシフト」にくらべ20パーセントもすばやいものになった。また、下の6段はクロースレシオ化してより最適にエンジンパワーが使えるように、さらに7速めは高速用のオーバードライブとすることで低燃費化に貢献しているという。

動力性能の向上に応じて、ブレーキはフロント:380mmと大径化され、6ピストンのブレーキキャリバーを装備、リアも330mmとなっている。その他、ABSやトラクションコントロール、ダイナミックスタビリティコントロール(DSC)やハイドロリック・ブレーキ・アシスト(HBA)もこのモデルのために改良され、タイヤはフロント245/40 R19、リア285/35 R19をはく。

マニュアルにはもどれない、すばらしいトランスミッション

「V8 ヴァンテージの特徴を要約しつつ、これまで以上に操縦性能を高めたモデル」とDr.ウルリッヒ・べッツ氏が語るV8 ヴァンテージ Sの走りについて、AUTOCAR英国版主筆であるスティーブ・サトクリフ氏は「このクルマのインプレッションをはじめるまえに、まずはエンジン音をご堪能ください。この音がすべてを物語っています」とエンジン音のすばらしさに言及した。

また、新開発されたグラツィアーノ社製のギアボックスに触れ「残念なことにこのクルマはマニュアルシフトではありませんが、幸いにもすばらしいパネルシフトシステムがついています。ボタンひとつでスポーツ用の設定に切り替えることができ、スロットルの反応やギアチェンジが機敏になります。これを一度体験してしまったら、もうマニュアル車にはもどれないでしょう」とべた褒め。

このトランスミッションは、とても機敏であると同時にスムーズで、通常モード時でもいいが、スポーツモードに切り替えることによってすばやく反応し、ギアチェンジもファンキーで楽しい気分になるとのこと。

ステアリングについては、スポーティな設定のギヤ比で17:1から15:1に変更され、ロック・トゥ・ロックは2.6回転ということもあり、切り過ぎてしまう怖さに襲われたものの、全体としてはいつもどおりすばらしいできばえだと評した。

残念なのは、非常にわずかだが、スチール製のブレーキがフェードする部分があるということ。また、高速コーナーではボディの重量を感じることだという。

少しの不満はあるものの「とにかくいい! ほんとうにすばらしいクルマです。この走り、たまりません」と締めくくった。

ASTON MARTIN V8 Vantage S|アストンマーティン V8 ヴァンテージS
ボディサイズ|全長4,385×全幅1,865×全高1,260mm(ロードスターは1,270mm)
ホイールベース|2,600mm
車輛重量|1,610kg(ロードスターは1,690kg)
エンジン|4.7リッター V型8気筒 DOHC
最高出力|321kW(436ps)/7,300rpm
最大トルク|490Nm(50.0kgm)/5,000rpm
欧州複合燃費|12.9ℓ/100km(7.8km/ℓ)
CO2排出量|299g/km
駆動方式|RWD
トランスミッション|7段2ペダルMT
価格|1,753万5,000円(クーペ) 1,900万5,000円(ロードスター)

           
Photo Gallery