今ここから始まる伝統
「今ここから始まる伝統」に関する記事
高橋理子|♯015 高橋理子展覧会「文様 DOTS & STRIPES」(後編)
「私の柄には日本人としての感覚がにじみ出ているのかもしれない」♯015 高橋理子展覧会「文様 DOTS & STRIPES」(後編)9月12日(月)まで、国立新美術館地下1階の『SFTギャラリー』で開催中の展覧会「文様 DOTS & STRIPES」。この展覧会のために、日本の文様を意識したあたらしい柄をつくりました。後編をお届けします。文=高橋理子日本人が日本人のために、日本ならではのモノづくりをするなかで生まれた柄これまでの作品で発表してきた私の柄は、すべて円(もしくは円の弧)と直線で構成されていますが、そこに具体的なモチーフやイメージする風景などはありません。機能や技法を最大限に活かすことを第一に考えながら、柄をのせるものの大きさや素材に合わせて柄を生み出してきました。文様 DOTS & STRIPES|新柄WAVE今回の展覧会のためにつくったこの柄は、これまでとは異なり、イメージを先行させています。そのイメージとは、日本の伝統文様です。「和柄」ともい...
高橋理子|♯014 高橋理子展覧会「文様 DOTS & STRIPES」(前編)
シルクスクリーンで表現した約110センチ四方の作品♯014 高橋理子展覧会「文様 DOTS & STRIPES」(前編)9月12日(月)まで、国立新美術館地下1階の『SFTギャラリー』で開催中の展覧会「文様 DOTS & STRIPES」。この展覧会のために、日本の文様を意識したあたらしい柄をつくりました。そして、この柄をシルクスクリーンで表現した約110センチ四方の作品を、壁面に7点展示しています。文=高橋理子写真=川本史織ハンドプリントによって染められたコットンスカーフじつはこの作品、ハンドプリントによって染められたコットンスカーフなのです。すべておなじ絵柄ですが、5版すべてを使いプリントされているものや、1色(1版)だけを使用しプリントしているもの、最後の1色が入っていないものなど、プリント状態が異なるものを各1点ずつ展示しています。5版すべてを使いプリントしているものは、スカーフに仕立てられ、HIROCOLEDGEの商品としても販売しています。 スカーフプ...
高橋理子|♯016 高橋理子展覧会「effect」
11月18日(金)まで、横浜美術大学大学ギャラリーで開催中♯016 高橋理子展覧会「effect」10月15日にはじまって11月18日(金)まで、横浜美術大学大学ギャラリーで開催中の展覧会「effect」。自然光の入る大きな白い空間を、等身大よりもさらに大きなポートレートを中心に構成したインスタレーションです。文=高橋理子写真=川本史織私にとって着物とは──日本の衣服である着物は、本来日本人にとって身近なものですが、その周囲には、関心のなさや、知らぬがゆえに生まれる思い込みや偏見が多く存在しています。日本人が、日本のものでありながら特別視し、何らかの壁をつくって遠くへ追いやっているように感じるのです。自国のモノやコトをごく自然に当たり前に受け入れる。それは、偏見をもたず、世の中をフラットに見つめるための第一歩。effect | 会場03私にとって着物は、身近に存在する思い込みや固定観念から人びとを解放するための効果的な表現媒体であり、それらを纏ったポートレートがならんだこの空間は、...