# 005 高橋理子の意思表明
FASHION / WOMEN
2015年5月25日

# 005 高橋理子の意思表明

#005 高橋理子の意思表明

原宿・神宮前にあるgallery ROCKETのコンクリート打ちっ放しと白く高い壁、そこに展示される黒と白の着物、そして高橋理子の写真。
Takahashi Hiroko Exhibition「transform」は、クリエイター高橋理子の新たな第一歩を示す彼女自身の個展となっている。

文=オウプナーズ写真=川本史織

自分でつくった着物を使って、どんなメッセージを発信できるかのか

正面に飾られているのは、縦3メートル、横1.5メートルの巨大な額。ギャラリーのスペースに合わせて高橋理子みずから寸法を出し、額装屋もプリント、アクリル屋も「これまで手がけたなかで最大級」という額のなかに、着付けられた彼女が収まっている。

──どうしてgallery ROCKETを選ばれたのですか?

ROCKETのことは以前から知っていて、ここはデザイン集団CAPの藤本やすしさんが主宰しているギャラリーなんですが、ぜひここでなにかやりたくて、藤本さんからも「ぜひ」と言っていただいたので、新しい試みにチャレンジすることにしました。

HIROCOLEDGE 高橋理子 Photo02

HIROCOLEDGE 高橋理子 Photo03

──テーマの「transform」が意味するのは?

私はこれまで自分で制作した着物を展示してきましたが、こんどは、着物を小道具として使って、つぎにどんなメッセージを発信できるかという活動を進めていきたい。
表現方法は写真ですが、自分の着付け方を見てもらうことで、着物を違った視点で見てもらえるかなと思ったんです。

──着付けのプロセスということですね

はい。着物というとどうしても着付けたあとの完成形で語られますが、じつは面倒だと思われているところが重要なんです。私は自己流なんですが、着付けの先生や、お着物を好きな方からすると、ひょっとすると邪道な着付けをしているかもしれない。
そういう過程を見ていただくことで、世の中にたくさんある“思いこみ”とか“固定観念”に気づいていただければ。

──まさに自作自演ですね

商品だけだと、どうしても伝えきれないことがあるんです。
着物のもうひとつのリアルな側面を見ていただいて、私自身もみなさんの反応からなにかを感じて、つぎの新たな世界を展開していこうかなと思っています。

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Takahashi Hiroko Exhibition 「transform」
6月16日(火) まで開催中
12:00~19:30 会期中無休 入場無料
ROCKET
東京都渋谷区神宮前6-9-6
Tel. 03-3499-1003
http://www.rocket-jp.com/

           
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