デザイナーズファイル
「デザイナーズファイル」に関する記事
OVER THE TWELVE|2011年春夏コレクションリリース!
OVER THE TWELVE|オーバー ザ トゥエルブ大人の遊び心をかたちにする、シニカルポップなアンダーウェア「オーバー ザ トゥエルブ」2011年春夏コレクションリリースデザインコンシャスなアンダーウェアを提案するブランドが急増するなか、7年も前からシーンに注目し、展開をつづけてきた「OVER THE TWELVE(オーバー ザ トゥエルブ)」。ユーモアのあるポップなデザインとは裏腹に、肌触りや履き心地にこだわったクオリティの高さから大人の男性を中心に確固たる支持を確立してきた本ブランドから、2011年春夏アイテムが届いた。そこでデザイナーである松永国人氏に新作について、そしてアンダーウェアシーンの変遷について聞いた。Text by OPENERSよく“見せパン”と言われるけど、これはあくまで自己満足なんです──デザインコンセプトは?もともとアメリカの古着やポップカルチャーが好きで、それが軸になっています。シニカルといいますか、下世話なんだけど下品になりすぎない、笑いとユーモ...
The garbstore|2011-12年秋冬コレクション展開スタート!
The garbstore | ザ ガーブストアロンドン発のコンセプトブランド2011-12年秋冬コレクション展開スタート!ロンドン・ポートベロー地区に旗艦店を構えるコンセプトブランド「The garbstore(ザ ガーブストア)」。デザイナー Ian Paley(イアン・ペイリー)氏手がけるウェアの数かずは、“真の価値”“ルーツ”“耳を傾けるべき教訓”をキーワードに、トレンドに捉われない、質のいいおとなのためのカジュアルスタイルを完成させる。そんなガーブストアの2011-12年秋冬コレクションが、ショッピングサイト「rumors(ルモアズ)」にて販売をスタート。そこで今季コレクションのテーマやお薦めアイテム、提案するスタイルについて、ペイリー氏に聞いた。Text by OPENERSunfamiliar Vintage=なじみのないヴィンテージ──「ガーブストア」のコンセプトとは?僕たちが掲げるフィロソフィは、“unfamiliar Vintage(=なじみのないヴィンテージ)...
The garbstore|デザイナー イアン・ペイリーが秋冬の新作を解説
The garbstore|ザ ガーブストア2013-14年 秋冬コレクションデザイナー イアン・ペイリーにインタビュー「The garbstore(ザ ガーブストア)」。「garb」は、「洋服」という意味をもつ、現在では一般的に使用されることは少ない、消え去りつつある過去の言葉だという。ザ ガーブストアが生み出すヴィンテージのフィーリングを感じさせるアイテムは、まったくのリプロダクションではなく、現代に必要とされるディテールの足し引きをして、あたらしいものとして提示されている。デザイナーのイアン・ペイリー氏に、2013-14秋冬コレクションについて聞いた。Photographs by TAKADA MidzuhoText by IWANAGA Morito(OPENERS)1970年代イギリスの囚人服や時代背景からインスパイア――秋冬コレクションのテーマは?今季のテーマが「His Majesty’s Pleasure」であり、「陛下の仰せのままに」という意味とともに、「あなたは監...
「PUMA by MIHARAYASUHIRO at ISETAN」三原康裕 独占インタビュー
MIHARAYASUHIRO|ミハラヤスヒロ「PUMA by MIHARAYASUHIRO at ISETAN」開催三原康裕 独占インタビュー1月14日(水)より20日(火)まで、伊勢丹新宿店本館1階 ザ・ステージにて、ファッションデザイナー三原康裕氏と『PUMA』がコラボレートしたブランド「PUMA by MIHARAYASUHIRO」の2009春夏アパレルラインの新作が世界先行発売される。今回の「PUMA by MIHARAYASUHIRO at ISETAN」は、“プレイステーション 3”ソフト「dress」上で、2009年春夏アパレルアイテムをリアル再現するほか、バーチャルコーディネートを体験できる。また、2月より発売されるアパレルラインと、4月に発売されるハイカットスニーカー「MY-40」も世界最速先行発売される。「PUMA by MIHARAYASUHIRO at ISETAN」について三原康裕氏にOPENERSが独占インタビュー。まとめ=梶井 誠(本誌)自分のコレクシ...
BOGLIOLI|ピエルイジ・ボリオリ インタビュー
BOGLIOLI|ボリオリサルト発の急伸メゾンボリオリが描く未来図とは(1)これまで見てきたボリオリの現在と過去。ここではこれから先の未来について、来日したボリオリ社正統の血筋を引くデザイナー、ジジことピエルイジ・ボリオリ氏にインタビューを敢行した。これほどまでに急拡大したボリオリの市場をどう捉えているのか、そしてボリオリはこの先、どこへむかうのか。そこには意外な未来図が描かれていた。EnglishText by IKEDA YasuyukiPhotos by YOSHIZAWA KentaPhotos cooperation by BOGLIOLI時代を読み解くピエルイジの感性ピエルイジ・ボリオリは、創業者の直系3代目にあたる。長男のマリオは経営を、末弟の彼はデザイナーを務めている。カシミヤに洗いを掛けるという大胆な発想から生まれた「Kジャケット」も、一昨年登場し一世を風靡した「ドーヴァー」も、今年大人気となっている「ワイト」も、すべて彼の作品である。来日していた彼にインタビュー...
GLCO|注目のアイウェアブランド「GLCO」デザイナー ギャレット・レイト氏来日インタビュー
GLCO|ジー エル シー オーカリフォルニアならではのリラックスしたライフスタイルの提案デザイナー ギャレット・レイト氏来日インタビュー!(1)青山にある洗練されたアイウェアのセレクトショップ『blinc 青山』で、いまもっとも注目されているのが、カリフォルニア発のアイウェアブランド「GLCO(ジー エル シー オー)」だ。デザイナーであるGarret Leight(ギャレット・レイト)氏は、なんとあのOliver Peoples(オリバーピープルズ)デザイナーであるLarry Leight(ラリー・レイト)氏の息子だというから驚きである。そんなギャレット・レイト氏がこのたび来日。ブランドの魅力について語ってくれた。Text by YANAKA Tomomi“カリフォルニアライフスタイル”がコンセプト──ブランドのコンセプトをおしえてください。“カリフォルニアライフスタイル”がコンセプト。サーフィンを愉しんだり、ビーチでゆっくりリラックスしたり、フリーダムなライフスタイルというか...
ato|デザイナー 松本 与 インタビュー(後編)
ato|アトウデザイナー 松本 与 インタビュー (後編)これからのファッションをつくっていくデザイナーの話を聞きたい」。表参道や銀座がインターナショナルブランドの聖地になる一方で、なかなか日本人デザイナーの声が聞こえてこない今こそ、そのタイミングだと思う。 おなじ時代の空気を吸っているファッションデザイナーが、なにを考え、なにを提示し、なにを越えていこうとするのか。FASHION DESIGNER'S FILEの第1回は、東京コレクションに参加し国内外のバイヤーから高い評価を得、また今シーズンからワールドの基幹レディースブランド「INDIVI」のディレクターにも就任した「ato」の松本 与さん。ご本人の希望で顔写真はないが、顔の見えるインタビューとなった。TEXT by KAJII Makoto(OPENERS)the other side fashion vol.1interview with MATSUMOTO ato松本 与 「ato」デザイナー トレンドも、気持ちも、強い...
ブランドGRIFFINデザイナー JEFF GRIFFIN インタビュー(前編)
"グリフィン"デザイナー"ジェフ・グリフィン" インタビュー単なるファッションではなく、クリエイティヴなデザインフォースとしてその存在意義を提案しつづけているファッションブランド"グリフィン(GRIFFIN)"。ミリタリズム、コンバット、スポーツウェアの要素をミックスしたその服は、実用的な意図を持って本物としての価値を見出すことができる。今回は、デザイナーのジェフ・グリフィン(JEFF GRIFFIN)氏に、デザイナーとしての成り立ちからブランドの方向性までのグリフィンのすべてを、インタビュー シリーズとして2回にわたってをお贈りする第一回目。まとめ=金子英史(本誌)Photo by Jamandfix──ファッションデザイナーになったキッカケをおしえてください。16歳の時に、ファッション カルチャーの道にすすむことを決めたんです。スキンヘッズやロッカーズの連中から逃げまわる毎日から、自分の生活を変えるためでした。それがこの道にすすんだキッカケです。セントマーチン大学卒業後にイタリ...
ブランドGRIFFINデザイナー JEFF GRIFFIN インタビュー(後半)
"グリフィン"デザイナー"ジェフ・グリフィン" インタビュー(後編)ミリタリズム、コンバット、スポーツウェアなどの要素をミックスしたその服は、実用的な意図を持って本物としての価値であるということを提案しつづけているファッションブランド"グリフィン(GRIFFIN)"。ひきつづき、デザイナーのジェフ・グリフィン(JEFF GRIFFIN)氏に、プロダクトへのこだわりや今シーズンのおススメを中心にインタビューした最終回。まとめ=金子英史(本誌)Photo by Jamandfix──デザイン的に、影響を受けた人やモノを教えてください。やはりミリタリーというところがやっぱり影響を受けているかな。それが大きなインスピレーションの元となっている対象で、あとは私が一緒に仕事をしているアーティストたちですね。旅行もコレクションに影響を受けているもののひとつです。それと、"グリフィン"はイギリスの素材とイタリアの素材だけを使用してつくっているのですが、それら素材からインスピレーションを受けたりもし...
眼鏡デザイナー、アンヌ・バレンタインインタビュー(2)
「メガネの色、質感のすべてがメッセージです」眼鏡デザイナー、アンヌ・バレンタインインタビュー(2)1980年に南フランスの古都トゥールーズに眼鏡店を開き、84年には自店のコレクションをつくり始めたアンヌ・バレンタインさん。「自分たちが楽しむためには自分でつくるしかない」とはじめたコレクションは、つねに新しいメッセージを発している。彼女が語る、ブランドのフィロソフィーとは?photo by Jamandfix服や靴、バッグとおなじように、憧れるメガネにしたい──1984年にコレクションをスタートさせて変わった部分はありますかしあわせなことに、変わった点はあります。デザインは変わって、私自身も変わっています。でもフィロソフィーは変わってはいけないもの。フィロソフィーは変わっていませんから、もしメガネじゃなくて、時計やオブジェづくりと出会っていたらそれをしていたでしょう。でも私の興味はメガネと出会った。仕事にするなら徹底して考えます。──アンヌさんにとっての「フィロソフィー」とは?それは...
Salvatore Ferragamo|靴づくりに息づくトップメゾンの矜持
サルヴァトーレ フェラガモ|Salvatore Ferragamo創業者の意思が息づくシューズコレクション靴づくりに息づくトップメゾンの矜持先頃、まったくあたらしいコンセプトのシューズコレクション「フェラガモ・ワールド」を発表したばかりのラグジュアリーメゾン、サルヴァトーレ フェラガモ。そのさいに来日したメンズレザーグッズプロダクトディレクター、ハビエ・スアレス氏と、日本を代表するバレエダンサーが、サルヴァトーレ フェラガモの靴やバレエについて対談した。まずは 第一部でサルヴァトーレ フェラガモのメンズシューズの概要をハビエ・スアレス氏から学び、そしてそれをふまえつつ第二部で対談を楽しんでいただこう。写真=池田佳史(BOIL)文(インタビュー)=池田保行(04)文=OPENERS第一部 サルヴァトーレ フェラガモのメンズシューズの現在進行形サルヴァトーレ フェラガモのメンズシューズには、基本5種類のカテゴリーが存在する。それがTRAMEZZA(トラメッザ)、ORIGINALE(オリ...
リチャード ジェームス来日インタビュー 伝統の世界を変える挑戦的なスタイル
RICHARD JAMES|リチャード ジェームス伝統の世界を変えた挑戦的スタイルリチャード ジェームス来日インタビュー (1)Savile Row(サヴィル・ロウ)とは、ロンドンの中心部にあるストリートの名前であり、最高峰のテーラーが軒を連ねるビスポークテーラリング発祥の地である。サヴィル・ロウの歴史は長く、これまで伝統を重んじる職人堅気のテーラーたちによってそのスタイルは守られてきた。ただし“伝統を重んじる”という言葉には“変化を拒む”という意味もふくまれていた。ハイファッション全盛を迎え、サヴィル・ロウは活気を失っていった。そんな“アンティーク”となってしまったこの街がいま、大きな変化を遂げている。若きビスポークテーラーが続ぞくと店をかまえ、ビスポークテーラリングのあらたなスタイルを提案しているのだ。そんなサヴィル・ロウの新時代を築くデザイナーのひとりであり、革新的なパターンや鮮やかなカラーパレットでサヴィル・ロウ スーツをよりモダンに昇華させた「RICHARD JAMES」...
「Velnica」デザイナー・小林加奈、小林ゆかり、八月朔日けい子インタビュー(前編)
2009-10秋冬 注目のファッションデザイナー特集「Velnica」デザイナー・小林加奈、小林ゆかり、八月朔日けい子インタビュー(前編)女らしさを取りもどせる、エレガントなルームウェアいまや、毎月どこかの女性誌で特集が組まれるほどの人気になったルームウェア。そのブームの発信源となったのが、小林加奈さん、小林ゆかりさん、八月朔日(ほずみ)けい子さんの3人が手による「Velnica(ヴェルニカ)」だ。なぜ、ルームウェアを手がけようと思ったのか、デザイナー3人にお話をうかがった。取材・文=津島千佳写真=原恵美子私たち3人は、高校の同級生なんです──みなさんは、もともとお友だちだったそうですね。加奈 そう、高校の同級生だったんです。大学や就職はそれぞれちがう道に進んだんですが、食事や旅行を一緒にしたり、帰省したときに会ったり、交流はあったんですよ。それで30歳のときに、それぞれが積んだキャリアを生かそうとブランドを立ち上げたんです。──ブランドを立ち上げようと言い出したのは誰ですか?ゆか...
「Pippi」デザイナー・佐藤葉子 インタビュー(後編)
2009-10秋冬 注目のファッションデザイナー特集日常性を大事にして、デイリーに履ける素敵な靴「Pippi」デザイナー・佐藤葉子 インタビュー(後編)レディなムードとガーリーなニュアンスが高い地点で融合する「Pippi」のシューズは、唯一無二の存在感を放つ。デザイナーの佐藤葉子さんは、クリエイションに対してどんな思いを抱いているのか。パーソナルな部分を紐解いていく。取材・文=津島千佳写真=原恵美子デザイナーという職業に憧れはなかった──「Pippi」のシューズを見ていると、靴好きがデザインしたものだな、というこだわりが感じられます。洋服ではなく、とくにシューズに惹かれる理由はどんなところにあると思いますか?母がすごくおしゃれなひとだったので、ファション好きは血筋かもしれません。母の足もとはいつもハイヒールで、子ども心に「きれいだなぁ」と眺めていたのを覚えています。靴好きのルーツはその辺りにあるのかも?でもとくにデザイナーになろうとか、憧れはなかったので、服飾の専門学校に行くことも...
英国靴の雄ガジアーノ&ガーリングインタビュー
Interview with GAZIANO&GIRLING新鋭シューズブランド『ガジアーノ&ガーリング』のトニー・ガジアーノ氏、ディーン・ガーリング氏が来日。昨今の既製靴のなかでは、最高とも評される正統派のシューズブランドとしてこれからどこまでソフィスティケートしていくのか。Text by OPENERSphoto by Jamandfixビスポークと既製靴の共有──ジョン・ロブ ロンドン、ジョージ・クレバリー、エドワード・グリーンと数々の著名なブランドで輝かしい活躍をされていたお二人ですが、独立したきっかけは?数々の誇り高きステージで仕事を任されていたのは素晴らしいことでしたが、会社のためだけ、という枠にとらわれず自分たちの手で本当に良いと思うものをつくりたかったからです。そしてビスポークと既成靴をうまく共有させたカタチの実現を目指しました。ビスポークと既製靴は、「ビスポークはロンドン、既製はノーザンプトン」といわれ、場所やメーカー、職人までが相互しない状況になっていま...