The garbstore|2011-12年秋冬コレクション展開スタート!
The garbstore | ザ ガーブストア
ロンドン発のコンセプトブランド
2011-12年秋冬コレクション展開スタート!
ロンドン・ポートベロー地区に旗艦店を構えるコンセプトブランド「The garbstore(ザ ガーブストア)」。デザイナー Ian Paley(イアン・ペイリー)氏手がけるウェアの数かずは、“真の価値”“ルーツ”“耳を傾けるべき教訓”をキーワードに、トレンドに捉われない、質のいいおとなのためのカジュアルスタイルを完成させる。そんなガーブストアの2011-12年秋冬コレクションが、ショッピングサイト「rumors(ルモアズ)」にて販売をスタート。そこで今季コレクションのテーマやお薦めアイテム、提案するスタイルについて、ペイリー氏に聞いた。
Text by OPENERS
unfamiliar Vintage=なじみのないヴィンテージ
──「ガーブストア」のコンセプトとは?
僕たちが掲げるフィロソフィは、“unfamiliar Vintage(=なじみのないヴィンテージ)”。 “これまでにも存在していた”ようなコレクション、それは“想像(創造)のリプロダクション”といったところでしょうか。デザインは私の考えるイギリスらしさ、イングリッシュスタイルをベースに、フランスのスタイルをエッセンスとして取り入れています。基本となるコンセプトは一貫していますが、あらたな興味があれば臨機応変に取り入れるようにしています。好きなものはずっと変わらない、ただただ本物(本質)を追求していくのみです。
──2011-12年秋冬シーズンのテーマとは?
テーマは “Non Productive”。イギリス国内での生産背景が減少している現状を、客観的に一歩引いた場所から見つめ直しました。コレクションのいくつかのアイテムは、10年以上コンタクトしていたイギリスのオリジナルサプライヤーのもとで生産しました。シーズンを代表するアイテムとしては、1950年代から70年代のユニフォームに使用されていたベーシックなウールアイテムの数かずです。なかでも「LNER(LONDON NORTH EAST RAIL) BLAZER」「RAF(ROYAL AIR FORCE) KNIT P.O. SWEATER」は象徴的なデザインですね。このふたつを組み合わせると、まさにクラシックなコンビネーションが完成します。
Win Win No Work!!
50年代のスワローパターンを取り入れたRAF(英空軍)レプリカニットは、過去に実際に存在した糸、チェンジボタンディテール、パターンを組み合わせて作ったものです。したがって、それぞれのディテールは見たことのあるものですが、まったくあたらしいデザインとして完成しています。
また、LNER BLAZERのアイデアは、60年代から70年代のイギリス国有鉄道の作業員たちがあらゆる方法で仕事をさぼっていたようすをイメージしています(笑)。このふたつのアイテムの組み合わせもそうですが、今季は“レイジーな(怠惰な)イギリス人”に見えるような着こなしを提案しています。Win Win No Work(笑)!!
──ありがとうございました。
Ian Paley|イアン・ペイリー
ロンドンのポールスミスでシニアデザイナーとして「R.Newbold」「Paul smith Jeans」のデザイン/クリエイティブ面でマネージングを学んだのち、1998年に自身のブランド「One True Saxon」をスタート。フットボールファンから絶大な支持を受ける。その後2007年にあらたなコンセプトブランドとして「GARBSTORE」を発表。彼のクオリティカジュアルウェアに対する追求と愛が込められたアイテムの数かずには、「真の価値・ルーツ・そして耳を傾けるべき教訓」が表現されている。翌08年にはロンドン・ポートベロー地区に旗艦店をオープンした。