graf|グラフ

graf|グラフ

graf|グラフ豊かなアイデアをかたちにする人びとのあつまり=graf今回はプロダクトデザインを中心に、心地よく知的なライフスタイルをトータルに提案する大阪の顔的ショップのグラフそしてその活動拠点であるgraf bld.を紹介。写真と文=加藤孝司ひとつの理想的なライフスタイルとして提示自然の木肌の質感を生かしたシンプルな家具。素材そのものの持ち味を生かした使い勝手のよいテーブルウェア。生活することの中心であり、それを根源からささえる当たりまえでいて豊かな美しい食。アートというかけがえのない人間の知的な営み。それら衣食住をみたす要素がただしい暮らしのありかた、というきわめてまっとうで無理のない生活のリズムに近いかたちで感じることができるのが、グラフの活動の拠点であるこの「graf bld.」だ。家具やプロダクトデザイン、食やアート。グラフの活動拠点である「graf bld.」は、それらすべてをミックスして、グラフがつくりあげた空間のなかで、ひとつの理想的なライフスタイルとして見せてく...
Leica|ライカ二子玉川店

Leica|ライカ二子玉川店

LEICA|ライカライカの世界を体感できるショップが二子玉川にオープンライカファンに朗報。フルラインナップが揃うライカの直営店が、10月23日(金)に二子玉川・玉川高島屋ショッピングセンター南館5階にオープンする。現行製品のフルラインナップが揃う、世界4番目の直営店最高の光学性能や写真の本質を追究する姿勢はもちろん、デザイン性の高さでも数多くのファンをもつライカ。このたびそのライカが、世界で4番目となる直営店『ライカ二子玉川店』を2009年10月23日(金)玉川高島屋ショッピングセンター内にオープンさせるというのだから、その期待度は高い。ここでは、カメラ本体だけでなくレンズ、アクセサリー、スポーツオプティクスにいたるまで、現行製品のフルラインナップが揃う。ライカの世界観をここで改めて感じてみたい。ライカ二子玉川店東京都世田谷区玉川3-17-1玉川高島屋ショッピングセンター南館5FTel. 03-5797-0338営業時間|10:00~21:00http://www.leica-ca...
MORIOKASHOTEN|森岡書店

MORIOKASHOTEN|森岡書店

MORIOKASHOTEN|森岡書店本との関わりから人と人とのつながりを模索する本に込める思い入れは、ひとそれぞれ異なるもの。だからこそお気に入りの一冊に出会えたときの喜びはなにものにもかえがたい。今回は、話題の東東京地区、セントラル・イースト・トーキョーにある古書店を紹介しよう。文=加藤孝司感性を刺激する創造性に満ちた空間茅場町の由来は、江戸時代、それまで神田にあった萱(かや)を扱う茅(かや)商人の町をこの地に移したことからはじまったといわれている。古くから蔵の多い商人の町として知られ、現在では日本経済の中心地・兜町も近く、界隈にはオフィスビルが立ち並ぶ。昼間には多くのビジネスマンで賑わう街でもある。日本橋茅場町霊岸橋、運河沿いに立つ昭和初期に建てられた由緒正しいモダンな建物の3階に森岡書店はある。エントランスの重厚な扉、3階へとつづく階段は時間を越える錯覚をもよおす古(いにしえ)の佇まいが感じられる。オープンは2006年7月。もともとはギャラリーのあったスペースは、コンパクトな...
燕子花|KAKITSUBATA

燕子花|KAKITSUBATA

燕子花|KAKITSUBATA今と古(いにしえ)、東と西の道具や伝承を、現代に暮らしのなかで長いときを経て培ってきた生活の知恵や風習、人びとが日常使うことで研ぎ澄まされてきた道具がもつ豊かさ──そんな道具を取りそろえる中目黒の燕子花(かきつばた)を紹介。燕子花のプランナー白水由紀子さんにお話をうかがいながら、描きだされていくその世界観を紹介する。文と写真=加藤孝司本物という普遍性に真摯に向き合うショップ 古くは河港や水路としてさかえ、現在では春になると鮮やかに咲き誇る桜並木のある、都心を流れながら風光明媚な一帯として知られる目黒川周辺。なかでも中目黒と呼ばれるエリアには、若者が集うブティックや、大人がゆったりとしたときを過ごすバーやビストロが川沿いに軒を連ね、しっとりと落ち着いた賑わいをみせている。2006年春にオープンした「燕子花」はそんな目黒川沿いに店を構える、暮らしのなかから生まれてきた特別な道具を扱うショップだ。人の手技を介して古くから伝わる道具や、「ふるまい」や「たしな...
GERVASONI|国内初のショールーム「GERVASONI TOKYO」オープン

GERVASONI|国内初のショールーム「GERVASONI TOKYO」オープン

GERVASONI|ジェルバゾーニ世界中のラグジュアリーシーンのインドア・アウトドアの両方で人気のインテリアブランド国内初のショールーム「GERVASONI TOKYO」オープン 世界的な家具見本市、ミラノサローネは今年で52回を数えるが、第1回から毎年出展している数少ないインテリアブランド「GERVASONI(ジェルバゾーニ)」の国内初となるショールーム「GERVASONI TOKYO」が東京・南青山にオープンした。Text by KAJII Makoto (OPENERS)天然素材や人工製品などの異素材の組み合わせが特徴のコレクションジェルバゾーニは、イタリア北東部のパヴィア・ディ・ウディネに1882年に創立。現在はジェルバゾーニ家の第3世代であるジォヴァンニとミケーレ兄弟が継承し、その商品は、一般住宅はもちろん、ホテル、レストラン、クルーズシップなど、インドア・アウトドアの両方にまたがるラグジュアリーシーンで愛用されている。ジェルバゾーニのコレクションは、天然素材や人工製品な...
citruss GALLERY&STORE|中原慎一郎氏が九州クラフトを発信

citruss GALLERY&STORE|中原慎一郎氏が九州クラフトを発信

citruss GALLERY&STORE|シトラス ギャラリー アンド ストア九州のクラフトに触れる発信拠点、福岡パルコ新館の5階にオープン11月13日(木)に福岡・天神にオープンする福岡パルコ新館。魅力的なショップやスペースがひしめくなかに、九州で生まれたクラフトやプロダクト、またその背景となる土地の魅力を立体的に編集する「citruss GALLERY&STORE(シトラス ギャラリー アンド ストア)」が誕生する。Text by WAKABAYASHI Satsukiランドスケーププロダクツ代表・中原慎一郎氏がプロデュース「シトラス ギャラリー アンド ストア」のテーマは、“もの作りはここからはじまる”。さまざまな作り手を紹介しながら、モノ作りへの興味を促しつつ、さまざまな可能性を提示していく。店名の由来は、九州は柑橘類の産地であること=citrus、建築構造のトラス構造=truss、これらを掛け合わせた造語によるもの。そこには九州がより繋がっていくよ...
DWELL playmountain|ドゥエル プレイマウンテン

DWELL playmountain|ドゥエル プレイマウンテン

DWELL playmountain|ドゥエル プレイマウンテン使う人の個性に重きを置いたオリジナルも提案今回紹介する「DWELL playmountain」は、鹿児島にオープンしたばかりのライフスタイルショップ。趣のある石蔵をリノベーションして、生まれ変わった店内をリポート。文=武井正樹「工房しょうぶ」でつくる木工、和紙、陶器などにも注目デザインチーム・ランドスケーププロダクツ代表の中原慎一郎氏と、家具製作を手がけるFACTORY1202代表の川畑健一郎氏が、これまでの活動の集大成といえる店舗を、ふたりの故郷である鹿児島にオープンした。店名は「DWELL playmountain」。鹿児島のシンボルのひとつである桜島を目の前で見わたせる、古く大きな石蔵をリノベーションした店内では、Playmountain,TAS YARD,CHIGO,PAPIER LABO.といったこれまでの活動を複合的に展開している。内部を支える木軸があらわになった空間では、大きなシャンデリアが来客を迎え入れ...
TRAM|トラム

TRAM|トラム

TRAM|トラム北欧の暮らしのなかから生まれた道具北欧生まれのクラフト感あふれる飾り気のない日用品。日本の手仕事の伝統が育んだ日々使うための道具たち。今回は福岡にある北欧雑貨を中心にあつかう店「トラム」を紹介。写真と文=加藤孝司時の流れに左右されないものとの関わりに気づかせてくれる店福岡市内の中心地にある閑静な住宅街。その一角にひっそりとたたずむ鶴翠荘という名前の小さなアパート。2階に上がる階段の手すりの、長年使いこまれたあたたかな手触りが心地よい、歴史を重ねてきた建物だ。どこの町にもあるどこにでもある見馴れた風景。このアパートはそんな一見どこにでもありそうな日常を映し出していながら、この店を訪れる人に特別な一日を感じさせてくれる雰囲気にみちている。店主自ら足を運び、北欧の小さな町から持ちかえられた日常使われていた道具たち。人びとの生活をより良く改善しよう、というデザイナーの強い意志から生まれた器や道具、名もなき職人の丁寧な手仕事から生まれた日用使いのための道具など、いますぐ連れて...
BOUUN|望雲

BOUUN|望雲

BOUUN|望雲人、もの、文化といったさまざま角度からのアプローチ日々の暮らしを彩る、さまざまな器や道具、ときを経て深みをます人の暮らしの知恵。丁寧な暮らしのなかから生まれたモノたちには、機能というものがもつ美しさが備わっています。今回は福岡からそんな暮らしのなかにある豊かさを教えてくれるショップを紹介。文=加藤孝司望雲という価値基準によってふるいにかけられたモノたち昔ながらの親しい友人の家を訪れるときのように、玄関のたたきで靴を脱ぐお店のスタイル。少しやけた畳の風合いと、やわらいひかりが射し込む窓辺の景色。その空間全体にながれているのは、ゆっくりとそして丁寧に日々を生きていたい、という静かな暮らしのたたずまいだ。7年ほどまえに、古いものやオリジナルのモノを、そのときどきで空間を移動しつつ展示するという、ユニークな「移動ギャラリー」というスタイルではじまった望雲。そのお店自体のありかたや扱うものをふくめ、既成のギャラリーや古道具屋とはおもむきのことなる望雲のスタイルは、そんな活動の...
ORGAN|オルガン

ORGAN|オルガン

ORGAN|オルガン「ENOUGHな暮らし」を考えるオーナーの気持ちちまたにあふれるさまざまなモノやデザイン。その本質について考えたり、背景に思いをはせることはデザインををより深く知るための楽しみのひとつだろう。今回は福岡で暮らしのなかからそんなデザインとの関わり方を提案するショップを紹介。写真と文=加藤 孝司オルガンという、音楽のようにデザインを奏でる店福岡市内から少し離れた街の駅前にある、おもむきのある一棟のビル。建物のエントランスになるガラス扉には小さな字で「organ」という文字が描いてある。ショップがある3階までの階段をゆっくりとのぼり、その途中にふと思った。初めて訪れるお店に一歩足を踏み入れる瞬間は、どの街にあるどんなお店をたずねても少しばかりの緊張を感じる。あたらしい出会いと新鮮な驚き。だからというわけではないが、そのドアの向こうがわにあるモノや人にはいつも敬意に似た気持ちをいだいている。いまでは北欧やアメリカのヴィンテージ家具や雑貨を扱うお店として知られるオルガンは...
四月の魚|shigatsu no sakana

四月の魚|shigatsu no sakana

四月の魚|shigatsu no sakana唯一無二の空間に置かれる古道具たちのどかに広がる田園風景。白壁造りのたてものや、家々のあいだをぬうように築かれた水路。そこに暮らす美しい人びと。今回は福岡県うきは市吉井町にある古道具のお店を紹介。写真と文=加藤孝司静かに、そして生きるということにたいして、あたりまえに暮らす喜び福岡県の東南に位置する吉井町は、豊後街道の宿場町として栄え、いまでもところどころに白壁土蔵造りの商家がのきをつらねる風情のある町だ。福岡市内から高速に乗り、朝倉か杷木あたりで高速を降りると、そこはのどかな風景の広がる田園地帯である。あるひとつのモノから受ける印象は人それぞれ、さまざまだ。モノといえども機能の面からみることによって見えるものと、美的な情緒的な側面から見ることとでは見えてくるものもおのずと異なる。モノも人と同じように何かの機能をもち、誰かの役にたつ道具であるまえに、かけがえのないある特定の個性ある存在感をもつものだ。「四月の魚」は古道具をあつかうお店だ...
DEGREE|ディグリー

DEGREE|ディグリー

DEGREE|ディグリーオーナーの顔の見える個性的なセレクト今回紹介する「ディグリー」は、山口にあるインテリア雑貨を中心に扱うライフスタイルショップ。むかしながらの町屋をリノベーションしたクリーンな印象の店内には、世界中から集められた良質なデザインがあふれています。文=加藤孝司萩焼の作家・濱中史朗氏の作品にみる現代的なエッセンス山口市下竪小路は、室町時代より氏族大内氏の城下町として栄え、江戸時代には萩往還の宿場町として賑わいをみせた、いまでも蔵づくりの商家や町屋風情が残る歴史と情緒ある町だ。ふるい町屋が点在するこのエリアには、都会的な背の高い建物がないかわりに、人々の生活の息遣いが聞こえる丁寧な暮らしの蓄積がある。かつて栄えた面影の残る歴史豊かな下竪小路には、いまもこの町が築いてきた伝統と格式が通奏低音のように静かに流れている。ディグリーは、2007年3月にこの町にオープンしたインテリア雑貨を中心に扱うライフスタイル提案型のショップだ。ふるい町屋を改装した外観とはうらはらに、シャン...
foo|フー

foo|フー

foo|フー愛着あるプライベートコレクションのようなアイテムたち今回のショップインフォメーションは東京を離れ、一路西へ。中国地方の中心地、広島県にある感性の高いショップを紹介します。雑貨店fooは広島市の中心に位置する中区橋本町という、閑静な住宅街の一角にあります。文=加藤孝司Photo by aruco design物と人とのささやかな関係性広島という街は不思議な場所だ。ひとつの大通りをはさんで猥雑な夜の顔と、閑静な住宅が背中あわせにあり、若者でひしめくショッピングモールのすぐとなりに、世界平和の祈りに満ちた平和記念公園がひろがる。明治時代には広島城に明治天皇を迎え、一時的にであれ日本の中心地になり、世界で唯一の原子爆弾の被爆をするという歴史をもつ。広島の人々は流行に敏感で、感性がとても優れている。市内中心部にはつねに人々で賑わう繁華街があり、瀬戸内の豊かな海も近く、食文化もきわめて豊かだ。建築家・村野藤吾が設計した原爆で亡くなった人々を慰霊するための『世界平和記念大聖堂』にほど...
BOLTS HARDWARE STORE|2009年12月オープンの京都の「金物屋」

BOLTS HARDWARE STORE|2009年12月オープンの京都の「金物屋」

BOLTS HARDWARE STORE|ボルツ ハードウェア ストア2009年12月オープンの京都の 「金物屋」京都の金物屋「BOLTS HARDWARE STORE(ボルツ ハードウェア ストア)」は、オリジナルの金属製品や家具、パーツの企画、設計、製造、さらに国内外の家具金物や建築金物を販売している。とくにオリジナル製品はさまざまな協力工場と手を組み、ひとつひとつ丁寧に製作している。写真=BOLTS HARDWARE STORE経験によって育まれた“機能から生まれる造形美”「BOLTS HARDWARE STORE」を主宰する朝陽鎮也さんは、家具やインテリアの内装関連の設計の仕事をつうじて、「金物」とほぼ毎日のように接する機会があった。朝陽さんは語る。「近年の日本市場に出回っているインテリア金物はどこか過剰な装飾がほどこしてあったり、無駄ともいえるような機能が与えられ、一般の方はもちろんプロでも“いったいこれはどうやって使えばいいんだ?”というものが多く出まわってきています。...
HOSOO|コンセプトストア『HOSOO KYOTO』オープン

HOSOO|コンセプトストア『HOSOO KYOTO』オープン

HOSOO|細尾細尾のコンセプトストアが京都にオープン京都から世界に発信する『HOSOO KYOTO』京都の西陣織老舗で、つねに画期的な提案をしている細尾。そのコンセプトストア『HOSOO KYOTO』が2月11日にオープンした。※現在(2014年4月段階)は、下記の住所に移転オープンPhoto by HOSOO KYOTOショップコンセプトは“Fission & Fusion / 分裂と融合”元禄年間に京都 西陣に織物業として創業して以来およそ400年の歴史を誇る細尾。西陣織の帯と着物の製造卸売りをはじめ、人間国宝作家の格調高い作品や、京都の名工の技を駆使した和装品、海外デザイナーとのコラボレーションにも積極的に取り組んできた細尾が、さらなる発展を求めて京都から世界に発信する旗艦店『HOSOO KYOTO』をオープン。ショップのテーマは“Contemporary NISHIJIN”。コンセプトの“FISSION”とは日本のすぐれた総合的芸術である伝統工芸を分裂させて、さま...
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