DWELL playmountain|ドゥエル プレイマウンテン
Design
2015年4月22日

DWELL playmountain|ドゥエル プレイマウンテン

DWELL playmountain|ドゥエル プレイマウンテン
使う人の個性に重きを置いたオリジナルも提案

今回紹介する「DWELL playmountain」は、鹿児島にオープンしたばかりのライフスタイルショップ。趣のある石蔵をリノベーションして、生まれ変わった店内をリポート。

文=武井正樹

「工房しょうぶ」でつくる木工、和紙、陶器などにも注目

デザインチーム・ランドスケーププロダクツ代表の中原慎一郎氏と、家具製作を手がけるFACTORY1202代表の川畑健一郎氏が、これまでの活動の集大成といえる店舗を、ふたりの故郷である鹿児島にオープンした。

店名は「DWELL playmountain」。鹿児島のシンボルのひとつである桜島を目の前で見わたせる、古く大きな石蔵をリノベーションした店内では、Playmountain,TAS YARD,CHIGO,PAPIER LABO.といったこれまでの活動を複合的に展開している。

内部を支える木軸があらわになった空間では、大きなシャンデリアが来客を迎え入れ、一階には広々としたカフェスペースと生活雑貨が並ぶ。

ランドスケーププロダクツといえば、Man Made Objects。「人間のもつ力が隅々まで発揮されたもの」をテーマに、これまで世界各国から独自の視点でプロダクトを集めてきたが、DWELL playmountainのオープンとともに、新たな仲間が加わった。それは「工房しょうぶ」でつくる木工、和紙、陶器などだ。

「工房しょうぶ」とは、ダウン症、自閉症をもつ、知的障害者の人々が在籍する、鹿児島にある養護福祉施設「しょうぶ学園」内の工房。利用者がつくる作為のない作品は、ユーモアが溢れ、ダイナミックであり繊細。毎日の生活が楽しくなるプロダクトだ。DWELL playmountainオープン以来、人気の商品となっている。

2階に上がると服飾雑貨と家具の贅たくなスペース。そこには子どもたちがよろこぶキッズハウスがあり、これはデザインユニット・GelchopとFactory1202の共作。また家具にかんしては、定番のもの以外に、使う人の個性に重きを置いたオリジナルも提案していく。衣食住全般をまかない、年齢層を問わずに楽しめる、DWELL playmountain。新たに生まれたライフスタイルショップは、暮らしにとってなにが豊かであるかを再考させ、この地に文化として根づいていくのだろう。

DWELL playmountain|ドゥエル プレイマウンテン<br><br>使う人の個性に重きを置いたオリジナルも提案

DWELL playmountain
鹿児島県鹿児島市住吉町7-1
営業時間|11:30~20:00
定休日|木曜
Tel. 099-801-8114
http://www.dwell-playmountain.com

           
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