ミラノサローネ 2015
「ミラノサローネ 2015」に関する記事
2015 ミラノサローネ 最新リポート|FLOS
FLOS|フロス特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2015独創性豊かなマスターピース2009年に発表した壁や天井に照明を埋め込んだ「Soft Architecture(ソフトウェアアーキテクチャ)」、2013年のマグネット式のダクトレール「THE RUNNING MAGNET(ランニング マグネット)」など、トレンドに左右されることのない独創性に満ちたFLOS(フロス)の作品たち。今年も独自路線を貫き、フロスの思想とデザイナーの熱意が交錯した作品を数多く発表した。Text by YUDA Takeshi(TOL STUDIO INC.)白いアートギャラリーに至極のプロダクトを展示立体造形を鑑賞するためのアートギャラリーとして設計されたフロスの展示ブースは、イスラエルの人気デザイナー、ロン・ジラッド氏が、コンセプト、デザイン、ムビーディレクションまで手がけた。大きなロゴが壁面を飾り存在感を示す例年のフロスのブースとは一線を画すコンセプチャルなもので、作品はショーケースや額縁に納めら...
2015 ミラノサローネ 最新リポート|Foscarini
Foscarini|フォスカリーニミラノサローネ国際家具見本市 2015トップブランドへ駆け上がった軌跡の集大成2000年代以降のイタリアにおけるデザイン照明を牽引してきた「Foscarini(フォスカリーニ)」。伝統的なヴェネチアンガラスを背景に、カーボンなどの樹脂素材を使いこなしながらデザインの幅を広げ、トップブランドとしてその地位を得た。まさに、照明デザインの革命児といえよう。今年は、佐藤オオキ氏率いるnendo(ネンド)がデザインを手がけた新作をはじめ、代表作のリバイバルなど、意欲的に作品を発表している。Text by YUDA Takeshi(TOL STUDIO INC.)コンテンポラリーデザインの最先端を牽引する、デザイン照明の革命児今年のブースデザインはフォスカリーニを代表するデザイナー、フェルーチョ・ラヴィアー二氏が手がけた。劇場のようにデザインされた巨大なブースでは、入口付近にはフォスカリーニを代表するマスターピースを配置し、中段には準新作、そして最上段には最新...
2015 ミラノサローネ 最新リポート|Catellani&Smith
Catellani&Smith|カテラーニ&スミスユーロルーチェ国際照明見本市 2015オーナーデザイナーが語る“光”の未来Catellani&Smith(カテラーニ&スミス)のプロダクトは、そのフォルムだけではなく、発する光そのものまでデザインされる。照明器具というよりも、まさに光のアートだ。イタリアブランドのなかでも、とりわけ異彩をはなつ同社の魂であり、“光の芸術家”とも称されるオーナーデザイナー、エンゾ・カテラーニ氏の単独インタビューは、光への愛情にあふれるものだった。Text by YUDA Takeshi(TOL STUDIO INC.)光の芸術家が生みだした名作たちミラノの中心地からクルマで15分ほどの場所にある「Casa della Luce(カーザ デラ ルーチェ)」。イタリア語で“光の家”と名づけられたこの場所は、「カテラーニ&スミス」が長年インスタレーションをおこなってきた光の聖地だ。今回のインスタレーションは、“過去、現在、未来”を表現。入口に...
ディーゼル ミラノサローネ国際家具見本市 2015|DIESEL
DIESEL|ディーゼル特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2015ウッドフローリングがくわわり、さらに広がるロックな世界観広大な350平方mものブースで開かれた、DIESELの展示。DIESEL(ディーゼル)のホームコレクションライン「DIESEL LIVING(ディーゼル リビング)」の新作コレクションが華々しく披露された。今年の展示では、ブランドのDNAである“ロック、ミリタリー、デニム、ポップ”を体現した世界観を反映したアイテムが、「Nightlife」「Make Love not War」「Urban Blue」「Poplife」と題された四つの空間で展開された。Text by TSUCHIYA Motorhio (OPENERS)イタリア一流メーカーとのコラボレーションディーゼルリビングのブースでは、「FOSCARINI (フォスカリーニ)」とコラボレートした照明、「MOROSO(モローゾ)」のファニチャー、そして今年から日本でも展開されている「SELETTI(セレッテ...
2015 ミラノサローネ 最新リポート|Kartell
Kartell|カルテル特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2015素材の可能性から世界を広げるコンテンポラリーデザインコンテンポラリーデザインの先駆者である「Kartell(カルテル)」は、今年のミラノサローネにて、インテリア装飾における折衷主義のビジョンを反映させたインスタレーションをおこなった。ブランドのアイコン製品と今年の新作があたらしい形で共存し、完全に自由で、表現豊かな横断性をもって、予期しなかった組み合わせや影響を生みだした。Photographs by Daniele DAINELLIText by KATSURA Kumi(TOL STUDIO INC.)プラスチック素材が育むコンテンポラリーなエレガンス家具という枠を超え プラスチック素材の可能性とあたらしいライフスタイルを世界に提示しつづける、コンテンポラリーデザインの先駆者、カルテル。プラスチックが生み出すエレガンスと、さまざまな趣向を融合した折衷スタイルは、世界で活躍する多様なデザイナーたちのオリジナルのア...
レクサス、ミラノサローネ出展作品を南青山「INTERSECT BY LEXUS」で展示|Lexus
Lexus│レクサスミラノサローネ出展作品を南青山「INTERSECT BY LEXUS」で展示レクサスは、次世代を担うクリエイターのための国際デザインコンペティション「レクサス・デザインアワード2015」に入賞し、4月に開かれた国際家具の見本市、ミラノサローネでも紹介されたプロトタイプ作品を凱旋展示。南青山のINTERSECT BY LEXUS -TOKYOで6月3日(水)まで開かれる。Text by YANAKA Tomomiベスト エンタテイニング賞に輝いたインスタレーションを凱旋展示豊かな社会をつくりあげるデザインと、より良い未来のためにアイデアを生み出す気鋭のクリエイターの育成を目的に2013年からスタートした「レクサス・デザインアワード」。第3回となる今回は、“Senses”「五感」をテーマに世界72カ国から1,171点の応募があり、12点の作品が入賞を果たした。ミラノサローネでは、これらの入賞作品のプロトタイプをレクサスの展示スペースで紹介。また入賞した各組がプレゼン...
特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2015
特集|ミラノサローネ国際家具見本市 20152015.04.27春の訪れとともに毎年開催される世界最高峰の国際家具見本市「ミラノサローネ」。今年は国際照明見本市「ユーロルーチェ」も併催され、ミラノ市街には多くのインテリアデザイン関係者がつどう。OPENERSではミラノサローネ、ユーロルーチェ、ミラノ市内で開催されたイベントまで総力をあげて取材。現地レポートやニュースをまじえて、インテリアデザインの最新トレンドをお伝えする。What's NewKartell2015.5.19NEW世界を広げるコンテンポラリーデザインFoscarini2015.5.14トップブランドへ駆け上がった軌跡の集大成Barovier&Toso2015.5.13シャンデリアのきらめきをLEDで再現Piero Lissoni2015.5.13世界をリードするデザインアプローチARMANI / CASA2015.5.12世界最高峰のラグジュアリーの本質を求めてMinotti2015.5.11現代デザ...
2015 ミラノサローネ 最新リポート|KARIMOKU NEW STANDARD
KARIMOKU NEW STANDARD|カリモクニュースタンダード特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2015映像と写真、実際の家具が交差する心地良い空間インスタレーション今年は暖かく天気に恵まれたミラノサローネ。6度目の出展となる「KARIMOKU NEW STANDARD(カリモクニュースタンダード)」は、ミラノの街の中心、歴史あるブレラ地区のアパートメントを会場に選びました。あらたに迎えたデザイナー、クリスチャン・ハースは「SCOUT」というシリーズから椅子とテーブルを、BIG-GAMEのキャストールシリーズからソファとアームチェアをあたらしく提案。また、今回のエキシビションでは、日本を拠点に活動する写真家・木寺紀雄氏による写真とショートムービーを家具とともに展示しました。 Photographs by OTA Takumi Text by TAKEGATA Naoko (DAILY PRESS)以前からそこにあったかのような家具たち家具をオブジェクトではなく、腰をかけて...
nendoの佐藤オオキが手掛ける「トッズ アーキテクト バッグ」|TOD’S
TOD’S|トッズ特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2015nendoの佐藤オオキによる「トッズ アーキテクト バッグ」「TOD’S(トッズ)」は、4月におこなわれた「ミラノサローネ」の期間中に、nendoの佐藤オオキ氏とコラボレーションしたバッグを発表した。一見するとベーシックなデザインにも見えるバッグは、建築家の理想を形にした佐藤氏らしい仕掛けがほどこされている。Text by MURAMATSU Ryo(OPENERS)用途に合わせて形が変化デザインスタジオ「nendo」のチーフデザイナー、佐藤オオキ氏は、国内外の企業の建築や家具、照明、グラフィックなど、ひとつのジャンルにとらわれないさまざまな取り組みをおこなっている。今年の1月には、ヨーロッパ最大級のインテリア・デザイン見本市「Maison & Objet Paris」でデザイナー・オブ・ザ・イヤーを受賞したことも記憶にあたらしい。昨年のシューズにつづいて、「トッズ」がミラノサローネ期間中に、佐藤氏とのコラボレー...
2015 ミラノサローネ 最新リポート|ARMANI / CASA
ARMANI / CASA|アルマーニ / カーザミラノサローネ国際家具見本市 2015時代を超えた世界最高峰のラグジュアリーの本質を求めて「ARMANI / CASA(アルマーニ / カーザ)」は、ミラノ・トルトーナ地区にたたずむ、安藤忠雄氏の手がけたアルマーニ / テアトロで新作コレクションを発表した。ブランド設立40周年を迎える今年、精力的に新作や限定モデルを発表するとともに、同会場でアルマーニ ホテルをはじめ世界各国で展開されている、インテリアデザインスタジオが手がけたプロジェクトの特別展示が公開され、アルマーニの世界観が披露された。Photographs by Daniele DAINELLIText by KATSURA Kumi(TOL STUDIO INC.)アルマーニの描く夢のスタイル“メイド イン イタリー”を代表する最高峰のデザイナーであるジョルジオ・アルマーニ氏が手がけるデザイン哲学は、ファッションの世界を変えた。ラグジュアリーの本質の探求によって生まれるス...
エトロ、インテリア家具のカプセルコレクションを発表|ETRO
ETRO|エトロ特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2015エトロ、インテリア家具のカプセルコレクションを発表エトロは、ミラノ・ポンタッチョ通りにあるエトロホーム フラッグシップブティックにて、エレガントなファニシング(インテリア家具)のカプセルコレクションを発表。第54回ミラノサローネ国際家具見本市期間中にお披露目された。Text by KUROMIYA Yuzu伝統と革新を融合、優雅なブランドの世界観を家具で体現創業当初からテキタイルの生産に情熱を傾けていたエトロは、1981年にカシミール紋様をあしらったインテリア用テキスタイルを発表し、その後ホームコレクションへと発展。現在ではライフスタイル、ファッションを包括したトータルブランドとして成長を遂げている。このカプセルコレクションでは、エトロの真髄である最高品質のテキスタイルを存分に生かしたインテリア家具が勢揃い。洗練されたデザインと優雅な色使いのテキスタイル、アイコンであるペイズリー柄モチーフで表現されたコレクションは、ライフ...
2015 ミラノサローネ 最新リポート|Molteni&C
Molteni&C|モルテーニ特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2015ミラノに歴史を刻むモルテーニの80年と現在、そして未来へ(1)今年度のミラノサローネでもっとも話題性に富んでいたのが「Molteni&C(モルテーニ)」だ。80周年の節目を迎え、ミラノ市内3ヶ所で大々的にプレゼンテーションがおこなわれた。1200平方メートルに広がるブースを構えた見本市会場、市内のショールームにくわえ、19〜20世紀のアートコレクションを集めるミラノ市近代美術館内に、モルテーニの歴史的なコレクション48点が並んだ。ミラノのデザイン史に名を刻むモルテーニの価値を改めて示すとともに、“メイド イン イタリー”をけん引する企業としての力強いメッセージを発信した。Photographs by Daniele DAINELLIText by KATSURA Kumi(TOL STUDIO INC.)革新的なアイデアを世界に発信してきた80年ミラノサローネ開幕の前日、ミラノ市近代美術館(G...
2015 ミラノサローネ 最新リポート|Ingo Maurer
Ingo Maurer|インゴマウラー特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2015最新のLED技術で名作ルーチェリーノをリバイバルドイツを代表する世界的ブランド、Ingo Maurer(インゴマウラー)。長きに渡り人びとの心に感動と驚きをあたえつづけているのが、同社のオーナーデザイナーであるインゴ・マウラー氏だ。彼の光に対する童心のように純粋なイマジネーションが、またあらたな光を生み出した。“光の魔術師”や“光の巨匠”と呼ばれる彼だが、これらの異名だけでは形容しきれない無限に広がるアイデアが作品に息づいている。Text by YUDA Takeshi(TOL STUDIO INC.)光へのピュアなイマジネーション「ユーロルーチェはまずインゴマウラーから…」というジャーナリストの声をよく耳にする。トレンドをリードするブランドであると同時に、毎回入口の一番目立つ場所にインゴマウラーの緑色のステージが待ち構えていることから、つい足を向けるジャーナリストも多い。イタリアで開催されるユーロル...
2015 ミラノサローネ 最新リポート|Gervasoni
Gervasoni|ジェルバゾーニ特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2015やわらかな光に包まれた 魅惑の世界雲のなかからあふれるやわらかな光。そこからあらわれた「Gervasoni(ジェルバゾーニ)」の世界。この詩的な世界観と斬新なデザインが共存する空間で新作は発表された。3代にわたり培われてきたクラフツマンシップや経験から生まれる独自性、上質な素材から生まれる優美さが、アートディレクターのパオラ・ナヴォーネ氏が描き出す世界観と相まって、魅惑的な空間が作り出されていた。Photographs by Daniele DAINELLIText by KATSURA Kumi(TOL STUDIO INC.)ジェルバゾーニ的ライフスタイルへの誘いミラノサローネ期間中、ジェルバゾーニのブースを包んだ、白い雲を彷彿とさせたのは、スポンジのような素材が無造作に積まれたブロック壁面、光やモノ、人までをもキラキラと反射させるメタリックの床材。多くの人が惹きつけられていたこの演出は、アートディレ...
フェンディ、「バッグ バグズ」をあしらったアームチェアをミラノサローネにて発表|FENDI
FENDI|フェンディ特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2015フェンディ、「バッグ バグズ」をあしらったアームチェアを発表フェンディは2015年ミラノサローネ国際家具見本市にて、フェルナンド&ウンベルト・カンパーナ兄弟とコラボレーションした作品を発表。ブランドを象徴するアイコニックなファーチャーム、「バッグ バグズ」を創造的に組み立てた、ユニークな一点もののアームチェアが誕生した。Text by KUROMIYA Yuzu世界でひとつ、アイロニックかつラグジュアリーなアイテムカンパーナ兄弟は、兄フェルナンドと弟ウンベルトによるブラジル・サンパウロ出身のデザイナーデュオ。シュールな美意識とブラジル人らしいセンスを生かした作品で、数々の賞を受賞。フェンディとのかかわりあいも深く、2013年にはキダーシャ(毛足の長いヤギ)ファーを用いた奇抜な一点もののキャビネットをコラボレーションで製作している。今回披露されたのは、カンパーナ兄弟の先進的なクリエイティビティと、フェンディの「...