映画
「映画」に関する記事

MOVIE|アカデミー賞外国語映画賞を受賞したイタリアの名匠の最新作『グレート・ビューティー/追憶のローマ』
MOVIE|アカデミー賞外国語映画賞を受賞したイタリアの名匠の最新作パオロ・ソレンティーノ監督『グレート・ビューティー/追憶のローマ』あらゆる美の集積地ローマを舞台に優雅な生活を満喫してきた男性が“偉大な美”を求めてさまよう『グレート・ビューティー/追憶のローマ』。今年のアカデミー賞で外国語映画賞を受賞した話題作が8月23日(土)より、Bunkamuraル・シネマほかで全国公開される。Text by YANAKA Tomomi老年ならではの心の喪失をトニ・セルヴィッロが重厚感たっぷりに熱演カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した『イル・ディーヴォ-魔王と呼ばれた男-』や、ショーン・ペン主演の『きっと ここが帰る場所』などで知られ、いま、世界がもっとも注目する監督となったパオロ・ソレンティーノ監督。最新作の『グレート・ビューティー/追憶のローマ』もまた、彼の卓越した美学と深い感動で描き挙げる巨大な映像モニュメントとなり、イタリア映画では15年ぶりとなるアカデミー賞外国語映画賞に輝いている...

MOVIE|世界的デザイナーの知られざる“喝采と孤独”『イヴ・サンローラン』
MOVIE|世界的デザイナーの知られざる人生の“喝采と孤独”仏の若き俊英ピエール・ニネ主演作品『イヴ・サンローラン』1960年代から現在に至るまで、揺るぎない地位を築いたハイブランドの創始者にして、フランスが世界に誇る伝説のファッションデザイナー、イヴ・サンローラン。彼の輝かしいキャリアと人生における、光と影を描いた映画『イヴ・サンローラン』が、9月6日(土)より角川シネマ有楽町、新宿武蔵野館、シネマライズほかで全国公開される。Text by WATANABE Reiko(OPENERS)いま明かされる、華やかなファッション界の裏側今年1月、本国フランスで公開されるや、初登場NO.1の大ヒットを記録した映画『イヴ・サンローラン』。一流ブランドの創始者にして、世界で最も有名な伝説のファッションデザイナー、イヴ・サンローランの華麗なるキャリアと、その背後に秘められたプライベートにスポットを当てた本作は、公私ともにサンローランのパートナーだったピエール・ベルジェが製作に全面協力。“イヴ・...

特集|Summer Movie Guide 2014~夏休み映画ガイド~
厳選24タイトル、どれもハズしません!特集|夏休み映画ガイド2014この夏も注目作が目白押し。そのなかから、OPENERSが厳選した24タイトルを紹介しよう。灼熱の太陽にサヨナラして、映画館へ約2時間の“バーチャルトリップ”に出かけてみては?Edited by TANAKA Junko (OPENERS)※公開表記はすべて2014年8月4日時点『複製された男』公開中『2つ目の窓』公開中ポルトガルのノーベル賞作家、ジョゼ・サラマーゴの小説を映画化したのは、新鋭監督として注目されているカナダ出身のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督。「ある日突然、自分と瓜二つの男を発見する」という謎が謎を呼ぶミステリー。ぜひ劇場で謎解きにチャレンジしてほしい。1997年、カンヌ国際映画祭のカメラドールを史上最年少で受賞した河瀨直美監督。最新作の舞台に彼女が選んだのは、いまなお豊かな自然と神と人が共存する奄美大島。目に見えないけれど、確かにそこに“在る”命を、その輝きの瞬間を、余すことなく映し出した。『なまいきチョ...

MOVIE|デヴィッド・リンチ監督『デュラン・デュラン:アンステージド』日本公開決定!
MOVIE|DURAN DURAN × デヴィッド・リンチ監督『デュラン・デュラン:アンステージド』4月17日、日本公開決定!「音楽は、最高にスリリングだ!」(デヴィッド・リンチ)。ロック界の永遠の貴公子、デュラン・デュランとカルトの帝王、デヴィッド・リンチ監督による化学反応で異彩を放つ驚異のライブヴィジュアル映像が完成。映画『デュラン・デュラン:アンステージド』が、4月17日(金)よりTOHOシネマズ 新宿ほかで公開される。Text by KAJII Makoto (OPENERS)鬼才デヴィッド・リンチが手がけたツアーライブ映像レコード・セールス8000万枚超、全米ヒットチャート・シングル18枚、全英トップ30シングル30枚など、80年代以降、世界の音楽シーンを疾走しつづけるイギリスを代表するバンド「デュラン・デュラン」。「ザ・キラーズ × ヴェルナー・ヘルツォーク」「ジョン・レジェンド&ザ・ルーツ × スパイク・リー」「アーケイド・ファイア × テリー・ギリアム」などさまざま...

MOVIE|インド“黄金寺院”で毎日振舞われるカレーの舞台裏を追うドキュメンタリー『聖者たちの食卓』
MOVIE|インド“黄金寺院”で毎日振舞われるカレーの舞台裏を追うドキュメンタリー『聖者たちの食卓』インドのシク教の総本山にあたる“黄金寺院”で毎日10万食もの食事が巡礼者や旅行者のために無料で提供されている様子を描いたドキュメンタリー『聖者たちの食卓』。9月27日(土)より渋谷アップリンクほかで全国順次公開される。Text by YANAKA Tomomi2012年の東京国際映画祭のナチュラルTIFF部門でグランプリを獲得黄金寺院とも呼ばれるハリマンディル・サーヒブはインド北西部、パキスタンとの国境付近にあり、毎日10万人分もの食事を訪れた巡礼者や旅行者に振舞うことで知られるシク教の総本山だ。このインドの聖なるキッチンの舞台裏を追い、2012年の東京国際映画祭のナチュラルTIFF部門で見事グランプリに輝いた『聖者からの食事』が『聖者たちの食卓』と改題され日本でもいよいよ公開される。監督はみずからも移動式キッチンのシェフとして腕を振るうベルギーのフィリップ・ウィチュスと、ヴァレリー...

特集|2013年国際映画祭速報|サンダンス映画祭
MOVIE|2013年サンダンス映画祭各部門の受賞作品を最速レポート!サンダンス映画祭(Sundance Film Festival)は、アメリカで最も盛り上がる映画祭のひとつで、インディペンデント作品が対象。今年は1月17日(木)より27日(日)まで、ユタ州のパークシティで開催された。アメリカ映画だけではなく世界の最新インディ作品も多数集結。今年の注目すべき受賞作品を、ここで一挙にお届けしよう。Text by OPENERSPhotographs by Sundance Instituteアメリカ勢がダブル受賞の快挙今年のコンペティションには、アメリカはもちろん世界各地から優秀な作品が集まった。U.Sドラマ部門には、事実に基づいた映画『Fruitvale』が審査員大賞と観客賞の両方を受賞、26歳の若手監督ということで注目を浴びた。そしてU.Sドキュメンタリー部門の『Blood Brother』も審査員大賞と観客賞同時受賞という快挙を成し遂げた。ワールド・シネマではエジプト、韓国、...

BOOK|名作映画の知られざる真実を浮き彫りにする『戦場のメリークリスマス~30年目の真実』
BOOK|名作映画の知られざる真実を浮き彫りにする『戦場のメリークリスマス~30年目の真実』昨年1月にWOWOWで放送されたドキュメンタリーを1冊の本にまとめた『戦場のメリークリスマス~30年目の真実』が東京ニュース通信社から出版。放送では公開されなかった未公開証言もテキスト化されるなど、名作映画の知られざる真実が浮かび上がる。Text by YANAKA Tomomi撮影・公開当時の貴重な資料写真や大島監督のインタビューも掲載2013年1月に惜しまれつつこの世を去った大島渚監督の代表作である『戦場のメリークリスマス』。太平洋戦争中の日本統治下にあったジャワ島の日本軍俘虜収容所で、極限状態に置かれた男たちの心の交流が描かれた。デヴィッド・ボウイ、坂本龍一、ビートたけしという異色の配役も大きな話題となり、大ヒットを記録。2013年秋にはブルーレイも発売され、2014年に入ってからもTSUTAYAで旧作レンタル1位を記録するなど、いまもなお多くの人を魅了してやまない。しかし、映画が完成...

EVENT|ウイスキーと共にカルト映画を楽しむ イベントが代官山で開催
EVENT|ウイスキーと共にカルト映画を楽しむスペシャルイベント「JAMESON CULT FILM CLUB」が11月14日(金)に開催アイリッシュ・ウイスキー「JAMESON(ジェムソン)」と共にカルト映画を楽しむスペシャルイベント「JAMESON CULT FILM CLUB(ジェムソン・カルトフィルム・クラブ)」が、11月14日(金)に代官山の「Weekend Garage Tokyo」で開催される。今年の上映作品に選ばれたのは、ジェイソン・ステイサム、ブラッド・ピット、べ二チオ・デル・トロら個性豊かな豪華俳優陣が出演する、ガイ・リッチー監督作品『スナッチ』(2000年)だ。Text by WATANABE Reiko(OPENERS)抽選で50名を無料で招待今回が3回目となる「JAMESON CULT FILM CLUB」は、ジェムソンを飲みながらカルト映画を鑑賞、その後は映画の余韻に浸りながらパーティーを楽しむことができるという、映画ファンやウイスキードリンカーから注目...

MOVIE|新聞記事から生まれた心温まる感動作『おみおくりの作法』
MOVIE|ある新聞記事から生まれた実力派人間ドラマ心温まる感動作『おみおくりの作法』『フル・モンティ』などの名作を生み出してきた名プロデューサー、ウベルト・パゾリーニ監督作が、孤独死した人の葬儀を執りおこなう公務員の姿を描く、心温まるヒューマンドラマ『おみおくりの作法』。1月24日(土)より、シネスイッチ銀座ほかで全国順次ロードショーされる。 Text by KUROMIYA Yuzu孤独死をとおして見つめ直す、人とのつながり几帳面で誠実な地方公務員ジョン・メイを主人公に描いた『おみおくりの作法』。「孤独死した人の葬儀をおこなう仕事」にかんする新聞記事のなかに、深く普遍的な要素を見出したウベルト・パゾリーニ監督が、自らロンドン市内の民生係に赴き、実在の人物や出来事について綿密に取材。ユーモアがありながらもちょっぴり切ない本作を誕生させた。ジョン・メイ役には、本作が初主演となるイギリスの実力派俳優エディ・マーサン。これまでマーティン・スコセッシ、スティーヴン・スピルバーグ、...

MOVIE|加瀬亮との出会いから生まれたホン・サンス監督最新作
MOVIE|加瀬亮との出会いから生まれたホン・サンス監督最新作好きな女性を追いかけ韓国へやってきた男性を描く『自由が丘で』韓国内外で人気の高いホン・サンス監督が加瀬亮を主演に迎え、片思いの女性を追ってソウルを訪れる男の恋模様を描いた最新作『自由が丘で』。12月13日(土)より、シネマート新宿ほかで全国順次ロードショーされる。Text by YANAKA Tomomiナント三大陸映画祭でグランプリを受賞独自の映像世界、撮影手法により、韓国国内はもとよりヨーロッパでも“韓国のゴダール”と高い人気を誇るホン・サンス監督。そんな彼の最新作であり、今月開かれたフランスのナント三大陸映画祭でグランプリを受賞した話題作『自由が丘で』が日本でも上映される。主人公の日本人男性モリを演じるのは、かねてからホン・サンス監督のファンだと公言していた加瀬亮。2012年にプロモーションで来日していたホン監督との対談が実現した際に、初対面にもかかわらず意気投合し、その場で出演オファーを受けたことから本作は誕生し...

EVENT|「現場的映画講座 脚本編」が5日間連続開催
EVENT|観客のための映画術シリーズに、山田太一、田中陽造らが登場!「現場的映画講座 脚本編」が5日間連続開催渋谷のあらたな文化発信基地「渋谷ユーロライブ」で、1月23日(金)から5日間、山田太一や田中陽造ら日本を代表する映画、TVドラマの脚本家たち5人が集結する「現場的映画講座 脚本編」の開催が決定。日替わりで第一線の脚本家の作品と言葉に触れ合える。Text by KAJII Makoto (OPENERS)日本を代表する脚本家たちによる、観客のための映画術「現場的映画講座」は、映画・ドラマ制作のプロフェッショナルたちの代表作の上映とともに、メディアや舞台挨拶などでは触れる機会の少ない、創作の秘密、独自の物語・映像感などでプロの真相に迫ることができる稀少な場。今回は、日本を代表する脚本家たちと観客の生の出会いから、共同制作の芸術である映画の本質に迫る。「現場的映画講座 脚本編」スケジュール脚本家・田中陽造日程|1月23日(金)聞き手|井川耕一郎(脚本家/映画監督)18:30 上...

特集|2014年国際映画祭速報|第71回ベネチア国際映画祭
MOVIE|第71回ベネチア国際映画祭各部門の受賞作品を最速リポート! 9月6日、10日間にわたっておこなわれた第71回ベネチア国際映画祭が閉幕。フランス出身の作曲家、アレクサンドル・デスプラ率いる9人の審査員が、日本からの出品作品(塚本晋也監督の『野火』)を含む20作品のなかから受賞作品を選出した。授賞式の冒頭でデスプラは「10日間で20作品を観るという経験は、なかなか意義深いものでした。どの作品も素晴らしく、受賞作品を決めるのは簡単ではありませんでしたが、出品作品に関わったすべてのシネアスト(映画人)への尊敬の念と公平さをもって選出しました」と述べ、映画音楽を手がける作曲家らしい言葉で締めくくった。「Vive la musique! Vive le cinéma!(音楽万歳! 映画万歳!)」 Text by TANAKA Junko (OPENERS)Photographs by la Biennale di Venezia - Foto ASAC© la Biennale d...

特集|2013年国際映画祭速報|第66回カンヌ映画祭
MOVIE|第66回カンヌ国際映画祭各部門の受賞作品を最速レポート!5月26日に閉幕した第66回カンヌ国際映画祭。毎年5月、南仏・カンヌを舞台におこなわれる世界三大映画祭のひとつだ。今年はスティーブン・スピルバーグ率いる9人の審査員が、20点の候補作品のなかから受賞作品を選出した。同性愛、音楽愛、家族愛……受賞作が描き出したさまざまな愛のかたち最高賞にあたるパルムドールは、女性同士の恋愛を描いたアブデラティフ・クシシュ監督の『LA VIE D'ADÈLE - CHAPITRE 1 & 2』が受賞。有力視されていたコーエン兄弟の『INSIDE LLEWYN DAVIS』は審査員特別大賞に、アスガル・ファルハーディー監督の『LE PASSÉ』は、主演のベレニス・ベジョが女優賞に輝いた。正式上映時にスタンディングオベーションが鳴りやまなかったという、是枝裕和監督の『そして父になる』は審査員賞を受賞。カンヌでの受賞は、審査員のひとりとして参加していた河瀬直美監督の『殯の森』(もがり...

特集|2013年国際映画祭速報|第85回アカデミー賞
MOVIE|第85回アカデミー賞各部門の受賞作品を最速レポート!2月25日(月)、世界最大の映画祭典「第85回アカデミー賞」の授賞式がアメリカのロサンゼルスで行われた。さまざまなジャンルで選ばれた各部門の優秀作を紹介する。Text by OPENERSPhotographs by The Academy of Motion Picture Arts and Sciences伝記からミュージカルまで!今年の注目作品は作品賞を受賞した、実話に基づいた『アルゴ』と、監督賞を受賞した『ライフ・オブ・パイ』。『アルゴ』は俳優ベン・アフレックが監督兼主演の話題作。そして、台湾の監督アン・リーは『ライフ・オブ・パイ』で、再度アカデミー賞の監督賞を獲得した。また、映画『レ・ミゼラブル』に出演した女優アン・ハサウェイがオスカー初受賞という栄冠に。今回のアカデミー賞は映画のジャンルにとらわれることなく、素晴らしい作品が率直に評価される結果となった。Courtesy of Warner Bros./Cl...

特集|第72回ゴールデングローブ賞を彩るレッドカーペットジュエリー
究極のジュエリーが女優たちをさらに美しく輝かせる特集|第72回ゴールデングローブ賞を彩るレッドカーペットジュエリーセレブスナップから紐解く魅惑のハイジュエリー(1)現地時間の1月11日に開催された「第72回ゴールデングローブアワード」。名だたる女優やセレブリティが登場するレッドカーペットは、ゴージャスなハイジュエリーが拝めるまたとない機会だ。最新コレクションはもちろん、クチュールドレスにコーディネートされたジュエリーや贅の限りを尽くした秘蔵のアーカイブ作品など、なかなかお目にかかれない珠玉の品々。女性たちが華やかさを競い合うように、ジュエラーの威信を掛けた華やかな競演がレッドカーペットで繰り広げられた。Text by IKEGAMI Hiroko(OPENERS)CHANELキーラ・ナイトレイシャネルのミューズをつとめるキーラ・ナイトレイは、ふっくらしはじめたお腹を優しく包み込むシャネルのカスタムメイドのドレスで登場。約800時間も費やしたという刺繍が圧巻のクチュールドレスには、「...