特集|Summer Movie Guide 2014~夏休み映画ガイド~
厳選24タイトル、どれもハズしません!
特集|夏休み映画ガイド2014
この夏も注目作が目白押し。そのなかから、OPENERSが厳選した24タイトルを紹介しよう。灼熱の太陽にサヨナラして、映画館へ約2時間の“バーチャルトリップ”に出かけてみては?
Edited by TANAKA Junko (OPENERS)
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ポルトガルのノーベル賞作家、ジョゼ・サラマーゴの小説を映画化したのは、新鋭監督として注目されているカナダ出身のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督。「ある日突然、自分と瓜二つの男を発見する」という謎が謎を呼ぶミステリー。ぜひ劇場で謎解きにチャレンジしてほしい。
1997年、カンヌ国際映画祭のカメラドールを史上最年少で受賞した河瀨直美監督。最新作の舞台に彼女が選んだのは、いまなお豊かな自然と神と人が共存する奄美大島。目に見えないけれど、確かにそこに“在る”命を、その輝きの瞬間を、余すことなく映し出した。
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スウェーデンの避暑地、ウミガラス島に暮らすチョルベンは、ちょっぴりドジでお転婆な女の子。ある日、漁師からアザラシの赤ちゃんをもらうことになり、大喜びするチョルベンだが、愛犬の水夫さんは寂しそう。数日後、このアザラシを巡って一大騒動が巻き起こる。
イギリスの大ヒットミュージカルを、『トレインスポッティング』の製作スタッフが映画化。スコットランドの田舎町リースを舞台に、ままならない人生にくじけそうになりながらも、明日を信じて懸命に生きる人びとの姿を、国民的バンド、プロクレイマーズの名曲に乗せて描いている。
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幼い頃に両親を亡くしたショックから、言葉を話すことができないポール。孤独な日々を送る彼が、記憶の底にある本当の過去を見つけ出し、あたらしい人生の扉を開くハートウォーミング・ストーリーが到着。カラフルで切ない、フランス映画ならではのエスプリに酔いしれたい。
「ポーランド派」が台頭した1950年代後半に誕生。14歳のときにポーランドを出て、ヨーロッパ各地で映画を撮りつづけてきたパヴェウ・パヴリコフスキ監督が、はじめて愛する祖国で作った本作。ミニマルな映像美で一人の少女が成長する様を描き出している。
8月9日~
8月16日~
インドで広く利用されているという弁当宅配システム。間違って配られる確率はなんと、600万個に1個という非常にまれな数字だ。そんな偶然の誤配送をきっかけに出会う、孤独な男女を描いた本作。本国インドはもちろん、全米やヨーロッパで異例の大ヒットを記録した。
独自の世界観で注目を集める“韓国のゴダール”ことホン・サンス監督。「監督と一緒に仕事をしてみたい」と熱望したジェーン・バーキンが本人役として登場する『へウォンの恋愛日記』、ロカルノ国際映画祭で監督賞に輝いた『ソニはご機嫌ななめ』。2作品同時に公開される。
8月16日~
8月16日~
大都市ローマを取り巻き、全長約70キロメートルにもわたるという“大動脈”高速道路GRA。その周辺で懸命に生きる名もなき人びとの人生を叙情的に、ときにユーモラスに描いてみせた本作。ドキュメンタリーでありながら、その枠組みを超えた野心作となっている。
無一文から、不動産事業で大富豪にのぼりつめたシーゲル夫妻が見た夢。それはアメリカで最大の家を建てること。ベルサイユ宮殿をイメージした建物の総工費はなんと100億円。そんなアメリカンドリームと、その後の顛末を追ったドキュメンタリーが到着した。
8月22日~
8月22日~
順風満帆のエリートコースを歩んできた男が、見知らぬ町で突然「正しい生き方とはなにか」という難問を突きつけられる。手がけたのはマット・デイモンとガス・ヴァン・サント監督のコンビ。アメリカが直面する社会問題を背景に、男の人生の転機を描いてみせた。
聴覚に障害がありながらも、豊かな感情を眼差しと身振り、手振りだけで完璧に伝える心優しい青年バルフィ。そんな彼にひそかに想いを寄せる二人の女性との出会いと別れを描いた、切なくも爽やかな涙を誘う感動作。本当の愛を知った二人とバルフィとの結末とは?
8月23日~
8月23日~
冷静な女性校長、熱血漢の新米教師、皮肉屋のベテラン教師。ローマの公立高校で教鞭を執る、まったくタイプ異なる三人が今期関わることになったのは、問題を抱えた生徒ばかり。三人は彼らとの交流を通して、教え、教えられ、次第に教育の奥深さに気づいていく。
ローマ在住のジェップはちょっとした有名人だ。初老に差し掛かったいまでも、毎晩のようにパーティを渡り歩いている。そんなある日、初恋の人の訃報をきっかけに、中断していた作家活動を再開することに。すべてを手に入れたはずの男が、人生の岐路で悟った境地とは?
8月29日~
8月29日~
車いすの少年とその父親が、トライアスロンのなかでも最難関のアイアンマンレースを目指すという無謀な挑戦を決意する。水泳3.8キロ、バイク180キロ、ラン42.195キロ。鍛え抜かれたアスリートでも過酷なレースだが、二人には絶対に完走したい理由があった。
困窮した家族を救うため、ある荷物をフランスへ運んだ女性。その中身が麻薬だとはつゆ知らず……。言葉が通じない異国での突然の逮捕劇。弁解の余地も与えられないまま、彼女はマルティニークの刑務所に送り込まれる。韓国全土に衝撃を与えた事件の真相が、いま明らかに。
8月29日~
8月30日~
レオンやニキータなど、儚くも力強い女性像を描きつづけてきたリュック・ベッソン監督が、あらたなヒロインを作り上げた。「10%しか機能していない人類の脳が覚醒したら?」という、いままでとは一線を画すテーマで、人間の根源的な謎に向き合う極上エンターテインメントに仕上げている。
原作は五十嵐大介の人気コミック。生きるために、食べる。そして食べるために作る。すべてが一つに繋がったシンプルな暮らしのなかで、自分の生き方を見つめ直す主人公の姿を描いていく。野村友里率いる「eatrip」チームの手で忠実に再現された料理にも注目だ。
8月30日~
8月30日~
1988年、チリ。長きにわたる軍事独裁政権への風当たりが高まるなかで、信任投票が実施されることに。選挙を前に、政権支持派「YES」と反対派「NO」、両陣営による1日15分間の政見放送ならぬ、一大テレビCM合戦がおこなわれる。果たして、広告は社会を変えられるのか?
ダイアン・ポーリーは、太陽のように明るい人だった。たまにトラブルを起こすこともあったけれど、女優の仕事をしながら、良き母でありつづけた。そんな彼女が若くして亡くなったとき、末っ子のサラはまだ11歳。少しずつ面影が薄れるなか、サラはママの人生を探しはじめる。
9月6日~
9月5日~
2013年、ベネチア国際映画祭で突然発表された、ツァイ・ミンリャン監督の引退。最後の長編となる本作は、まさに監督の集大成といえる作品だ。父と子。台北の片隅で「ピクニック」のごとく漂流する彼らの後をカメラは追う。デジタル美を追求した傑作を、その目で見届けてほしい。
半世紀以上にわたって支持されつづけるハイブランドの創始者にして、伝説のファッションデザイナー、イヴ・サンローラン。エレガンスとは縁遠い、中流階級の家庭で生まれた彼が、いかにして光り輝くキャリアを築き上げたのか? 本作では知られざる彼の喝采と孤独の日々を描き出す。
9月13日~
9月13日~
はじめて知った胸のときめきと、甘酸っぱいファーストキスの味。若かったから無我夢中になれた。若かったから無鉄砲にもなれた。切なささえ懐かしい、あの輝きに満ちた青春の日々。本作がデビュー作となるヴィッキー・チャオ監督が、良質な初恋ムービーを完成させた。
親友とルームシェアしながら、楽しい毎日を送るフランシス。ダンサーとして活躍する日を夢見ているが、なかなか芽が出ず、親友との同居も解消になり、自分の居場所を探して街中を転々とするはめに。不器用で大ざっぱだけどチャーミングな彼女の姿に、だれもが共感を覚えるはず。