映画
「映画」に関する記事

MOVIE|“エベレスト初登頂”の偉業が3D映像でよみがえる
MOVIE|“エベレスト初登頂”の偉業が3D映像でよみがえる本格山岳ドラマ『ビヨンド・ザ・エッジ 歴史を変えたエベレスト初登頂』エドモント・ヒラリーによって達成された偉業、世界最高峰のエベレスト初登頂を描いた本格山岳ドキュメンタリードラマ『ビヨンド・ザ・エッジ 歴史を変えたエベレスト初登頂』。6月28日(土)より、全国ロードショーされる。Text by KUROMIYA Yuzu人類史上もっとも勇敢な冒険を驚異の3D映像で再現1953年にニュージーランド人の登山家、エドモンド・ヒラリーと、ネパール人のシェルパ テンジン・ノルゲイによって成し遂げられたエベレスト初登頂。本作ではその様子を、3D再現ドラマにくわえ、当時のアーカーブ映像や本人たちのインタビュー、実際のニュース映像などを交えて、ドラマティックに描き出す。また迫力の3D映像で彼らが体験した果敢な旅へと観客を誘うだけではなく、野望や恐怖心、圧倒的な障壁を前にしたときの人間の忍耐力、勇気。どのように自分自身の悪魔に打ち勝ち、自然...

MOVIE|スパイク・ジョーンズ最新作『her/世界でひとつの彼女』
MOVIE|セクシーでユーモラスなAIと恋に落ちたら……スパイク・ジョーンズ監督最新作『her/世界でひとつの彼女』 (1)2014年アカデミー賞に作品賞ほか全5部門でノミネートされ、見事オリジナル脚本賞を受賞したスパイク・ジョーンズ監督最新作『her/世界でひとつの彼女』が、6月28日(土)より全国順次公開される。Text by WATANABE Reiko(OPENERS)Siriが生まれる前に発想した「恋するAI」の革新的なアイデア1990年代にビョークのPVやNIKEのCMなど、数々の話題作を手がけ、ミシェル・ゴンドリーやクリス・カニンガムと並び、MTV界の巨匠と呼ばれたスパイク・ジョーンズ。『マルコヴィッチの穴』(2000年)で映画監督デビューを果たし、プロデューサーとして参加した『ヒューマンネイチュア』(2002年)や、人気絵本を実写化した『かいじゅうたちのいるところ』(2010年)などでも独特の世界観を作り上げてきた彼が、今回テーマに選んだのは、「AI(人工知能)」と...

MOVIE|インド人主婦が人生のキラメキを取り戻す心の旅『マダム・イン・ニューヨーク』
MOVIE|インド人主婦が人生のキラメキを取り戻す心の旅世界中の女性にエールを贈る『マダム・イン・ニューヨーク』ごく普通のインド人主婦が、ニューヨークを訪れたことをきっかけに人生のキラメキを取り戻していく姿を描く、感動エンターテインメント『マダム・イン・ニューヨーク』。6月28日(土)より、シネスイッチ銀座ほかで全国順次公開される。Text by KUROMIYA Yuzu世界の幸せはちょっとのスパイスでできている『マダム・イン・ニューヨーク』は、歌って踊るといったこれまでのボリウッド映画のイメージを変えた珠玉作。主人公が英会話という小さなきっかけを通じ、それまで抱いていたコンプレックスをはねのけて、ひとりの女性としての誇りと自信を取り戻していく姿を描き出す。メガホンをとったのは、これが長編デビュー作となる新人女性監督ガウリ・シンデー。彼女はこの映画の大ヒットにより、もっとも成功したボリウッド映画監督のベスト5に選出された。主人公シャシを演じるのはボリウッド映画界の大女優、シュリデ...

MOVIE|浅野忠信、二階堂ふみW主演で送る“禁断の愛”『私の男』
MOVIE|禁断の愛を描いた桜庭一樹による直木賞受賞作を映画化浅野忠信、二階堂ふみW主演『私の男』桜庭一樹が禁断の愛を描いた40万部を超えるベストセラー小説であり、直木賞受賞作を映画化した『私の男』。浅野忠信と二階堂ふみが“愛し合う父と娘”を演じる衝撃作が6月14日(土)より、新宿ピカデリーほか全国ロードショーされる。Text by YANAKA Tomomi映像化不可能といわれた作品に挑んだ熊切和嘉監督北海道を舞台に、10歳で孤児となった少女・花と、彼女を引き取る遠縁の淳悟。孤独だった二人が出会い、北の大自然のもとで愛し合う「禁断のラブストーリー」にして、ある殺人事件を描いた「至高のサスペンス」ともいえる『私の男』が公開される。刺激的なテーマと極限的な舞台設定から映像化不可能といわれた作品に、緻密な心理描写と映像表現が国内外で高く評価されている熊切和嘉監督が挑み、濃密で美しい世界を作り上げた。憂いと影を帯びながらも、どこか優雅な男、淳悟を演じるのは、数々のハリウッド大作に出演する...

MOVIE|人生の断片をつうじて高速道路を辿る『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』
MOVIE|昨年のベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞人生の断片をつうじて高速道路を辿る『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』第70回という節目のベネチア国際映画祭で、ドキュメンタリー作品として初となる金獅子賞を受賞した『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』。8月16日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほかで全国順次公開される。首都ローマから少し外れたところで生きる愛すべき人たちの物語が叙情的に、ときにユーモラスに描かれる。Text by YANAKA Tomomi少し変わった人たちの人生にスポットライトを当てるロージ監督大都市ローマを取り巻き、全長約70キロメートルにもわたるという“大動脈”高速道路GRA。その周辺で懸命に生きる少し変わった人たちの人生にスポットライトを当てた『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』。ベネチア国際映画祭で絶賛された作品が日本でも公開される。現代イタリア文学を代表する作家イタロ・カルヴィーノの幻想小説『見えない都市』にインスパイアされた本作。マルコ・ポー...

EVENT|月の光を感じながら楽しむビールと映画、フードのマリアージュ
EVENT|月の光を感じながら楽しむビールと映画、フードのマリアージュ「“満月WEEKEND” CINEMA CARAVANシネマナイト」満月の夜に合わせ、月の光を間近に感じながらビールや映画を楽しむ「“満月WEEKEND” CINEMA CARAVANシネマナイト」が、8月9日(土)、10日(日)に開催。東急プラザ表参道原宿「おもはらの森」で開催中のビアガーデン「OMOHARA BEER Forest by BLUE MOON The Natural Terrace」で、アメリカ発のクラフトビール「ブルームーン」とともに、スペシャルなイベントが繰り広げられる。Text by YANAKA Tomomi「満月」をテーマにした映画の上映や、スペシャルフードも登場地球にもっとも近く、私たちの体や心にもさまざまな影響を与えるという満月のパワー。ビアガーデンOMOHARA BEER Forest by BLUE MOON The Natural Terraceでは、8月11日(月)に迎える...

MOVIE|全米やヨーロッパで大ヒットを記録したインド映画『めぐり逢わせのお弁当』
MOVIE|全米やヨーロッパで大ヒットを記録したインド映画誤配送をきっかけに男女が出会う『めぐり逢わせのお弁当』インドの大都会ムンバイを舞台に、夫の愛情を取り戻すため料理に腕をふるう主婦と、早期退職を控えた男がお弁当の行きちがいから出会う『めぐり逢わせのお弁当』。情感あふれるストーリーでインドはもちろん、全米やヨーロッパで異例の大ヒットを飛ばした話題作が8月9日(土)より、シネスイッチ銀座ほかで全国公開される。Text by YANAKA Tomomi監督は本作が長編初挑戦のリテーシュ・バトラインドで広く利用されているという弁当宅配システム。お昼どきともなるとダッバーワーラー(弁当配達人)が慌しく、しかしそのお弁当を間違えることなく配り歩くという。間違って配られる確率はなんと、600万個に1個という非常にまれな数字。そんな偶然の誤配送をきっかけに出会う、孤独な男女を描いたのが『めぐり逢わせのお弁当』だ。小規模な予算でつくられた本作は、インド映画の歴史を書き換えたと評され、昨年のカン...

MOVIE|言葉を話せない青年をめぐるハートウォーミング・ストーリー『ぼくを探しに』
MOVIE|言葉を話せない青年をめぐるフランス発のハートウォーミング・ストーリーシルヴァン・ショメ監督待望の実写初長編『ぼくを探しに』幼い頃の両親の死により、言葉を話すことができない青年が記憶の底にある本当の過去を見つけ出し、あたらしい人生の扉を開くハートウォーミング・ストーリー『ぼくを探しに』。8月2日(土)よりシネマライズ、シネ・リーブル池袋ほか全国公開される。Text by YANAKA Tomomiプロデューサーは『アメリ』を手がけたクローディ・オサール氏ティム・バートンや、ジャン=ピエール・ジュネ、テリー・ギリアムらアニメーション出身の個性派監督たちのなかにあらたな才能がくわわった。『ベルヴィル・ランデブー』(2002年)、『イリュージョニスト』(2010年)で、アカデミー賞長編アニメ映画賞にノミネートされたシルヴァン・ショメによる初の長編実写映画がいよいよ公開される。ショメ監督は過去2作の日本盤DVDをスタジオジブリがリリースするなど、彼が生み出すユニークな世界観は、国...

MOVIE|スコットランド版「マンマ・ミーア!」誕生『サンシャイン/歌声が響く街』
MOVIE|スコットランド版「マンマ・ミーア!」誕生英国大ヒットミュージカルを映画化『サンシャイン/歌声が響く街』「とにかくハッピーになれる!」と2007年の初演からたちまち観客を虜にした、イギリスの大ヒットミュージカルを映画化。1980年代の名曲にのせて贈る、笑顔と涙と喜びに溢れた家族の物語『サンシャイン/歌声が響く街』が、8月1日(金)より全国ロードショーされる。Text by KUROMIYA Yuzuスクリーンから溢れ出す生きるパワーが太陽のように降り注ぐダニーボイル監督の名作『トレインスポッティング』の製作スタッフが再び結集。『サンシャイン/歌声が響く街』は、曇り空がつづくスコットランドの田舎町リースを舞台に、ままならない人生にくじけそうになりながらも、明日を信じて懸命に生きる人びとを描いた物語だ。全編を彩り人生を讃える歌は、スコットランドの国民的バンド、プロクレイマーズの名曲の数々。キャッチーなメロディとピュアな愛を歌う詩が心に残るメインテーマ「I’m Gonna Be...

INTERVIEW|『ジゴロ・イン・ニューヨーク』公開記念インタビュー
INTERVIEW|俳優ウディ・アレンの才能を開花させた男!?『ジゴロ・イン・ニューヨーク』監督・脚本・主演ジョン・タトゥーロ 公開記念インタビュー(1)「心の隙間、愛と優しさで満たします」。そんな謳い文句を掲げて、二人の中年男が“ジゴロ・ビジネス”を開業。大都会ニューヨークを舞台に。物語はウディ・アレン演じるマレーが、代々つづく本屋を潰してしまったことに端を発する。ジョン・タトゥーロ扮する、友人のフィオラヴァンテに「ジゴロ(=男娼)になれ」と持ちかけるマレー。最初こそ「冗談だろ、ルックスもよくないし」とへっぴり腰だったフィオラヴァンテも、次第に女性を虜にするジゴロに成長していく──。コーエン兄弟ら奇才監督の元で独特の存在感を見せてきた個性派俳優、ジョン・タトゥーロが監督・脚本・主演の三役を務めた『ジゴロ・イン・ニューヨーク』。たまたま耳にしたこの話に心奪われたというウディ・アレンが、脚本にあれこれ口を出し、実に14年ぶりに自身の監督作以外への出演を果たした。本作の公開を記念して、...

MOVIE|ホドロフスキー監督23年ぶりの新作『リアリティのダンス』
MOVIE|世界的な巨匠が原点に立ち戻った残酷で美しい人間賛歌ホドロフスキー監督23年ぶりの新作『リアリティのダンス』世界的な巨匠アレハンドロ・ホドロフスキー監督が、23年ぶりに発表した新作『リアリティのダンス』。現在83歳の監督が原点に立ち返って描いた自伝的作品は、少年の瞳をとおした残酷で美しい人間賛歌となった。Text by YANAKA Tomomi現実と空想を瑞々しく交差させ、ホドロフスキーの少年時代を辿る1929年、チリでロシア系ユダヤ人の家に生まれたアレハンドロ・ホドロフスキー監督。1970年に発表された『エル・トポ』は世界を席巻。映画を観たジョン・レノンが虜になり、『エル・トポ』と次作『ホーリー・マウンテン』の配給権を、45万ドルで買い取ったという逸話が残るほど。また、コミックの原作者としても有名で、フランスでは30シリーズ以上ものコミックが出版されるなど、多彩な才能の持ち主としても知られている。今年6月には、1975年から製作に撮りかかったものの、未完のSF大作『D...

MOVIE|女優サラ・ポーリーが自身のルーツをたどる物語『物語る私たち』
MOVIE|娘が“探偵”となり母の秘められた恋の秘密に迫る女優サラ・ポーリーが自身のルーツをたどるドキュメンタリー『物語る私たち』監督、女優として活躍するサラ・ポーリーが、自身のルーツをたどったドキュメンタリー『物語る私たち』。8月30日(土)より、渋谷・ユーロスペースほかで全国順次公開される。Text by YANAKA Tomomi驚くべき事実をもち前のウィットとユーモアで軽妙に描き出すアトム・エゴヤン監督の秘蔵っ子として『エキゾチカ』や『スウィート ヒアアフター』のヒロインや『死ぬまでにしたい10のこと』などに出演するほか、『アウェイ・フロム・ハー 君を想う』で監督、脚本を務め、多彩な才能を発揮してきたサラ・ポーリー。イギリス出身の舞台俳優マイケルと、キャスティングディレクターに転身した元女優ダイアンのもとに1979年に生まれたサラ。彼女が監督、女優、さらに「探偵」となり、母ダイアンの恋、そして自身の出生の秘密を追った『物語る私たち』がロードショーされる。家族はもちろん、母ダ...

MOVIE|映画『アンナプルナ南壁 7,400mの男たち』フォトコンテスト開催
MOVIE|ノンフィクション映画『アンナプルナ南壁 7,400mの男たち』公開記念“生きること”を感じるフォトコンテスト開催登山者の5人に2人が命を落としているという、世界でもっとも危険な山、アンナプルナ。一人の男を救うために、その“キラー・マウンテン”へ命の危険をかえりみず集結した登山家たちのその後を追ったロードムービー『アンナプルナ南壁 7,400mの男たち』が、9月27日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほかで全国順次公開される。映画の公開を記念して、山やアウトドアで撮影したお気に入り写真を公式ツイッターに投稿するキャンペーンが開催中だ。Text by KAJII Makoto (OPENERS)アウトドアファン垂涎の賞品がラインナップ!映画『アンナプルナ南壁 7,400mの男たち』は、山頂までの8000メートルの道程のなか、標高7500メートル地点で7キロもつづく尾根を横断しなければならない、世界でもっとも危険なルートといわれるヒマラヤ山脈のアンナプルナ南壁をめぐる男...

MOVIE|麻薬の密輸犯容疑をかけられた主婦の異国での闘い『マルティニークからの祈り』
MOVIE|麻薬の密輸犯容疑をかけられた主婦の2年以上にわたる異国での闘い韓国であった実話をもとにした『マルティニークからの祈り』平凡な主婦が麻薬の密輸犯人として投獄された実話をもとに描いた『マルティニークからの祈り』。8月29日(金)TOHOシネマズシャンテほか全国順次ロードショーされる。Text by YANAKA Tomomi韓国きっての実力派女優チョン・ドヨンがヒロインを熱演困窮した家族の危機を救おうとした主婦が麻薬の密輸容疑をかけられ、2年以上にわたり異国の地で投獄された事件を描いた衝撃作『マルティニークからの祈り』が韓国から到着した。2006年に韓国で放送された『追跡60分』というドキュメンタリー番組で紹介され、韓国国民に大きなショックを与えたこの事件に深い感銘を受けたという、気鋭の女性監督パン・ウンジン監督が映画化。もともと女優であったというウンジン監督ならではのエモーショナルな演出が生み出された。出演は、家族のもとに帰りたい一心で地獄の日々を抜け出そうとするヒロイン...

MOVIE│“愛と孤独に揺れる心”を描くロウ・イエ監督最新作『二重生活』
MOVIE│現代中国の社会問題を浮き彫りにするメロドラマ・ミステリー“愛と孤独に揺れる心”を描くロウ・イエ監督最新作『二重生活』中国の鬼才ロウ・イエ監督の新境地ともいえる、ミステリー調メロドラマ『二重生活』。1月24日(土)より、新宿K's cinema、渋谷アップリンクほかで全国順次ロードショーされる。 Text by YANAKA Tomomi5年間の映画製作禁止の処分が解かれた後につくられた話題作2006年に天安門事件を題材にした『天安門、恋人たち』を製作したことで、5年間の映画製作・上映禁止処分を受けたロウ・イエ監督。そのさなかにも中国ではいまだタブー視されている同性愛を描いた『スプリング・フィーバー』で、第62回カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞するなど映画製作への情熱を燃やしてつづけてきた。 映画製作・上映禁止処分が明け中国に戻ってからも“愛と孤独に揺れる心”を描き、精力的に活動。2011年の『パリ、ただよう花』の翌年に製作されたのが本作『二重生活』だ。中国大手BB...