BREGUET
トゥールビヨンやリング式ミニッツリピーターなどの複雑機構を開発し、現在も「時計の歴史を200年早めた」と謳われる希代の天才時計師、アブラアン-ルイ・ブレゲ。彼が1775年にフランス・パリで工房を構えたことから、ブレゲ・ブランドの歴史は始まる。 1823年、創業者の死後は経営権が幾度か移行するが、1970年にショーメ社が経営権を獲得すると、同社は「ブレゲの再来」と賞賛されるダニエル・ロートの協力によって、往年の名作時計の修復プロジェクトを成し遂げる。 こうしてクォーツ時計全盛の時代にして、名門ブレゲを復興させるに至ったのである。 1999年、スウォッチ グループに経営権が移行すると、永久カレンダーやトゥールビヨンなどのコンプリケーションを中心に、より高品質なハイエンド機を立て続けに発表。 ここ数年は、かつてブレゲが考案した衝撃吸収装置「パラシュート」を現代版にモディファイしたヒストリカルモデルを製作する一方、将来の標準素材として注目されるシリコンを、いち早くムーブメントの一部に採用した次世代機を発表している。まさしく天才時計師の名にふさわしい、新旧織り交ぜた多彩な展開を見せている。 【創業年】1775年 【創業地】フランス、パリ 【主なシリーズ名】クラシック、トラディション、マリーン、タイプ トェンティ、クイーン・オブ・ネイプルズ、ヘリテージ 【問い合わせ先】ブレゲ ブティック銀座 Tel. 03-6254-7211 公式サイト:http://www.breguet.com/
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戌年にちなんだ特別ダイアルによる世界限定8本の「クラシック」|BREGUET
BREGUET|ブレゲアルチザンの技が光る愛らしい「戌」でチャイニーズイヤーを寿ぐ「クラシック 7145 春節限定」ブレゲが春節を祝し、干支を象ったスペシャルピース「クラシック 7145 春節限定」を発表。2018年の“8”にちなみ、世界限定8本のリミテッドエディションとなる。Text by YANAKA Tomomiギヨシェ模様と手彫りのチャウチャウという組み合わせの妙2月16日の春節を前に、戌年ならではのタイムピースがブレゲから登場した。「クラシック 7145」はブレゲ伝統のギヨシェ装飾を使い、中国で最も慈しまれた犬、チャウチャウを手彫りで施したもの。マニュファクチュールのアルチザンが作品に息を吹き込んだ精緻な作業が際立つ逸品だ。ゴールド製のダイアルにはチャウチャウが描かれると同時に、ギヨシェ模様でブレゲ独特の特徴を表現。ゴールド上のエングレービングで生み出されたチャウチャウは、浮彫の技法を用い、文字盤上の限られた空間に表現。作業はマイクロスコープを使い、様々なノミや彫刻工具を...
エレガントな“ピンクが溢れる”バレンタイン限定ウォッチ|BREGUET
BREGUET|ブレゲレディライクなピンクが映える、わずか14本限定の「クラシック ムーンフェイズ レディ9085」ブレゲが2018年のバレンタインデーを記念した「クラシック ムーンフェイズ レディ9085」を発表。バレンタインデーにちなみ14本限定で販売される。Text by YANAKA Tomomiピンクとホワイトの色遣いで、よりロマンティックに2016年に優雅な気品をたたえるラウンド型モデル「クラシック ムーンフェイズ レディ」がブレゲのコレクションに仲間入りしてから約2年。今年のバレンタインデーに合わせて登場した限定モデルは可憐なピンクの装いとなった。ベゼルはダイヤモンドとピンクサファイアのグラデーションにより彩られ、6時側のラグはピンクサファイア、12時側のラグはダイヤモンドで装飾。サテン風のアリゲーター・レザーストラップもまたピンクのグラデーションが与えられ、バレンタインにぴったりのドラマティックな雰囲気に。柔らかで軽やかな色遣いは、文字盤のマザーオブパールにも反映。...
わずかに10本限定。ノーマルかつ非常にレアなブルー グラン・フー|Breguet
Breguet|ブレゲブレゲ ブティック銀座10周年を記念したスペシャルエディションブレゲ ブティック銀座の10周年を記念した10本限定のスペシャルエディション「クラシック5175“銀座アニバーサリー”スペシャルエディション」が発表された。Text by YANAKA Tomomiクラシックコレクションにブルー グラン・フーのエナメルダイアル2007年にオープンし、2014年に改装・拡張された「ブレゲ ブティック銀座」。この直営店10周年のアニバーサリーを祝うべく制作されたのが、スペシャルエディションのタイムピースだ。開業10周年となったブレゲ ブティック銀座。「クラシック5175“銀座アニバーサリー”スペシャルエディション」は、「クラシック」コレクションに、新色、藍色の「グラン・フー」エナメルダイアルを添えたもの。直径38mmホワイトゴールドケースのサイド部分には、繊細なフルート模様をあしらっている。そして藍色の「グランフー」エナメルダイヤルには、先端に穴の開いた歴史あるブレゲ針...
ブレゲが本気で古典を追求したら、こうなった! 「クラシック 7147」|Breguet
Breguet|ブレゲ1775年の創業以来のアイデンティティを示す上品で洗練されたディテールの追求と、その編集やはり、神はディテールに宿るのである。この汚れなき美しさ、そして堂々感! 昨今のドレスウォッチの流行、そしてクラシック回帰のデザイントレンドを軽く一蹴するような、圧倒的な存在感が、この新作にはある。なぜだろう、決して派手さはないのに、今年のバーゼルで最も雄弁な1本に思えるのは……。Text by TSUCHIDA Takashi(OPENERS)5つのディテールが奏でる、優雅なハーモニー1.グランフー文字盤グランフーとは、大きな炎の意味。ガラス釉薬を塗ったダイアルを炉で焼成する段階で文字盤が炎に包まれることから、この名がある。エナメル製法の基本とされるグランフーは、一色使いで、ごまかしは効かず、工程が多岐にわたることから失敗するリスクが大きい。さらにこのモデルではスモールダイアルを凹面としているが、こうしたシンプルなディテールこそ職人のワザを要する。そして、文字盤中心から3...
BASELWORLD2017 からの新作時計を日本国内で初披露|SWATCH GROUP
BREGUET|ブレゲBLANCPAIN|ブランパンGLASHÜTTE ORIGINAL|グラスヒュッテ・オリジナルJAQUET DROZ|ジャケ・ドローOMEGA|オメガLONGINES|ロンジンSWATCH|スウォッチ『ニコラス・G・ハイエック センター BASEL 新作時計展 2017』2017年5月20日(土)~5月31日(水)開催スウォッチ グループ ジャパンは、ウォッチブティックとカスタマーサービスが集結する日本で唯一の“時のランドマーク”となる、ニコラス・G・ハイエック センターにて、5月20日(土)より「ニコラス・G・ハイエック センター BASEL 新作時計展 2017」を開催する。TEXT by TSUCHIDA Takashi(OPENERS)東京・銀座にて、年に一度の希少な『時の祭典』「ニコラス・G・ハイエック センター BASEL 新作時計展 2017」とは、2017年3月にスイス・バーゼルにて開催された世界最大の時計宝飾展「バーゼルワールド2017」で発...
ブレゲ 「トラディション レディ」のニューモデルが登場|BREGUET
BREGUET|ブレゲローズゴールドを華やかに纏う女性向けウォッチブレゲの「トラディション」の女性向けモデル「トラディション レディ 7038」が登場。ローズゴールドのケースと施されたプレシャスストーンによる装飾が美しいコントラストを生み出している。Text by WASEDA Kosaku(OPENERS)ベゼルに68個のブリリアントカットダイヤを配置ブレゲの「トラディション」は、2005年に誕生して以来、着実にラインナップを広げてきた人気コレクション。そして今回新たにローズゴールドを使用した「トラディション レディ 7038」を加え、さらにその幅が拡充する。「トラディション」は構造そのものがデザインの特色となっており、ムーブメントの歯車や、それを支えるブリッジなどが顕になっている。あくまで控えめに内部を見せることで、ウォッチ全体の美しさをより際立たせているのだ。このトラディション レディも中央に香箱が配され、そこには手彫りギヨシェ機によってロゼットのモチーフが施されている。また...
マリー・アントワネットの時計が、日本にやってくる!|BREGUET
BREGUET|ブレゲ推定価格 数百億円!? とも噂される王妃が望んだ、至高の逸品。伝説の時計師ブレゲが設計した機構とは?マリー・アントワネットの波乱の一生に迫るスペシャルコンテンツを、ヴェルサイユ宮殿が日本において初公開する。宮廷が誇る名画、王妃が愛した調度品、マリー・アントワネットのプライベートを体験できる原寸大空間など、盛りだくさんの見どころが用意されるなか、注目したいのが、伝説の時計師アブラアン-ルイ・ブレゲがマリー・アントワネットからの注文を受けて製作した伝説の懐中時計のレプリカだ。Text by TSUCHIDA Takashi(OPENERS)近世から近代への移行期において最も複雑な機構を備えた、前代未聞の懐中時計伝説の時計師アブラアン-ルイ・ブレゲの最高傑作として知られるのが「マリー・アントワネット」と呼ばれる複雑時計「ブレゲNo.160」だ。1783年、王妃の使者とされる人物がブレゲの工房を訪れ、期限も費用も制限なしに、当時、知られた複雑機構をすべて盛り込んだ時計...
BREGUET|ブレゲのプレ・バーゼル、ジュネーヴで新作を発表
BREGUET|ブレゲブレゲのプレ・バーゼル、ジュネーヴで新作を発表Text by OPENERS先の1月20日、スイス ジュネーブにて開催されたブレゲのプレ・バーゼルにて、今年の新作が発表された。登場したのは「トラディション トゥールビヨン・フュゼ シリシオン」。あらたにシリコン素材のブレゲひげぜんまいを搭載したモデルである。1795年にブレゲの創始者であるアブラアン-ルイ・ブレゲが考案した「ブレゲ式オーバーコイル(ブレゲひげぜんまい)」。ぜんまい外側の先端を内側へとカーブさせたこのひげぜんまいはすぐれた等時性を得るために発案され、いまでもたくさんの時計に採用されているものだ。通常ひげぜんまいはメタル製でできているため、振動や磁気、重力の影響などによりゆがみが生じることがある。そこでブレゲはこのムーブメントの主要パーツへと、長い時間をかけて探求を重ねてきた。その開発には、酸化を防ぐためのゴールド製ひげぜんまいや、ブレゲの「マリー・アントワネット」に使用されている等時性改善のための...
バーゼルワールド発! 2012年、腕時計の最前線
BASELWORLD 2012世界最大の展示会から、今年注目の新作腕時計を一挙紹介!老舗・名門時計ブランドから、中堅・新進ブランド、部品メーカー、さらに個人の時計師まで、およそ時計にまつわるものが年に一度、一堂に会する場所。それがスイスの都市バーゼルでおこなわれる「バーゼルワールド」だ。今年、各ブランドから発表された、最新腕時計とは? 注目すべきアイテムとは? ここでそのラインナップを、一挙ご紹介。Text by OPENERSLOUIS VUITTONBreguetPATEK PHILIPPECHANELHUBLOTTAG HEUERBBALL WATCHBell&RossBLANCPAINBOUCHERONBreguetBREITLINGBREITLING for BENTLEYBVLGARICCARL F. BUCHERERCHANELChopardCITIZENCORUMDde GRISOGONODior WatchesEEDOXFFREDERIQUE CONSTA...
Breguet|王妃マリーアントワネットのために発注された伝説の時計
Breguet|ブレゲ王妃マリー・アントワネットのために発注された伝説の時計ブレゲには、伝説と呼ばれる時計がある。それが、かのマリー・アントワネットのために、天才時計師、アブラアン-ルイ・ブレゲに発注されたとされる懐中時計だ。しかし、王妃もブレゲ自身も、この時計の完成を待たずしてこの世を去ったという、悲しい逸話を持つ超複雑時計である。「時間と費用の制約を受けず、当時のあらゆる時計制作技術の粋を凝らした最高の時計を」とオーダーのもと、44年後に超複雑時計「No.160」は完成する。その懐中時計は“マリー・アントワネット”と呼ばれ、多くのコレクターの手を経た後、エルサレムにあるL.A.メイヤー記念イスラム美術館にサロモンズ卿コレクション40点と一緒に寄贈された。しかし、ここでふたたび事件が起こる。「No.160 」を含むこれらのコレクションは1983年、盗難にあってしまうのだ。「No.160」の第2号機製作プロジェクト、2007年の完成 そこでブレゲは、この名機の第2号を製作するため...
BREGUET|仏海軍航空隊100周年の限定クロノグラフが登場
BREGUET|ブレゲタイプXXをルーツに持つ時計仏海軍航空隊100周年の限定クロノグラフが登場フランス海軍航空隊(=アエロナバル)が今年100周年を迎える。この航空隊と深いかかわりをもつブレゲは、タイプXXをルーツとした限定クロノグラフを発表した。Text by OPENERSアヴィエーションウォッチの需要が高まった時代に生まれた名品航空機を用いた英仏海峡の横断にルイ・ブレリオが成功したのは、1909年7月25日のこと。当時のフランス海軍大臣でもあったオーギュスト・ブエ・ド・ラペイレール海軍中将が発足させた研究委員会は、この成功により熱気球に対する航空機の優位性を謳った。これが現代までつづく、フランス海軍航空隊(アエロナバル=アヴィエーションネイバル)のルーツである。時計メーカーとしてのブレゲとフランス海軍とのかかわりは、創始者アブラアン-ルイ・ブレゲの時代まで遡ることができる。しかし、黎明期の海軍航空隊とブレゲの関係はより深いものであった。ブレゲ家は黎明期におけるフランス航空産...
ブレゲ|BASELWORLD 2015 バーゼルワールド速報|BREGUET
BREGUET|ブレゲ創業240周年を迎える老舗ブランド2015年は見逃せない記念モデルが続出1775年にアブラアン-ルイ・ブレゲがパリに自分の工房を構えてから、240年を迎える。同時に、ブレゲの歴史に残る複数の業績の節目でもあり、「トラディション」の10周年、アブラアン-ルイ・ブレゲがフランス海軍の御用達となってから200年など、メモリアルイヤーが重なる新作の当たり年となった。Photographs by NAGASHIMA TohruText by KAWADA Akinori豊かな時計製造の歴史が育んだトリビュートモデルたち時計の歴史を200年も早めたと言われる天才時計師が自らの工房をフランス・パリに興して、2015年は240周年を迎える。2005年に登場し、ブレゲが考案した懐中時計を腕時計として復活させた「トラディション」のコレクション誕生から10周年でもある。ブレゲがフランス海軍御用達の時計師となってから200年を記念する年でもあり、マリーンクロノメーターに範を取った「マ...